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Baatarism氏のTPPに関する言い訳

2011年11月23日 20時31分53秒 | 経済関連
これまで敢えて言及すべき相手ではないと思ってきたので、ずっと放置してきたが、少し書いておく。

>http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20111105/1320478010


まず、結論から書いておきたい。

経済学理論を支持する、経済学者の意見を支持する、と表明している人間なのであれば、そのことの責を負うべきである。

経済学理論で、一般素人の人々を批評するなり、説得するなりしてきたのであれば、最後まで経済学理論で対抗すべきである。すなわち、経済学の理論によって、説明を貫徹すべきだということ。

自由貿易だろうと、比較優位だろうと、自分が依拠した経済学論理があるなら、その反対論や疑問に対して「経済学理論」で説明すべき、ということだ。

それができない、自分でも「判らない」「答えられない」ということなら、経済学理論の敗北宣言でも出すか、経済学理論に基づく説得なり賛成支持なりを取り下げるべきだろうね。
経済学理論で他人を批判していた人間は、その論拠が崩されたなら、前言を撤回すべきである。


かなり昔の話になるが。
池田信夫とbewaad氏に共通していたのは、上限金利規制が「経済学的に間違いである」というものだった。Baatarism氏はbewaad氏やセブンナンとか氏などを支持していたわけであろう?(笑)


06年9月>http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20060921/1158850929

07年3月>http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20070314

07年6月>http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20070607

はっきりとした証拠の記事は発見できなかったが、彼は経済学理論に基づいて、「上限金利規制は間違い」という主張を支持・展開していたはずだ。だからこそ、こうやって「専門家の意見に反して規制したから、こうなった」みたいな、宣伝工作を事後的にも続けていたわけだろう?

池田信夫の卑怯なところは、自分の論拠が崩され、法規制が実施された後であっても、自己破産者が増加したとか倒産件数が大きく増加した、みたいに逮捕された木村剛の論説などを引いて主張していた。論証できない、反論できないのなら、デマを言うのと同じではないのか?
ま、Baatarism氏のやり口もほぼ同じだな。

池田信夫は反リフレ派であり、元々Baatarism氏は敵対的陣営にあったわけだが、心性は同一だ、ということであろう。
経済学理論をよく知りもしないのに、結論を「経済学的には…」と言う、一見正しそうな理屈を披露するも、矛盾をつかれたり返答に困ると誤魔化すor権威にすがる、みたいなものだな。


経済学理論に基づいて正当性を主張していた者ならば、最後まで経済学理論で対抗せよ。それが「経済学理論を支持する、信じている、経済学者を信頼している」という人間が行うべきことであろう。

なのに、それを一切行わない。
学者も挑まないが、経済学徒も経済学理論支持者も、誰も行わないのだな。それは、経済学の敗北ということか?(笑)


そんなに経済学理論に自信があるのなら、最後まで理論に依拠せよ。


比較優位なり消費者余剰なりで正当化している人間は、その論点の矛盾点なり疑問点なりを指摘されたならば、「答えられるはず」である。何故なら、答えられないと「正当化できる」とは主張しないから、である。

経済学を信じ、経済学者を信じていると言うのなら、経済学理論で対抗せよ。それができないなら、素直に敗北を認めるべきである。


貸金業の上限金利規制の法制定が決まった後でも、「経済学の専門家の意見を無視するから、こんな有様」などと嘯くのは、池田信夫のひねた根性と一緒だ、と言っているのだよ。

自己破産者が増加した、闇金被害が増加した、倒産件数が増加した、等々、自分たちが掲げていた「経済学の理論」に基づく主張を裏付けしてみよ、ということと同じ。


それができない、というのなら、「自分は無知だが、”経済学理論という宗教”を妄信しているので、それを支持する」と、正直に言えばいい。


彼はこう言う。
>http://d.hatena.ne.jp/Baatarism/20111123/1322033269


『僕はたまたま以前から経済学を学んでいて、片岡氏のような経済学の専門家に対する信頼があったので、TPPでは経済学的な考え方に基づいたそのような意見を信頼しています。』

信じるのは勝手だが、経済学理論で説明できないなら、正当性が主張できない、という出発点に戻るというのを認めるべき。彼は、それを一度たりとも認めてはいない。高校生からの経済学入門だかをお勧めしてくれるのは大きなお世話なんじゃないのか。
高校生でも判る話、というのなら、経済学を学んだBaatarism氏がわからないはずはなかろう?
finalventも同じなのだが、「中学生でもわかる話」みたいに決め付けているが、Baatarism氏も同じなんだな。
中学生や高校生がわかる話ならば、経済学者が答えられないはずはないし、Baatarism氏自身が答えられないはずもないのではないのか?
で、片岡氏に全てを責任転嫁か?(笑)
自分は、片岡氏の意見を支持しているだけ、と。


それから、今になって持ち出された論点に「ゼロリスク信仰」なるものがある。全くの意味不明だが、

『だから、単純にTPPに反対するだけでは、リスクを避けようとして別のリスクを呼び込んでしまうことになると思います。どうもTPP反対論を見ていると、目立つけどあまり可能性が高くないリスクを避けようとして、目立たないけどより可能性の大きなリスクを呼び込んでいるように思えます。』

とか言うので、じゃあ、別なリスクって何?

「目立つけどあまり可能性の高くないリスク」はなんで、問題の「目立たないけどより可能性の大きなリスク」ってのがなんなのか、具体的に述べられるはずだ。

両者の区別がないとすれば、出鱈目を言ってるのと一緒だ。
じゃあ、きちんと区別できるなら、リスクの正体及び可能性の違いというのが、示せるはずだ。示せないなら、ただの妄言と一緒であると宣言でもするべきだろう。


経済学理論で答えられるなら教えて欲しいです>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/d6ad155dde3274328646b9a00e18c6d6



池田信夫といい、このBaatarism氏といい、経済学理論信奉者というのは、傾向が似ているなあ、ということだな。巧妙な論点ずらしとかで、経済学理論の限界を認めようとしない、ということだ。

「経済学理論ではTPPは正当」

これを主張しているのであるから、経済学理論で説明を貫徹せよ、と言っているのであって、他の「目立たないけど可能性の大きなリスク」なんて話を持ち出す必要などないわけで。別な論点の説明など求めてなんかいないわけだよ。純粋に、「経済学理論」というものに対して、その点だけで挑戦しているんだわ。
理論で明らかなのなら、その疑問点を出されたら、答えられる、というのが、「経済学的に正当」なんじゃないの?(笑)

できないなら、理論で明らかとか、理論で正当なんて、言えないんじゃないのかな?
これを撤回しないというのなら、「宗教的」「カルト的」ってことを否定できないんじゃないんですか?



事故原因の隠蔽を続ける東電~5

2011年11月23日 16時13分59秒 | おかしいぞ
まだ誤魔化そうとする東電である。

>http://www.asahi.com/national/update/1122/TKY201111220629.html


非常用復水器は1号機だけにあり、原子炉の蒸気を冷やして水に戻し、再び炉心を冷やすのに使う。装置は2系統あり、水を満たしたタンク内に通した配管に蒸気を送る構造で、電源を失っても機能する。

 東電によると3月11日、地震の後、2系統とも自動的に起動したものの、急な変化を防ぐためマニュアルに従いいったん停止。その後、片方の系統で起動、停止を繰り返していたところ、津波に襲われて電源が失われ、動作状況が分からなくなった。

 その後、一時的に電源が復活して停止を確認。午後6時18分に電動弁を開く操作をしたが、タンク内の水があたたまって発生するはずの蒸気が確認できなかったため、午後6時25分に弁を閉めて運転を止めた。タンク内に水がない可能性を考え、運転を続ければ配管が損傷して放射性物質を含む蒸気が放出される恐れがあると判断したという。


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これまでにも記事で指摘したが、マニュアルに従い手動停止、という説明は本当に正しいとは思われない。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3333a59acce372c9b8d46506a0bb0b63

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/3ecfb64c88554a0258aa06000ad5692b

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/87e660e99bd74ed29357431c4b98f558


これら記事でも書いたが、東電の公表したマニュアルでは、ICの手動停止は、基本的に行わない。

停止するとすれば、
「原子炉圧力が1.04MPa以下」となった場合だ。


東電が当初原子炉の損傷を防ぐ為、と記者会見で説明していたのは、ただの誤魔化しである。「55℃/hrの温度低下を超えない」という条件で動作をさせるのは、「SRVの開閉」操作である。

弁のON、OFFを行うべきは、ICではなく、SRVである。

大体、300℃近い温度の原子炉及び容器が、たった8分やそこらで55℃も温度低下が起こると思うか?

熱容量がかなり大きいはずだから、ICの冷却機能の時間当たり最大効力があったとしても、そんなに除熱できるとは、到底考えられない。


それに、HPCIの手動起動を行っていなかったことも、誤りだっていってるんだよ。そんなのは、津波が来る前に行うべき操作であり、やってなかったことは過失と考えるべきだろう。


ところで、福島第一の副長が逮捕されたそうで。
何か重要な証言をしそうになって、それを封じる為に逮捕、とかではないですよね?

いえね、検察の裏金事件で、三井事件というのが有名だったのですが、あれも取材での証言直前になって、いきなり逮捕されたはずですので。

隠蔽の為なら、何でもやる、という勢力は確実に存在してきたと思うわけです。