2018年公開の韓国映画です。
90年代のソウルを舞台に、14才の多感な少女の日々を、克明に描いています。
多忙で不仲な両親(父親は不倫をしているようです)、過大な期待(ソウル大学合格)をかけられたストレスから主人公に暴力を振るう兄、落ちこぼれて恋人と遊びほうけている姉に囲まれて、主人公は家庭で居場所がありません。
学校でも落ちこぼれていて、他校の親友と遊んだり、ボーイフレンドと一緒に過ごしたり、彼女に憧れる後輩とデートしたりして、日々をやり過ごしています。
それらの関係も、すべて裏切られて終わってしまいます。
親友には、一緒に万引きして捕まったときに裏切られます。
ボーイフレンドには、浮気をされたり、親に反対されて別れさせられたりします。
後輩には、心変わりをされます。
主人公は、そうしたストレスのせいか、耳の下にしこりができて手術を受けます。
そんな時、風変わりな塾の女性の先生と出会って、主人公は彼女だけには心を開くようになります。
しかし、その先生も事故で亡くなってしまい、けっきょくは一人で人生を切り開いていかなければならなくなります。
そういった意味ではかなりかわいそうなラストなのですが、そうした経験を経て、主人公が成長したように感じられるのがせめてもの救いです。