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日銀も学者も似ている

2010年07月06日 20時40分25秒 | 経済関連
コレに刺激を受けたので。

はてなブックマーク - リッチモンド・ハイ - himaginaryの日記


「経済学ないし経済の素人が余計な口出ししやがって」的発想を持つ傲慢な存在としては、似ているような気がしないでもない。絶対に己の過りとか失敗とか無知を認めようとしない、というのも、まさに共通している(笑)。


仕事をしている人で、普通の思考力を持つのであれば、そんなに長年研究したりなんかしなくても、気付ける部分というのはあるよ。勿論素人であっても、だ。

金利とインフレ率

この中で、次のように述べた。

『また政策担当者たちは、通常正確な統計データが出揃った段階で決定するのではなくて、今、目の前にある「おおよそのデータ」を用いて決定していかねばならないので、正確な統計が出揃ってからの計算結果を用いた判断とは異なる事も起こり得るということになる。つまり、既に結果が出ている長期トレンドを確認して、現時点から過去を振り返ってみた時と、見えない領域である将来時点を考えて判断していく時とは、これもやはり判断が多少異なってしまうこともあるのかもしれない、と思った。別に日銀の肩を持つ訳ではないけれど、幾つかのモデルがあることはあるが、どれも不完全であり、分析も数値も不完全ながらも適用せざるを得ず、たった今持っている情報を元に決めるということになれば、数年後か数十年後になってbackward-lookingでは判ることがあっても、その時点では予測できなかった(判らなかったor 間違えた)こともあるのかもしれない。』

こんなことは経済学とか日銀の政策決定なんかに限ったことではない。仕事をしている人なら、普通に辿りつける発想ではないかと思うが。将来予測が十分でないとしても、これだけ長年デフレが継続しているのだから、予測とかいうレベルの話ではない。それ以前の、根本的問題なのだ。それとも、「信念」の、かな?

06年2月>日銀の言い分

ブログを書き始めるまでは、経済学になんて何の興味もなかった。だが、ド素人であろうとも、感づくのが普通ですわ。おかしいな、ということは、分かる。そんなに長い時間、研究したりしなくともその程度にはなる。それなのに、日銀は敢えてそうではない方向へ行くのである。

『同じ過ちを繰り返すのは、真正の愚か者である。教訓を活かすということが出来ないからである。過去の失敗に、何も学んでいないからである。日銀は再び同じ道を歩もうとしている。そして、再現ビデオを見るか如くに、同じような過ちを繰り返すのである。』と書いていたが、当時から一歩も前進などしていないのだ。まさしくド素人以下、ということなのかもしれない。


同じ誤ちを繰り返し、結局デフレ脱却は一度たりとも実現できていないのである。異常だ、日本は。日銀も、政治も、エコノミストだか専門家面した連中も、揃いも揃っておかしいときている。


素人考えであろうと何だろうと、実行に踏み切るよりないという場面はあるはずだ。例えばFRBの実施した政策は、拙ブログで書いたのと似たものだったよ?
リーマン・ショックから約3週間後に書いたものだ。

08年10月>おバカなお上を持つと庶民が苦労させられる

この中で、米国債と「腐った債券」とのチェンジを提案したわけだが、流動性が失われている時には、やむを得ない措置だったと思う。
一部の連中は、ポールソンに反対して、危機を更に増強させようとしていたようだったが(笑)。大事なのは、時間との戦いなので、そういう中でも「実施」に漕ぎ着ける、ということだ。ちょっと違ったのは、日本の保有する米国債を貸し出すことはなかった、ということくらいだ。


米国は、実践的に考えて、現実の政策を実行してくる。それが強みだ。

だが、日本は、政治も頓馬かつ鈍間の決断力と実行力に欠ける最低の政府だが、日銀もそれに倣っているかのようである。

そうして、それを支援するダメ学者やダメエコノミストたちが、ごっそりいるという構図なのである。道理で日本が泥沼なわけだ。