1997年公開の日本映画です。
カンヌ映画祭で最高賞にあたるパルム・ドールを受賞し、監督の今村昌平にとっては「楢山節考」についで二度目の受賞です。
不倫した妻を衝動的に刺殺して、十年の刑になった男が主人公です。
入獄して八年目に仮出所して、保護司の観察のもと、片田舎の川べりで、刑務所で身につけた理容店を始めます。
人間不信に陥っている主人公は、まわりの人たちには心を開かずに、飼っているウナギとだけ話しています。
そんな彼が、睡眠薬自殺を図った女(妻とよく似ている)を助けたのをきっかけに、次第に周囲に心を開いていく姿を描いています。
周囲の人たち(保護司の住職夫妻、近所の船大工、常連になるチンピラなど)がいい人ばかりで、話としてはうますぎる感じですが、妊娠していた自殺未遂の女と結ばれるなどのハッピーエンドで、見心地は悪くありません。