週明けから、慌しくしています。
お兄ちゃんが、学校で怪我をしました。
*でも、ここで書けるほどですので、大事はありません。ご心配なく。
初めて受診した脳神経外科。
これだけ聞くと大怪我?と思いますが、ボールが頭に当たって
転んだ場所がコンクリート舗装だったので、念のための受診です。
どこの病院がいいのか分からなかったので、かかりつけの小児科へ聞いて
紹介していただいたそこは、昭和に戻ったかのような、昔懐かしい待合室の医院でした。
もちろん、患者さんのプライバシーなど二の次、三の次。
でも、昔はどこもこんな状態だったな~と、待つ事1時間半。
診察室にいたのは、見た目から拝して、かなりのお年のドクターでした。
(もしかしたら、間違っちゃたかも・・・)
ところが、第一印象を大きく裏切るかのように、机には最新式のPCと医療器具。
そして、息子に分かるよう丁寧な言葉で、かつ威厳(高圧的ではない!)を感じる
問診が始まりました。
医「どうしてボールを頭に受けたんだ?避けれなかったのかい?」
兄「うん。」
医「・・・頭に当てられるのを避けないのは、そういうルールなのか?それとも
狙う悪い奴がいるのかい?」
兄「うん。」
医「そうか、じゃあ、君は心優しい少年なんだな。でも、狙う奴がいる事は
悪いことじゃないんだ。君は避ける練習をしないといけないな。」
問診のはずが、なんだかこんな会話が続いて・・・
後ろで控えている私と看護師さんは爆笑です。
前の晩の様子など伝えて、念のためCTを撮ることになりました。
この時点で、ここにあったのが不思議に(脳外科だからあるのは当たり前なんですが)
思えました。
待っている間、待合室で先に座っていた方が
「ここの先生、見た目は怖そうだけど、面白いでしょ?」
確かに!
「あんな風に見えて、冗談を言ったり、でも、けっこうしっかりしていのよ!」
受付の看護婦さんに、丸聞こえの大きい声で教えてくれました。(これも昭和)
CTでの結果も問題なく、軽い打ち身だろうということです。
結果を話している間、慣れた手つきでPCの画像を色々クリックしていて
印刷されたものを渡されました。
お兄ちゃんの脳のCT画像集です。
「なかなか見ることができないから、記念にどうぞ。」
本当に、なかなかこれは見ることができない、ましてや、もらえるなんて!
それをまた丁寧に、骨はここで、脳室はどういう状態で・・・と
お兄ちゃんに説明してくれて、本当に見た目では人は判断できないのだと
思う先生でした。
この街に住んで、早7年。
病院などは人に聞いて、訊ねたところは今のところ、面白い先生ばっかりです。
そして、またお世話になるのは縁起でもありませんが、また、そういう人に出会いました。
病院を出たのは、もう直ぐお昼という時間。
せっかくなので、どこかお店でと言ったら、すかさず
「鉄火丼!」
と、答が返ってきました。
やれやれまたかと思いつつ、なんとも無かったお祝いにと、寄って行きました。
「シンに似てる・・・」
自分の画像を観て(ちょうど眼球部分が写っているのを)、お兄ちゃんの一言。
シンとは、仮面ライダーの一人で、ちょっと見た目が・・・
心配していただんな様も、そのやりとりを聞いて笑っていました。
まあ、でも、何事も無くて本当に良かったことには変わりまりません。
何かあったら、こんな事していられませんもの。
お医者さんの言付けを守らせるためにも、画像集は、お兄ちゃんの部屋に飾って
おこうかなと思います。