いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

トヨタ問題の続報らしい

2010年07月31日 18時50分22秒 | 社会全般
これを公表してくれただけ、有難いと思うことにするよ。

もう過ぎ去ってしまったことだから、一応赦す。

トヨタに有利な情報非公表 運輸省元幹部、米紙に証言 - MSN産経ニュース


あり得る話だな。
というか、政治利用を考えたのは誰だったのか、というのは正確に分からない。ラフード長官単独で、そんなに大それた筋書きなんかは描けないだろうから。
ま、しょうがない。
確たる証拠だってないし、これを争ってみても、トヨタの評判は戻ってこない。

それに、現実にレクサスのリコール頻発で、ブランドイメージに傷がついたこともあるしね。


ラフード長官がやけに張り切っている、という点から、クサイなと感じ取るオレって、一体…笑。予知能力でもあるんか。

3月13日>トヨタ問題で明らかになった米国の情報操作網


ね?想像した通りに、怪しい、というのはあったでしょう?

それにしても、孤独な戦いは虚しい。報いがゼロだからね。あるのは、ただの自己満足だけだから。ガラパゴス化した日本の、そのまた場末なわけだし。それでもいいんだけどさ。

4月12日>米国運輸省の恣意性が明らかに


本当は、誰だって、普通に考えれば分かっていたことだった。
だが、日本の政府も省庁も政治家たちも、マスコミ人も、誰一人、表立って立ち向かう人もいなければ、援護する人だって現れなかった。
トヨタを擁護する立場を表明した人なんて、誰かいたか?
逆に、トヨタに説教をする人たちは現れたけれどもね。
代わりに立ち向かおうなんて人はいなかったじゃないか。ぼくは、残念だったよ。トヨタは日本を代表する企業じゃないか。なのに、同じ日本人からさえも叩かれるってどうだと思うか?

ぼくは、そういう卑怯者にはなりたくない。

たとえ青臭いとか、ガキだとか言われようとも、うまく立ち回ろうなんてことには加担したくない。バカで結構(笑、実際そうらしいし)。


やはりアメリカには、「真の友人」と呼べる人たちはきっと存在しているんだ、と思ったよ。姿はどこにも見えないけれど、きっといるはずなんだ。だから、勇気ある人が公表してくれたんだろう。
日本だと、そういうのがない。
アメリカと日本の決定的に異なる部分は、そういうところだ。日本では、そもそも認めないし、決して公表もしない。陰湿な卑怯者が蔓延り続けるということになるのだ。



「サムスンを見習え」から何を学ぶか

2010年07月31日 17時21分01秒 | 経済関連
最近ではやや下火になったものの、一時流行りだったのがこの「サムスンに学べ」とか「韓国企業に学べ」といった意見だ。

例えばこんなのも>さらば農水省、あなたがいなけりゃ日本は強い! オバマは韓国がお好き、日本に移住する中国人~今週の3本 JBpress(日本ビジネスプレス)


確かに企業経営という観点からすると、研究しないより、した方がよいかもしれないが、日本でサムスンのような企業が誕生するのか、或いはサムスンが成功できるのか、というと、それは難しいのではないか。
(よく考えもせず、ワケも分からず、だけど韓国礼讃したいだけ、という人はいるな。こういう連中ってのは、常々いちいち他人を羨んで己と比べているのかもしれない。日本はダメだけど、韓国は素晴らしい、とか、日本はガラパゴスでシリコンバレーは素晴らしい、とか、根性がよく似ているかもね。だったら、日本人であることを捨てて、いっそ中国人とか韓国人とかにでもなってくれればいいと思う。日本人であることを隠して下さい、と思いますね。
ああ、そういえば、楽天の三木谷とか、さっさと日本を出ていけばいいのにね。会社は日本に置く必要性なんてないのに。どうして日本なんかにいるんだろう。IT時代なんだから(笑)、法人税の安い国でも探して行けばいいだろ。楽天球団もやめてくれ。日本のプロチームじゃないですか。身売りでもするなり、大リーグに行くなりして下さい。未だに球団HPが日本語表記って、信じられない(笑)。英語はどうした?英語は。楽天は、一切日本語を使うべきでない。英語にしなさい。)


私個人の意見を言ってしまえば、日本企業はサムスンを目指すべきではないし、日本は本当の敗者となったわけじゃない。日本は、それでも「勝った」んだ。どちらかと言えば、勝利したのは日本だ。日本の電機業界の利益全部よりもサムスン1社の方が多い、とか言うのだが、それはそこだけ比較して見ているからである。


日本企業が多業種のグループ内企業を抱えていると、非効率だの多角経営失敗だの選択と集中ができてないだのと酷評される。しかし、サムスンならば、グループ企業が膨大で典型的な日本の老舗企業みたいであろうと、成功者は褒め称えられる。簡単に言えば、日立なら悪い例、サムスンは良い例、ということだ(笑)。

それから、よく言われるものに、日本人技術者たちが移っていってしまった、ということがある。90年代のリストラの嵐なんかもあって、日本の大企業にいた技術者たちが奪われてしまったらしい。そうして日本の技術がパクられてしまったというわけである。これだけを考えると、確かに日本にとって不利であったはずだろう。だが、必ずしもそうとも言えないのではないか、というのが私の考え方である。

日本の主要な電機メーカーに強力なライバルが現れたのだから、これは大変なことに違いはないのだ。しかし、同時にメリットも存在していた。競合の登場で価格競争は厳しくなり、価格低下をもたらしたはずである。そのことが、多くの新興国への電化製品普及に役立ったはずである。世界中の消費者たちにとってみれば、大きな利益がもたらされた。言ってみれば「日系電機企業」という一つの独占企業が存在しているようなもので、死過重が発生することになるわけである。もし、そこに強力な競合企業が現れると、これまでの独占価格は通用しなくなる。サムスンの登場は、まさしくそういう役割を果たしたと言ってよいのではないか。


このことによって、世界需要は増大し、日本にはもっと大きな恩恵がもたらされたはずである。それは何か?
サムスンが設備投資をすると、儲かる日本企業が確実に存在してきたはずだ、ということである。製造装置メーカーとか、関連設備の機械メーカーとか、各種部品メーカーとか、そういう日本企業はかなり多いだろう。世界シェアを結構握っているメーカーだって存在しているだろう。そうした「電機業界の日本の大企業」以外の、多くの日本企業にとっては恩恵があったであろう、ということである。
そういう企業にとっては、最終製品の電化製品を売ってくれるのが、日立だろうと松下だろうと東芝だろうと、はたまたサムスンだろうと、誰でもいい、ということのはずなのである。要するに、誰が売っても儲かる、という仕組みが最強なのだ。基幹部品などを供給するのであれば、特にそうだ。

かつての日本の大企業だけが売っていた場合に比べて、技術は流出してしまったが、売り手は増えて世界の需要増をもたらしたのであれば、結果的には日本の企業全体で見た場合には得したんじゃないのかな、と。技術や知識を独占した方がいい、ということにはならないことだってあるのだ。


コバンザメ戦法は、常にサメが存在するからこそ可能な戦略である。いずれサメがいなくなって、自分がたった独りで泳がねばならない、ということになった時、コバンザメがコバンザメのままでいられるのか、ということは考えているだろう。サムスンが恐れるのは、そういう未来だ。いずれ新たに登場してくるコバンザメの標的にされるのが、今度はサムスンの番だ、ということを覚悟しているだろう。