時間が取れずに記事が書けませんでした。スミマセン。重要な日を迎えることとなってしまいました。金融政策決定会合の日ですね。爆弾は破裂しないと思っていますけれど・・・。小泉さんをはじめ、ライジング・チームが明確な「意思表示」をギリギリのところでしてくれたし、谷垣&財務省も「慎重姿勢」を滲ませて、やや持ち直したと思いますね。日銀としても、今までに3月解除を匂わせていた訳ではないはずで、「予断を持っていない」と総裁も副総裁も述べていたのだから、3月に特別のこだわりはないと思う。
朝日新聞(ロイター)に重要な記事がありましたが、ネガティブな憶測が書かれております。「政治的圧力に屈する日銀」というイメージとか。これって、「3月解除説」をメディアが焚きつけていたか、海外投資家勢が「先回り」をして取引をしたためではないのかな?
asahi.com 首相発言で揺らぐ市場
記事には『仮に日銀が3月解除を見送った場合、「すでに織り込んでいる市場の反応は、解除した場合よりも、大きくなる可能性がある。ただ、実際にどのような反応になるのか、今の段階では予想できない。それほど市場は3月解除を織り込んできたともいえる」とある都銀関係者は、解除の見送りの際の市場の動揺の大きさを指摘する。』と書かれており、これって、反小泉を出したいだけなんではないかとも思えます。
もともと2月末時点では、「4月解除説」が大勢で、大方のエコノミスト達も4月末時点ではないか、という予想をしていたはずだ。だが、例の「日銀2・23事件」の後政府筋の反応を見た結果、「ひょっとして3月解除説もありか?」という雰囲気に俄かに変わった。これは僅か数日前です。ここ10日程度で、大きく「3月解除説」に傾いて市場は過剰反応を示したのではないでしょうか。日銀がそう誘導したとは思えないのですけどね・・・。記事で見てみましょう。
「3月解除説」の可能性に言及していたのは、読売新聞の記事でした。
量的緩和3月解除も視野: YOMIURI ONLINE
こちらの記事では『また、2月17日に発表された2005年10~12月期の実質国内総生産(GDP)の成長率が年率換算で5・5%と高く、政府は景況感を上方修正した。 こうした経済指標の回復から、市場関係者の多くは、新年度入りする4月の解除を予想しているが、日銀執行部はすでにデフレ脱却が確実になりつつあるとの判断を固め、福井総裁も3月解除を排除しない意向を周囲に伝えている模様だ。 』と、「総裁の意向」という形で憶測が述べられております。しかし、読売以外の追随記事はありませんでした。これが2・23事件を受けての翌日です。
でも、この後に行われたアンケート調査では、依然「4月解除説」が殆どでした。
2月26日の調査結果が27日にロイターから出ていました。
量的緩和解除、6割が4月末予想
こちらでは『日銀の量的緩和政策の解除時期が近づきつつあるなか、市場では4月28日の政策決定会合で解除に踏み切るとの予想が全体の64.8%を占め、4月10、11日の決定会合と合わせると約93%が4月中の解除を予想していることが、ロイター・時事合同市場調査で明らかになった。』となっており、市場関係者たちの予測は9割が「4月解除説」が大勢でした。
ところが3月3日のCPI発表を受けて、市場予測よりも高い0.5%であったために、急に色めき立って、「3月解除もありえるんじゃ?」という疑念が生まれたのではないのかな、と。
それと、海外勢の「円買い」が急速に進んで、「オイオイ、3月解除なのか?」という疑心暗鬼に変わり、円買い→金利急上昇→更なる円買い→金利上昇・・・・というような、為替と債券による「解除見込みスパイラル」のようなことになってしまった。「市場は折込みつつある」という総裁発言が実しやかに思い込まれたのではないでしょうか。でも、小泉発言を受けて、円は戻してしまったようですけれど。
日銀は政治的圧力に屈した訳ではありません。元々の「4月解除説」に市場参加者たちの推測が戻っただけではないかと。
それとも、日銀筋からの情報漏れが、いい加減(曖昧)な形で出ていたのではないでしょうか?それを近い関係者たちが「勝手に解釈」して情報を回してしまった、とか。そうでないと、急に「3月解除説」が浮上してきたのは、解せないのですね。僅か数日間の間の変化ですから。
自分の記事を振り返ると、次のような感じです。
2・23事件の日:札割れの謎に迫る
ひな祭りの日:日銀「2・23事件」
この数日間の間に、大きく流れが傾いたのだろうと思います。3月解除説が台頭してきたのは27日~2日までの数日間だったのだろう、と。
朝日新聞(ロイター)に重要な記事がありましたが、ネガティブな憶測が書かれております。「政治的圧力に屈する日銀」というイメージとか。これって、「3月解除説」をメディアが焚きつけていたか、海外投資家勢が「先回り」をして取引をしたためではないのかな?
asahi.com 首相発言で揺らぐ市場
記事には『仮に日銀が3月解除を見送った場合、「すでに織り込んでいる市場の反応は、解除した場合よりも、大きくなる可能性がある。ただ、実際にどのような反応になるのか、今の段階では予想できない。それほど市場は3月解除を織り込んできたともいえる」とある都銀関係者は、解除の見送りの際の市場の動揺の大きさを指摘する。』と書かれており、これって、反小泉を出したいだけなんではないかとも思えます。
もともと2月末時点では、「4月解除説」が大勢で、大方のエコノミスト達も4月末時点ではないか、という予想をしていたはずだ。だが、例の「日銀2・23事件」の後政府筋の反応を見た結果、「ひょっとして3月解除説もありか?」という雰囲気に俄かに変わった。これは僅か数日前です。ここ10日程度で、大きく「3月解除説」に傾いて市場は過剰反応を示したのではないでしょうか。日銀がそう誘導したとは思えないのですけどね・・・。記事で見てみましょう。
「3月解除説」の可能性に言及していたのは、読売新聞の記事でした。
量的緩和3月解除も視野: YOMIURI ONLINE
こちらの記事では『また、2月17日に発表された2005年10~12月期の実質国内総生産(GDP)の成長率が年率換算で5・5%と高く、政府は景況感を上方修正した。 こうした経済指標の回復から、市場関係者の多くは、新年度入りする4月の解除を予想しているが、日銀執行部はすでにデフレ脱却が確実になりつつあるとの判断を固め、福井総裁も3月解除を排除しない意向を周囲に伝えている模様だ。 』と、「総裁の意向」という形で憶測が述べられております。しかし、読売以外の追随記事はありませんでした。これが2・23事件を受けての翌日です。
でも、この後に行われたアンケート調査では、依然「4月解除説」が殆どでした。
2月26日の調査結果が27日にロイターから出ていました。
量的緩和解除、6割が4月末予想
こちらでは『日銀の量的緩和政策の解除時期が近づきつつあるなか、市場では4月28日の政策決定会合で解除に踏み切るとの予想が全体の64.8%を占め、4月10、11日の決定会合と合わせると約93%が4月中の解除を予想していることが、ロイター・時事合同市場調査で明らかになった。』となっており、市場関係者たちの予測は9割が「4月解除説」が大勢でした。
ところが3月3日のCPI発表を受けて、市場予測よりも高い0.5%であったために、急に色めき立って、「3月解除もありえるんじゃ?」という疑念が生まれたのではないのかな、と。
それと、海外勢の「円買い」が急速に進んで、「オイオイ、3月解除なのか?」という疑心暗鬼に変わり、円買い→金利急上昇→更なる円買い→金利上昇・・・・というような、為替と債券による「解除見込みスパイラル」のようなことになってしまった。「市場は折込みつつある」という総裁発言が実しやかに思い込まれたのではないでしょうか。でも、小泉発言を受けて、円は戻してしまったようですけれど。
日銀は政治的圧力に屈した訳ではありません。元々の「4月解除説」に市場参加者たちの推測が戻っただけではないかと。
それとも、日銀筋からの情報漏れが、いい加減(曖昧)な形で出ていたのではないでしょうか?それを近い関係者たちが「勝手に解釈」して情報を回してしまった、とか。そうでないと、急に「3月解除説」が浮上してきたのは、解せないのですね。僅か数日間の間の変化ですから。
自分の記事を振り返ると、次のような感じです。
2・23事件の日:札割れの謎に迫る
ひな祭りの日:日銀「2・23事件」
この数日間の間に、大きく流れが傾いたのだろうと思います。3月解除説が台頭してきたのは27日~2日までの数日間だったのだろう、と。