在中国日本大使館のHPから
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu090603.htm
2009年6月3日
在中国日本国大使館
1.6月3日午前時点の中国の感染確定数は以下のとおりです。このうち国内での2次感染が確認された例は広東省で2例発生しており、それ以外は海外で感染した事例です。死亡者はありません。
【合計 49例】
内訳:四川省、山東省、湖南省、河南省、湖北省 各1例
浙江省2例、上海市7例、福建省9例、北京市13例、広東省13例
2.新型インフルエンザは世界中で感染が拡大しており、中国政府は強力な水際対策を実施しています。今般、北京市衛生当局は、海外からの帰国者(特に米国、メキシコ、カナダからの帰国者が重点。)に対して、北京到着後から7日間の健康監視を実施することとしました。具体的には、
(1)対象者が住んでいる社区の衛生担当者は、電話照会や家庭訪問の方法で帰国者とコンタクトをとり、「帰国者への健康注意喚起」(後掲)を伝えるとともに、毎日自分で体温を測るよう要請して健康状況を確認します。
(2)発熱症状等の異常な症状があらわれた場合には、当局による調査が行われます。
なお、実施の詳細については後掲の北京市衛生局の通知(当館仮訳)をご覧下さい。
(通知本文は、北京市衛生局HPでも見ることができます。
http://www.bjhb.gov.cn/news.do?dispatch=readById&id=24909(中国語))
3.健康監視措置に関連して当館に寄せられた情報では、必ずしも上記2.のように実施されるとは限らず、当局の担当者が対象者の会社まで訪問してくる例、検温のみならず自宅に7日間待機するよう指導される例、あるいはこういった連絡が全くない例があり、現場でも多少の混乱が見られます。
当館としては、これらの当局の措置は、例えば外出禁止といった強制力を持つものとは考えていませんが、海外から帰国された在留邦人の皆様におかれては、不要不急の外出の自粛や健康状況の確認といった当局の呼びかけに対しては、可能な限り協力いただくようお願いします。
4.本件に関するお問い合わせは、大使館対策室(電話: (010)6532-2357、(010)6532-1507、当面平日9:00-17:45)にお願いします。(了)
(当館仮訳)
市衛生局 帰国者における健康監視業務の展開に関する通知
(北京市衛生局 2009年5月22日 京衛疾控[2009]46号)
各区、県衛生局、市疾病コントロールセンター、市衛生監督所:
新型インフルエンザ(H1N1)の防止コントロール業務をさらにしっかり行うため、市委員会、市政府の手配した業務に基づき、全市範囲において、新型インフルエンザ(H1N1)のまん延国から来た北京市内に固定住所のある帰国者に対し、北京に戻った後、健康状況の監視業務を展開することにした。具体的な業務に関する要求は以下のとおりである。
1.重点監視対象
米国、メキシコ及びカナダなどの国からの帰国者
2.監視症状
発熱、脇体温≥37.5度、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、頭痛、筋肉痛、脱力、嘔吐と(或いは)下痢などの症状
3.監視期間
監視対象者が北京に着いた日より連続7日間健康監視を行う。
4.監視方法
監視対象者が居住している社区衛生服務機関が、監視対象者への「帰国者への健康注意喚起」資料(後掲)の配布を担当する。また、帰国者と連絡体制をつくり、毎日自分で体温を測るよう要請する。医療関係者は、毎日家庭訪問或いは電話照会の方法で健康状況を確認する。監視対象者から発熱などの異常な臨床症状が出た場合、ただちに医者にかかるべきである。区、県疾病コントロールセンターが、疫学調査を担当する。
5.監視業務手順
市疾病予防コントロールセンターは、毎日16時前に、当日北京に戻ってきた留学帰国者の資料を、監視対象者の現住所によって各関係区、県疾病コントロールセンターに配分する。各区、県疾病コントロールセンターは、ただちに監視対象者の現住所を管轄する街道(郷鎮)社区衛生服務機関に連絡する。その社区の医療関係者は、24時間以内に監視対象者に対して健康監視を展開する。
6.情報の報告時間
社区の医療関係者は、毎日12時に、前日監視した情報を収集し、管轄区の疾病コントロールセンターに報告する。管轄区の疾病コントロールセンターは、毎日15時前に、市疾病コントロールセンターに報告する。
帰国者への健康注意喚起
親愛なるみなさんへ
こんにちは。
お帰りなさい。家族との団欒、友達との再会、これはきっと温かな休暇になるでしょう。しかし、最近多くの国で新型インフルエンザ(H1N1)の感染が確認され、中国国内でも外国由来の感染者が確認されています。中には、海外から帰国した人も含まれています。
実は、このような急性感染症にあたって、慌てる必要はありません。それは、新型インフルエンザ(H1N1)は、防止、抑制、治療可能であるからです。もちろん、新型インフルエンザ(H1N1)を有効に防止コントロールするには、あなたの参加と協力も必要です。
まずは、旅行関係の情報を保存しておいてください。搭乗券を残し、航空便、座席番号、搭乗日、搭乗場所、乗り換え便と乗り換え時間、乗り換え期間中に泊まっていたホテルとホテルの部屋番号などを覚えておいてください。誰かが発病した場合、自分が患者と同乗したかどうか、同じホテルに泊まっていたかどうかなど確認する際に、これらの情報が、あなたの役に立ちます。
報道機関が、新型インフルエンザ(H1N1)患者の密接接触者を探しているのをみて、もしあなたが患者と同じ交通機関(飛行機、列車など)に乗っていた場合、自分から北京市疾病予防コントロールセンターに連絡するか、或いは公表した番号に電話をかけて、自分の関連情報を報告し、疫学調査に積極的に協力し、医学観察を受けてください。
なお、インフルエンザ様症状が出た場合は、正規の医療機関に行って診察を受けてください。医療機関に行く際はマスクを着用し、公衆の交通道具に乗るのは、できるだけ避けてください。あなたが新型インフルエンザ(H1N1)患者と確定された場合は、疾病予防コントロール機関が密接接触者を迅速に探せるよう、乗っていた航空便、座席番号或いは列車番号と車両番号、泊まっていたホテルとホテルの部屋番号など具体的な情報を自分から報告してください。
あなたとあなたの家族の健康のため、休暇中は個人予防をしっかり行い、積極的に新型インフルエンザ(H1N1)を予防してください。
1. 家に着いてから7日間は、集まり、親族、友人、教師訪問、人の集まる公共場所に行くことをできるだけ避ける。
2. 体の調子が悪そうな人や、発熱、咳の症状がある人との密接な接触を避ける。
3. 両手は、常に石けんと水で徹底的に洗う。
4. 良い衛生習慣を維持する(十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、運動を続けるなど)。
5. 家族の個人衛生と環境衛生面で気をつける。
6. われわれの援助が必要な場合は、北京市公共衛生公益番号12320に電話をかけるか、或いはwww.bjcdc.orgにて関係情報をご覧ください。
北京で楽しい休暇を過ごしください。
あなたとあなたの家族の幸福と健康をお祈り申し上げます。
http://www.cn.emb-japan.go.jp/consular_j/birdflu090603.htm
2009年6月3日
在中国日本国大使館
1.6月3日午前時点の中国の感染確定数は以下のとおりです。このうち国内での2次感染が確認された例は広東省で2例発生しており、それ以外は海外で感染した事例です。死亡者はありません。
【合計 49例】
内訳:四川省、山東省、湖南省、河南省、湖北省 各1例
浙江省2例、上海市7例、福建省9例、北京市13例、広東省13例
2.新型インフルエンザは世界中で感染が拡大しており、中国政府は強力な水際対策を実施しています。今般、北京市衛生当局は、海外からの帰国者(特に米国、メキシコ、カナダからの帰国者が重点。)に対して、北京到着後から7日間の健康監視を実施することとしました。具体的には、
(1)対象者が住んでいる社区の衛生担当者は、電話照会や家庭訪問の方法で帰国者とコンタクトをとり、「帰国者への健康注意喚起」(後掲)を伝えるとともに、毎日自分で体温を測るよう要請して健康状況を確認します。
(2)発熱症状等の異常な症状があらわれた場合には、当局による調査が行われます。
なお、実施の詳細については後掲の北京市衛生局の通知(当館仮訳)をご覧下さい。
(通知本文は、北京市衛生局HPでも見ることができます。
http://www.bjhb.gov.cn/news.do?dispatch=readById&id=24909(中国語))
3.健康監視措置に関連して当館に寄せられた情報では、必ずしも上記2.のように実施されるとは限らず、当局の担当者が対象者の会社まで訪問してくる例、検温のみならず自宅に7日間待機するよう指導される例、あるいはこういった連絡が全くない例があり、現場でも多少の混乱が見られます。
当館としては、これらの当局の措置は、例えば外出禁止といった強制力を持つものとは考えていませんが、海外から帰国された在留邦人の皆様におかれては、不要不急の外出の自粛や健康状況の確認といった当局の呼びかけに対しては、可能な限り協力いただくようお願いします。
4.本件に関するお問い合わせは、大使館対策室(電話: (010)6532-2357、(010)6532-1507、当面平日9:00-17:45)にお願いします。(了)
(当館仮訳)
市衛生局 帰国者における健康監視業務の展開に関する通知
(北京市衛生局 2009年5月22日 京衛疾控[2009]46号)
各区、県衛生局、市疾病コントロールセンター、市衛生監督所:
新型インフルエンザ(H1N1)の防止コントロール業務をさらにしっかり行うため、市委員会、市政府の手配した業務に基づき、全市範囲において、新型インフルエンザ(H1N1)のまん延国から来た北京市内に固定住所のある帰国者に対し、北京に戻った後、健康状況の監視業務を展開することにした。具体的な業務に関する要求は以下のとおりである。
1.重点監視対象
米国、メキシコ及びカナダなどの国からの帰国者
2.監視症状
発熱、脇体温≥37.5度、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、頭痛、筋肉痛、脱力、嘔吐と(或いは)下痢などの症状
3.監視期間
監視対象者が北京に着いた日より連続7日間健康監視を行う。
4.監視方法
監視対象者が居住している社区衛生服務機関が、監視対象者への「帰国者への健康注意喚起」資料(後掲)の配布を担当する。また、帰国者と連絡体制をつくり、毎日自分で体温を測るよう要請する。医療関係者は、毎日家庭訪問或いは電話照会の方法で健康状況を確認する。監視対象者から発熱などの異常な臨床症状が出た場合、ただちに医者にかかるべきである。区、県疾病コントロールセンターが、疫学調査を担当する。
5.監視業務手順
市疾病予防コントロールセンターは、毎日16時前に、当日北京に戻ってきた留学帰国者の資料を、監視対象者の現住所によって各関係区、県疾病コントロールセンターに配分する。各区、県疾病コントロールセンターは、ただちに監視対象者の現住所を管轄する街道(郷鎮)社区衛生服務機関に連絡する。その社区の医療関係者は、24時間以内に監視対象者に対して健康監視を展開する。
6.情報の報告時間
社区の医療関係者は、毎日12時に、前日監視した情報を収集し、管轄区の疾病コントロールセンターに報告する。管轄区の疾病コントロールセンターは、毎日15時前に、市疾病コントロールセンターに報告する。
帰国者への健康注意喚起
親愛なるみなさんへ
こんにちは。
お帰りなさい。家族との団欒、友達との再会、これはきっと温かな休暇になるでしょう。しかし、最近多くの国で新型インフルエンザ(H1N1)の感染が確認され、中国国内でも外国由来の感染者が確認されています。中には、海外から帰国した人も含まれています。
実は、このような急性感染症にあたって、慌てる必要はありません。それは、新型インフルエンザ(H1N1)は、防止、抑制、治療可能であるからです。もちろん、新型インフルエンザ(H1N1)を有効に防止コントロールするには、あなたの参加と協力も必要です。
まずは、旅行関係の情報を保存しておいてください。搭乗券を残し、航空便、座席番号、搭乗日、搭乗場所、乗り換え便と乗り換え時間、乗り換え期間中に泊まっていたホテルとホテルの部屋番号などを覚えておいてください。誰かが発病した場合、自分が患者と同乗したかどうか、同じホテルに泊まっていたかどうかなど確認する際に、これらの情報が、あなたの役に立ちます。
報道機関が、新型インフルエンザ(H1N1)患者の密接接触者を探しているのをみて、もしあなたが患者と同じ交通機関(飛行機、列車など)に乗っていた場合、自分から北京市疾病予防コントロールセンターに連絡するか、或いは公表した番号に電話をかけて、自分の関連情報を報告し、疫学調査に積極的に協力し、医学観察を受けてください。
なお、インフルエンザ様症状が出た場合は、正規の医療機関に行って診察を受けてください。医療機関に行く際はマスクを着用し、公衆の交通道具に乗るのは、できるだけ避けてください。あなたが新型インフルエンザ(H1N1)患者と確定された場合は、疾病予防コントロール機関が密接接触者を迅速に探せるよう、乗っていた航空便、座席番号或いは列車番号と車両番号、泊まっていたホテルとホテルの部屋番号など具体的な情報を自分から報告してください。
あなたとあなたの家族の健康のため、休暇中は個人予防をしっかり行い、積極的に新型インフルエンザ(H1N1)を予防してください。
1. 家に着いてから7日間は、集まり、親族、友人、教師訪問、人の集まる公共場所に行くことをできるだけ避ける。
2. 体の調子が悪そうな人や、発熱、咳の症状がある人との密接な接触を避ける。
3. 両手は、常に石けんと水で徹底的に洗う。
4. 良い衛生習慣を維持する(十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、運動を続けるなど)。
5. 家族の個人衛生と環境衛生面で気をつける。
6. われわれの援助が必要な場合は、北京市公共衛生公益番号12320に電話をかけるか、或いはwww.bjcdc.orgにて関係情報をご覧ください。
北京で楽しい休暇を過ごしください。
あなたとあなたの家族の幸福と健康をお祈り申し上げます。
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