いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

女子ソフトの金に泣く

2008年08月21日 23時58分07秒 | いいことないかな
ハラハラでしたが、今日の日本チームは違った。
何と、先に2点リード!

初回のピンチを凌いで、日本が流れを掴んだ。

しかし米国も底力を発揮し、HRで1点差に詰め寄る。

6回裏の米国の攻撃。
1アウト満塁の大ピンチ。

私は、いつもならば大声で声援したりしてしまうのだが、今日は違った。
じっと息を殺して、ひたすら祈りました。

「神様、どうか彼女たちに力を貸して下さい」

上野が力投して、ポップフライ2つでピンチを凌いだ時、嗚咽が漏れました。
涙がこぼれました。

7回表の攻撃。
日本のしぶとく食らいつく攻撃で、追加点をもぎ取る。
これが大きな勇気を与えてくれた。
今大会で2戦あった米国戦でどうしても届かなかった、3点目が入った。

最終回の7回裏。
米国も意地を見せ、ノーアウトでランナーを出す。
ホームランが出ればあっという間に同点になるケース。

しかし、守備で盛り立ててくれた。
ショートがフェンス際の難しいフライをアウト。
次のサードライナーをファインプレーでキャッチ!!

最後はサードゴロで試合終了。
遂に、日本が金を獲得した。

泣いた。
涙が止まらなかった。


日本が延長2戦を戦ったことが、今日の勝利を呼んだと思う。
豪州には申し訳ないが、あの試合で延長でなかったら、今日の勝利はなかったかもしれない。あの試合で、5回分多く攻守を経験したお陰で、チーム全体の呪縛が解けた。タイブレーク方式なので、常にプレッシャーに晒される。特に、先に1点勝ち越されて、追い詰められた状況になって、あそこで同点に追いついて、結果的に勝てたことが大きな収穫となったのだと思う。

悪いプレーやミスは、あの試合で出し尽くしたのだ。
だから今日の日本チームには、固さが消えていた。この前の米国戦のように、焦りや慌てたような感じが消えていた。だからこそ、力が発揮できたのだと思う。

準決勝では、打てそうな気配がまるでなかった。糸口さえも見えなかった。
が、今日は、きびきびと動けていて、それだけ相手への圧力となっていたと思う。
それが2点リードを生んだと思う。

勝敗を分けたポイントは、米国のピッチャー交代直後の5回だったと思う。
HRで1点差に迫り、前回の準決勝では空振りのオンパレードで手が出なかったアボットが登板。簡単に2アウトとなって、打席には「女イチロー」の山田。足元への投球で、山田は身じろぎもせずマウンド上のアボットを睨みつけていた。アボットも負けじと睨み返した。この打席で、山田が鋭い打球で弾き返し、ライナーのヒットを打った。あの時、「今日の日本は何かが違う」という感触があったはずだ。ある種の「恐怖心」のようなものかもしれない。対戦相手にしか判らない、威圧感のようなもの、だと思う。

だからこそ、6回に1、2塁のピンチを背負ったし、7回には追加点を奪われることになったのだと思う。前回の対戦の時には空振りばかりで、バットに殆ど当たっていなかったのに、だ。
打球を転がしてくる。食らいついてくる。これが、アボットにプレッシャーを与えたのだ。7回には、足に打球を当てられてしまった。あのしつこさが、日本チームの身上なのだ。あの1点が大きかった。

最終回、ランナー1塁の場面で、痛烈なライナーがサードに飛んだが、奇跡的なキャッチを見せた。あれも、脳が反応するというよりも、体に染み込んだ無意識の動作―体が勝手に動いてしまうという守備―で、ピンチの芽を摘んだ。ここまで来るまで受けた数百本のノックの成果が、ここ一番の場面でも生きて、それがそのまま発揮されたのだと思う。


こうして日本は、最強の強敵、米国を破ったのだ。
チームとは、こういうものなのだ、と改めて感じた。

米国や豪州の選手と並ぶと、「大人と小学生」くらいにしか見えなかった。
彼女たちが勝てたのは、やはりチーム一丸ということ以外にはない。豪腕投手だけでは勝てない。固い守備で、守りぬける仲間がいるから勝てるのだ。あんなにカチカチになっていたチームが、きびきびと動けるようになった。チームが勝つというのは、仲間を信じるとはこういうことなんだな、と思った。

本当に良かった。おめでとうございます。