どこの地域に住んでいるかにもよると思いますが、基本的に地方(一般に言う田舎)に住んでいれば大企業の存在自体が非常に稀であり、就職先は中小企業が多くなりますね。恵まれた人は役場や警察や自衛官や教員などの公務員になれて、羨ましがられると思います。その絶対数は少ないのが普通で、やっぱり中小企業に勤務するとか農家と兼業とか、そういうことが多いのではないかと思います。
(途中になっていたので、追記しました)
もじれの日々
コメント欄での議論がちょっと気になったので、書いてみようかなと。
「大企業に入れたら・・・云々」というのは地方住民にとってはあんまり関係ないことも多いと思いますね。まず、居住地の近隣で「定職と呼ばれる仕事があるかどうか」ではないのかな?と。これも地域差があるとは思いますけれど。大学進学率は高くなってきたと言われても、半分程度です。なので、世の中の「同期」全部ではその約半分ちょっとしか大学になんて行けないし、大卒でも高卒でも仕事を地方で探すのは苦労すると思うな。標準っていうことが、東京とかの都市部基準だとやっぱり考え方は変わるのだと思う。
500人以上の規模の企業に勤務する人はざっと1200万人くらいです。これって、雇用者全体で見れば結構少ないと思うな。直近の数字は調べてないので不正確ですけど、大雑把に言って30人未満で約1700万人、30~100人未満で約900万人、100~500人未満で約900万人です。自営・家族経営は約1000万人です。100人以上の規模の会社に勤めてる人は大体2100万人で、労働者全体の3分の1以下しかいませんね。
中には大手企業を目指した就職活動が当然と思っている人達もいるのかもしれません。けれど、そういう環境にいる人はむしろ世の中全体では少数派であると思っていた方がいいと思うけどな。
要するに、大企業に勤務してる地方在住者というのはきっと少ない、ってことです。大卒で大企業に勤めようと思っても、何処にでもそんな就職があるわけじゃない。中小企業に勤めるのでさえ、大変なのですよ、きっと。そういう現実もある、と考えるてる人は多いのだろうか?
「職安に求人を出すような中小企業・・・云々」というのも、本当にそうなんだろうか?と、疑問に思う。現在はハローワークということだろうが、求人を出す時にはキッチリ労働条件とか出さねばならないし、労働保険未加入というのも殆どなさそうと思うけど。厚生年金は5人未満の事業所であれば未加入だろうけど、それ以上の場合に厚生年金適用事業所かどうかは求人出す時にバレそうだと思うな。むしろ求人雑誌にのみ掲載しているような場合の方が、条件とか自由に書けるから怪しい所もあると思う。職安に出してるような中小企業であれば、結構ちゃんとしてる方が多いのでは。サービス残業は大企業でもバレちゃって数億~百億円とか払っていたように思うな。規模にはあんまり関係ないんじゃないかな、と思う。
雇用・失業の動向
この資料で見ると、15~34歳の層では「希望する種類・内容の仕事がない」という理由が多くて、特に25~34歳では40%を超えています。この上の年齢層がはるかに少ないことを考えると、若年層の特徴と考えて良いのではないかと思いますね。
一方、45歳以上の層では「求人年齢と自分の年齢があわない」という理由が多くて、55歳以上では半分近くを占めています。
若年層は正規雇用の就業先があるとしても、やっぱり仕事を選ばざるを得ず、そういう現象面だけ考えると、「選り好みなのではないか」と考えられても止むを得ない面があると思います。
Economic Trends~門倉貴史
こちらの資料では、若年層の失業はミスマッチ要因が最大、という分析になっており、単に景気回復だけで求人が増加したとしても正規雇用の増加には直結しないのではないか、という危惧も述べられています。これについては以前にも少し触れました(少子化と労働問題)。
こういうのが現実であるとしたら、やっぱり景気要因とは別の対策を何か考えていくのが普通なんじゃないのかな、と思ってしまうのですね。
山口一男先生が昔のブルーワーカーの離職率とかその後の就業について分析していたと思うが(資料は探せていませんが)、30歳未満の若年層の離職率はそれなりに(それより上の年齢層に比して相対的に)高くて、ホワイトカラーでは大卒が多く終身雇用制度の恩恵を受けやすいという面があるので、離職は少ない傾向にあると述べていたように思う。昔は「ミスマッチ」があって転職したりしても、復活チャンスがあったのですね。要は「リマッチング」のシステムが社会に機能していたようです。30歳くらいまでに色々と試したりして、自分の出来そうな仕事、職場に出会えるような社会的許容があるといいのでしょうけど。昔はそれが可能だった、ということでしょう。
日本の事業所の多くは中小企業なのであり、大企業に就業できる人たちは基本的に多くはないと認識しておくことは必要であろうと思います。また、フリーターから正規雇用となった人達は、中小企業が多いのです(それは単に求人も事業所も多いからかもしれないが)。
雇用環境は改善しつつあり、景気回復も影響してると思いますが、探せば、色んなチャンスはきっとあると思っています。
(途中になっていたので、追記しました)
もじれの日々
コメント欄での議論がちょっと気になったので、書いてみようかなと。
「大企業に入れたら・・・云々」というのは地方住民にとってはあんまり関係ないことも多いと思いますね。まず、居住地の近隣で「定職と呼ばれる仕事があるかどうか」ではないのかな?と。これも地域差があるとは思いますけれど。大学進学率は高くなってきたと言われても、半分程度です。なので、世の中の「同期」全部ではその約半分ちょっとしか大学になんて行けないし、大卒でも高卒でも仕事を地方で探すのは苦労すると思うな。標準っていうことが、東京とかの都市部基準だとやっぱり考え方は変わるのだと思う。
500人以上の規模の企業に勤務する人はざっと1200万人くらいです。これって、雇用者全体で見れば結構少ないと思うな。直近の数字は調べてないので不正確ですけど、大雑把に言って30人未満で約1700万人、30~100人未満で約900万人、100~500人未満で約900万人です。自営・家族経営は約1000万人です。100人以上の規模の会社に勤めてる人は大体2100万人で、労働者全体の3分の1以下しかいませんね。
中には大手企業を目指した就職活動が当然と思っている人達もいるのかもしれません。けれど、そういう環境にいる人はむしろ世の中全体では少数派であると思っていた方がいいと思うけどな。
要するに、大企業に勤務してる地方在住者というのはきっと少ない、ってことです。大卒で大企業に勤めようと思っても、何処にでもそんな就職があるわけじゃない。中小企業に勤めるのでさえ、大変なのですよ、きっと。そういう現実もある、と考えるてる人は多いのだろうか?
「職安に求人を出すような中小企業・・・云々」というのも、本当にそうなんだろうか?と、疑問に思う。現在はハローワークということだろうが、求人を出す時にはキッチリ労働条件とか出さねばならないし、労働保険未加入というのも殆どなさそうと思うけど。厚生年金は5人未満の事業所であれば未加入だろうけど、それ以上の場合に厚生年金適用事業所かどうかは求人出す時にバレそうだと思うな。むしろ求人雑誌にのみ掲載しているような場合の方が、条件とか自由に書けるから怪しい所もあると思う。職安に出してるような中小企業であれば、結構ちゃんとしてる方が多いのでは。サービス残業は大企業でもバレちゃって数億~百億円とか払っていたように思うな。規模にはあんまり関係ないんじゃないかな、と思う。
雇用・失業の動向
この資料で見ると、15~34歳の層では「希望する種類・内容の仕事がない」という理由が多くて、特に25~34歳では40%を超えています。この上の年齢層がはるかに少ないことを考えると、若年層の特徴と考えて良いのではないかと思いますね。
一方、45歳以上の層では「求人年齢と自分の年齢があわない」という理由が多くて、55歳以上では半分近くを占めています。
若年層は正規雇用の就業先があるとしても、やっぱり仕事を選ばざるを得ず、そういう現象面だけ考えると、「選り好みなのではないか」と考えられても止むを得ない面があると思います。
Economic Trends~門倉貴史
こちらの資料では、若年層の失業はミスマッチ要因が最大、という分析になっており、単に景気回復だけで求人が増加したとしても正規雇用の増加には直結しないのではないか、という危惧も述べられています。これについては以前にも少し触れました(少子化と労働問題)。
こういうのが現実であるとしたら、やっぱり景気要因とは別の対策を何か考えていくのが普通なんじゃないのかな、と思ってしまうのですね。
山口一男先生が昔のブルーワーカーの離職率とかその後の就業について分析していたと思うが(資料は探せていませんが)、30歳未満の若年層の離職率はそれなりに(それより上の年齢層に比して相対的に)高くて、ホワイトカラーでは大卒が多く終身雇用制度の恩恵を受けやすいという面があるので、離職は少ない傾向にあると述べていたように思う。昔は「ミスマッチ」があって転職したりしても、復活チャンスがあったのですね。要は「リマッチング」のシステムが社会に機能していたようです。30歳くらいまでに色々と試したりして、自分の出来そうな仕事、職場に出会えるような社会的許容があるといいのでしょうけど。昔はそれが可能だった、ということでしょう。
日本の事業所の多くは中小企業なのであり、大企業に就業できる人たちは基本的に多くはないと認識しておくことは必要であろうと思います。また、フリーターから正規雇用となった人達は、中小企業が多いのです(それは単に求人も事業所も多いからかもしれないが)。
雇用環境は改善しつつあり、景気回復も影響してると思いますが、探せば、色んなチャンスはきっとあると思っています。