現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

うなぎ

2021-11-08 16:00:39 | 映画

 1997年公開の日本映画です。

 カンヌ映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞し、監督の今村昌平にとっては「楢山節考」についで二度目の受賞です。

 不倫した妻を衝動的に刺殺して、十年の刑になった男が主人公です。

 入獄して八年目に仮出所して、保護司の観察のもと、片田舎の川べりで、刑務所で身につけた理容店を始めます。

 人間不信に陥っている主人公は、まわりの人たちには心を開かずに、飼っているウナギとだけ話しています。

 そんな彼が、睡眠薬自殺を図った女(妻とよく似ている)を助けたのをきっかけに、次第に周囲に心を開いていく姿を描いています。

 周囲の人たち(保護司の住職夫妻、近所の船大工、常連になるチンピラなど)がいい人ばかりで、話としてはうますぎる感じですが、妊娠していた自殺未遂の女と結ばれるなどのハッピーエンドで、見心地は悪くありません。

 

 

 

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