いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

日本のサッカーは良くなった

2008年08月11日 19時51分31秒 | いいことないかな
今回の五輪代表を見ていて思ったことを書いてみる。

ま、想定内といえばそうかも。ここまでオランダ0勝は予想外でしたが。

五輪サッカーは

悪い予感が当たり、連敗で早々に予選敗退が決まってしまった。
それは確かに残念だ。けれど、サッカーの内容はフル代表よりもいいんじゃないか、と思えるくらいだった。


まず、無駄なバックパスを多用しない。意味なく玉回しを繰り返さないのは良い。
攻め手を編み出す閃きとか、試行錯誤もフル代表に比べて良くなっていた。
ハイボール、低い弾道、グラウンダー、ショートパス、色んな攻め手があったことは大きな進歩だった。

米国戦では、日本の攻めがかなり通用する場面を生み出していた。ただ、運がなかった。ナイジェリア戦でもそうだった。「あと一本」というか、「あと半歩」というか、僅かに届かなかった。


同じようなボールを供給してしまいがちなフル代表に比べれば、攻め手のバリエーションでは進歩が見られたと思う。両試合とも1点差負けだったけれど、日本代表が強くなっていたからこそ、この結果だったのだと思うよ。
あのオランダでさえ、ここまで2分けですよ?勝ってないんですよ。なので、日本はかなりいい試合をしていたと思うよ。

あと必要なのは、野生動物的な「瞬間力」というか「反応力」という能力なのかもしれない。セットプレーとか、そういう練習ではなく、いつどこに来るか判らない状態から、急に体の近くにボールが来るのを処理してシュート、みたいな、瞬間的反応を磨いてみるとか、かな。アフリカの選手みたいな驚異的身体反応や瞬発力を見せろ、ということではないけど、アッと思ったら足を出してボレー、とか、そういうのがことごとく外していたからね。自分の近くに思いがけずボールが来た時の体の使い方やボール処理の仕方が、一呼吸遅れているような感じがした。コーナーキックとかみたいに、予め来るかもと思って心の準備ができている時には、シュートまで行けるし反応もできていると思うんですよ。けど、流れの中でゴール前にいいボールが来て「大チャンス」場面になったりすると、急に対応ができずやや慌てる感じになるかも。来るぞ、という心の準備ができていないような気がするんですよ。


そうは言っても、これだけチャンスを作れた、というのは、これはこれで凄いことなんですよ。「あと半歩」まで追い詰めて、運が良ければ「日本が勝っていてもおかしくはなかった」というか、米国戦なら日本の方が良い試合内容・プレーだったと思う。
フル代表のW杯アジア予選での試合みたいに「突破口が開けない」というような、閃きのなさ・打開力のなさ・工夫のなさということはなかったように思う。だから「苛立ち感」は随分と少なかったよ。なんといいますか、ホームランかと思ったらボールをフェンス際で奇跡のジャンピングキャッチされたり、タイムリーだと思ったら好返球で捕殺とか、そういうのの連続で点が入らない試合みたいな、そういうモヤモヤ感はあったけど。

最後のオランダ戦は、勝ち点目指して頑張って欲しい。オランダは勝ち以外は予選敗退なので、死ぬ気で向かってくると思うから、いい経験になると思う。日本が気落ちしていたら、4-0負けとかだって有り得るよ。日本のサッカーは通用しないわけじゃない。勝ち点ゲットを目指そう。

他3チームは思ったより力が接近しているのだろうと思う。だからどこが上がれてもおかしくはない。ひょっとすると、オランダが日本に勝ったとしても、米とナイジェリアが引き分けということになれば、1勝2分けで3チームが並ぶ可能性だって有り得る。得失点差が重要になるから、オランダは日本戦ではひたすら点を取りに来るだろう。オランダが1-0勝ちなら、得失点差は3チームとも並ぶ(+1)が、総得点でオランダが4点になるので、残り試合が0-0なら上回れる。1-1だと、3チームが得失点と総得点で並ぶ。オランダが2-0以上の勝ちなら、得失点差でトップ。ま、他人事だから別にいいが、最終試合は他の3チームにとっては死活を分ける戦いになるのは間違いない。


いずれにせよ、日本はめげたりせず、いいサッカーを見せて欲しい。




これはすごい!女子バトミントン

2008年08月11日 13時41分00秒 | いいことないかな
完全アウェーの試合会場で、いわゆる「オグシオ」の影に隠れたペアが大金星!とは!!

Yahooスポーツ - 北京オリンピック特集 - ニュース一覧 - 末綱、前田組大金星!第1シードの中国組破った…バドミントン女子


世界ランクでは断然格上の相手に、競り勝ってしまったようだ。ダブルスの怖さというか、面白さというのはこういうことがあるんだよね。シングルスだと個々の選手の力量差がモロに出るから、中々大逆転とか大金星というのが難しかったりしますが、ダブルスって不思議なもので、何故かコンビの力が大幅に増幅されたりして良い方に歯車が回ると驚異的力が出せたりすることがある。自分の力以上に結果を出せる、ってことなんだよね。

このペアは第2ゲームを粘りで取って流れを掴んだのだろう。自分のパートナーのプレーが自分を押し上げてくれる。その自分のプレーがまたパートナーを押し上げる力を生む。
相手のランク1位ペアにとっては悪夢のようだったろう。悪い方に転げていくと、ハマることもある。

いやー、よくぞ勝ちました。
次も期待したいです。



たまたま昨晩オグシオの試合が放映されていたので、観たんですよ。私はバトミントンの経験がないし、ダブルスの試合というものもよく知らないんですが。当然オグシオの試合を観たのは初めて。

相手のデンマークペアは漫画の設定でよくありがちな典型例だった。2人コンビを作ろうとする時、敵役に登場させるには最も都合よい感じ(笑)。まず凸凹。1人はかなり大きく、もう一方はやや小柄。ね?よくある典型例でしょ?
で、1人はサウスポー。これも設定としてみれば、素晴らしい。いや、現実がそうなんだけど。なので、相手ペアは絵に描いたような、ダブルス向きのコンビだった、ということですね。

さて、試合の方ですが、素人の見方で恐縮ですが書いてみます。
オグシオは基本的にタイプとしては、「つなぎ」型かな。将棋で言えば、「受け」が強く、返し技で相手にダメージを与えるような感じ。なので、相手に仕掛けさせたり攻めさせても、あまり苦にしないように思えた。超攻撃型ペアだと、力で粉砕されてしまう恐れがあるけど(攻撃がツボにはまると受けを潰すことが可能、というような)、攻撃されても撥ね返せるだけの受け技術がある。一撃で決められないような所にロブをうまく上げるとか、そういったつなぎショットが相手よりも上回っていた。自らは無理な攻めショットを打つ必要が少なくなるので、ミスショットの確率を下げることができるかもな、と思った。

が、破壊力のある攻めパターンをあまり持っていないので、自分から仕掛けて形を作るというのがやや少ないかな、と思った。スマッシュは数本打って決まってはいたが、どちらかといえば相手側のミスで浮き玉(玉じゃないんだけど、バトミントンでは何ていうのかな?「チャンスボール」みたいな時の言い方は)になったところを決めていた感じ。相手側ペアの方が巨人の人が打ち込み、甘く返ったところを小柄な方がネットに詰めて決める、という、得意の得点パターンを持っていた。だから、ちょっと手こずることになったのだと思う。受け主体だと、相手側の攻撃にツボられると一方的にやられる可能性がちょっとあるから、気をつけた方がよいかも。


あと気になったのが、潮田のサーブかな。この場面は徹底して狙われていた。打ち方にクセがあるのか、前後のフォーメーション(潮田サーブ、後ろに小椋)に穴があるのか、よく判らなかったけれども、リターンを厳しい所に打たれ、あっさりポイントされるか、1本はどうにか返しても次で決められているケースが目についた。小椋のサーブの時には、ああいうリターンがそんなに多くは来ていなかったので、潮田のサーブは研究されているか、何か欠陥があるのかもしれない。今更こんなことを言ってもしょうがないんだけど。
悔いのない試合をしてもらえるなら、それでいいと思う。頑張ってね。




続・中国ギョーザ事件と日中関係

2008年08月11日 03時19分46秒 | 外交問題
この前(中国ギョーザ事件と日中関係)の続きということになってしまいました。続く予定はなかったのですけれど。

日本側がどうしてそんなにギョーザ事件に拘ろうとするのか、私には判らない。

高村外相、16~18日に訪中へ…ギョーザ事件などを協議(読売新聞) - Yahooニュース

この報道では、「中国製冷凍ギョーザ中毒事件の全面解決に向け、中国側の捜査の加速を重ねて要請する考え」となっているが、その意図がまるで判らない。本気でギョーザ事件の全面解決なんて可能だと思っているのだろうか?中国側の事情だって、そう簡単ではないでしょう?何かと裏があったりするんじゃありませんか?

中国食品監督局長が自殺 香港紙報道

(以下に一部引用)

【香港8日共同】8日付の香港紙、星島日報は中国国家品質監督検査検疫総局の食品生産監督管理局の☆建平局長(42)が自殺したと伝えた。2日に建物から飛び降りた。自殺の前に司法当局が局長と接触していたとの情報もあるという。

 国家品質監督検査検疫総局は食品や日用品の安全性確保や動植物の検疫などを担当。その中で食品生産監督管理局は国内での食品の安全管理や監督、食中毒事件の調査を担っている。中国国内で6月中旬に起きたとされるギョーザ中毒事件の対応にも同監督管理局がかかわっていたとみられるが自殺との関係は不明。

=====

単なる偶然の出来事なのかもしれませんが、日本側報道、自殺、と同じタイミングで起こりますかね?
ちょっと謎めいている、とは思うね。


例のサミット前の申し入れというのは、「中毒原因となった薬物混入は中国側である可能性が高い」ということを中国側が認めた、ということである、と。でも伏せておいてほしい、ということだった、と。
もし中国側に全面解決の意思があるのであれば、ニセだろうが何だろうが、「コイツらが犯行グループでした」ということで、貧しい出稼ぎ農民とかを数人みつくろって、でっち上げ犯人でもいいから逮捕劇を見せればいいだけだろう。それくらいの情報統制はいくらでも可能。中国国内の犯罪なのだから中国で裁けばいいだけだし、犯人グループが補償できないということで、そこで全ては終わる。たとえ本物の犯人が見つからないとしても、それで終わらせられる。なのに、どうしてそういう道を選択しないのか?

答えは簡単。そうしたくないから、だ。
表向きは、「中国製品は安全」でなければならない。なので、中国側に非があって、薬物混入が行われた、ということを認めるわけにはいかない。それに、これまで主張してきた「中国側に原因はなかった」ということがウソだったのか、ということにもなりかねない。それまでの調査や報告、あるいは事件捜査などが全て根拠曖昧とか崩れ去ることになってしまう。なので、表向きは「中国側に非はなかった」ということでなければならない。つまり、日本側への申し入れは「伏せておいてほしい」という要望を出すことになるだろう。伏せてね、というのは、単に中国の面子問題(結果的に前言撤回ということになるから=恥)というだけではない。「信頼性」の問題なのだ。

それから、「中国国内で6月くらいに同じような中毒事件が発生したらしい」という示唆があって、だから言い換えると「中毒原因となった薬物混入は中国側である可能性が高い」ということになるのが十分推測されますね、という、非常に遠まわしの表現をしたことに意味があるのだ。中国側が直接「中国で薬物混入が起こったと思うよ」と言えばいいものを、そう言わないということそのものに意味が込められているのだ。上に書いたように、面と向かっては「言えない」ということだからだ。あくまで「非はなかった」の形になっていなけりゃダメだからだ。犯人をでっち上げてケリをつけたりせず、暗に「同じような中毒事件はあったみたいだよ」という形でしか方法がなかったのだ。本当に捜査する気があるのなら、伏せたりせずに公式発表を行うだろうし、それに、普通であれば事件をかなり解明した後で日本側に通告するだろう。
大体、「ダンボール肉まん」が作られるような国なんだよ?
あの時も、急に公式発表を行って、「番組のヤラセだった」という形に落ち着けたわけだが、多分ヤラセなんかじゃなかったろう。あれは、本気でやっていた人たちだと思うよ。肉まんだけじゃなく、他の色々な食べ物で偽装が行われているのが常態化しているのだよ、中国は。農薬だの、消毒薬だの、その他薬品類だの、厳格に行われていないことは多々あるだろう。だから、「何を食べて中毒症状が出たか」なんてことは、殆ど捜査されないと思う。そんなことをいちいち真に受けて取り上げていたら、「ハラ痛の人たち」であふれかえるよ(笑)。冷凍ギョーザなんか微々たるもので、何かを食べて中毒症状が出た人たちは探せばいくらでもいるだろうけど、それで特定の食品の販売停止とか業者への罰とかが適切かつ十分に行われているわけじゃない。

それにだな、中国人がギョーザを食べるのに「冷凍食品」を食べると思うか?(笑)
乞食とかなら何だって食べるだろうけど、でも、そういう人に中毒症状が出たとして、誰が「冷凍ギョーザのせいだ!」と言ってくれる?誰も中毒原因なんて調べてくれないし、監督・調査機関にそうした情報が来ることなんてまずないだろう。「腹が痛い」と言ったって、「お前はどうせロクでもないものを食べたんだろう、飢えて食い意地が穢いからだ、ゴミ箱漁りでもやったせいだろう」とか言わるのがオチで、信じてなどもらえないだろう。
たとえ未回収品があったとして、金を出してまで冷凍ギョーザを食べる中国人はあまりいないだろう。ギョーザに限らず、食べて腹痛になったとしても「チクショウ、騙された」となら思うかもしれないが、監督機関に訴え出るという中国人は滅多にいないだろう。

要するに、中国で同じく中毒事件が起こったのだ、という中国側の意見は、どうみてもウソっぽいのだよ。可能性はあんまりなさそうだね、という印象を受けるのだ。


そうまでして、何故「中国側に非があったかもね」ということを自ら受け入れ、日本側に申し入れしてきたのか、ということを汲み取ってやれよ、とは思うけど。その方が後々日本にとっては好都合であったかもしれないのに、ということだ。なのに、どういうわけだか、「ギョーザ事件の真相解明、全面解決に全力」って、あんたアホですか、って話だな。ギョーザ事件なんて、殊更クローズアップせんでもいいものを、マスメディアだけじゃなく日本側もバカだから、ギョーザにこだわり続けているんですよ。


監督局長の自殺理由は判らないが、「監督責任を問われたから」ということなのか?でも、それなら中毒事件が発覚した後に自殺していても不思議ではないよね。騒ぎが収まっている今頃になって自殺するというのは、ちょっとどうなんだろうか、と。もっと大騒ぎしていた頃に自殺しているなら、ああそうか、と思うけど。そもそも、本当に重大な監督責任を問われるのであれば、局長ポストを降ろされるだろう。首を切られてもよさそうなのに、そうじゃなかったのであれば、そんなに大袈裟にいうほど「監督責任を問われていた」というわけでもなかったんじゃないのかな。他には、新たに発生した中国国内での中毒事件について何か問われたのか、それとも以前の調査結果などが捏造であったことが発覚したというようなことであれば、新中毒事件後に自殺するというのは理解できる。が、中国国内でそうした動きがあったということは、一切報じられていなかったんじゃないのかな。つまり、この可能性も少ないんじゃないでしょうか、ということだな。

私が予想する自殺理由はもっと別だ(陰謀で殺害されたというのは違うと思うけど)。
中国側に非があるということを認めることができない、ということではないかと思う。「絶対に我々には落ち度がない」という頑固さだ。それ故、抗議の自殺、ということは有り得るのではないかなと。「監督官庁として何ら問題なくやっていた、我々は正しい」という曲げられない思いが強かったが故ではないだろうか。


いずれにせよ、ギョーザ問題で中国にツッコミ入れたところで、何か得られるとも思えない。