ここ1週間、北京市(だけでなく中国で広範囲に)大気汚染が深刻です。
どれくらい深刻かというと、もう危険レベル。
(測定地点によっては健康アドバイスの危険レベルを超えたデータも出ています…)
空気も悪いし、視界も悪い。
下記は、2012年12月と1月の北京市環境保護局発表のデータを基にしています。
なお、北京市環境保護局は14日に記者会見し「石炭、自動車、工業などによる粉じん放出が主な原因だ」と説明した。
2012年12月の大気汚染
2013年の大気汚染
健康アドバイス
ちなみに北京の在中国日本大使館からは、下記のような報告がされている
URLは下記。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho130114_j.htm
北京市等の大気汚染について(13.01.14)
中国各地で深刻な大気汚染が発生しています。特に、北京の汚染がトップクラスである旨発表されております。
週末(1月12日、13日)の北京では、一部観測ステーションで、PM2.5の観測値が史上初の900μg/m3に達しました。(環境基準値の12倍、WHO指針値の36倍に相当します。)
※「霧」と「スモッグ」:冬季は、暖房用の石炭焼却に伴う排ガスが増加する上、空気が滞留し「霧」が発生する気象条件が生じやすいため、大気汚染の「スモッグ」も滞留しやすくなります。
1 現在問題になっている「PM2.5」は、直径が人の髪の毛の約40分の1という微粒子で、肺の奥、さらには血管まで侵入し、ぜんそく・気管支炎、肺がんや心臓疾患などを発症・悪化させ、死亡リスクも増加させるといわれています。
→高齢者や子供、肺・心臓に疾患のある方は、大気汚染に対してより高いリスクを有するため、特に注意が必要。(北京大学の昨年の研究では北京、上海、広州、西安でPM2.5を原因として年間8千人が死亡、世界銀行と環境保護部の2007年の研究では中国全土でPM10を中心とする大気汚染により年間35~40万人が死亡と推計)
2 気象台の発表によれば、現在の気象条件は16日(水)頃まで持続するとされており、引き続き注意が必要です。
3 自分や家族の健康を守るための対策としては、以下のような対応が考えられます。
●不要不急の外出を避ける(PM2.5には安全とされる閾値がないとされているため、可能な限り汚染への暴露を減らすことが重要)
●外出する場合は、マスクを着用する(「N95」という規格を満たしたマスクは、PM2.5を95%以上遮断します。ネット上で「口罩N95」で検索できます。)とともに、帰宅時はうがいを励行する。
●屋内(特に寝室など、長時間過ごす部屋。屋内の汚染レベルは屋外の約半分に達することもあります。)には、空気清浄機を設置する。
<参考>
○当館での情報提供(北京の大気汚染の概況、粒子状物質(PM10、PM2.5)の健康影響、一般的な対応策)
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho120217_j.htm
○最新の大気汚染データ(米国大使館の観測データを日本語により情報提供)
http://www.lantiantian.com/index.php/ja/home
指数100が環境基準に該当しますので、外出の可否、外出時のマスク着用や空気清浄機利用の目安となります。
北京日本人学校では、指数が200を超えると屋外での活動を1時間以内とし、300を超えると屋外での活動を中止しています。
どれくらい深刻かというと、もう危険レベル。
(測定地点によっては健康アドバイスの危険レベルを超えたデータも出ています…)
空気も悪いし、視界も悪い。
下記は、2012年12月と1月の北京市環境保護局発表のデータを基にしています。
なお、北京市環境保護局は14日に記者会見し「石炭、自動車、工業などによる粉じん放出が主な原因だ」と説明した。
2012年12月の大気汚染
2013年の大気汚染
健康アドバイス
ちなみに北京の在中国日本大使館からは、下記のような報告がされている
URLは下記。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho130114_j.htm
北京市等の大気汚染について(13.01.14)
中国各地で深刻な大気汚染が発生しています。特に、北京の汚染がトップクラスである旨発表されております。
週末(1月12日、13日)の北京では、一部観測ステーションで、PM2.5の観測値が史上初の900μg/m3に達しました。(環境基準値の12倍、WHO指針値の36倍に相当します。)
※「霧」と「スモッグ」:冬季は、暖房用の石炭焼却に伴う排ガスが増加する上、空気が滞留し「霧」が発生する気象条件が生じやすいため、大気汚染の「スモッグ」も滞留しやすくなります。
1 現在問題になっている「PM2.5」は、直径が人の髪の毛の約40分の1という微粒子で、肺の奥、さらには血管まで侵入し、ぜんそく・気管支炎、肺がんや心臓疾患などを発症・悪化させ、死亡リスクも増加させるといわれています。
→高齢者や子供、肺・心臓に疾患のある方は、大気汚染に対してより高いリスクを有するため、特に注意が必要。(北京大学の昨年の研究では北京、上海、広州、西安でPM2.5を原因として年間8千人が死亡、世界銀行と環境保護部の2007年の研究では中国全土でPM10を中心とする大気汚染により年間35~40万人が死亡と推計)
2 気象台の発表によれば、現在の気象条件は16日(水)頃まで持続するとされており、引き続き注意が必要です。
3 自分や家族の健康を守るための対策としては、以下のような対応が考えられます。
●不要不急の外出を避ける(PM2.5には安全とされる閾値がないとされているため、可能な限り汚染への暴露を減らすことが重要)
●外出する場合は、マスクを着用する(「N95」という規格を満たしたマスクは、PM2.5を95%以上遮断します。ネット上で「口罩N95」で検索できます。)とともに、帰宅時はうがいを励行する。
●屋内(特に寝室など、長時間過ごす部屋。屋内の汚染レベルは屋外の約半分に達することもあります。)には、空気清浄機を設置する。
<参考>
○当館での情報提供(北京の大気汚染の概況、粒子状物質(PM10、PM2.5)の健康影響、一般的な対応策)
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/joho120217_j.htm
○最新の大気汚染データ(米国大使館の観測データを日本語により情報提供)
http://www.lantiantian.com/index.php/ja/home
指数100が環境基準に該当しますので、外出の可否、外出時のマスク着用や空気清浄機利用の目安となります。
北京日本人学校では、指数が200を超えると屋外での活動を1時間以内とし、300を超えると屋外での活動を中止しています。