いくつかの空

  見上げた空や町の様子を、写真とともに綴っていきます。
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  JAY

避暑地ではあるけれど

2014-07-28 | 観光地など

 今回の旅の目的地は、高野山でした。真夏の暑い盛りでも、標高の高さ故の涼しさがありますね。観光客がやたら多かったせいか、静寂はいったいどこへ、といった感じの喧噪がありました・・・。世界遺産も善し悪しだなぁ・・・。

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 正直、高野山ってもっと俗世間からは隔絶したところだと思っていたんですが、ただの勝手な妄想だったようです。こんなに車が多くて、路上駐車が酷いのにはびっくりしました。檀家さんの規模が全国だからどうしても多いというのはしょうがないのかも知れないんだけれど、工事の車両がひっきりなしに通過していて、そんなに幹線道路でもないような気がするんだけど、というくらいに交通量もたくさん。なんだかなぁ・・・。

 さて、今回の高野山は、はじめてということで、有名所をさらいましょうぞ。こんなコースで参りました。

橋本→極楽橋→高野山駅→大門(大門)
大門→壇上伽藍(金堂、根本大塔、三鈷の松、御影堂、不動堂などなど・・・)
壇上伽藍→霊宝館(霊宝館)
霊宝館→金剛峯寺(金剛峯寺)
金剛峯寺→苅萱堂→一の橋→奥の院前(苅萱堂、遊歩道、奥の院(御廟、燈籠堂))
奥の院前→小田原通→千手院橋→蓮花谷(金剛三昧院)
蓮花谷→浪切不動前→女人堂(浪切不動尊、女人堂)
女人堂→弁天岳→大門(女人堂跡、弁天岳)
大門→千手院橋→高野山駅→極楽橋→橋本(おみやげとか)

 高野山内の移動は、一日フリー乗車券がありますので、そちらを使いました。割引券も付いていて便利ですね。あっちこっちすると結構大変です。標高が高いので涼しいんですが・・・。

 電車が通っていることに驚きましたが、さすがにこの山っぷりです。2両編成の電車は急勾配急カーブをえっちらおっちら登っていきます。2両編成の2両目の窓から1両目がしっかり見えるってどんなカーブやねん。

 根本大塔。朱色の組木が鮮やかですね。青空によく映えます、はい。

 拝観していると、なにやら足下でカサカサという音が・・・。うん?と思って見やるとクワガタが居ました・・・。なんでこんなところに?綺麗に掃除された床で足が滑ってカサカサやっていたようです。ほっとくのも何なので外に出してやりました。

 奥の院と言えば、平たく言えば、お墓。集合墓地、ということになるんでしょうかね。ということで、あまり積極的に写真は撮っていませんし、晒す気もあんまりなかったり。歴史上の人物たちのお墓の数々を見て回ることができます。昔の人って極楽浄土って考え方が非常に強い物だから、なんとしてでも、という意志が感じられますよね。過去の武将やら偉人やらの五輪塔とか見ていると存外に楽しいですね、それぞれに個性があって。敷地は広いけれど塚はこぢんまりとか、やたら大きさを誇っている物とか、奇抜な形とか。帰りに気がついたんですけれど、いわゆる超一流企業とか大手銀行とかも物故者のために塚を用意しているんですね。それぞれの企業イメージに沿った塚を。それにしても、この周囲にはやけに子供が多いってことが気に掛かりましたが・・・。確かに夏休み期間ではあるんだけど、墓所なんだけど子供の歓声が響き渡っているのはどうなんだろうなぁ・・・。親もいったい何しに連れてきているんだろうなぁ。まぁ避暑なんだろうけれど、あんな塚やこんな塚があるんじゃ、子供が歓声を上げる理由もわからないでもないかなぁ、

 鳴竜。この絵は現代のイラストに通じる物がありますよね。ちょっとかわいいと思う私はビョーキでしょうか(笑)

 真下で手を打ってみると、ごくごく弱い雷のような反響が響き、じんわりと不思議な静寂が残ります。静かなのに、耳に心地よく残っているんですね。

 いろいろ見て回って橋本に降りてきたのは18時。なんか降りてくると一瞬だなぁ・・・。山の上は涼しかったなぁ。なんて思いながら夕食にしましたとさ。