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エコノミスト金子洋一氏の記事について~その2

2007年10月08日 18時15分40秒 | 経済関連
前の記事の続きです。

エコノミスト金子氏の記事からの引用部分です。



 諸外国の例を見れば上限金利自体がない国もあります。取引の安全性を高めるために、とんでもない高金利を禁止することには賛成ですが、常識的な範囲では、どのくらいの金利を設定すべきかについては、市場に任せるべきでしょう。逆に、むりやり設定すれば、今回のように利用者か業者かのどちらか、あるいは両方にしわ寄せがきます。

 このような「自由放任的」な政策を取った場合、それ以外の部分、例えば、単利と複利の違いを理解しているのかなど借り手がきちんと契約の内容を理解できるように説明しているのか、取立てが社会的常識を越えたものにならないかどうかなどについての法律の規制は必要です。どのような結論を出すにしても、じっくりとした考えに基づかずに、今回の改正にみられたような安直なヒューマニズムにもとづく発想は、結局社会の弱者にしわ寄せをもたらします。



無理矢理設定って、誰がそんな酷いことを?(笑)
利息制限法は大きく変わったわけではないでしょうよ。出資法や貸金業法改正であって、昔から民事上の制限というのは、利息制限法の通りだったのでしょう?今になって変更されたかのように言ってますけど、変わってなかったんですからね。出資法は刑事罰が与えられる上限が記されているのであって、それが合法的ということを誰も言ってないのですし。刑事上では抵触しないからいいんだ、というのは誤りなのであって、民事上の規定で違法ならば、やっぱり「合法」とは言わないんだよね、多分。

それに、法改正の結果だのと言いますが、法令上では経過措置期間であって、まだ変更前でしょう。金利引下げは、業界が自主的に下げただけですね。過払い返還費用を封じる為、ということでもありますね。何たって最高裁判決で「悪意の受益者」が認定される事態に至ったのですからね。当然といえば当然です。法改正には関係なく、引下げの理由となりえるでしょう。


それから、エコノミスト金子氏が太字で強調している部分には、疑問を感じますね。
「どのような結論を出すにしても、じっくりとした考えに基づかずに、今回の改正にみられたような安直なヒューマニズムにもとづく発想は、結局社会の弱者にしわ寄せをもたらします。」といかにも正論みたいなことを言っておりますが、いくつかの指摘をしておきます。

何度も同じことを言って恐縮ですが、民主党公認候補の割りに、国会審議などには関心を払っておられないかのようです。それとも、知っていて敢えてバイアスを意図しているのでしょうか?
まさか元内閣府官僚であった方が、古巣に弓を引くとも思えないのですが(笑、池田氏の論法か?経歴批判)、消費者契約関係のお仕事をされていたのであれば、よくご存知のはずでは。00年の引下げ決定後には、03年の見直しが行われてきましたし、国会審議で幾度も「グレーゾーン金利」問題というのは取り上げられてきたわけです。引下げ論というのは、急に浮上してきたものではない、ということです。更に、論点として、貸金業界の問題点というのが何度も同じようなことが指摘されてきたのですよ。だからこそ、米国団体のロビーも前から行われてきたわけで。

なので、03年時点の検討から3年待って検討されてきたし、業界側の改善姿勢というものはほぼ絶望的であったが故に、今回の引下げ論台頭へと繋がってきたものと思いますね。懇談会では、私のようなバカなんかではなく、見識があって社会的信用のある人々が金融庁に呼ばれているわけで、金融庁は内閣府所管なのですから元経済企画庁―内閣府の官僚だったエコノミスト金子氏に、審議会等の議論というものがどういうものなのか判らないなどということは考えられないでありましょう。それともアレですか、金融庁というのは、「論理的根拠に乏しい情緒的議論」しかできないような連中ばかりかき集めてくる程度の、愚劣な官僚ばかり揃っている、とか言いますか?(笑)それが内閣府だ!と。それならそれでも構いませんよ、そういう官庁なんだな、と理解しますので。脱藩者というのは、何を言い出すかわかりませんね。元経産省官僚で脱藩して選挙に打って出る官僚なんかがいると、現役官僚がやたらと罵倒していたことがありますし(通りすがりで見かけただけで、数日後には記事削除になってましたけどね)。おまけに親が国会議員だったりするもんだから、余計に×××(自粛)なんですかね。話が逸れた。


それと、民主党サイドの話をしておきますと、桜井充議員は貸金業界と大変「熱心なヒアリング」なんかをやってこられた方ですよね?

例えばコレ>ヤミ金融対策に関する質問主意書(平成16年12月1日)
桜井充WEBSITE ヤミ金融対策に関する質問主意書

宮城県(だったか?)の「上限金利を40.004%に戻そう」特区みたいな構想にも一枚噛んでいたとか、いなかったとか。ま、東北だし。グレーゾーンの話なんて、かなり以前から議論されてきてるんですって。金子氏はそう思ってないかもしれませんがね。

あと、エコノミスト金子氏のよくご存知の、中川正春議員って民主党におられますよね?当時官僚だったエコノミスト金子氏を担ぎ出してきた方だったのではなかったですか?違ってたらゴメンなさい。でも、三重県の選挙区でご近所じゃなかったですか?民主党の三重県代表というのが誰なのかは存じませんが、中川正春議員というのはそれなりのお立場なのでは?参考までに、公認候補というのは2度落選すると次は無い、みたいに通例では言われているらしいですが、3度目にチャレンジでしょうか?「民主党公認」の文字が消えていないところを見ると、そうなんでしょう。ま、それはご自由でいいと思いますけれども、中川正春議員というのは、パチンコ業界には繋がりのある方らしく、業界には造詣の深い方という定評を風の便りで知りましたよ。

たまたまの偶然ですけれども、貸出審査が厳しくなって一番打撃を受けたのは『パチンコ業界』だったらしいという記事なんかがネット上でも見られたと記憶しておりますけれども、いかがでしたでしょうか?「報道があった」というのが根拠としてお好きらしいエコノミスト金子氏ならば、きっとご存知のはずではないかと。
ホラ、パチンコ屋近辺に行けばですね、貸金専業の業者の機械が目と鼻の先にあるんですよね。しかも1社のみならず、数社が出していることもあるそうなんですよ。なるほど、軍資金を供給するシステムとしては便利ですし、キリギリスのギャンブラータイプにはもってこいの餌ですわね。そういう業界と大変つながりの深い中川正春民主党議員は、三重県で偶然ご近所の選挙区で、金子洋一氏を公認候補に推していた方でしたか。さすが民主党でございます。

偶然って、結構凄いんですけれども、こういう時にありがちなのは陰謀論なんですよ。皆さんもそういう陰謀論に引っ掛からないように気をつけて下さいね。本当に単なる偶然に過ぎないのに、下種の勘繰りをする愚か者はたくさんいますので。学級目標=下種の勘繰りは止めましょう、ということで(笑)。

いずれにしても、エコノミスト金子氏の指摘していたような、「じっくりとした考えに基づかずに、今回の改正にみられたような安直なヒューマニズムにもとづく発想」ということは、貸金業法改正には必ずしも当てはまってはいないように思えます。
民主党の誰かとか、エコノミスト金子氏のような立派な方々はウチのようなオメガ級ブログは読まないはずですし、もし気付いたとしてもスルーがオチですので、回答なぞいりません。どうせ、ニセ理論を並べて終わる程度の回答を得たとしても、時間の無駄、徒労に終わるだけですからね。阪大グループの論文とかの方が百万倍勉強になりますから、そういうのを読んだ方が利得は大きいですし。


要するに、世の中油断も隙もあったものではありませんので、リテラシーが重要だみたいなアドバイスに従って、社会的地位が高く信頼のある人の言ってることを信じた方がよいと思います。ウチのような匿名の卑怯者の書いているような記事は、信じない方がよいでしょう。



エコノミスト金子洋一氏の記事について~その1・お詫びと訂正など

2007年10月08日 17時06分46秒 | 経済関連
前に民主党の国会議員だということで記事に書いてしまいましたが、大きな誤りでありました。
お詫びして訂正致します。

貸金業の上限金利問題~その15

この記事中、金子洋一氏のことを国会議員と書いてしまっていますが、議員ではなく「公認候補、支部長」ということでした。
私は以前のブログデザインから、てっきり民主党議員かと勘違いをしてしまいました。失礼しました。gooブログのリンク表示も、上記記事の通りに「民主党三重5区 金子洋一」となっていますからね。勘違いは私の責任なのですが、議員さんと間違えるのは有り得るのではなかろうか、と思ったりします。

ついでに申し上げますと、金子氏はブログを変えた(スパム対策だそうです)為に、私の記事のリンクは切れていました。全く気付きませんでした。でも、田中先生の記事中に登場しているのを拝見し、ああっ、「あの金子洋一さんだ」と思い出した次第です。で、ついうっかりリンク先を見ると、金子氏のブログに行き当たりました。未だに、上限金利引下げの反対運動を絶賛展開中でした。とても元気なご様子で、何よりでした。

「サラ金」の貸出上限金利引き下げでヤミ金横行 金子洋一「エコノミスト・ブログ」


因みに、エコノミストを自称されているのは前回記事と同様でした。詩人とか、芸術家とか、評論家とか、自称することに制限のないものは多いので、エコノミストというのもそうした呼称の一つかもしれません。一般庶民の立場で疑問を述べますと、エコノミストとは何をしているとそれが名乗れるのか、誰が認めるとエコノミストを名乗ることが許されるのか、といったことがあります。特に決まりはなく誰でも名乗れるんだよ、ということであれば、それはそれでよろしいのですが、占い師とかスピリチュアル○○とかみたいなのを自称するのと区別がつきにくいかもしれません。

金子氏の記事を以下に引用します(引用部はリンゴ間の部分)。



 私は、もともと貸金業全体の上限金利引き下げには反対です。その理由は、貸出金利は、いわばお金を貸し出すことに対する価格のようなもので、これを法律でむりやり引き下げるということは、いわば一般の商品に価格統制を行うようなもので望ましくないからです。この件でいえば、融資を申し込んでも、法律で無理矢理引き下げられた金利で貸し出すためには、業者からみてリスクがありすぎて断られる人が多くなるからでした。このあたりについては、「貸金業の上限金利引き下げに疑問あり」をお読みください。




「リスクがありすぎて断られる人が多くなるから」というのは、米国のサブプライムローン問題でも似ていますね。有担保貸しなのですが、リスクがあっても借りたい人に貸した結果どうなったかと言うと、「貸し手破綻」だ。いや、別に金利に上限なんてなくても、いいんですよ、本来的には。借り手も貸し手も正しく判断できていれば、それも可能でしょうね。しかし、貸し手には借り手のリスクについて見分けることができない部分があって、それ故「キリギリス」タイプに貸し込んできたわけで。見分けがつけられなければ、金利が低下すれば借りられる人は多くなるでしょう。貸倒率が高い人たちに特化して貸し出す専業の貸し手がいても、それは借り手を食い潰していくだけのビジネスってことだわな。

上限がないとして、貸出金利が40%の業者であれば、年間貸倒率が20%でも利益が出すことは可能。全員同じ額(例えば50万円)を一様に貸し出すと、毎年1万人の債務者がいれば2000人が破産する。これを毎年補充し続けないと「貸出金利40%市場」は維持できない。40%という提示金利以下のリスクの人は本来借りない、ということだからね。100万人の市場規模(貸出残高5千億円)だとして、毎年20万人が破産する「貸出金利40%市場」(貸倒額1千億円)に新規参入してくる人たちが果たして20万人もいるのかな?新規参入者が少なければ、この「貸出金利40%市場」というのはいずれ消滅するだろう。貸出残高が維持できないからね。なので、上限がないとしても、貸倒率がある程度以上に高い市場というのは持続できない。

借り手をディスポで潰していけるのは、ヤミ金みたいなビジネスの場合だけってこと。それは少数者だけを相手にして、持続しなくても今の利益だけあればいいからだ。なので貸し手責任となって貸し手側が破綻することはない。だからこそ、高金利で利潤を生み出せるんだよ。普通の貸し手ならば、貸出金利100%の提示金利で応募してくる借り手の殆どが破産(を選択)することになり、貸した方が大きく損をするから貸せないだけだ。継続して返せるなら、貸倒率はもっと低いだけで、貸出金利は高すぎる、ってことだしね。有り得るのは、超短期貸出みたいな特別な場合だけだろう。超短期貸出市場というのは、基本的に債務は残らないので、借入&完済を繰り返すだけ。なので多重債務には無関係のはずですが、そんなまともな市場なんてのは、とても少ないのでしょうね。日賦貸し市場が健全であったなら、存続させるに値する、という結論になったかもしれませんが、そうはならなかったみたいですから。

価格統制について文句を並べているが、貸金だけじゃなく、電気料金、タクシー運賃や医薬品なんかの「公定価格」というものについて、撤廃せよ、という大規模運動でもやったらいかがでしょうか?(笑)
闇市場があるのは規制のせいだから撤廃せよ、という経済学信奉者たちは存在しますから、日本でも「チーズは解禁すべし」」「向精神薬も、大麻も、麻薬も解禁せよ」「薬物の価格統制に断固反対!自由価格にせよ」みたいに運動することをお勧めします。

さすがエコノミストを自称しているだけあって、経済学っぽい理屈を並べているのですが、まともな反論もできない程度のニセ理論なのではないかと訝しく思っています。もしも金子氏が本物のエコノミストであるなら、多分経済学の論理に基づいて容易に回答できうるものであろうと思いますので、是非ご教授下さればと思います。

続けます。



 この意見を昨年の5月にブログに書いた当時は、すぐに私に対する批判が殺到し、「サラ金の犬」、「非国民」等々の非難を浴びました。私は気にもとめませんでしたが、客観的にみればまさに炎上という状態だったのかもしれません。(その後、スパム対策でブログを換えたので、当時の模様は残念ながら残っていません。)当時、世間には、上限金利を引き下げれば多重債務問題も解決するといった論理的根拠に乏しい情緒的議論が横行し、上限金利の引き下げに反対するものはほとんどおりませんでした。しかしその後をみれば、当時の私の懸念があたってしまったようです。

《昨年12月の貸金業規制法改正で、貸金業者の金利引き下げが進む一方で、福岡県消費生活センターには多重債務者からの相談が逆に増えている。今年4~7月で469件にのぼり、過去最多だった昨年度(1153件)を2割ほど上回るペース。(中略)県によると、多重債務者からの相談は「借金苦」を訴える内容が大半で、「これまで借りていた大手業者から融資を断られ、ヤミ金に手を出した」という事例が増えている。》
(貸金大手金利下げたらヤミ金相談増加…“灰色”撤廃、審査厳格化で: YOMIURI ONLINE(読売新聞))

 この他にも、融資の審査厳格化が原因で倒産件数が増えたのではないかといった報道は多数あります。
 やはり、貸出の上限金利の引き下げは行うべきではありませんでした。結局、合法的な業者からの借り入れができなかった人々は、倒産する、あるいは、ヤミ金に手を出すことになってしまいます。この責任はもちろんこの議論を推し進めた人々にあります。



「サラ金の犬」というコメントがあったとは知りませんでしたが、私が記事の存在を知ったのは9月でしたので、ネット上でも大して注目もされていなかった記事なのではないかと思えますが、どうなんでしょうか。私が池田氏の記事に疑問を呈した後で、エコノミスト金子氏は池田ブログにコメントを書いておられたようですね、そういえば(記憶は曖昧、ま、これはどうでもいいか)。例の懇談会の中間報告で引下げ方向へと傾いていたのは3~4月頃だったと思いますけれども、この頃にはエコノミスト金子氏が指摘しているような、「世間には、上限金利を引き下げれば多重債務問題も解決するといった論理的根拠に乏しい情緒的議論が横行」していたようには思われなかったのですが、どの辺を指して「世間」とか言っているのか教えて頂ければと思いますね。「論理的根拠に乏しい情緒的議論」の代表例などを具体的に挙げて頂ければ、私のような経済学すら知らない愚か者にも理解できます。一体誰がそんなことを言っていたのか?世間というからには、かなりメジャーなんでしょう。記事が5月30日なのですから、恐らくそれ以前から「世間に横行していた」ということなのでしょう。もしかして、「みのもんた」さんですか?みのさんだって、怒ってたのは9月頃だったのではないかと思いますけど?(笑)

一応当時の空気(笑)を少しお伝えする為に書いておきます。
民主党公認候補なのに、ニュースになった国会答弁も知らないのかと思わないでもありませんが、06年5月18日の国会答弁において、小泉総理は「グレーゾーン金利の撤廃について法律で決めるとヤミ金融が蔓延る。貸す方も悪いが借りる方も悪い。どういう影響が出るか、十分考えなければならない」と言ってたようです。最高責任者にして時の権力者である総理が、引下げには同調していなかったのですから(勿論竹中平蔵氏も)、エコノミスト金子氏が「世間全部を敵に回して、たった1人で上限引下げ論に反対していた」みたいに自慢されても、「それってどうよ?」と思わないではありません。

私も「見えない敵」と戦ってきたので(どこにいる?)、似たような主張をしているんですけれどね(笑)。一応、具体的に「反対の立場の人たち」を挙げてはいますけど。
エコノミスト金子氏が記事に引用している「法務の国のろじゃあ」さんの記事とか、そこにもTBしているbewaad氏とか、木村剛氏、磯崎氏、47th氏…その他モロモロなどの方々は引下げは反対の立場であった(5月時点で、後に池田信夫氏が参加)のですから、彼らの主張をエコノミスト金子氏が知らなかったとしても、世間はみんなで無理矢理引下げという情緒的議論をしていたのか、ちょっと疑問ですね。そう思わせた理由というものはあるはずなので、それを知りたいところです。ひょっとして、コメント欄に「サラ金の犬」などと書き込んだ人々が「世間一般」だと思ったのでしょうか?これって、よくありがちな???の論法に似てなくもないですね。

「審査厳格化の結果、ヤミ金被害が増加」とか、「審査厳格化の結果、倒産件数が増えたのではないかといった報道が多数」という主張をエコノミスト金子氏が信じているのはしょうがないでしょうね。これも散々書いてきましたけれど(個人事業者の倒産は誰のせい?今年上半期、ヤミ金摘発急増!)。大体データを見たりしないで、「審査厳格化の結果」みたいな判りもしない原因を断定的に書くか、「報道が多数」あるということを証拠に挙げる連中というのは後を絶たないわけで。どうやらエコノミスト金子氏は、「報道が多数あった、記事に書いてあった」ことを挙げていれば、「論理的根拠に乏しい情緒的議論」ではないと確信しているようです。

そもそもキリギリスにはカウンセリングが一番必要なのだから、相談件数が増えることは「いいこと」なんじゃないの?

貸倒率を下げるには、審査を厳しくするとか貸出額が絞られる
→相談件数増える、過払い返還額増える

で、苦しんでいた借り手にとっては日の当たる場所に出られるから、良かったことの方が多いかもしれませんよ?闇に潜って餌食にされるよりは、百万倍マシだ。ヤミ金被害に遭わないようにするには、借り手が合法業者をはっきりと見分けられることで、それ以外は「危険な貸し手」であり借りるのは損なだけ、ということが知られていればいいのですよ。多重債務者の資金供給が止まれば、借りにいくより相談に来てもらう方がよい、というのは当たり前。これまで被害に遭っていても、相談にも行けなかった人々が表に登場してきただけなのであれば、新たな被害者が増加しているとも言えんでしょう。


長くなったので、続きは次の記事で。