憲法前文は「コピペ」=中曽根氏
自民党憲法改正推進本部の顧問を務める中曽根弘文元外相は12日、現行憲法の前文について「各国憲法などを引用して継ぎはぎして書いた。今風に言えば『コピペ』だ」と発言した。大阪市で開かれた柳本卓治参院憲法審査会長のパーティーで語った。
中曽根氏は前文の「平和を愛する諸国民」との表現に触れ、「中国は軍拡をやっており、北朝鮮はご覧の通り。『平和を愛する諸国民』なんてとんでもない」とも語り、前文の見直しを訴えた。
柳本氏は「(自民党が掲げた9条改正などの)4項目以外に、前文も考えなければならないと思う」と同調した。
憲法前文
日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
コピペだろうと何だろうと、こんなに素晴らしい前文の何処を見直そうと言うのだ?
戦争が出来る国にする為に、憲法を改悪してしまおうとする魂胆が見え見え。