いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

ヘンな本というのはあるものなんだね

2008年08月12日 17時41分10秒 | 俺のそれ
ボツネタ経由。


東京大学英米文学・阿部公彦の書評ブログ『東大入試 至高の国語「第二問」』竹内康浩朝日新聞出版


こんなことを考えていたり、調べたり、研究したりしているもの好きな人がいるんだなあ、という印象。


書評中にある、
『「お互いがお互いの不幸を呼び寄せているという連鎖」の認識だという。』
という部分は、まあ、確かに現実社会ではよくありがちな、しかし日常では忘れられがちなことなんじゃないかな、とは思う。

けど、詩の行間からそんなことを読み取れるものなんだろうか、と、「ブンガク」の凄さに脱帽する。オレにはそういうセンスはない。文章の出来具合とかにしても、「うまい文章」を書ける人たちは結構たくさんいる。オレは「小4クラス」だからどうしようもないとして(笑)、やはり文系のヤツラは文章を読んだり書いたりする能力は高そうだと思う。
が、簡単なことを「超小難しく」言っているように思うこともあり、何でもっとストレートに言わないんだよ、とイラつくこともあるかな。弁論士?弁術士?というような―そんな階層は現実にはないんだけど―言葉を操る人たちがいて、時に何を言ってるのか判らんな、ということはある。もっと平たく言ってよ、と感じる、ということかな(笑)。


ああ、あれだ、「のだめ」に出てくる音楽評論家のナントカって人がいちいち講評する時の、詩的表現というか複雑怪奇な表現というのに近いかも。

きっと読む量とか、そういうので文章にこなれているというのが重要なんだろうと思う。そういう才能を持つ人々が羨ましいです。



オグシオは残念だったね

2008年08月12日 16時38分37秒 | いいことないかな
ちょっと可哀想だった。
「受け主体だと、相手側の攻撃にツボられると一方的にやられる可能性がちょっとあるから、気をつけた方がよいかも。」と昨日書いたんだけど、これとほぼ同じような感じで一方的に攻撃されてしまった。

中国ペアはどうみても「おっさん」にしか見えんだろ。ありゃ、反則ではないか?(冗談)
前日のオグシオの試合の時に、この「おっさんペア」は隣のコートで試合をしていたと思うけど、男子の試合をやっているのかと思ったくらいだったもの(笑)。あの時も、凄い応援だったね。ま、バドミントンの試合というのが面白いものなんだな、と知ることができてよかった。

◇◇◇


試合の流れが決定的となったのは、第1ゲームの審判へのアピールというか、クレームだった。あれで悪い方へと傾いていった。

中国8ポイント、日本5ポイントくらいだったと思う。その前のポイントで中国ペアがサーブの動作か何かでクレームをつけて、日本チームの集中を乱していたかもしれない。
一番問題だったのはその直後のポイントで、潮田がサイドアウトの判断でwatchして、アウトだったのに判定はインで、中国側にポイントが入ってしまった場面。あそこで、序盤からちょっとナーバスになっていた潮田が納得いかなくて、プレーに集中できなくなっていったと思う。それまでは、おっさんペアの攻撃はそこそこ冴えていたものの、オグシオも負けじと攻めていっていたからね。特に、小椋のスマッシュ打ち込みは何本かいいところに行っていた。だからポイント差がそんなに大きく開いていなかった。

が、サイドアウトかインかの判定でちょっと動揺したというか、プレーに集中できなくなっていた。周囲の観客の声援とか、おっさんペアの憎らしいまでの動作とか、そういうのに乱されたのではないかと思う。
「スエマエ」コンビが開きなおって、足を動かし積極的にプレーして活路を開いたのとは対象的だったと思う。こちらは、「若さ爆発」みたいな感じで、迷うのを止めて自分のできる全力プレーにだけ集中した結果、2人の持ち味が上手く噛み合ったのだと思う。年長の方がうまくつないでチャンスを作り、若い方がハツラツ積極プレーで決める、というような感じ。

が、オグシオはあのクレーム2発で、立て直すキッカケを失った。
まず攻め急ぐ感じになってしまって、ミス。で、今度は思いきって攻められなくなったので、ついついつなぎのロブを多用する結果となり、おっさんペアのスマッシュを何発も食らった。何本かは対応するものの、スピードが早く甘くなったところを決められるか、ドロップショットを織り交ぜられて、揺さぶられた。相手のウマさというのは勿論あったと思うが、あのサイドアウトの判定を巡って、怒りとか納得できなさみたいなものを抱えたままプレーに入り、集中できなくなったことが最大の敗因だと思う。

何よりも、積極的にプレーできなくなるので、足が動かなくなっていった。体が、プレー全体が、ちょっとだけ堅くなってしまっている、というような感じだった。心理的ダメージが逃げのプレーに繋がり、ロブを上げざるを得なくなっていき、それは悪い方へと回転していったのだと思う。だからスマッシュを打ち込む回数が激減したし、少し甘い球(羽?シャトル?)が返ってきても前に立っている潮田は動けずに見送るか、中途半端に落とすくらいしかできなかった。思い切って前に詰めて決めるシーンがなくなってしまったのだ。

こんなはずじゃない、と思っているうちに、いつもならうまくつないでいるロブさえもミスしてしまい、打つ手を失った。八方塞がり状態となって、急速に試合への闘争心を失っていった。相手と戦っていたのではなく、「アレ?おかしいな、どうして?自分はこんな…」という自分不信と戦ってしまったのだと思う。ダブルスの2対2じゃなく、3対2とか4対2という戦いになってしまえば、相手が強くなるに決まっている。相手に加勢しているのは、自分自身の分身なのだから。
まさにハマリ形になっていたと思う。


心理的な僅かな変化、そういうのが、影響してしまったんだろうな、と思った。
第1ゲームを捨てるのであれば、思い切ってハチャメチャに走り回るプレーを何回かやってみるとか、自分たちが主導権を握って、一か八かリターンで仕掛けるとか、何かトライしてみたらよかったんじゃないかな、と思った。無我夢中で走り回ると、いつの間にかプレーだけに集中して、気付かないうちに普段通りの自分に戻ってることがあるから。自分のパートナーに悪いから、ゴメンねと思ってしまって、中々そこまでできないのも現実なんだけど。「このゲームを捨てるから、思い切ってスマッシュを振り抜こう、腕を振ろう、前に突っ込もう」というギャンブルができるかというと、試合中だけに難しいからね。
しかし、そういうきっかけを掴めず、本来の実力を出し切れなく敗れたので、悔しいのと無念なのと、色々とあると思う。