昨晩NHKで,甲状腺癌の摘出の為に,声帯の神経の一部を失ったテノール,
ベー・チェチョル氏のドキュメンタリー番組をやっていた。
ベー氏は声帯の神経を一部失った為,右側の声帯が完全に閉じず,息が漏れ,
また神経を失った為,声帯付近の軟骨を動かすことも出来なくなり高音が
出なくなってしまった。
声楽家にとって声が出ないと言うことは絶望の淵から底の無い暗闇に落ち続けるようなもの…
言うなれば生き地獄だ。
一般の人は「そんな大げさな!」と思うだろう。
「自分の存在=自分の声」
声楽家であるならわかるだろう。僕はそう思っている。
60億人の人間がいれば60億の声がある。
その中で声楽家は自身の声,1/60億の声を磨き続け,誰もが持っている
「当たり前の声」から「唯一の声」,自身の理想の声を追い求め進み続ける。
自分の存在としての声,同じ声楽家,同じテノールとして,ベー氏の体験している苦しみは決して他人事ではない。
今はまだ,大きな病気,事故も無く無事歌うことが出来ている。
それがどんなに幸運なことか…
どんなに素晴らしいことか…
何気ない日常生活の中でそれに気が付くのは大変難しい。
ベー・チェチョル氏のドキュメンタリー番組をやっていた。
ベー氏は声帯の神経を一部失った為,右側の声帯が完全に閉じず,息が漏れ,
また神経を失った為,声帯付近の軟骨を動かすことも出来なくなり高音が
出なくなってしまった。
声楽家にとって声が出ないと言うことは絶望の淵から底の無い暗闇に落ち続けるようなもの…
言うなれば生き地獄だ。
一般の人は「そんな大げさな!」と思うだろう。
「自分の存在=自分の声」
声楽家であるならわかるだろう。僕はそう思っている。
60億人の人間がいれば60億の声がある。
その中で声楽家は自身の声,1/60億の声を磨き続け,誰もが持っている
「当たり前の声」から「唯一の声」,自身の理想の声を追い求め進み続ける。
自分の存在としての声,同じ声楽家,同じテノールとして,ベー氏の体験している苦しみは決して他人事ではない。
今はまだ,大きな病気,事故も無く無事歌うことが出来ている。
それがどんなに幸運なことか…
どんなに素晴らしいことか…
何気ない日常生活の中でそれに気が付くのは大変難しい。
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