児童文学のひとつのジャンルとして、動物ファンタジーがあります。
動物を擬人化すると、人間を登場人物にするよりも、書き手としてはより自由度が得られ、子どもの読者の方は親しみやすいという利点があります。
そのため、民話や神話の時代から、多くの動物ファンタジーが作られてきました。
私自身も子どものころから動物ファンタジーが大好きで、特にケネス・グレーアムの「楽しい川辺(私が子どもの頃愛読していた講談社少年少女世界文学全集では「ヒキガエルの冒険」というタイトルで抄訳でした)」は、今でも最高傑作だと思っています。
大学の児童文学研究会に入っていた1970年代半ばには、日本では斉藤惇夫の「冒険者たち」、そして海外ではリチャード・アダムスの「ウォーターシップダウンのうさぎたち」が出版され、研究会の友だちと三大動物ファンタジー・シリーズと呼んでいたマイケル・ボンドの「くまのパディントン」シリーズ、マージェリー・シャープの「ミス・ビアンカ」シリーズ、ジャン・ド・ブリュノフの「ぞうのババール」シリーズも次々に翻訳、刊行されていました。
このように、動物ファンタジーには長い伝統があるのですが、そのために動物に固定イメージ(例えば、「キツネはずるい」、「犬は忠実」など)が出来上がっています。
それらの固定観念をいかに覆して、新しい動物ファンタジーを生み出すかが、これからの作者の腕の見せ所です。
動物を擬人化すると、人間を登場人物にするよりも、書き手としてはより自由度が得られ、子どもの読者の方は親しみやすいという利点があります。
そのため、民話や神話の時代から、多くの動物ファンタジーが作られてきました。
私自身も子どものころから動物ファンタジーが大好きで、特にケネス・グレーアムの「楽しい川辺(私が子どもの頃愛読していた講談社少年少女世界文学全集では「ヒキガエルの冒険」というタイトルで抄訳でした)」は、今でも最高傑作だと思っています。
大学の児童文学研究会に入っていた1970年代半ばには、日本では斉藤惇夫の「冒険者たち」、そして海外ではリチャード・アダムスの「ウォーターシップダウンのうさぎたち」が出版され、研究会の友だちと三大動物ファンタジー・シリーズと呼んでいたマイケル・ボンドの「くまのパディントン」シリーズ、マージェリー・シャープの「ミス・ビアンカ」シリーズ、ジャン・ド・ブリュノフの「ぞうのババール」シリーズも次々に翻訳、刊行されていました。
このように、動物ファンタジーには長い伝統があるのですが、そのために動物に固定イメージ(例えば、「キツネはずるい」、「犬は忠実」など)が出来上がっています。
それらの固定観念をいかに覆して、新しい動物ファンタジーを生み出すかが、これからの作者の腕の見せ所です。
たのしい川べ (岩波少年文庫 (099)) | |
クリエーター情報なし | |
岩波書店 |