心身ともに頼られやすそうな女店主ヨシカが経営する「食事・喫茶 ハタナカ」につどうその店のパート従業員やお客たちである女性たちの群像を描いた長編のような連作短編集(章ごとに視点が変わっているので独立した短編として読めます)のような作品です。
芥川賞を受賞した「ポトスライムの舟」の、五年後の後日談だそうです。
冒頭のこの作品(章?)は、ヨシカの視点で書いてあって、お店の来歴や、睡眠相前進症候群の疑いがあってだんだんと朦朧としてくるパートの女性、友人の娘で遠くからわざわざ店へやってきた小学五年生の女子などの魅力的な登場人物について紹介されています。
全体においしそうなお菓子や料理やお茶などがふんだんに出てくるので、読者までがこの居心地の良い店のお客になったような雰囲気にさせられます。
こうした大人も子どもも対等の立場で共棲して、働くことや生きていくことの意味を考えさせられるような作品は、児童文学の新しい可能性のひとつだと考えているので、興味深く読めました。
芥川賞を受賞した「ポトスライムの舟」の、五年後の後日談だそうです。
冒頭のこの作品(章?)は、ヨシカの視点で書いてあって、お店の来歴や、睡眠相前進症候群の疑いがあってだんだんと朦朧としてくるパートの女性、友人の娘で遠くからわざわざ店へやってきた小学五年生の女子などの魅力的な登場人物について紹介されています。
全体においしそうなお菓子や料理やお茶などがふんだんに出てくるので、読者までがこの居心地の良い店のお客になったような雰囲気にさせられます。
こうした大人も子どもも対等の立場で共棲して、働くことや生きていくことの意味を考えさせられるような作品は、児童文学の新しい可能性のひとつだと考えているので、興味深く読めました。
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