いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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日銀派よ、心して聞け

2006年02月11日 17時59分03秒 | 経済関連
ちょっと過激な雑誌の見出し風になってしまっています。大した中身はないんですが。昨日の記事にも書いたのだが、与謝野さんが「(インタゲ派の人に)講義してもらわなけりゃならん」と仰せになられました。この言葉そっくり日銀に返してあげましょうぞ。日銀はさぞかし講義が得意であろう。講演会もバッチリ開いているしね。


日銀はデフレが始まってからは、デフレ脱却の政策手段について、ただの一度だって明確な答えを出さなかったじゃないか。一体全体何をやってきたのか?量的緩和を仕方なく認め、長期国債買い切りオペの増額は行ったのだが、「どのようにゼロに戻すか」ということを宣言したことなどあったのだろうか?大体「絶対にデフレを収束させる」という決意表明をしたことなどあったか?政策決定会合などでも、「こうやってゼロ以上にする」という方法論をきちんと出したことがあったのですか?


日銀は散々議論などを繰り返し、「どうしたらよいか」ということを一度も明示することもないまま放置しただけです。よくある意見としては、「本当にデフレなの?」=「デフレを示す”指標”そのものが間違ってたり誤差だったりするんじゃないの?」とか、「デフレが本当に悪いの?」=「このままでも人々が普通に生活してるじゃねーか」とか、全然違う方向に”逝って”しまったのです。自分たちで「どうしたらよいか」という答えを見つけられず、単に「バンザイ」しただけです。日本のデフレが「他に例を見ない状況」だったからです。自分たちの考える「オーソドックス」なスタイルでは通用せず、それが「どうしてなのか」という疑念ばかりがあったのです。その迷いの中で「次の一手」を発見出来ないし、人々の指摘で幾つか「次の一手」候補があったにも関わらずそれを選択する勇気も責任感も無かったのです。未知の状況に踏み込んで対処することをひたすら恐れ、「もしも失敗したらどうしよう・・・」とその責任逃れの為に「先送り」してきただけです。その結果、多大な損失を国民が負わされたのです。


日銀は基本的に、いつも否定形でしか答えません(笑)。「~は~~の危険性があるので、出来ない(慎重に考える)」「~は反対論もあり、今はするべきではない」「~は続けるべきではない」・・・って、結局どうするの?と思うね。自分達の政策手段、経路についての説明は全くないが、他の人々の指摘する事柄には必ず否定してくる訳です。結局、「じゃあ、どうするのさ」と、普通の人なら怒ると思うけど。日常会話ではそうですね。

「今日の夕食料理は何を作る?」
「トンカツとか、どう?」
「豚肉がないから出来ない」
「じゃあ、チキンカレーは?」
「ご飯ない」
「うどんならいいよね?」
「ダシ昆布を用意出来ない」
「パスタだったら?」
「麺類は避けるべき」
「・・・・、じゃあ自分で決めればいいじゃないか(怒)。で、結局何を作るの?」」
「・・・・・・得意料理(謎)」
(ふざけるなー!!それは結局何なのよ!)
要するに、こんなオチなんですよ。日銀の態度というのは。


是非とも次の問いに、正確に答えてみて欲しい。日銀は早々に講義をするべきですね(笑)。与謝野さんもそれなら納得できるでしょう。

①量的緩和解除後のスキーム
②デフレに逆戻りしない為の政策手段
③逆戻りしないセーフティ・マージン

たったこれだけのことですから、きっと正しい答えを用意しているはずですね。それが答えられないのに、「量的緩和解除」ということが出てくるはずがないもんね。平ちゃんが「説明責任はある」というのは当然ですよ。