2019年公開の韓国映画です。
建物の半地下に暮らす貧しい家族が、裕福な家族に寄生していく話です。
ひょんなことから、兄が裕福な家の、娘の英語の家庭教師になり、そこから、芋づる式に、妹が下の子の絵画療法の先生に、父親が運転手に、母親が住み込みの家政婦になっていくプロセスは、格差社会への批判やユーモアがあって、非常におもしろかったです。
しかし、すでにその豪邸の秘密の地下室に寄生していた別の夫婦が登場してからは、お互いに殺し合いに発展していくなど、あまりに荒唐無稽でついていけませんでした。
特に、ラストで、裕福な家族の主人を殺害した父親が、そのまま秘密の地下室で生き延びるに至っては、韓国の警察はこんなに無能なのか(実際は違うと思いますけれど)と、驚愕しました。
この作品が、カンヌ映画祭のパルムドールと、アカデミー賞の作品賞をダブル受賞したとは、とても信じられません。