孫文さんの“多摩たまの隠れ部屋”ブログ編

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経営者の帽子をかぶりたまえ

2012年12月12日 12時12分12秒 | 日本雑感 (日本の話題何でも)
経営者の帽子をかぶりたまえ

12月12日、北朝鮮が発射した長距離ミサイルがフィリピン沖に落下した。
原因究明とその検討は内外でされるだろうが、ふと思ったのが、1986年におきたスペースシャトル チャレンジャー号の爆発事故。
この爆発事故に関しては、大学では技術者倫理の講義の時間にケーススタディとして学ぶなど、事故が未然に防げただけに良く知られた内容。
そして、この技術者倫理の講義に必ず出てくる言葉が、その時、事故の危険を知っていた技術責任者に、「技術者の帽子をぬいで、経営者の帽子をかぶりたまえ」と言った有名なことば。

スペースシャトルの事故原因は、ブースターロケットのシール部品であるOリングが、低温(打上時の気温は-3度)で弾性を失い、高熱ガスが漏洩して貯蔵タンク内の燃料に引火爆発。
 Oリングがちゃんとシールできないことは、不確実ながらも予測されており、主任技師のボイジョリーは、温度と弾性の間の相関関係から、低温になるとシールの信頼性が保証できないことを知っていた。
そしてNASAと新規契約を強く望んでいたメイソン副社長は、技術陣の責任者であるロバート・ルンドに、「技術者の帽子をぬいで、経営者の帽子をかぶりたまえ」と言った。

12月の北朝鮮は寒いだろうなぁ。
今日の北京だって、小雪の気象だし。
もしかして、寒さが打ち上げ時に影響を与えるかも。
美国のICBMは寒くても発射できるようちゃんと対応している。
オヤジと違って、単なる軍事ゲームオタクの坊っちゃんを喜ばす為に、某国の技術者は経営者(国の威信)の帽子を必要としたのかも?

技術者倫理の立場からのチャレンジャー事故に関しては、チャレンジャーとか技術者倫理とか、経営者の帽子をかぶりたまえをキーワードで検索すると沢山ヒットします。

追伸: 落下地点は当初発表した場所とのこと。 と言うことは、寒い北朝鮮の冬の気候でも打ち上げることが出来る事を証明した。 うーん、おもちゃにしては危険な遊具だなぁ。

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