新型インフルエンザ情報
在中国日本国大使館HP
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu090502.htm
から
****************
メキシコ及び米国等における新型インフルエンザ問題について(NO.8)
2009年5月2日
在中国日本国大使館
1.5月1日晩、香港特別行政区政府及び中国衛生部は、香港において第1例の新型インフルエンザ(H1N1)感染事例が確認された旨を公表しました。本件はアジアにおける最初の感染事例であるところ概要は以下の通りです。
(1) 感染者は25歳のメキシコ人男性。男性は、4月29日にAM098便にてメキシコを出発し、30日午前6時に上海に到着。11時20分発のMU505便で香港に向かい、12時49分に香港に到着した。上海入国時の検疫では異常は見られなかったが、その後発熱し、香港市内ルットンジー(Ruttonjee)病院の診断を受けた。1日午後、衛生署の初歩検査で陽性反応が出、同日午後8時、香港大学は本件が新型インフルエンザ感染事案である旨確認した。
(2) 男性はすでにルットンジー病院に隔離され、現在の状況は安定している。同行していた二人の友人と、男性と接触した香港人男性一人も病院で検査を受けているが、症状は出ていない模様。
(3) 男性は、市内ワンチャイ(湾仔)のメトロ・パーク・ホテルの1103号室に宿泊していたが、同ホテルは封鎖されており、ホテル宿泊者200人、ホテル従業員100人が隔離されて検査をうけている。隔離は7日間実施される。
(4) 香港衛生当局は、男性が乗った飛行機の座席(23A)の前後3列の乗客についても追跡しており、それらの人々の検査及び隔離を準備している。また、他の乗客及び客室乗務員についても、チェックを申し出ることを呼びかけている。
(5) 衛生部は、男性がメキシコから上海まで搭乗したAM098便の乗客及び密接な接触者に対しても隔離及び7日間の医学観察を実施することとしており追跡調査を進めている。
2.感染状況
以下のように、新型インフルエンザは各国に急速に広まっており、疑い事例、確認事例とも増加しています。死者はメキシコ及び米国以外では発生していませんが、医療従事者への感染といったヒトからヒトへの2次感染が発生している旨が報道されており注意を要します(数字は2009年5月2日8時(日本時間)現在)。
(1)WHOが同時点で公表している国・地域
【感染が確認された国 13カ国・地域、感染者数 367人】
メキシコ 感染者数 156人(うち 9人死亡)
米国 感染者数 141人 (うち 1人死亡)
カナダ 感染者数 34人
スペイン 感染者数 13人
英国 感染者数 8人
ニュージーランド 感染者数 4人
ドイツ 感染者数 4人
イスラエル 感染者数 2人
オーストリア 感染者数 1人
オランダ 感染者数 1人
スイス 感染者数 1人
香港 感染者数 1人
デンマーク 感染者数 1人
(2)現地政府が発表している国
フランス 感染者数 2人(フランス政府発表)
コスタリカ 感染者数 2人(コスタリカ政府発表)
また、5月2日午前8時現在、感染疑いがある国は以下のとおり(報道含む。25ヶ国)です。
インド、韓国(当館注:その後感染者が判明。)、シンガポール、オーストラリア、アイルランド、チェコ、ノルウェー、ベルギー、フィンランド、ポーランド、ポルトガル、リトアニア、ルーマニア、ロシア、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、コロンビア、チリ、パナマ、ブラジル、ベネズエラ、ボリビア、南アフリカ
3.中国政府の措置
(1) 新華社によれば、香港で新型インフルエンザ感染者が確認されたことをうけて、中国政府はメキシコと上海を結ぶ航空便の運航停止を決定しました。
(2) 4月30日、衛生部は、今回の新型インフルエンザを中国語で「甲型H1N1流感」と命名するとともに、「伝染病防治法」における乙類伝染病に指定し、甲類伝染病と同様の措置をとると公告しました。
(当館注:乙類伝染病には、これまでヒト感染鳥インフルエンザや狂犬病、エイズ等が指定されています。甲類伝染病(指定されているのはペストとコレラのみ)と同様の措置がとられると、感染者への隔離等の強制措置が行われます。)
4.なお、一部の研究機関の分析結果によれば、新型インフルエンザウィルスの毒性は、現段階ではスペイン風邪を起こした 1918年ウィルスほどの毒性はないとの報道も見られますが、在留邦人の皆様におかれては、引き続き警戒を緩めず、冷静に関連情報を収集の上、大使館情報NO.7でお知らせした感染防止対策や備蓄の確認等の対策を実施されるようお願いします。
(参考ホームページ)
○外務省安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html
○首相官邸「海外における豚インフルエンザの発生に関する政府の対応状況」
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/flu/swineflu/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(豚インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)
在中国日本国大使館HP
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu090502.htm
から
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メキシコ及び米国等における新型インフルエンザ問題について(NO.8)
2009年5月2日
在中国日本国大使館
1.5月1日晩、香港特別行政区政府及び中国衛生部は、香港において第1例の新型インフルエンザ(H1N1)感染事例が確認された旨を公表しました。本件はアジアにおける最初の感染事例であるところ概要は以下の通りです。
(1) 感染者は25歳のメキシコ人男性。男性は、4月29日にAM098便にてメキシコを出発し、30日午前6時に上海に到着。11時20分発のMU505便で香港に向かい、12時49分に香港に到着した。上海入国時の検疫では異常は見られなかったが、その後発熱し、香港市内ルットンジー(Ruttonjee)病院の診断を受けた。1日午後、衛生署の初歩検査で陽性反応が出、同日午後8時、香港大学は本件が新型インフルエンザ感染事案である旨確認した。
(2) 男性はすでにルットンジー病院に隔離され、現在の状況は安定している。同行していた二人の友人と、男性と接触した香港人男性一人も病院で検査を受けているが、症状は出ていない模様。
(3) 男性は、市内ワンチャイ(湾仔)のメトロ・パーク・ホテルの1103号室に宿泊していたが、同ホテルは封鎖されており、ホテル宿泊者200人、ホテル従業員100人が隔離されて検査をうけている。隔離は7日間実施される。
(4) 香港衛生当局は、男性が乗った飛行機の座席(23A)の前後3列の乗客についても追跡しており、それらの人々の検査及び隔離を準備している。また、他の乗客及び客室乗務員についても、チェックを申し出ることを呼びかけている。
(5) 衛生部は、男性がメキシコから上海まで搭乗したAM098便の乗客及び密接な接触者に対しても隔離及び7日間の医学観察を実施することとしており追跡調査を進めている。
2.感染状況
以下のように、新型インフルエンザは各国に急速に広まっており、疑い事例、確認事例とも増加しています。死者はメキシコ及び米国以外では発生していませんが、医療従事者への感染といったヒトからヒトへの2次感染が発生している旨が報道されており注意を要します(数字は2009年5月2日8時(日本時間)現在)。
(1)WHOが同時点で公表している国・地域
【感染が確認された国 13カ国・地域、感染者数 367人】
メキシコ 感染者数 156人(うち 9人死亡)
米国 感染者数 141人 (うち 1人死亡)
カナダ 感染者数 34人
スペイン 感染者数 13人
英国 感染者数 8人
ニュージーランド 感染者数 4人
ドイツ 感染者数 4人
イスラエル 感染者数 2人
オーストリア 感染者数 1人
オランダ 感染者数 1人
スイス 感染者数 1人
香港 感染者数 1人
デンマーク 感染者数 1人
(2)現地政府が発表している国
フランス 感染者数 2人(フランス政府発表)
コスタリカ 感染者数 2人(コスタリカ政府発表)
また、5月2日午前8時現在、感染疑いがある国は以下のとおり(報道含む。25ヶ国)です。
インド、韓国(当館注:その後感染者が判明。)、シンガポール、オーストラリア、アイルランド、チェコ、ノルウェー、ベルギー、フィンランド、ポーランド、ポルトガル、リトアニア、ルーマニア、ロシア、アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、エルサルバドル、コロンビア、チリ、パナマ、ブラジル、ベネズエラ、ボリビア、南アフリカ
3.中国政府の措置
(1) 新華社によれば、香港で新型インフルエンザ感染者が確認されたことをうけて、中国政府はメキシコと上海を結ぶ航空便の運航停止を決定しました。
(2) 4月30日、衛生部は、今回の新型インフルエンザを中国語で「甲型H1N1流感」と命名するとともに、「伝染病防治法」における乙類伝染病に指定し、甲類伝染病と同様の措置をとると公告しました。
(当館注:乙類伝染病には、これまでヒト感染鳥インフルエンザや狂犬病、エイズ等が指定されています。甲類伝染病(指定されているのはペストとコレラのみ)と同様の措置がとられると、感染者への隔離等の強制措置が行われます。)
4.なお、一部の研究機関の分析結果によれば、新型インフルエンザウィルスの毒性は、現段階ではスペイン風邪を起こした 1918年ウィルスほどの毒性はないとの報道も見られますが、在留邦人の皆様におかれては、引き続き警戒を緩めず、冷静に関連情報を収集の上、大使館情報NO.7でお知らせした感染防止対策や備蓄の確認等の対策を実施されるようお願いします。
(参考ホームページ)
○外務省安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
○厚生労働省ホームページ(新型インフルエンザ対策関連情報)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/index.html
○農林水産省ホームページ(新型インフルエンザ関連情報)
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/buta.html
○首相官邸「海外における豚インフルエンザの発生に関する政府の対応状況」
http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/flu/swineflu/index.html
○世界保健機関(WHO)ホームページ(豚インフルエンザ関連)
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/en/(英語)