What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「丸善&ジュンク堂公式HP / 2012年書店員が選ぶこの一冊 ”今年驚いた!一冊”」

2012年12月18日 16時26分02秒 | 
 銀賞作品は、先月号の「本の雑誌」で紹介されていたんですが、怖い。『新耳袋 リターンズ』と同じくらい、怖い。  銅賞作品は、本好きの心をくすぐるファンタジーロマンのようなので、読みたい一冊です。

HPをご覧になって頂きたいんですが、作品につけられたPOPがとても素敵。思いのままに書き殴りました!というモノから、イラストを使ったモノから、書店員さんたちのセンスが伺えて、購買意欲をそそられるものばかりです。

★「丸善&ジュンク堂公式HP / 2012年書店員が選ぶこの一冊 ”今年驚いた!一冊”」
( http://www.junkudo.co.jp/odoroita2012.html?topbanner03# )より引用

 今年も、日本全国の丸善・ジュンク堂の書店員に、MY BESTを選んでもらいました。

テーマは「今年驚いた!本」です。主人公の生き方にびっくり、テーマにびっくり、タイトルにびっくり、売れ方にびっくり、出版にびっくり……何でもありです。一般には知られていなくても、この1年間に、これほどたくさんの「驚き」が本の世界には出現していたことに、改めて驚かされます。力作POPの数々をご覧ください。

>BEST OF 驚いた本 

金賞 ダニエル・ドレイズナー 『ゾンビ襲来』 (白水社) 

銀賞 金川 英雄 『現代語訳 呉 秀三・樫田 五郎 精神病患者 私宅監置の実況 』 (医学書院)

銅賞 小田 雅久二 『本にだって雄と雌があります』 (新潮社)

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『ゾンビ襲来』を密林で調べたら、もう「まえがき」だけでも面白いわ~! これは頭悪い私でも、ちょっと読むのに挑戦したくなってきました。図書館に入るかな?

>密林より内容紹介を引用

 十五年前、色々な州をまわるドライブの途中で、私はグレイスランド〔エルヴィス・プレスリーの旧居〕に立ち寄った。私が参加したツアーがジャングル・ルーム〔レコーディング・スタジオとして使われた部屋〕に着くまでの間に、エルヴィス・プレスリーの邸宅を歩き回る三十数人の人びとは、二つのグループに分類された。第一のグループは、まったくもって完全にエルヴィスに身も心も捧げた真剣な人びとだった。彼らはハードコアなファンであり、グレイスランドは、彼らにとってのメッカであり、エルサレムであり、そしてローマであったのだ。その多くは、彼らのキングが今でもこの地上を歩き回っているのだと確信しているようだった。彼らはジャンプスーツのコレクションを目にすると、その壮麗さに目眩をおぼえながら、息を呑んだ。

第二のグループは、グレイスランドにいることを等しく喜んではいたが、それは第一のグループとは別の理由によってだった。この人たちは、エルヴィスにまつわる諸々のキッチュさを楽しんでいたのだ。彼らにとって、緑色のモジャモジャのカーペットや鏡張りの壁などの美学を保存した邸宅は、変チクリンで野暮ったいものだった。同じくジャンプスーツのコレクションを目にした時、彼らはあまりの馬鹿馬鹿しさに目眩をおぼえて、息を呑んだのだった。

歩き回っているうちに、われらがツアー・ガイドの、真のプロフェッショナル精神が私の心を打った。その職務は容易なものではなかった。彼女は、熱烈な信者たちの全員に対してエルヴィスに関する正確な知識を提供しなければならない。それと同時に、彼女は、残りの人びとに対しては、このツアーの滑稽さを認めなければならなかったのだ。

表情の微妙な変化と声のトーンのわずかな調節によって、われらがガイドは、彼女の職務を見事に遂行した。いかなる点でも、彼女は信者たちの目にエルヴィスを蔑ろにするようには映らなかった。私は、今日、グレイスランドから帰った人は皆、この訪問に完全に満足していただろうと確信している。

本書は、このグレイスランド・ツアーの一種だと思って欲しい。ほんのちょっとの脚注と、それから、ゾンビが、くっついて来ますけど。(本書「まえがき」より)

 
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永世棋聖 米長邦雄さん死去

2012年12月18日 12時38分36秒 | 日常
 ご病気だとは知っていましたが、まさかお亡くなりになるとは・・・しかも、まだ69歳の若さですよ、なんということでしょう、残念です。小さい頃に、TVの将棋番組を観て、世の中にはこんなに頭の良い人が居るんだと、子ども心に思って以来、私の内での「棋士」のイメージは、ずっと米長さんと羽生善治さんです。

伝説の名言がwikiにもありました。

>3人の兄は東京大学に進んだ。そのうちの一人である泰は、全日本学生名人戦で優勝を果たすなどアマチュア強豪として知られ、秋田工業高等専門学校教授として都市工学を専門とし、将棋の棋風分析の一人者として知られる。「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」という言葉は有名である。ただし、実際に米長自身が発言したのかどうかははっきりしていない。

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今年、コンピューター将棋ソフト「ボンクラーズ」と戦った試合は、素人でも鳥肌が立つような攻防戦となりました。その時のことを米長さんが書かれた『われ敗れたり』の素晴らしい読書感想を書かれている方がいらっしゃいます。お時間のある時に、ぜひご覧になってみて下さい。

☆「琥珀色の戯言 / [本]われ敗れたり ☆☆☆☆」( http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20120222#p1 )

心から、ご冥福をお祈りします。


米長邦雄さん死去=日本将棋連盟会長、69歳―さわやか流で永世棋聖(時事通信) - goo ニュースより引用

 「さわやか流」などという棋風で知られた日本将棋連盟会長の米長邦雄(よねなが・くにお)さんが18日午前7時18分、前立腺がんのため東京都新宿区の病院で死去した。69歳だった。山梨県出身。葬儀は未定。

 佐瀬勇次名誉九段(故人)に入門し、1963年に四段に昇段しプロ入りした。73年に棋聖を奪取し初タイトル。85年に通算5期となり、永世棋聖の称号を獲得した。棋風は、劣勢になると自陣の駒を複雑に配し、逆転を狙うことから「泥沼流」とも言われたが、朗らかでしゃれを好む性格から「さわやか流」とも呼ばれた。

 85年には中原誠十六世名人との十段戦(竜王戦の前身)に勝ち、史上3人目の4冠(十段、棋聖、王将、棋王)を達成。93年には史上最年長の49歳11カ月で初めて名人になった。通算の獲得タイトル数19期(名人1、十段2、王位1、棋王5、棋聖7、王将3)は歴代5位。

 2003年に日本将棋連盟専務理事となり、05年に会長に就任した。会長就任後は、当時、毎日新聞社主催だった名人戦を朝日新聞社との共催にしたほか、強豪アマチュアのプロ編入試験を実施し、瀬川晶司四段(現五段)を誕生させた。今年1月には、コンピューター将棋ソフトと公式対局して敗れ、話題となった。

 08年に前立腺がんを患ったが、放射線治療などを受けて回復した。しかし、今年夏ごろから体調を崩し療養。12月には、自身のホームページで、がんが再発したことを告白していた。 

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