Cache-Cache ~かわいいかくれんぼ~

日々の生活の中で“見つけた”なにげない事柄を、
子供たちの育児日記と一緒に・・・

雨のせい

2014年05月21日 | 2014年の庭

昨夜からの雨と、今日のまるで台風のような強風で
ピエールの短い茎は、途中で折れてしまったり、棘などにぶつけてその姿は
散々なものになってしまいました。
傷付いたものはそのままにしておけないので、泣く泣く花がら切を行いました。

茎だけが痛んだものは、少し切り詰めてオアシスに活けましたが
花びらがボロボロになってしまったものは、諦めるしかありません。
その一つには、まだ花の中央が開いていないものもあり
もうあと4~5日は十分楽しめたであろうと思うと、本当に風雨が憎らしい。

幸いなことに、昨年と比べると花数が多いので、米袋5キロ分いっぱいに切っても
残った枝のは、まだ十分見応えがあります。
それでも、やはり雨風にさらされたのは、今週までが限度かもしれませんね。

我が家のピエールは、まだ返り咲かないので
来春までしばしのお別れです。


新名所

2014年05月21日 | 2014年の庭

いつの間にか、我が家のピエール・ド・ロンサールが、ご近所ならびに周辺を通る方々の
人気スポットになっていました。

ある日、夫がいつものように玄関先で煙草をふかしていましたら、
お散歩のご老婦人が足を止め、何やら手提げから取り出し・・・
夫はもしやと思ったら、スマホでパチリ。
(ご近所では、バラに限らず植栽を折られたり、根こそぎ持っていかれる事件が起きています)
ちょうど夫のいる位置が植栽で見えなかったので、急に夫が現れて
ご老婦人、大変驚いた様子だったようです。
エデンローズという別名のため、まさかの事態が起きたらシャレになりません。

また別の日は、やはり玄関先で煙草をふかしていたら、車がスーッと減速して近づいてきたそうです。
ピエールの前でピタッと止まり、窓が開いたらと思ったら、
「ほらね、話した通りでしょ!すごいでしょ!」
年配と思われる女性軍団・・・その中のリーダー的な方が
お友達に自慢してくださっていたそうです。

ちょっと大げさなんじゃないのと訝しがっていたある日、
私も庭に出ていましたら、前を通る方から、よく声をかけられました。
そしてその中の一人・・・

「私ね、お友達に、ここのお家が凄いって、話しているのよぉ~!」

もしやもしや?
車の人かと思っていたその時、
まっすぐ伸びたシュートに片手を延ばしたと思ったその時!

「これ切るとき、頂戴ね。」

唖然としました。恐るべし。
絶対に切らないもんね。

バラを育てて4年目に入りますが、この頃感じることが
ロザリアンは、バラを咲かせることに一番の喜びを感じ
思い描く姿に近づける為の日々の苦労は、修行そのものである。

もちろん、咲いたバラを褒めて頂けることは、大変に嬉しく、有難いことでもあります。
そこから生まれる出会いもあるでしょう。
学びもあるでしょう。

でも、そういった人知れずの苦労や、努力を踏みにじるような行為だけは
何があっても許されません。

人知れずの名所が、ある日何かに取り上げられたがために
もともとのファンの足が遠のくことが多々あります。
人知れずでいい・・・どうか、静かに愛でていただきたい。
車のナンバーにモザイクを入れてくれないまま、晒される事態だけはお断りしたい。
あら?ここにもバラがあるわと、勝手に入ってくることも、どうかご遠慮いただきたい。
極めつけ、花がら切りをしているのを見て
可哀想なことをしているわね、もったいない・・・なんて言わないでほしい。

来年もまた、今以上に美しい景色のために、これからも頑張るのですから。
そして、来シーズン、この景色が道行く方の誰かにとって、
ほんの少しでも幸せな時間になれば、これ以上の喜びはありません。