現代児童文学

国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。

スウィング・ガールズ

2021-11-11 18:02:07 | 映画

 2004年公開の日本映画です。

 ひょんなことからビッグ・バンド・ジャズをやることになった、補習クラスの落ちこぼれ女子高校生たちの奮闘を、コメディ・タッチで描いています。

 当時は無名でオーディションで選ばれた、上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカ、平岡祐太らが、一躍売れっ子になりました。

 「ウォーターボーイズ」で大ヒットした矢口史靖監督の作品で、同じように若い無名な俳優たちを鍛え(演技だけでなくこの映画ではジャズ演奏を、前作ではシンクロナイズド・スイミングを)ながら、一級の娯楽映画を作り上げていく手腕はさすがのものがあります。

 この映画のために猛練習した(ほとんどのメンバーが素人だった)彼女たちの演奏も、聴くだけの価値があります。

 また、この映画ではブレイクしなかったけれど、その後有名になった、高橋一生、江口のりこ、佐藤二朗たちの無名時代の姿を見つける楽しみもあります。

 

 

 

 

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チア☆ダン

2021-11-11 17:33:51 | 映画

 広瀬すず主演のアイドル映画です。
 映画の系列でいえば、「スウィングガール」や「フラガール」の流れをくむものですが、出来は遠く及びません。
 映画のストーリーそのものよりも、広瀬すずをいかに魅力的に見せるかに主眼が置かれているようです。
 チアダンス部のメンバーや顧問の教師(天海祐季が演じています)それぞれに、チアダンス部に関わる動機のようものを与えているのですが、描き方が非常に表面的で浅く、「フラガール」の登場人物たちのような内的必然性はまるで感じられません。
 また、メンバーたちが上達していく過程の描き方も、「スウィングガール」や「ウォーターボーイズ」のようなユーモアや工夫がまるでなく、なんで彼女たちがそんなにうまくなったのかまるでわかりません。
 一応ダンス映画なので、本来ならばダンスシーンが迫力を持って描かれなければいけないのですが、国内大会は、初出場のまるで駄目だった時を除くと、出演前の掛け声(「元気に素直に美しく」で、明らかに宝塚の「清く正しく美しく」のパクリです)のシーンと結果発表のみで、踊るシーンはまったく省かれていて、ラストの全米大会だけはさすがに省けないので主要メンバー以外に踊れる人たちを入れて、なんとか描いていました。
 勘ぐるに、低予算短期間撮影の映画なので、主要登場メンバーのダンスのトレーニングに時間を十分に取れない(特に主役の広瀬すずは非常に多忙なので、この映画のためにそんなに時間はさけないでしょう)ために、ボロが出ないようにうまくごまかしたのでしょう。

小説 チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話 (角川つばさ文庫)
クリエーター情報なし
KADOKAWA

 

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