これは以前から諮問会議の中で、平ちゃんと与謝野さんや民間議員の方々との論争となっていたのですが、「小泉裁定」によって「複数案を提示」ということで折り合いをつけたようです。論争の種は、名目成長率―長期金利の組み合わせが、4%-4%か、3%-4%か、ということです。まあ、論争してみたところで、中々その通りには行かないことが多いですし、「経済はどうなるかわからん。予想と違うことが多い」と小泉さんが指摘していたようなことはよくある訳です(笑)。なので、無駄なところで火種を作っても意味はないですね。
政府側の姿勢としては、(目に見える)国民負担増を求めるよりも、別な形で織り込むことの方が政策的には成功しやすいのですから、できる限りそういう方法を目指すべきですね。で、増税路線は今の時点では「決めかねる」ということ。これも小泉さんが言ってた通りです。次の政権担当者がキッチリ答えを出すべきです。それまでは、国民にもどういう議論がなされているか、ということを示していくことが必要です。最終的には国民自身がその答えを出さねばならないのですから。
前にも書きましたけれども、もう一度「日本21世紀ビジョン」を確認して下さいね、吉川先生も。与謝野さんは、あの時点では諮問会議に参加していなかった訳ですから止むを得ないとしても、本間・吉川両先生は会議で見てたメンバーなんですから、今更になって「数字が違う」なんてことは言わないようにお願いしますね。この数字を採用できないのであれば、そもそも「ビジョン」なんて出さなければよいのです。当時には、前提としては「長期金利=名目成長率」ということが採用されていますね。他にも一応「長期金利=名目成長率+1%」という場合について、数字自体は検討対象として入れられていますが、基本的なパターンは「長期金利=名目成長率」ということです。まさか、これを見逃していた、ということでしょうか?全部見ていた結果、「長期金利=名目成長率」を、政府の経済政策における長期的な目標(目安?)としていく、という意味ですよね?もしも、これが受け入れ難い、ということであれば、諮問会議のHPに大袈裟なリンクなんて入れなけりゃいいんですよ。「お蔵入り」にでもしたらどうですか?一体、何の為にビジョンを作ったんですか。
大勢学者を集めてきて、あれ程討議を重ねさせて、時間も労力も金もそれなりに投入した挙句に、「数字は見てない」ですか?内閣府は何をやっていたんだ。今更になって、経済政策の基本線が「グラグラ」してどうする?国民には「ウソ」の資料を提示したのですか?
算数の基本的な話で申し訳ないが、ちょっと我慢を。
えー、名目成長率は今年からアクセル全開ですか?06年度の名目成長率は一気に4%狙えるんですか?違うでしょ。06~12年度では概ね”平均が”3%超いくわけでしょ。いきなりデフレが終わって、その途端にCPI が2%とか通年で行くんですか?違うでしょ。06年度は日銀がバカな利上げを全くしないと仮定しても、通年で0.5%程度しかいかないでしょう。1%未満の水準しか達成できないと思うよ。GDPデフレーターではうまくいって0~0.1でしょ?こんなんで名目成長率が3%超えていくのか?(爆)違うでしょ。実質成長率で2%程度、名目でも似たり寄ったりでしょ。
であれば、まず、平均的な成長率からは大きく下回っているんだってば。目標は「3%台半ば」だよ?大雑把に3.5%としたって、06年度は目標から約1.5%下回ってしまうんだっての。これはどういうことか?他の年度でこの足りなかった1.5%を挽回するんでしょうが。つまりどこかの年にこの分が上乗せされる、ってことでしょ。それが”平均”だっての。07~12年度の残り期間に均等に分けるとしても、0.25%上乗せして挽回しないといけないんですってば。結局残り期間の平均が3.75%になる必要がある、ってことでしょ。それが達成できて、「06~12年度の平均が3.5%」って意味なんですよ。あと数年は「アクセル全開」では行けないでしょう?当たり前だっての。デフレ期間に大きな障害が残っているからね。リハビリだって必要になるでしょうが。何度も言うようだけど、離脱期間だって長くなるんだってば。
<ちょっと寄り道:分かり易い例で言うと、仮に自分の利き腕の肘関節を曲げたままがっちり固定して3ヶ月とか一度も動かさないとしたら、関節が再び以前と同じくらい動かせるようになるまでには、数ヶ月かかると思うよ。病気や怪我のない全くの健康な状態でもそうだろう。で、これが半年動かさないとなると、それと同じくらいリハビリにかかり、1年間全く動かさないとすればもう元通りに動かないか、相当長い時間がかかると思うね。>
なので、当面はいきなり名目成長率は上がってこないかもしれない。ならば、その下回った分は他の年度に回るんですってば。全くの仮定で、名目成長率が06年度2%、07年度2.5%、08年度3%となったとしよう。ここまでで目標(3.5%)から下回っている分は「3ポイント」です。これを残りの4年間で挽回しなけりゃならんのですから、09年度から12年度まで同じ成長率として年平均0.75%上乗せが必要なんですってば。ということは、09~12年度は4.25%を達成しなけりゃならんのですよ。これが出来て初めて、「06~12年度は名目成長率が平均3.5%」ということなんですって。何でこんな簡単なことがわからんのかな?で、13年度以降に出てる成長率「4強or4%台半ば」に繋がっていくんでしょうが。4.25%からだもの。そんなに大きなジャンプが必要ではないでしょ?そういう意味で考えられているんでないの?このビジョンは。だからね、名目成長率が3%か、4%か、ということって、話が面倒なんですよ。3%の時もあるよ、そりゃ。12年度までの間には。4%とか4%超の時も同じくありますよ、12年度までには。それでいいではないですか。何が問題なの?
取り急ぎ。後で追加します。
政府側の姿勢としては、(目に見える)国民負担増を求めるよりも、別な形で織り込むことの方が政策的には成功しやすいのですから、できる限りそういう方法を目指すべきですね。で、増税路線は今の時点では「決めかねる」ということ。これも小泉さんが言ってた通りです。次の政権担当者がキッチリ答えを出すべきです。それまでは、国民にもどういう議論がなされているか、ということを示していくことが必要です。最終的には国民自身がその答えを出さねばならないのですから。
前にも書きましたけれども、もう一度「日本21世紀ビジョン」を確認して下さいね、吉川先生も。与謝野さんは、あの時点では諮問会議に参加していなかった訳ですから止むを得ないとしても、本間・吉川両先生は会議で見てたメンバーなんですから、今更になって「数字が違う」なんてことは言わないようにお願いしますね。この数字を採用できないのであれば、そもそも「ビジョン」なんて出さなければよいのです。当時には、前提としては「長期金利=名目成長率」ということが採用されていますね。他にも一応「長期金利=名目成長率+1%」という場合について、数字自体は検討対象として入れられていますが、基本的なパターンは「長期金利=名目成長率」ということです。まさか、これを見逃していた、ということでしょうか?全部見ていた結果、「長期金利=名目成長率」を、政府の経済政策における長期的な目標(目安?)としていく、という意味ですよね?もしも、これが受け入れ難い、ということであれば、諮問会議のHPに大袈裟なリンクなんて入れなけりゃいいんですよ。「お蔵入り」にでもしたらどうですか?一体、何の為にビジョンを作ったんですか。
大勢学者を集めてきて、あれ程討議を重ねさせて、時間も労力も金もそれなりに投入した挙句に、「数字は見てない」ですか?内閣府は何をやっていたんだ。今更になって、経済政策の基本線が「グラグラ」してどうする?国民には「ウソ」の資料を提示したのですか?
算数の基本的な話で申し訳ないが、ちょっと我慢を。
えー、名目成長率は今年からアクセル全開ですか?06年度の名目成長率は一気に4%狙えるんですか?違うでしょ。06~12年度では概ね”平均が”3%超いくわけでしょ。いきなりデフレが終わって、その途端にCPI が2%とか通年で行くんですか?違うでしょ。06年度は日銀がバカな利上げを全くしないと仮定しても、通年で0.5%程度しかいかないでしょう。1%未満の水準しか達成できないと思うよ。GDPデフレーターではうまくいって0~0.1でしょ?こんなんで名目成長率が3%超えていくのか?(爆)違うでしょ。実質成長率で2%程度、名目でも似たり寄ったりでしょ。
であれば、まず、平均的な成長率からは大きく下回っているんだってば。目標は「3%台半ば」だよ?大雑把に3.5%としたって、06年度は目標から約1.5%下回ってしまうんだっての。これはどういうことか?他の年度でこの足りなかった1.5%を挽回するんでしょうが。つまりどこかの年にこの分が上乗せされる、ってことでしょ。それが”平均”だっての。07~12年度の残り期間に均等に分けるとしても、0.25%上乗せして挽回しないといけないんですってば。結局残り期間の平均が3.75%になる必要がある、ってことでしょ。それが達成できて、「06~12年度の平均が3.5%」って意味なんですよ。あと数年は「アクセル全開」では行けないでしょう?当たり前だっての。デフレ期間に大きな障害が残っているからね。リハビリだって必要になるでしょうが。何度も言うようだけど、離脱期間だって長くなるんだってば。
<ちょっと寄り道:分かり易い例で言うと、仮に自分の利き腕の肘関節を曲げたままがっちり固定して3ヶ月とか一度も動かさないとしたら、関節が再び以前と同じくらい動かせるようになるまでには、数ヶ月かかると思うよ。病気や怪我のない全くの健康な状態でもそうだろう。で、これが半年動かさないとなると、それと同じくらいリハビリにかかり、1年間全く動かさないとすればもう元通りに動かないか、相当長い時間がかかると思うね。>
なので、当面はいきなり名目成長率は上がってこないかもしれない。ならば、その下回った分は他の年度に回るんですってば。全くの仮定で、名目成長率が06年度2%、07年度2.5%、08年度3%となったとしよう。ここまでで目標(3.5%)から下回っている分は「3ポイント」です。これを残りの4年間で挽回しなけりゃならんのですから、09年度から12年度まで同じ成長率として年平均0.75%上乗せが必要なんですってば。ということは、09~12年度は4.25%を達成しなけりゃならんのですよ。これが出来て初めて、「06~12年度は名目成長率が平均3.5%」ということなんですって。何でこんな簡単なことがわからんのかな?で、13年度以降に出てる成長率「4強or4%台半ば」に繋がっていくんでしょうが。4.25%からだもの。そんなに大きなジャンプが必要ではないでしょ?そういう意味で考えられているんでないの?このビジョンは。だからね、名目成長率が3%か、4%か、ということって、話が面倒なんですよ。3%の時もあるよ、そりゃ。12年度までの間には。4%とか4%超の時も同じくありますよ、12年度までには。それでいいではないですか。何が問題なの?
取り急ぎ。後で追加します。