【 売れる営業 】実務営業コンサルタント 島田安浩 アクト株式会社代表

「営業紙芝居×顧客LTV最大化」実践講座 
営業実務コンサルタント島田安浩が「営業で悩む人を無くす」ために情報発信

真面目なお話し『偽装問題』

2008年08月01日 10時35分28秒 | Weblog
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 No135) 『 偽装問題 』
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 ■ 営業事件簿ばかりでは、飽きて来るので、今日は


   経営者の皆さん向けに発行しているメルマガの中から、


   今、問題に成っている偽装問題のお話しをします。



 ■ 気が付くと、もう八月です。


   アッと言う間ですね!


   ついこの前、新年を迎えたと思ったら、もう八月。


   オリンピックが開催されますね。


   何事も問題が起きないで、全ての競技が終了できると良いですね。


   さて、今日は、最近の偽装問題を、経営理念に絡んで、


   私なりにお話しします。



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■ 目 次:

【1】偽装問題の発端とは?
【2】楽してお金が=騙す
【3】越えてはいけない1線
 ★ ご案内
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【1】偽装問題の発端とは?
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 ■ 偽装問題が、ドンドン、ドンドン明るみで出て来ます。


   何か、まともな業界は無いんじゃないかと思えるほどです。


   でも、偽装をしようとするキッカケが、あった筈なのです。


   我々経営者は、その裏側を考えてみる必要があるように感じます。



 ■ 偽装の裏側。


   偽装をする瞬間までは、真面目な良い会社だった筈です。


   なぜなら、有名でお客さんに慕われている会社が多いからです。


   そもそも、そんな事をしなくてもそれなりに儲かっていた筈です。


   ところが、経営者は、皆もっと儲けたい。


   もっと、お金を稼ぐ方法は無いかと日々考えるのです。


   そうだ、使って無い所の電気は切るようにしよう。


   コピー用紙は、裏紙を使わせよう。


   残業を禁止にしよう。


   いろいろ考えて、実行して、


   1円でも、1銭でも儲けを増やしたいのが、経営者です。



 ■ まずは、同じ経営者として、彼らが1線をなぜ越える選択をしたのか?


   考える必要が有ると思います。


   何が言いたいかと言いますと、綺麗事で商売は出来ないと言うことです。


   皆さんも経営者なら、お分かりだと思います。


   誰も、偽装問題なんか起こしたくて起こしている訳じゃないんです。


   「サラリーマンには分かんないだろう~な!」


   「TV局の連中も、分かんないよ!」


   経営をすることの大変さが!



 ■ でも、この事件に関して、綺麗事だけで済ましてませんか?


   と、私は皆さんに聞きたいのです。


   社員に対して、あんな事件を起こすような会社は酷い!


   やっぱり、真面目にコツコツ、企業理念を守っていこう!


   とだけ、自分に言い聞かせるように言ってませんか?


   格好付けても仕方が無いです。


   皆さんも、合法的な儲け話なら乗りませんか?


   若し、偽装が偽装では無くて、創意工夫の範疇だったら、


   皆さんも同じようにやる筈です。


   でも、今回の事件は、創意工夫では無く、明らかに儲ける為に


   お客さんを騙しているから問題なのです。



 ■ 私は、この事件を、綺麗事で終わらせるのでは無く、


   経営者として、学ぶ点と改める点を発見する良い機会と捉えています。


   産地を変えるだけで、2倍3倍の値段?


   それ自体が、可笑しなことと言えば、可笑しなことです。


   同じ河豚だよ!回遊している魚が、山口で取れたから、


   中国で取れたからって、一緒でしょう???


   でも、値段が違う。


   養殖と、天然なら分かるけど、産地の違いが値段の違いと言うのが、


   そもそも可笑しい気がします。


   そこに、目を付けるのは、経営者なら、当たり前です。


   でも、そこで嘘を付くから、問題が発生します。


   若し、あの人が、別の行動に出たら結果は違っていた筈です。


   値段の安い中国産と、山口産の食べ比べ大会


   などを企画して、多くの人に、食べ比べて貰って、味が一緒で、


   値段が安い!ことをアピールして、


   今までの価格から、20%でも価格をアップ出来れば、


   創意工夫で経常利益を上げる事に繋がったのかも知れません。



 ■ 肉の問題も、どうせ、消費者は味が分からないから騙して利益を


   とってやろうと、やってしまったから、駄目なのです。


   味の分からない消費者を、分かるように教育する機会を作れば良いのです。


   等級が違う牛の肉を、食べ比べる機会を、月に一回開催する。


   その時に、各階級の肉を用意して、塩だけで食べて貰う。


   そんな事をして行くと、消費者は、味を知るのです。


   今日は結婚記念日だから、外食したと思って、高い肉を買おう!


   今日は、良い事が有ったから、階級を一つ上げよう!


   牛肉を買う時は、旨い方が良いから、美味しい肉をいつも買う!


   こんな消費者が、育って行く筈です。


   そして、そのお店は、情報発信基地として、


   消費者に愛されて、売上も伸びて利益も伸びた筈なのです。



 ■ つまり、目の付けどころが悪かったのでは無く、その先の思考が、


   短絡的だったことが大きな問題だと私は考えます。




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【2】楽してお金が=騙す
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 ■ 私は、経営者は、常に金儲けを考えて当たり前と思っています。


   考えない経営者なんていない筈です。


   「楽して儲けたい!」


   これも、みんな考えることで、良いのです。


   ところが、そのやり方が、ともするとお客様を“騙す”


   方に行くのが、問題なのです。



 ■ 私の経営者の師は、私が最初にお世話に成った会社F社の


   O社長です。


   勝手に私が師と仰いでいるだけです。


   O社長が、良く言われていた言葉の中に、


   「良いか~!1線を超えちゃ~ダメだ。でも、コッチ側を歩くだけでも

    ダメだ!塀の上を歩くんだ!!」


   そんな話を、社員を集めた総会の席などでされていました。


   私はその言葉を、このように理解しています。


   法的に、駄目なことをやってはもちろん駄目だが、


   法律の境目に、利益は落ちているから、そこを考えて、


   ギリギリの線で仕事をするぐらいの覚悟で仕事をしないと、


   お金は稼げない!


   と、言う事を話された、名文句と思っています。



 ■ 1線を越えそうな所に、創意工夫のネタが落ちていると言う事なのです。


   みんなが考える事を、みんなと同じようにやっても、


   No1には成れません。


   No1に成るためには、みんながそれはまずいよ!


   って、考える先を考えて、実行することのように感じます。


   それぐらい、考えないと、絶対的なNo1には成れないのです。



 ■ 偽装問題を起こした人たちは、判断基準を持っていなかった。


   経営者にとって重要なのは、自分の判断基準を持つことです。


   つまり、どこまではOK、それ以上はNG


   と言う、自分なりのモノです。


   経営者は全ての判断は、自分です。


   結局、最終判断は、自分でしないといけない立場です。


   だからこそ、判断基準を持つことが重要なんのです。


   偽装問題を起こした人たちは、判断基準を持っていなかったか、


   金が判断基準を誤らせたかどちらかです。


   経営者はお金が好きなので、掛け算してみて、利益の額が多いと


   目が眩んでも仕方ないでしょう。


   でも、1線を越えたら経営者では無く、犯罪者です。



 ■ 楽して金を儲けたいと思うのはOKです。


   でも、犯罪者に成らない。


   また、社員に犯罪者の片棒を担がせるようなことをさせない。


   その為に、明確な判断基準を持つことと、理念を胸に刻む事が


   重要です。


   
 ■ 私は、営業マン指導をする時に、このような話をします。


   アプローチでは、どんなにオーバートークをしても良いです。


   ただし、自分がケツが拭けると言うのが条件です。


   これは、何を言っているかと言いますと、最終的にお客様に


   全てを話して納得して貰えるなら、最初の時に、多少の


   オーバートークは構わないと言うことです。


   でも、ケツが拭けない。


   つまり、納得して貰えないなら、最初からオーバートークを
   使っちゃ駄目なのです。


   経営でも一緒だと思っています。


   どんなことをやるのも、基本は自由です。(法律の範囲内で)


   でも、お客さまが最終的に納得されるのが、条件なのです。



 ■ 商売は、お客様あってのものです。


   ですから、考えるべきはお客様の気持ちであって、


   お金は後から付いて来るのです。


   逆に、お客様の気持ちを無視して儲けに走ると、


   お客様は去って行き、


   最初だけ儲けても、長続きしないものなのです。



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【3】越えてはいけない1線
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 ■ 商売は、お客様の為にやって欲しいです。


   私の中で、松下幸之助の書籍からの影響が非常に多いのですが、


   その中で、丁稚奉公をしている時の話が出ています。



 ■ あるお菓子屋さんの話です。


   お菓子と言っても、かなり高級なお菓子のようです。


   その旦那さんの話なのですが、


   普段は、店の奥に居て、お客さんが来ても出る事はまず無かったそうです。


   ところが、月に1度ほどたった1個のお菓子を買いに来る、


   見るからに貧しそうなお客様が来ると、必ず、見送りをされるそうです。


   丁稚が、


   「なんで、あんな貧乏そうなお客さんの時だけ、
    旦那さんは見送られるのですか?」


   と、不思議に思って聞いたそうです。


   すると旦那さんは、


   『そうだね、見るからに貧乏そうだ。その人にとって、この店の菓子は
    たぶん非常に高い筈だよ!その菓子を買う為に、食べたいものも
    我慢して、欲しいものも我慢して、買いに来てくれる。』


   『こんな嬉しい事が有るかい!商売冥利に尽きるよ!!』


   と涙を浮かべながら話されたそうです。



 ■ “商売冥利”


   この話と、この言葉は、私の中で宝物に成っています。


   「ああ、商売をやっていて良かった!」


   こう思える瞬間を、何度も経験したい。


   私はそのように考えています。



 ■ 綺麗事だけでは食って行きません。


   でも、1線を越えたら商売人では無く、犯罪者です。


   綺麗事だけでは無く、そして、頭を活用して、


   事業を発展させて下さい。


   そして、多くの商売冥利を経験できる経営者に、


   成って頂ければ嬉しい限りです。



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 ■ 島田からのお知らせで~す!

   東京で、研修会を8月23日24日、2日間開催します。

   初の一般研修会ですので、このブログを読んでいる

   皆さんを半額にて招待します!!
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 ■ 日時


   8月23日(土曜日)10時から19時まで
   8月24日(日曜日)9時から18時まで   


 ■ 場所


   東京:早稲田奉仕園 地下鉄東西線早稲田駅徒歩5分


 ■ 内 容

   ・ 主役の人生を生きる

   ・ 営業を通して手に入る宝物

   ・ 売れる営業マンの立ち位置(スタンス)を理解する

   ・ SP ・ EP ・ 感情確認について

   ・ アプローチについて

   ・ シナリオの作成方法

   ・ 伝説のシナリオを披露!

   (92~93年に日本で一番レーザーFAXを販売したシナリオです。)

   ・ 営業を舞台劇と考える

   ・ お客様の4つの反応に対する対応法

   ・ ビジネスの大枠を理解する

   ・ 売れる営業マンの常識は売れない営業マンの非常識

     * 説明しない 

     * 黙る 

     * お願いしない

    * 7つのクロージング方法

    * 決まらなくてもOK

    * やりそうで誰もやらないことをやる

   ・ プロ意識

   ★ 講習会とは違って、参加者が自分で考えて、自分なりの
     答えを導き出すことを目的としてやります。

     営業の“自動車教習所”を目指して、誰でも運転できる
     そんな研修会にしたいと考えています。

   ★ 考える時間と、実際にやってみる時間を多く取る研修会です。
     初の試みなので、ドタバタしますが、楽しいものに成る筈です。


 ■ 金額:通常2日間 21万円(税込)

             ↓↓↓

      特価2日間 10万5千円(税込)
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   * 資料代、2日間の昼食代込み。
   (その他交通費、宿泊費はご自分で清算下さい。)


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 ◆ 予 約


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   必ず、連絡欄にブログ読んだと記載下さい。
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 以上、よろしくお願い致します。





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  プロ指導専門ティーチィングプロ
         島田 安浩 より
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