風薫る道

Who never feels lonely at all under this endless sky...?

鷺沢 萠 『葉桜の日』 3

2006-04-15 23:24:45 | 


 どちらに向かって流れているのかさえも判然としない淀んだ流れの中に、ママも健次もルーさんやダクマもジロさんさえも、沈んだりしながら身を委ねているのだという気がした。小さく不安定な舟に乗って―――。 
 庇もない舟に乗って雨に濡れたり波に揺られたりしながら、止まっているようにも見える流れはそれでも確実にみんなを海まで運ぶだろう。
 「それで何が悪い」

(鷺沢 萠『
葉桜の日』)

葉桜が今とても綺麗ですね。
この「果実の舟を川に流して」の舞台となった川沿いの桜
も、今日見ましたら新緑一色でした。
春は、私にとってすっかり「別れの季節」 となってしまいました。けれど、花が散った後に青々をした若葉を一杯に茂らせる樹々をみていると、春はやはり「はじまり」の季節なのだな、と感じます。
私はまだ、生きている。
すこし立ち止まって深呼吸をしたら、さぁ、前へすすもう。

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