いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

USD(米ドル)はまだ崩壊しない

2008年07月21日 18時48分43秒 | 経済関連
次のコメントを頂いたので、記事に書いてみます。
>「ひたすら札をジャンジャン刷れば、いくらでも穴埋め可能」という部分だけ賛成できません。
>可能ならジンバブエはとっくに回復してます。

確かに。ジンバブエのハイパーインフレは酷いですよね。
ジャンジャン札を刷っても、人々がそのお金を信用しない場合には、「価値がない」ということでしょう。仮に(犯罪なんで、できっこないんですが)、私が「マイお金」であるところの自分の肖像画入り紙幣―とりあえず単位をルドとしましょう―を大量に印刷して、「1ルド」は1万円と同じ価値でーす、と言って使おうとしても多分どこでも使えないでしょう。誰も私のお金を信じてはくれないからです。誰も私のお金「1ルド紙幣」を1万円どころか100円でも買ってくれないでしょう。それと同じようなものですね。お金というのは、みんなに共通する信頼が保たれていなければ価値を持ちえません。その信頼の源とは何かと言えば、幻想のようなものでしかなく、それは国家という実体のよく判らないものが「約束を守ってくれる」と信じることだけでしょう。担保は特にないでしょう。

参考記事:続・お金とは何か?


ジンバブエではこの信頼が崩壊してしまったので、どうしようもないハイパーインフレとなってしまいましたが、米ドルはジャンジャンお札を印刷してもまだ大丈夫でしょう。それは米ドルが基軸通貨であるからです。

今年1月に記事に書いたのがコレ>アメリカの「悪魔的手法」とは何か


先日、これと似たような話が出されていました。

はてなブックマーク - 金融帝国アメリカを支えるカラクリ:NBonline日経ビジネス オンライン


要するに、米ドルが基軸通貨である限り、米ドルが崩壊すれば同時に世界経済も崩壊してしまうことになってしまいますので、そう簡単にはいかない、ということでしょう。もしも米ドルの価値がジンバブエドルほどには下落しないとしても、ドル安が酷くなれば日本や中国やその他諸外国の持つ「ドル資産」は大幅に価値下落となり、大損することになります。でも、ドル資産ばかり持っている米国にとっては、さほど痛手でもありません。しかも、かつてドルで海外資産を購入していた分は、逆に「大幅高」ということになるでしょう。

米ドルが大幅に値崩れしないのは、貨幣需要が確実にあるからです。海外旅行者がドル紙幣を持ち帰って机の抽斗に置いておくとか、外貨預金口座にドル資産があるとか、米国債を買っているとか、そういったドル建資産を大量に持っているわけです。ドルペッグ制の国がある(主に産油国や途上国等)ことや、中国のような為替管理を行っている国などでは外貨準備高を相当積み上げており(日本もそうです)、これらの国々は米ドル(米国債)を大量に購入しているのと同じですので、突然の米ドル崩落みたいなことにはなり難いと思います。

ある朝目が覚めると前日の半分に米ドルの価値が下がっているとしたら、みんな一斉に「米ドルがお買い得なので自国通貨で買います」という風に飛びついてしまうので、安いと思われる水準が訂正されるまでドル買いとなるでしょう。すなわち、ハイパーインフレのような現象は起こらない、ということになります。万が一、米ドルの価値が10分の1になってしまうと、今まで1ドル=100円だったのが1ドル=10円になりますが、保有していたドル資産は極端に暴落することになるので、世界中が大変なことになってしまいます。米国内でのハイパーインフレが酷い状況になってしまうかもしれませんが、それ以上に全世界中の国々で破産者続出となり、経済は大混乱に陥ることになるでしょう。


ただのローカルマネーであったはずの米ドルが、いつの間にか世界中での共通単位通貨みたいに扱われるようになってしまったので、その分だけ米国は得しているのです。みんなが「いらねえや」と思って、売っぱらってしまえば、通貨安となってしまうだけですからね。かつて、南米、アジアやロシアなんかでは、実際にそういうことが起こってしまい、国ごと破産してしまったわけです。米国はその危険性を逃れている、ということですね。まさに今問題にされているGSEと同じだ、ということです。各種経済統計などでも、自国通貨だけでは比べ難いのでドル建て表示がされていることがあり、貿易ではどうしてもドル建てとなってしまうことが多いでしょう。そういう利点をフルに生かしているのが米国であり、米ドルだということです。


ヘンな架空の話で申し訳ないですが、また例で考えてみます。
ここに、米ドル市場という広場があります。取引はこの広場で行われます。今、Aさんが便座を持っているとします。この便座を担保に、1万ドル分の債券を発行することを思いつきました。債券を売り出して、「誰か買ってくれないかな~?」と広場で待っています。広場の外には、外国のJさんがいます。Jさんは、日本円で100万円持っています。Aさんの持っている債券を買ってみようかな、と考えました。1ドルは100円で、100万円あれば1万ドル分の債券を丁度買えますね。でも、円をドルに替えなければなりませんよね。
そこで中銀さんが登場します。中銀さんはお金を発行でき、広場に1万ドル供給します。すると、Jさんの持っている100万円と1万ドルを交換し、この1万ドルはAさんの債券と交換されます。すると、どうでしょう?

Aさんの持っていたもの:便座 (担保)
Aさんの獲得したもの:1万ドル

Jさんの持っていたもの:100万円
Jさんの獲得したもの:1万ドル債券

中銀さん:1万ドル発行
広場には:100万円

という風になります。
中銀さんが100万円を広場から回収するとすれば、何も持っていなかったところから「1万ドル」を生み出し、代わりに100万円を手にすることができます。発行コストと100万円の差額分は中銀さんの利益となりますよね。Jさんには将来100万円(+利息)が支払われるでしょうが、払うのはAさんです。中銀さんが100万円と1万ドルを交換したのと同じであり、1万ドルが生み出された根源というのは何かというと、「信用」ということだけでしょうね、多分。中銀さんは紙幣を発行できる権利を持っているけれども、特別に何かを創造したりする仕事や能力があるわけではありません。製造業じゃないですから(笑)。極めて抽象的でしかない「信用」というものから、「貨幣」を生み出しているのと変わらないんじゃないのかな、と。

では、中銀さんの後ろ盾は何かというと、国家でしょう、きっと。それは「政府保証」みたいなものと同じ意味あいでしょう。政府保証とは何ぞや、ということを考えても、特別な何かがあるわけではないでしょう。主に、「倒れるはずがない」とか「約束を守るはずだ」というような、思い込みか幻想のようなものです。極めて主観的な期待とか印象とか、そういうようなものと大体同じではないでしょうか。発行主が「ジンバブエ政府です」というと、誰も100万円を広場には持ってこない、ということです。けれども、米国政府です、という場合には、100万円と交換してもいいよ、という人たちが大勢現れるだろう、ということです。このジンバブエと米国の違いは何かというと、住所不定の日雇い労働者と、日本最大の時価総額を持つ企業の社長との違い、みたいなもんでしょうか。たとえこの社長が住宅ローンとして1億円の借金を抱えていたとしても、多くの人は社長の方を信頼するだろう、というようなことです。


今後、急激な変化は世界中の経済を破壊するのでマズいですけれども、長い時間をかけて変化させることは可能であると思います。英ポンド(GBP)の地位が低下していったのと同じく、米ドルの地位は相対的に低下していくことになるかもしれません。少しずつですが、ドル資産を持つ人たちが減っていく、ということです。代わりに、ユーロやスイスフランやシンガポールドルや中国元を持つ人たちが出てくる、ということです。ひょっとすると、日本円も入っているかもしれませんが(笑)。

「強いドル」幻想が崩れていくのは、時間の問題なのかもしれません。既に指摘もあるようですので。

こちら>はてなブックマーク - 米金融危機:自己責任原則の放棄で米国は弱体化、ドルは凋落 Reuters


日本はこれまで散々文句を言われ続けてきたし、日本だけが硬直的なんだ、というような「悪の権化」の代表例のように吊るし上げられ、それに反論することも対抗することもできないような政治家連中ばかりだったのです。いつでも言われっぱなし、叩かれっぱなし、という国だったのです。けれど、私はそういうのを傍観するつもりはないですね。

「ヨソの国に規制緩和を求める」の図

出島よりも種子島を知るべきだ

寿司を食いたきゃ箸使え!

言うべきことは言うべきだし、断固戦うべき時には一歩も退かずに戦うべきなんですよ。だが、日本はそうじゃなかった。腰抜け同然に、奴隷のように言いなりになって、欧米人からは蔑視対象とされてきたんです。そういう姿勢を今後も続けるということは許されない。お偉いさんたちがバカだったのか、自己利益追求の為に下らん手下に成り下がっていた連中が大勢いたのか、はたまた「ニッポン侵略」の陰謀のせい(笑)なのか、全く判らない。が、自分の頭で考えてみればいいだけなのに、それができないボンクラが多くいたんだな、ということはよく判った。「ふざけるな!」と怒鳴られたら、スゴスゴと引っ込むだけの人間しかいなかったんだよ。誰1人として、「なめるんじゃない!」と一喝する人が現れなかったんですよ。タカリに遭うのはそのせいなんです。米兵の事件にしてもそうだ。なぜ真剣に戦わないのか、って思ったよ。オレはそんなにお人よしじゃない。日本国民が一番大事なのであって、彼らの利益を守ることなんかじゃない。

戦いを挑まれたら、逃げずに戦うことも必要な場合はある、ということです。




ギルティ・ジョーダン(笑)の世界

2008年07月20日 18時45分57秒 | 社会全般
まずは、2つの事件から。

【愛知バスジャック】少年「交際に10万必要」と思い込む?(産経新聞) - Yahooニュース

愛知県警によると、少年が10万円を手に入れようとしたのは、しつこく交際を求められた女子生徒が、あきらめさせるためにわざと高額の現金の話をしたのを真に受けたためとみられるという。

=====


想像するしかないのだが、女の子があまりにウザいと思って、「じゃあ、あんた10万持ってきなさいよ。そしたら考えてあげてもいいわよ~」みたいに、「できそうにない要求」を出したのかもしれない(言外に「できないでしょ、つまり、ハードルが極めて高い=それくらい嫌なのよ」ということが含意されていたのでは。文脈は不明ですが)。すると、普通は「ああ、そんなバカな話を振ってくるということは、俺には脈がないんだな」とか分りそうなものなのに、勘違いをしてしまったのかもしれない。
「きっとこれは俺の愛の強さを確かめる為の試練なんだ。だから10万用意しなくちゃならないんだ」みたいに思い込んでしまい、これが親にバレて、彼女にもフラれたことと合わせてダブルパンチだった、ということではないかと。


次の事件はこちら。

「終了時実弾撃つ」冗談信じ発砲 逮捕の陸士長「実直でまじめな性格」あだ?(産経新聞) - Yahooニュース

陸上自衛隊福知山駐屯地(京都府福知山市)で6月、敷地内の弾薬庫警備に当たっていた陸士長(24)が小銃の実弾3発を無断で発射する事件があり、陸士長は「任務終了時に実弾を撃つことになっている」との他の隊員の“冗談”を信じて撃った可能性があることが18日、分かった。陸自幹部は「言う方も言う方だが、信じる方も信じる方。考えられない事態」と戸惑っている。
(中略)
当初、陸士長は「誤って撃ってしまった」と供述。その後の調べで、陸士長が事件前に弾薬庫警備の任務についたのは1度だけで、他の隊員から「任務の終了時には実弾を発射して、弾倉を空にすることになっている」と聞かされていたことが判明した。
陸自は引き続き詳しい経緯を調べているが、幹部の一人は「陸士長は本当に実直でまじめな性格との報告を受けており、冗談が事実とすれば発言者の処分も考慮しなければならないだろう」と頭を抱えている。

=====


幹部の言葉が面白い。「言う方も言う方だが、信じる方も信じる方」
いや、全くその通りですが、近年の傾向なのかもしれません。石部金吉も真っ青の、実直+生真面目だったのでありましょう。ジョーダンでも(欧米か!)、石部でもいいんですけど、「ちょっと考えれば、ウソと分る、冗談だと分る」みたいなことが、以前と最近とでは異なっているのだろうと思います。


よくありがちな話は、近年の新入社員あたりには冗談が通じない、ということかな。「相手の意図や意志をくみ取る」ということが難しくなってきている、ということなのかもしれません。ありがちな意見と結びつけると、「言葉で言ってくれなきゃ、わかんない」とか、「思ってることは言葉に出して」とか、「思いを言葉で表現して」とか、そういうような傾向ですかね。
例えば、メールの「字面」だけでしか判断できない、みたいなことかな。けれど、「空気嫁」に過敏な感じも受けるので、矛盾するかのようにも思えるね。何故なのかは分らないけど。

直接的な対人接触訓練(機会)が少ないので(昔に比べて)、
→ストレートに言われないと分らない、文脈から言葉を判断できない、表情変化などを読み取れない
という風になってしまいがち、ということかな?
目の色、声の抑揚、使われた言葉、等々から「相手を読む」ことが難しい、ということかも。

そういう能力に乏しいと思っている人たちがある割合で(同級生の中とかに)存在しているので、そういう人たちからの評価を恐れてしまう、ということなのだろうか。それがKYとか表現されちゃったりするのかな?
相手のことが読み取れないからこそ、「読めているんだろうか、どうなんだろうか」と不安になり、周囲の空気を読むことを気にしすぎる傾向が出てくる、ということなんだろうか?

何か言う度に毎回毎回「ああ、今のは冗談だから」と解説をつけなけりゃいけない、ってことになってしまう、とか?
ブログ記事でも似たようなことはあるかも。反語とか、皮肉とか、前後の流れから見れば「明らかにこうだろうな」と判る記事であっても、書いてある字面そのまんまでしか読み取れない人とかは存在しているみたいだし。ウチの記事にはコメント自体がそんなに来ませんが、ヨソの記事に付いてるコメントでどう見ても「読み取り能力に問題があるのではないだろうか?」という人は存在していますからね(笑)。いや、自分の読解力がそんなに高いとは思わないですけど(文系じゃなかったし~、関係ないか)、いくらなんでもこれは酷いのではないか、と感じることはありますよね。


たとえば、水泳部の新入部員は全員こんなルールが適用される。
「初回練習の時は、海パンなしで市民プールに集合し泳がねばならない」
それを聞いた部員が、本当に市民プールとかにモロ出しで行ってしまい、女性たちに
「キャー、キャー、変態ー!!警察呼んで、警察!ひゃくとう番!!」
とか大騒ぎになってしまって、本当に公然わいせつ罪で逮捕、みたいなもんですかね。



そうだ、昔の偉人の話があったね。
マニウケルの言ってた、なんとかっていう名言があったんだけど、忘れた。
金吉鉄兜よりはマシな言葉だったように思うけど…何だったかな…?

マイナーなニコレカスやウプレカスとは違い、マニウケルを知らないとどうしようもないよね。これを知らずして、知識人や教養人とは言わんな。





ゼファーと不透明市場

2008年07月19日 18時53分56秒 | 経済関連
私のような末端の人間には、「雲の上の世界」みたいなことを知る機会はない。ゼファーという会社が「東証1部上場」であるにも関わらず、何の前触れもなく倒れてしまうなどという事態は、素人目で見るせいもあるかもしれないが、明らかに異常であるとしか思われない。


ゼファーの株価がやけに高いな、ということに気付いたことはあったよ。05年頃ですけど。
Yahooファイナンス - 8882t

不動産セクターで数銘柄売買したことはあって、その時「検索」で引っ掛かってきていたから。でも、上がり過ぎだわな、と思ったので、買うことはなかった。

04年以降の業績を見れば判るであろうが、年度を追うごとに好業績で、株価上昇があったものと思われる。04年3月期では売上高542億円、利益22億円だったものが、07年3月期にはそれぞれ約1280億円、63.6億円と2倍以上の成長を見せていた。期間中の04年9月には株式が5倍分割され、06年1月には455000円の上場来高値をつけていた。サクセスストーリーを絵に描いたような会社であったのに、急転直下、民事再生ということになってしまったんですね。08年3月期には、建築基準法改正という「官製不況」の影響をモロに受けていたこともあって、売上高約1092億円、利益約12億円と大幅に業績が悪化していた。

ここで注目するべきは、一度も赤字になっていない、ということですね。しかも、08年3月期には配当もきちんとされていたわけです。09年3月期の大幅赤字予想があるとしても、いきなり民事再生というのは一体全体どういうことなのであろうか、と誰しも疑問に思うのではありませんか?

あるとすれば、完全に「メッキがはがされた状態」というものを「金の出し手」が知っていた、ということなのではありませんか?
そうでもなければ、これほど連続好業績できていた会社が突然資金調達に窮しますかね?過去5年間に一度も赤字でなく、配当も大幅に増やしてきていたのに、何故会社の資金繰りが立ち行かなくなるような「脆弱資本」なのでしょう?不思議ですよね?

この会社は有利子負債の比率が大きく、08年3月期で総資産約1862億円のうち57.4%にあたる1069億円が有利子負債であった。他の不動産会社などとの比較は必要かもしれないが、この額や比率が売上高や資産に比してそれほど大きいものでないのであれば、資金調達は可能ではないかと思われるが。逆に、あまりに有利子負債比率が高いのであれば、好業績であったにせよ手元資金を積み上げるまでは配当をもうちょっと我慢してもらいましょう、ということにならないのは何故なのだろうか?経営陣が愚かだったからなのか?放漫経営だったからですか?本当にそうなんですかね。

05年9月には第三者割当で新株発行しているようだし、普通社債の発行を数回に分けて行っているようだ。これって、金を市場から調達して「どこかに抜いていく」(誰かの元へと還流されていく)為のものではないでしょうけど(笑)、こんだけ直接資金調達しているのに、返済負担が重すぎてデフォルト、っておかしいでしょう。それも「たったの2年くらいで」、ですからね。


07年に発行された普通社債の利率は、僅か2.94%だった。

UPDATE1 ゼファー8882T、期間3年国内SB発行条件を決定=利率2.94% マネーニュース 最新経済ニュース Reuters

1年後に民事再生に陥る企業が調達する資金が、たったの3%弱程度で可能なんですか?(笑)
これが、今年6月になると、「27.073%」という超高利回り(*)債券に化けているんですよ(マネックス証券のニュースによる)。
おかしいと思いませんか?

(*):
ちょっと話がズレますが、上限金利規制問題の時、中小企業だって30%の金利くらい払えるんだ、だから上限なんかいらない、とか主張していた輩はいたわけですが、普通社債がジャンク同然の利率(それでも30%未満みたいですけどw)になって払えずにデフォというのは、いいお手本ですな。折角ですから、新たに社債発行して、30%だろうが50%だろうが資金提供してやれよ、とは思うね(爆)。そんな貸し手(引受手)がいるなら、ですけどね。

近藤産業とかいう子会社の破産が今年5月にあったらしく、そこからは深刻な経営危機に陥ったものと思われる。この子会社がどういう経緯でゼファーに「組み込まれたのか」というのが重要なカギだろうと思う。06年に子会社化して、あっという間に破産ですか?
こりゃ、ゴミをくっつけられたんじゃないかとしか思えないわけですが。



もしも私が絵を描くとすれば、こんな感じ(実在企業とは一切関係ありません)。

①ちっぽけな不動産会社(とりあえず「Z」と呼ぼう)を見繕う。
②会社Zの株を買っておく。
③会社Zが売る不動産をジャンジャン買う。
(買い資金はREITや陰ファンド等から調達)
④会社Zの業績がやたらと良くなり、株価上昇。
⑤更に業績を拡大させ1部指定替えに。株式分割でウマ~
⑥会社Zの売上高アップの為に買い続け、業績拡大。
⑦別働隊の株買い部隊に分割後買わせて上げ演出
⑧新株発行で売却できる株数を増やしておく。
⑨高値圏に来たら、売り抜け。ウマ~
⑩後は自力で頑張ってくれ、会社Z。

要するに、会社を大きくしてあげるお手伝いをしてあげましたよ、ということかと(笑)。指定替えとか、株式分割とか、新株発行とか、社債発行とか、そういうのを一切合財色々と皆で面倒みてあげて、売上高上昇にも貢献してあげて、株式を売り抜けたら後は自力でどうぞ、ということではないでしょうか。売り抜けられなかった人もいると思いますけれども、一応大株主はSBI の持株会社であろうということのようです。誰かが誰かに騙されて、「掴まされちゃった」ということではないんですよね?



近藤産業とかいう得体の知れない会社を子会社化する意味というのが、まるで判らん。処理に困っていたゴミを一箇所に集めて、それを抱かせたまま何処かの会社に押し込めよ、ということで回されてきたかのようです。このような事態は、前にも少し見た記憶がありますよね。
コレです>リーマン提訴の謎

マンション等不動産は転売したり、色々なルートで処分したりして資金はある程度回収できたはず。なので、不動産を買い進めること自体は、さほど困難ではないだろう。例えば賃貸し予定ということで一括で買い上げ、空室だろうと入居予定が埋まらない状態だろうと関係なく、買い進めればいいだけだから。うまくいけば、不動産の転売益があったかもしれないし。その一方で、会社業績がやたらと良くなるから株価は上がるし、社債で資金調達さえ可能だろう。大株主として「SBI」の後ろ盾がついているのだろう、という市場への安心感を与える効果もあったろう。


売上高規模が小さければ、可能だったと思えるね。サクッと処理できなかった不動産なんかは、どこかの筋を使って抱えさせたりして、その代わりといってはナンだが、残りもののゴミを一緒に詰め込んだ会社を「子会社化」させ適当に処理してくれ、ってなことですかね。株の売り抜けさえ成功すれば、相当の儲けがあったに違いありません。不動産買い上げのコストなんかを上回る利益があったのではなかろうか、ということです。



いずれにせよ、東証の責任は重大だろうと思いますね。一般投資家を完璧に欺いているのと同じようなものではありませんか。社債の格付け機関にしても、株のレーティングを出していた証券にしても、どこも「倒産危機」みたいなことにはしていなかったのではありませんか?


過去数年の実績が無配でもなければ、赤字でもなく、それが突如倒れるとなれば、どう考えたってオカシイのではありませんか?これは投資家を騙したのと同じですよ、と言っているのです。こんな一部上場企業が許されると思いますか?東証社長は詫びの会見でも開いたんですかね?少なくとも、説明する重大責任はあると思うけど。そんなニュースは見た記憶がないね>東証
以前は例の西室とかいう信頼できそうにない会長だったと思うが(今もそうなの?)、西室時代にはライブドア事件をはじめ、今回のゼファーといい、一部上場企業が「ロクでもない結果」を招いているんだよ。そういう責任をまるで感じていないことこそが、大問題なのだよ。市場を管理、監督する立場にありながら、「誰かの金儲け」のお先棒を担ぐマヌケどもが、東証を牛耳っているせいなのかもしれんがね。



ドラマ『監査法人』のお陰…?

2008年07月18日 22時18分42秒 | 法関係
これまで記事には書いてきませんでしたが、いつも楽しみにしていました>NHKの『監査法人』


陰謀論とか、そういうのは別としても、不透明な出来事というのはいくつかありましたね。今の新生銀行を見れば判ります。ドラマにもあったのと同じように、既に存在しなくなった監査法人もありましたしね。

ヤミ金は「あの手この手」の非合法手段で追い込みかけるが、国家権力はあたかも合法に見えて情報操作や捜査権限を用いて「追い込みをかける」。そのことは、当時には多くの一般国民には到底見破ることなどできない。私もその1人でしかなかったですから。

真相というのは闇のままでしょうけれども、学べたことはあると思う。結果として、「おかしな動き」というものを察知して警告を発することは不可能ではないかもしれない。それには慎重さと洞察力、そして特殊な嗅覚のような、平たく言えばヤマ勘が必要だと思う。


まあ、最高裁判決前から色々と言われているようですけど、ドラマの影響ということではないでしょう(笑)。

旧長銀元頭取ら最高裁で異例の逆転無罪 (産経新聞) - Yahooニュース



日本には、かなり大掛かりなカラクリみたいなものは存在していたと思う。それは陰謀論とかみたいに大袈裟ではないとしても。当事者たちは、それを意識していたかどうかは判らないが、無自覚であろうとも、結果的にはその仕掛けの一部となって動いていたであろう。

私も同じく何かを糾弾したことはあるが、そのことが結果的に「仕掛けの一部」になってしまっていたかもしれない、と感じることがあった。当人は良かれと思って意見を述べたりするのだが、実は利用したい連中の思うツボになっている、ということはあるのだ。それがまさに自分自身だったんだ、と自覚した時、「嵌ったな」と傷ついたし反省もした。

国家権力はバカじゃない。捜査権限を用いる連中は、賢い人間しかいないわけだから、よく考えてやってくる。必ずしも悪巧みを考えてやっているというわけでもない。

ドラマの監査法人の元理事長が、収監されていて面会に来た主人公の質問にこう答えた(「何と戦っているんですか?」の問いに対して)。

『強いて言えば、時代かな』

国策捜査を世に知らしめた佐藤優と同じく、そう言わせたのだと思う。これが精一杯の抵抗なのかもしれない、とも思った。


ところで、ドラマ中の橋爪功は素晴らしい。さすがだ。

主人公の若者(名前忘れた)は常に顔つきが厳しいシーンが多すぎて、やや単調というか苦しいかも。阿部寛のドラマ(設計事務所の同僚役)の時にも、大体同じような調子だったような気がする。ロボコンの映画の頃(長沢まさみが主役だったヤツ、タイトル忘れた)は、若かった。どうしても、どの役柄でもちょっと「とんがった」感じになりやすいのかもしれない、とか思った。もっと年を取ると味わい深くなって、改善するのかも。よく判らんけど。


話は飛ぶが、最近のドラマでは、記憶に残るシーンがあった。
キムタクの「change」で約2分~2分半くらいの「背中しか映さないシーン」。多分、「男は背中で泣け」みたいなメッセージかな、と思ったら、やっぱそうだった。泣いてた。
最終回の長台詞は話題だったようだけれど、ワンカット+長台詞に「映画以外で」(笑←判る人には判るだろう、きっと)初めて挑戦したのは評価されるべきと思う。それは視聴率にも現れていたらしいから。キムタクの力量が光る。

いっそ、自民党総裁をキムタクにしたらいいんじゃないか、と思った人たちが大勢いただろう。
これ、どう?
いっそ、本当に選挙に担ぐのは?(笑)




これぞ、天晴れな??

2008年07月18日 21時26分59秒 | 社会全般
うむ、これでこそ評論家(?)と言えよう。

【断 呉智英】メディアを真に受ける悲劇 - MSN産経ニュース


ぴりりと辛い「宮台斬り!」(ギター侍じゃないよ、最近見かけないけど)だけど、それ以上に面白いのは次の部分。

『今回、宮台は「いい学校からいい会社へという古びた認識」と言っているが、昔から良識派のマスコミが垂れ流すこの古びたメッセージがどれほど欺瞞(ぎまん)的か。朝日新聞は全社員の学歴と偏差値と年収を公開してみたらどうだろう。むろん、フジテレビにも講談社にも、そして産経新聞にもやってもらいたい。』

よくこれを掲載したね>産経新聞
ある意味、これはこれで偉いかも(笑)。



ベティって誰?

2008年07月17日 21時04分48秒 | 社会全般
そんな草分けはイラン!

ニューハーフ草分けのベティ逮捕 国内 Reuters

春山容疑者は「ベティ」の愛称で知られるニューハーフの草分けで、多数のテレビ番組に出演。店は1985年に営業を始めた老舗で、ツアー客が訪れるなど観光スポットの一つとなっていた。

=====


観光ツアーって、何の為に!
おっさんじゃねえか。
観光スポットとはねえ…
興味ないけど。というか、絶対に行きたくない。

女性の方がいいですハンソン(←お通語)。



米韓関係と竹島問題

2008年07月17日 18時48分01秒 | 外交問題
米国産牛肉問題に端を発した韓国のデモ騒動でしたが、どうしてここまで事態が悪化するに至ったのか、ということがあまり判らなかった。少なくとも日本において、(こう言っては失礼かもしれないが)たかが牛肉のことで、これほどの政治的危機のような状態というのは考えられないからだ。日本人と韓国人の国民性が異なるから、というようなことがあるのかもしれないが、どうもそれだけではなさそうだ、と思い始めた。それは一言で言ってしまえば、民族主義的傾向が強まったから、ということだろうと思う。裏を返せば、反グローバリズム的運動に近いものではないかと思われる。

新政権発足後まもない時期で、特別に大きな失政の責任があったわけでもないのに、ここまで問題がこじれたことの要因がいくつかあったのだと思われる。最大の要因は、経済状況の悪化だ。
民衆の怒りが頂点に達するのは、日本の過去を振り返ってみても判るように、大概は貧窮だ。打ちこわしとか米騒動なんかがその典型例であろう。今回の韓国での問題は、第一に原油高、第二に食糧価格高騰、第三にインフレだ。この現象は中国だけではなく、ベトナムや韓国においても同様に起こってしまった。経済規模がある程度大きいと吸収余地があるかもしれないが、それができない経済規模では、もろに影響を受けてしまうということだろう。そうした経済状況に危機感を抱くのは無理もない話である。

韓国は日本とは違い、過去のトラウマがある。IMF管理になってしまったという、悲惨な経済状態の経験だ。それも遠くない過去に、だ。記憶が新しい分だけ、危機意識や恐怖心がそれなりに強く現れるとしても不思議ではないだろう。かつて通貨危機に陥った時の国民生活の状況や凄惨な経験ということを考えれば、民衆の怒りはもっともかもしれない。そのキッカケを作ったのが、牛肉問題でありサミットであったのではないか、ということだ。要するに、「どうにかしろ、窮状を救え」という、国民からの強力なメッセージということに他ならない。

米国産牛肉問題は単なる誤解のような部分から始まっていったかもしれないが、グローバル化とその悪影響の結果をもたらしたことへの批判へと結びつき、グローバル化の象徴ともいうべき米国への反感が強まったものと思う。経済状況の苦しみが増したところで、丁度米国産牛肉問題が持ち上がってきた、ということだ。故に、賛同者たちが膨れ上がっていったものと思う。貧窮者たちは大勢いるからだ。韓国国内での格差が拡大し、そのことが今年の原油高・食糧高・インフレ(=物価高)という状況での貧困者たちの生活を加速的に悪化させたのだ。その元凶とは、グローバル化であり、グローバル化の権化とは米国であった、というわけだ。不満のはけ口としては、非常に判りやすい対象であった。だから、単なる牛肉の輸入基準の問題であるにも関わらず、不満が簡単には収まることなく「大炎上」(笑)へと繋がっていったのだろう。こうした反グローバリズム的な機運は排外思想(=反米)と結びつきやすく、民族主義的な心情を一層煽る結果をもたらしたのだと思われる。日程的にサミット開催が近かったことと、日本開催であったということも若干影響していたかもしれない。燃え盛るチベット関連のデモ情報がネットを通じて韓国の若年層にもたらされていたことも、何らかの影響を与えたかもしれない。要因は正確には判らないが、うまい具合に炎上に繋がったのだろう(参考:笑い事じゃない…韓国版電脳炎上(笑))。


もっと悪いことに、火に油を注いだのは米国自身であった。

<米輸入牛肉問題>駐韓米大使「韓国人、もっと勉強してほしい…」 Japanese JoongAngIlbo 中央日報

炎上が継続し更に燃え盛るには、多くの場合に「追加燃料」が投下される必要があるが、それを米国自身がやってしまったのだ。米国大使は駐日大使も同じようなものなのであるが、「余計な一言」を言う悪いクセがある(笑)。駐韓大使も例に漏れず、韓国人のハートを確実に「逆撫で」した。しかもUSTRの連中が張り切り過ぎて、かつて日本に使った手法を韓国にも使ってしまったことが、余計に事態を悪化させることになってしまった。無用な「脅しと取引」を強いたことが、韓国国民の怒りを煽ってしまったということだ。

【社説】追加交渉に米国は誠意を見せよ Japanese JoongAngIlbo 中央日報

はじめから韓国側の意見を受け入れるとか、30ヶ月以上という基準に拘ったりしなければ良かったのに、暗に韓国側輸出品への報復を匂わせたりしていたのではないかと推測される。悪名高きUSTRだからね(笑)。米国食肉団体は、30ヶ月以上は直ぐには無理だとしても、とりあえず30ヶ月以下だけでもいいから輸出したいと提案していたにも関わらず、all or nothing方式で交渉に挑んだらしい(笑)。多分、牛肉輸入再開を決めた日本にさえ撥ねられた(月齢20ヶ月以上の牛全部を)ので、日韓台のうち「どこかに割り当てねばならなかったから」という米国側の事情みたいなものがあったのかもしれない。

どうして韓国で焼肉が盛んなのかは知らないが、韓国人は牛の内臓や骨髄など全部を食べるということのようだ。ホルモン焼きとか牛モツ煮とか、そういうのと似たような食べ物なのだろうか。詳しく判らないけれども、輸入牛のうち危険部位に相当する部分も食べるということになれば、心情的には「危険なんじゃないか」みたいに言うのは理解できる。よく牛を食べるからこそ、「基準は厳しくやっておいた方がいいんじゃないか」と考えてしまう人たちが大勢いるであろうことは理解できるのである。なのに米国は、交渉場面でも大使発言でも、そうした韓国国民の感情的な部分への配慮が全くなかった。これでは、韓国国民が烈火の如く怒り狂ったとしてもしょうがない。そういう米国側の態度に、もっと腹が立つのだろう。怒りを買うようなことを、わざわざやってくるのが米国大使や交渉担当者だからだ。

こうして韓国政府がどうにか収拾できるような状態ではなくなっていった。民衆の怒りが益々過熱し、サミットに向けて不満が高まっていったのだろう。ここまで大騒ぎとなった韓国には条件を受け入れてもらえなくなり、仕方なく米国は要求相手を変えざるを得なかった。だから日米首脳会談の時に「月齢基準をなくしてくれ」と日本に言ってきたが、あっさりと断られた。レイムダック化した大統領の言葉は、その大統領に名前すら覚えてもらえない議長役で、つなぎ登板でしかない福田総理に断られたのだった。双方ともに置かれた立場の悲哀を、最もうまく表していた会談だったかもしれない(笑)。


韓国の話に戻ろう。牛肉問題から国民不満が爆発することとなり、いよいよ政権危機に陥った韓国は、「毎度御馴染みの手」を使うことにしたのだろう。それは、民族主義的な今の雰囲気に最も合致した話題、すなわち竹島問題をクローズアップすることであった。怒りに燃える国民の不満を逸らせるには、好都合の話題なのだ。
政権浮揚策という点、米国の立場に配慮しようという点、つまり米韓にとって有利に運べるということがあるので、竹島問題は一番使える話題なのである。また、福田政権は外交発信力が「ひときわ弱い」。はっきり言えば、「いるのか、いないのか誰にも判らない」というくらいに存在感がない。海外社説でも酷評されていたように、「どこへ行ったんだ?」「姿が見えないぜ」というようなことだからね。なので、一方的に痛めつけることが可能なのだ(笑)。日本はそれくらい弱いし、甘く見られているということ。

そもそも、文科省の話が出たのは5月だ。
中学社会の指導要領解説書に「竹島は日本領」と明記 ニュース 教育 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

その後、特別にクローズアップされたわけではなかった。それ以上に、牛肉問題の方がヒートアップしていたからね。しかし、サミット後からは韓国側が意図的に取り上げてきて、大袈裟に騒ぎ始めたわけだ。それに呼応するかのように、国内メディアも一斉に書き始めた。それって、米国様の顔色伺いとかですか?(笑)
簡単にいうと、韓国で反米色がこれ以上濃くなるのはマズい、政権維持が困難になるのもちょっとマズい、という政治的判断が働いたので、いつものネタの「竹島」を引っ張りだしてきた、ということでしょうね。サミットが終わっちゃって、他にネタにする出来事もあまりない、ということなのかもしれませんが(笑)。

取り立てて現時点で問題にするような事柄でもないのに、わざわざ多くの情報を流すとなれば、これはある種の印象付けのような操作なのではないかな、とは思いますね。どこに誰の思惑があるのかは判りませんが、ちょっと臭いますね、ということ。


ところで、ブッシュ大統領はちょっと可哀想になってきたかも。会見の様子が放映されていたが、元気がなく、嫌々やらされているような
感じだった。そりゃそうだよね。新大統領への関心ばかりが高まる中で、出てくる話は「ブッシュの失敗」ばかりが取り上げられるわけだから(笑)。
「ブッシュは~が失敗だったが、あなたが大統領になったらどうするのか?」
話の軸は全てがそうなってしまうもんね。「○○を改善します」というのは、裏を返せばブッシュ政権でうまくいかなかったことばかりだから。まるで「アラ捜し」をされている気分になるだろう。そういうのを、ほぼ毎日のように聞かされるわけだから、現役でやっている大統領としては立つ瀬がないわな。権力者としての宿命なので仕方のないことだが、期限が決まっている末期というのは一番辛いかもしれない。コールド負けのない野球の試合で、7回終了時点で100対1で負けているのに、最終回まで投げ続けることを強要されるピッチャーの心境みたいなものだ(笑)。




塹壕では無神論者ではいられない

2008年07月17日 16時12分31秒 | 経済関連
誰でも苦しい時・危機的である時には、祈らずにはいられない、ということなのかもしれない。


Bloombergcojp 日本

ハーバード大学のジェフリー・フランケル教授は「塹壕では無神論者でいられないという言葉がある」と指摘。「金融危機時にあっては、自由主義者ではいられないだろう」と語った。

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市場規律なんて言葉は、多分紙クズ同然となってしまった債券なんかと一緒にゴミ箱行きとなったのであろう(笑)。
「自由主義者ではいられない」ということを理解している人間は多くないだろう。日本でも、エセ理論の信奉者たちがあれほど張り切って論陣を張っていたのに、最近では陰を潜めているようだ。ルール無用みたいな野放図にしてよいということと、自由化というのは本来違うべきことなのだ。

そういうことを考えることなく、「規制は悪だ!」と声高に叫んでいた連中が、危機に陥った時だけ「政府介入せよ、公的管理をせよ」などと調子のいいことを言う
のが、今の経済の実態なのだ、ということは肝に銘じておくべきだろう。


いずれにせよ、経営陣や株主は救済されるべき理由なんてないと思うが、倒れるには余りに大きすぎる。世界経済を終わらせてしまうことになるだろう。

世界に拡散する伝染病、「不安」

現時点では、この記事中に書いたステージで言えば、ごく一部金融機関は破綻があるものの、とりあえず2番目のSCDS状態だろうと思う。まさしくdistress(窮迫)状態であることに違いはないな。


私の今の心境としては、やはり祈るしかできないかもしれないね(笑)。




こういうコンサルが日本をダメにした

2008年07月16日 21時58分37秒 | 経済関連
本当に判ってないね(笑)。
コンサルだの何だのがロクでもないことばかりを言うから、今の日本があるとしか思えないわけだが。

「アジアで最も豊かな国」から転落した日本 SAFETY JAPAN 大前 研一氏 日経BP社


中身はよくお読み頂きたいが、要するに、「海外からのお金を入れれば解決する」ということなんだって(笑)。
しかし、日本には資本は余っている。だからこそ、銀行は貸出先を見つけることができないのだ。中国やベトナムみたいに「資本が過少」で開発や投資ができなかった環境とは違う。こういう新興国は海外からの資本を入れることで経済発展してきたが、日本は自前の資金で十分間に合っているのである。ただ単に海外資本を招き入れれば成長するというわけではない。

実際に、日本にやってきた外資が撤退していった例はかなりあるだろう。それは、国内企業で代替されてしまうものだからではないのか?それとも、需要が全然ないのであれば、国内市場で成功できずに終わることだってあるだろう。新生銀行みたいに日本企業であってものが外資に変わったからといって、何か成功があったのか?(爆)
日本の企業が提供できない財やサービスを提供して、日本の経済成長に貢献できた外資がどれほどあったのか?単に「国内産業・企業」を駆逐して、外資が一部取って代わるだけであれば、雇用が増えたわけでもなければ付加価値が高められたわけでもないからね。元々「日本が持ってないもの、できないもの」を国内に持ってきて、それが日本の経済成長に貢献するものであれば意味があるかもしれないが、現実にはそんな企業はあまり多くはないだろう。日産が大成功を納めた話も聞かないし(笑)、ウォルマートが小売で国内スーパーを席巻している噂も聞かない。外資系銀行が国内銀行を超えるサービスを提供してくれているという話も知らないし、貸金さえも「売りに出ている」みたいですけど(笑)。

日本になかったサービスや財を提供できる外資は着実に生き残っているし、国内需要を獲得し雇用を生み出してくれていると思う。けれども、多くはそういう投資ではない。右から左に「所有者が移転」しただけの例が多いであろうと思うね。米国の対日直接投資額なんて、たったの1億ドル程度(フロー)でしかない(笑)。それは何故か?多分、米国企業ができることの殆どは、国内企業でやっているとかできてしまうからだろうと思う。日本は、たとえば自動車産業のように米国に「わざわざ工場建設」しに行くわけだ(笑)。特別に人件費が安いわけでもないのに、だ。しかし、アメ車の工場が日本に建設されたなんて話は聞かないけど。

結局のところ、日本に海外企業が投資する余地なんてものはあまりない、というだけではないのか?
国内企業ですら海外に工場移転していってしまうくらいなのに、日本に投資しに来るもの好きなんてそんなにいるんですか?それなら中国とかに投資した方が安上がりだね、ってことではないんですかね?具体的に、どんな企業が日本に投資したいのか、ということを調べて出して欲しいもんだね。


大前氏みたいに、外資救世主説みたいなものを信じ込んでいる連中がいるから、日本はダメになったんですよ。90年代終わり頃には、外資の直接投資額は増加しましたが、実際に日本でやっていくうちに「こりゃダメだから撤退します」となった企業はかなりあったんじゃないですか?要するに、淘汰されただけだろ。
洗脳されたコンサルみたいな連中というのは、日本をダメにした典型例としか思えないですね。

違うというのであれば、具体的に「~がなければ」、日本に工場を建設しようと思います、出店しようと思います、日本支店を開設しようと思います」という企業を連れてきなさい。そういう要望を業種ごとでもいいので、まとめて省庁に出しなさい。
ああ、ひょっとして「上限金利がなければ」サラ金を開業しようと思います、みたいなのですかね?(爆)


頭の悪いコンサルみたいな連中がのさばる前の時代には、日本はこうなってはいなかった。そもそも日本は、外国人にとっては「物価が高くて」住み難い国だったはずだ。いつも物価の高い都市の常連は、東京だったんだよ。物価上昇は賃金上昇と連動していて、着実に名目成長があったということだ。賃金を削る前までは、日本はそこそこ豊かだったのだよ。ところが、おバカなコンサルとかがボウフラみたいにわいてきてからは、変わったんだよ。工業製品みたいなものであれば、価格が相対的に下落していくのはしょうがない。電化製品なんかは、そういう運命からは逃れられないんだ。パソコンなんかも、大幅に低価格となったでしょ?そういうようなことだ。
けれども、全部の価格が下落していく必要性なんかないんだよ。サービス価格は必ずしも下落する必要性なんかないんだ。ところが、それを無理矢理引き下げてしまったわけだ。だから、デフレが継続したし、賃金抑制が強くなってしまったのさ。

日本の場合、製造業中心の産業構造だったから、国内の賃金を維持できない、と頭から信じ込んでしまったのさ。それはシェア維持に必死になったりした結果かもしれないし、クソコンサルの入れ知恵のせいかもしれないし、よくは判らない。が、必要だったことは、「ブランド価値を高める」ということであり、価格が多少高いとしても売れる製品、ということを考えていなかったのだろうと思う。製造業が産業構造の転換を迫られたとしても、日本全部がそれに引きずられる必要性なんてなかったんだよ。ところが、「俺たちがリストラや給料引下げに遭っているんだから、お前らも同じく下がれ」というような、他人に不幸を求める気質が蔓延していたからこそ、日本経済全体が狂ったのさ。今となっては、「日本製品は高品質なのに安い」ということになってしまい、それは自分の力量や仕事を自分自身で安く値付けして、わざわざディスカウントしているようなもんだ。いうなれば、ヴィトンのバッグが半分の価格で売られているとか、ベンツがホンダ車よりも安い値段で売られている、というようなことと同じだ。

日本が貿易自由化を進めて、海外の安価な輸入品が入るようになることは悪いことではない。その分、余ったお金を他に使うことができるからだ。それは各種サービスやちょっと贅沢品とか、そういう使い方ができるはずだった。なのに、おバカな連中が日本経済を殺したんだよ。安い輸入製品なんかと比べて、ウチも値下げしなけりゃいけないんじゃないか、という値下げ競争に全員で突入した結果、国民全体の賃金が低下してしまったのさ。だから、今の日本は以前ほど豊かではなくなったのだ。

エセ理論を掲げるコンサルだの学者崩れだのが、経済界と一緒になって日本をどん底に陥れたんだよ。その愚に未だに気付けないことそのものが、問題の深刻さを物語っているだろう。



脆い経済理論

2008年07月15日 21時20分14秒 | 経済関連
日本の住宅金融公庫は「市場原理が働かない」とか何とか文句を散々並べられて、独法化され切り離されたわけです。公的融資があるから日本人は銀行から金を借りないんだ、競争が働かなくなる、だからダメなんだ、とか言われてませんでしたか?

過ぎたことですから別にいいんですけれど、市場原理の大義名分はどこへ行ったのか、とは思いますね(笑)。もう形振り構わず、ということなんでしょう。経済理論を説く連中に言っておくことがあります。こういう時こそ、「市場の淘汰」を最優先するべきだ、と主張するべきでしょう。日本に散々文句を言ってきていた連中は、一体どこに雲隠れしているのだろう。今こそ出てきて、はっきりと言ったらいい。政府介入こそが「害悪だ」、余計な手出しをするべきではない、と。
たとえファニーメイやフレディマックが破綻しようと、株式発行会社なのであれば市場原理に従うべし、というのが筋なのではないか?(笑)
あれー?公的債務保証はダメだったんじゃなかったでしたか?
市場原理が働かなくなるから、いけないことでしたよね?


つまるところ、自己都合でいくらでも論理や主張を変えられる、ということに過ぎないんだよ。
ベア・スターンズ救済もそうだ。彼らの言う「市場」なんてものは、妄想に過ぎない。彼らが自分たちで作り出し運営している賭場みたいなもんだ。自分たちが儲けられるようにルールを決めている、ラスベガスのギャンブルと同じということ。そういう「クソ理論」で出来上がっているのが、今の世界経済ということだ(笑)。二言目には「市場原理」とか言っていても、この有様だ。


彼らは、世界中に毒をばら撒いた。そうやって集めた他人の金で大きく相場を張り、誰かの金をむしり取り、自分たちの懐に入れていった。本来損失をかぶるべきは米国と儲けを企んだ金融機関だけでいいはずなのだが、他人の金を大量に集めて張り込んでいやがったので、あまりに損失がデカいんだよ。だから潰せない。潰せば世界経済が飛ぶからだ。

自分でルールを決めて自分の図体を好き勝手にデカくした。デカくしておけば、潰されずに済むのさ。究極の脅しのテクニックなんだよ。
「ウチを潰せばどうなるか判っているのか?おたく等もみんな倒産するよ?それでもいいの?いいなら潰せばいいよ。やれるもんなんらやってみな」
ということだな。
しかも損失は彼ら自身だけがかぶるのではなく、世界中にかぶれ、ということだからね。オレの財布からも確実に金を抜き取っていかれた(笑)。将来の年金受取額も減ってしまうだろう。超ムカつく。


自由化せよ、取引させろ、もっと買えるようにしろ、と再三要求し、彼らの手に渡った分はまさに持ち逃げされているのと同じだ。外国人投資家が買うから値上がりするんじゃない。彼らが買いにやってきてから、大きく下がった。確実に「下がってしまった」んだよ。散々儲けたヤツラは金を持ち逃げして、損失は全世界で分担しろ、だと。それが彼らのいう「市場原理」なのだそうだ。結局騙されただけなんだよ。日本人は騙されただけ。彼らにお金を差し出しただけ。


図体がでかいから、という理由だけで責任を逃れられるというのも、ウマイ話だわな。ひたすら札をジャンジャン刷れば、いくらでも穴埋め可能だからね(笑)。損失は海外にかぶらせる、ということさ。うまい商売はこれだから止められないんだね。



飲まれちゃった「バドワイザー」

2008年07月14日 20時02分48秒 | 経済関連
世界的ビール業界再編の波は、メガ・ビール会社を生み出したようだ。

バドワイザー、買収提案を受け入れ 世界シェア25%のトップ誕生へ(産経新聞) - Yahooニュース


日本のメーカーが狭くて成長性に乏しい日本市場で最下位争いを演じている間に、かつてのトップ級(バド)は合従連衡戦術で大きくなってきたインベブに飲まれてしまう、ということになったわけです。丁度、今の阪神みたいな状態ですね。1強5弱ですからね。それくらいダントツの巨人誕生、ということです。

インベブは成長著しいブラジル系のビール会社と、既に頭打ちが近かったかもしれないベルギーのビール会社が下位グループ同士で合併、その後も世界中で買収を繰り返しながら、時価総額を大きくしてきました。そして遂に、かつては世界中で最も輝いていたであろう「バドワイザー」擁するアンハイザー・ブッシュを買収することになったわけです。

予備交渉からは多分1年以上経過していると思いますが、恐らく創業家一族が受け入れるまでに時間がかかったのだろうと思います。インベブのビール銘柄なんて何一つ思い浮かばないけれども、バドワイザーは80年代くらいから見かけるようになった。

何といっても、衝撃的だったのはあの「バドワイザー・ガール」(本当にそんな呼び名なのかどうかは知らない)だったろう。バブル期前くらいだったか、ボディコンみたいなのが全盛だったので、バドワイザーの柄でできていたあの服が登場したのだった。当時の私はまだ若かったから(笑)、あんな恰好を見るとそれはクラクラするものだったように思う。田舎者だったし。それくらい衝撃を受ける「イデタチ」だったことは確かだ。

場所とか細かい話は忘れたけれど、キャンペーンか何かをやっていて、あの恰好をした女性たちが何人かいたのを見たことがあったように思う。もうびっくりでしたよ。
足長~、とか、セクシー~~、とか、思った。それより何より、なんかこう、見てはいけないものを見てしまったような気分だった(笑)。「バドワイザー」という名称も、あの柄も、一発で脳みそに刷り込まれましたよ(←単純バカ。まんまと策にはまっていたということだな、笑)。


でも、当時は日本のビールよりも僅かにお値段が高かったように思う。数十円くらいかな?なので、滅多に買わなかったと思う。オシャレな店に行くと、どういうわけか洋ビールが置いてあり、それっぽいヤツはバドワイザーを頼んでいたと思う。私は勿論国産派だった。スーパードライなんてない時代だったから、殆どが普通の黒ラベルとか、ラガーとかだったんじゃないだろうか。ペンギン村では、必然的にサントリーだったけど(笑)。


それと、安い瓶ビールの「ジャイアント」みたいなのとか、樽入りの2~4ℓくらいのビールとかが売られていた。今では、そういう大容量ビールは見かけなくなった。個人が少し飲むだけの商品しか売られていない。昔は、大人数が集まって、樽だのデカい瓶だのに入っていたビールを飲んでいたのだった。そういう商品が売れる時代ではなくなった。1人で飲む時代になったのだと思う。そう思うと、ちょっと寂しい。今の若い人たちは、誰かの部屋に集合したりして一緒に飲んだりはしないかもしれない。


是非、例のバドワイザーの服を着た女性を復活させてみて欲しい(←結局それが狙いじゃないか)。
そうしたらちょっと買ってもいいです(ウソ)。




二酸化炭素削減は本当に意味があるのか

2008年07月13日 19時15分46秒 | 社会全般
環境問題の話はとても難しい部分がある。それは、普通の生活をしている人間にとってはあまりなじみがない分野であることと、信憑性を確かめるよい術を持たないということにある。あたかも経済理論の正しさを争うのと同じようなものなのである(笑)。「果たして、このモデルは正しいのだろうか?」という問題を考えるのと、とてもよく似ている。しかもこの問題が政治的・政策的な、或いは時としてイデオロギー的な闘争を巻き起こすという点においても、共通しているように思われる。

環境問題に対する考え方は、書いたことがある>環境問題というのは判り難いね

きっと多くの人たちに笑われるかもしれないが、現時点でも地球温暖化問題というのはイマイチ信じきれないでいる。懐疑派ということになるかと思うが、どちらかと言えば消極的懐疑派とでもいう立場であろうか。にわかには信じ難い部分があって、その疑念は払拭されないでいるからだろうと思う。更に疑念に拍車をかけるのは、ここ数年でやたらと環境ビジネスや危機感を煽るようなムードが高まったことがある。陰謀論が好きだから、という個人的資質の問題もあるのかもしれないが(笑)、どことなく胡散臭さが漂うのである。今の原油高にしてもそうなのだが、結構都合よくできている。言い方を変えると、素晴らしいアシストになっている、ということだ。まあ、陰謀論はどうでもいい。


まず、懐疑論のまとめはコレが判りやすい>地球温暖化に対する懐疑論 - Wikipedia

あと、先日話題になったコレ>ややこしくも面白い環境問題の世界をあなたに

おまけ:毎度御馴染みの叩かれキャラ>はてなブックマーク - 地球温暖化詐欺 - 池田信夫 blog


IPCCの報告が出されているのだから、科学的な検討を経た結果であるということは判る。だが信頼性については何ともいえない。事実を集積したものであろうと思われるが、解釈や意味づけという点においては懐疑論を退けられるほどに正確であるとは思われない。温度の上昇が観察される、という事実と、この原因が温室ガス効果でありその主因がCO2であるということの因果関係というか、説明としては説得力に欠けるように思われるのである。以下、論点を分けて述べる。


①二酸化炭素はどの程度海水に溶解するか

地球の大半は海である。川や湖を含めると、水分が非常に多い。CO2が増加したのが事実であるとして、それが人為的原因であると考える理由というのが、あまりはっきりしない。CO2は酸素や窒素などに比べると数十倍も「水に溶けやすい」。この性質は、中学くらいの理科実験で習ったと思う。化石燃料の燃焼等で人為的に増加した部分があるとして、それは海洋に吸収されてしまう程度かそれ以下の増加量でしかないのであれば、排出量の削減はあまり意味がない。むしろ海水温度上昇の方を心配するべきであろう。そちらの方が圧倒的に多量のCO2のin-outに影響するからである。

人体においてもCO2の運搬は血液中への溶解によって行われており、緩衝系のHCO3-と密接に関連してpH調節にも役立っている。調節能の不調になれば、呼吸性アシドーシスなどが生じてしまうことがある。地球のCO2循環が人体とは異なるに決まっていることは当たり前であるが、最も重要な調節能を持つのは恐らく「海」であろうことは容易に想像できる。人為的原因によるCO2量が海水への溶解による調節量に比べて余りに小さいのであれば、それは「海水がしょっぱいのは、海水浴に行った子どもたちがうっかり海でオシッコをしてしまったせいだ」というのと同じくらい大袈裟な意見のように思える。


②地球の歴史の一コマではないのか

昔読んだ原始地球の大気の話があったが、あれを思えば今のCO2量は無視できるようなレベルであるように思え、地球環境が本当にどうにかなってしまうのか疑問は残る。

地球史年表 - Wikipedia

海水面が今よりも数m高かった時代もあったし、温暖期も氷河期もあった。色々と理由があるのかもしれないが、長期変動の一部に過ぎないのはないか、という意見を覆せるだけの十分な根拠は見出せない。

地球の大気 - Wikipedia

昔の地球の大気は今の100倍も高濃度であり、CO2が大半だった時期があったのではないかと考えられている。もしも本当に温室効果が酷いものであるなら、海は沸騰してしまい蒸発したであろう。それとも、水蒸気が気体のまま残ってしまい、海ができなかったとしても不思議ではないだろう。しかし、地球は温度が下がったので海ができたし、CO2濃度が高濃度であったにも関わらず海は沸騰せず、蒸発したりすることもなかった。

金星の大気は地球に近いものであったのではないかと考えられているが、海はできずCO2の大気だけが残っている。
金星の大気 - Wikipedia

温室効果に影響することはあるとしても、それ以上に大きな要因として海や水蒸気ということがあるのであれば、CO2の削減という対策はあまり意味を持つものとは思われない。過去の温暖期は太陽活動の影響ではないか、とする意見に対しても有効な反論というものはなさそうである。ミランコビッチ・サイクルへの評価も定かではないだろう。

完新世の気候最温暖期 - Wikipedia


③環境対策はCO2削減以外でも可能である

環境対策が悪いということではない。無意味であるとも言わないが、それは「環境負荷を小さくする努力」ということであって、ある特定の指標―今だとCO2だが―に囚われ過ぎるのは望ましくない。平たく言えば、資源を大切に使いましょう、何でも粗末にせず大事にしましょう、汚さないようにしましょう、自然を大切にしましょう、みたいなことである。それは昔から言われてきたことであり、何も「二酸化炭素削減至上主義」とか「環境イデオロギー」とかに染まれということではないだろう。まさに、「もったいない」の精神で考えてやっていけばいいだけの話で、洋モノ主導の特定思想みたいなものを掲げる必要性はないだろう。極端な例でいうと、昔の日本の公害問題とか、今の中国の環境破壊的生産活動とか、そういう有様を「人類は望んでいない」ということは誰でも判る。要するに、そういうことだ。そういうことへの対策ときちんとやって行きましょう、自然を守りましょう、ということを実践できればよいのである。



個人的な雑感を書いてみる。

またいつもの喩え話で申し訳ないが、豪邸住まいの金持ち連中と、貧民街の連中との争い、みたいな感じかも。
欧州を中心とする先進国が金持ちで、新興国が貧民街の長屋住人、ということ。金持ち連中はメイドさん(そっちのじゃなく、普通の)を雇ってゴミ分別をしたり、邸宅周りを汚さないように掃除したりして、金を注ぎ込んでまできちんとやっている、と。しかし、貧民街の長屋住人たちは、どこででもゴミを燃やしたり、バケツの水やトイレの水なんかを好き勝手に流したり、ゴミ分別のルールも全く守らない、と。そうすると、金持ち邸宅の方まで臭いとか汚水が流れてくる、ゴミ収集の負担を増やされる、という迷惑を蒙るということだ。それが金持ち連中にしてみれば「面白くない」、と。こっちが頑張ってきれいにしているのに、お前ら貧乏人が汚すので折角の努力が水の泡だろ、どうしてくれる、ということかな。

なので、ゴミ分別ルールをもっと厳しくしよう、汚水処理も厳しくルールを決めよう、庭先でゴミを焼却するのは煤煙やススが飛んでくるので禁止しよう、という感じで、要求水準を高くして厳しくしたい、ということだろう。そうすると、貧民街の長屋でもゴミ分別や各種処理の為のコスト負担をせざるを得なくなり、そこにはビジネスチャンスがあるよ、ということなのではないだろうか。特に旧大陸では、「旧大陸的なもの」の価値観が需要なので、それを守りたいということもあるのかもしれない。CO2の排出量を制限するということは、外見上は「中国・米国・インド」の狙い撃ちといってもいいように思えるのだ。この3ヶ国で全世界の半分くらいのウェイトだからだ。旧大陸国家群から見れば、この3カ国が将来的に経済規模が増大することそのものが脅威である、ということなのかもしれない。

なぜ米国が欧州諸国と足並みを揃えようとしないのか、というのはよく判らない。陰謀論なのかもしれないけど、石油メジャー関係とかの(笑)。でも、何らかの理由というのはあるのだろう、多分。上の例で言えば、米国は長屋住民でもなく、まあちょっと町外れにあるいつもガチャガチャとうるさい自動車修理工場みたいなものかな。日本はといえば、貧民街長屋と高級住宅街の中間くらいにある、質素な一軒家―恐らくウサギ小屋と揶揄されるような家―の住人かな。米国はすんなりとは欧州の言い分にはハイと言えませんよ、という内部的な事情を抱えているのだろうと思う。日本は「安全、安心」だとかで、やたらとウルサイ。エコだの健康だのにも、やたらと関心があって、中身よりも「スタイル」に共感してしまいやすい国民性かもしれない。それをまんまと利用されている、という側面はあるかもしれない。例の「ロハス」とかにかぶれるのは、いい例だ。

地球温暖化問題というのは、欧州的な価値観に割と適合しやすいのだろうと思う。重農主義を思い浮かべれば、結構近い感じがあるからね。
重農主義に学ぶ


そして何よりも厄介なのは、環境問題というのは「いいことをしている」という思い込みみたいなものが出来やすいことなのだ。正義はどちらにあるかというと、「地球を守ろう」「環境を守りましょう」と言っている側に圧倒的に分があるのであって、「CO2削減には懐疑的だよ」とか表明するだけで「環境破壊者」のレッテルを貼られてしまうことを覚悟する必要があるから。一般大衆からみた場合に、悪者がどちらなのかというと、どう考えても「懐疑派」に決まっていますよね。これがなんと言っても最大の障壁でしょう。私自身も、ついうっかり「CO2削減の為にハイブリッドカーを買いました」とか言いそうになるもん(笑)。反対しているのは「悪いヤツラだ」ということにしやすい構図ではあるからね。


例えば、
・バイオエタノールは止めろ
・牛肉消費を減らして飼料消費に回す分を人間に回せ
とは思うけれども、そうすると今度は米国のCO2削減反対派から「それはイヤだ」という話が出てくる。農業政策の話が絡んでくるから、環境問題の賛成反対の区分けとは異なる勢力分布になってしまうのだ。

「原油価格はもっと下がるべきだ」ということについても、簡単には頷けない、という勢力があるのだ。エコ推進派は原油が安すぎて「安易に大量消費に繋がっている=だから良くない」、「原油産出国の国内補助金も良くない=大量消費に繋がるから」、ということがあるし、別な環境対策とのコスト競争で「原油価格が安すぎると負ける」という側面もある。かといって、CO2削減反対派が原油価格下落に賛成するかというとそうでもなくて、原油価格が高いことで「産油国や石油関連企業の収入が大幅に増加した」という恩恵を簡単には手放したくはない、ということがあるのである。なので、エコ推進派にとっても、反対派にとっても、今の「原油高」の状況や「食糧価格高騰」という状況は、「儲かる」という点だけでは一致しているのだろうと思う。なので、「ヤメラレナイ」ということだろう。その割を食うのは、産油国でもなければ大きなCO2排出国でもなく新興国でもない、ただの貧乏な国である。最も貧しい側から、順次被害を蒙っているのである。

原油高を実現することというのは、儲かることもあるのだが、それ以外の色々な意味で有効な点があるということだ。
・短期的には儲かる連中が当然いる=産油国、石油関連企業
・新興国は高い石油を買うのが大変になる
・新興国の成長が鈍化すれば先進国は優位を維持できるかも
・石油以外のエネルギーに先にシフトしていると原油価格が高い方が競争に有利
・環境投資関連ビジネスで儲けられるチャンスが広がる
・排出権取引市場を大きくして商品先物市場同様に儲けるチャンスを拡大できる
・原子力関連事業の拡大が見込まれる

結局のところ、CO2排出量の大きい国は「同意しなければ済む」というだけだからね。強制力が働くわけじゃないし。日本はあまりに頑張り過ぎて、自縄自縛となりそうな予感。国内でもそうだもの。再生紙偽装の問題の時とか見たでしょ?あんな感じになっちゃうわけよ。1億総査察官状態、みたいな(笑)。確かに表示を100%とか書くのは悪いことですよ、そりゃ。でも、誰かが死んだわけでもなく、酷い被害を蒙ったわけでもなく、誰も「大変困りました」とか文句を言っていたわけじゃないんですよ。一切ない。何もない。100%再生紙じゃないからといって、品質に関するクレームが頻発したわけでもないんですよ。けど、かなり厳しく糾弾されるんです。業者は出入り禁止だ、くらいまで追及されちゃうわけです。

そういう気質で「CO2削減『義務』」なんかをやってごらんなさいな。削減偽装とかの嵐になりそうで怖い。それを追及する人たちが大勢出てきそうで怖い。

しまいには、オマエの吐く息は濃度がオーバーしている、とか、体重が重いので排出量制限を超えている、とか、そういう次元まで行きそうかも(参考:アメリカ凋落の日)。なので日本人は数値目標とか、やめた方がいいと思うよ。もうちょっと大雑把にしておくのが無難。

この前のサミットでおだてられて、うっかり「数値目標」を確約したりせずに済んで良かったかもしれないね。リーダーシップを示せ、とかうまいことを言われたり、してたけど、危なかったかも。
地球環境が云々とか吹き込まれている連中が、金儲け軍団のお先棒を担いでいるだけだったりするから、用心した方がいいと思う。それとも偽善だの、自己満足を満たしたいだけの人たちかもしれないし。



BB

2008年07月12日 19時01分49秒 | 経済関連
漫画じゃなく。→古!
日ハムのマスコットの熊でもなく。


最近の流行りでは、「bottom billion」だ。世界で最底辺の生活をしている10億人らしい。よみうり堂にも書評が出ていた。

これに引っ掛けているのだろう。BBBだけど。

>Bush Boom Bah 

Bush Boom Bah - Paul Krugman - Op-Ed Columnist - New York Times Blog

米国経済は企業利益だけが拡大したが、他は全部平均以下のパフォーマンスしか残せなかったのだそうだ。


そしてこちらもBBB。

>Behind the Bush Bust

Op-Ed Columnist - Behind the Bush Bust - Op-Ed - NYTimes.com

中身は…英語の好きな人が訳してくれ(笑)。オレは英語を敵性語(←ウソ)と思うので嫌いだから。というより、能力的な問題なのだが。本気で苦手。

まあいいが、中身をかいつまんで言うと、

ブッシュは経済運営はしくじっちゃったけど、ホントは彼だけの責任でもなく、それ以前の政策担当者たちだってダメじゃん、共和党だけでもなくて民主党側の人間もいましたよ、そりゃ。でもね、ジョン・マケインは共和党の正統的な経済政策を支持する為にあらゆる労を惜しまずにきたわけだから、(ブッシュの失政に責任があると目されている)経済状況が彼の大統領選挙をダメにしたとしても、文句を言う筋合いじゃないよね。

というようなことです(ご自身で中身をよくお確かめ下さいね)。要するに、マケインは名前が「負けない」っぽいが(冗談です)、共和党だから負けろってことではないでしょうか。民主党に勝って欲しい、と。


タイトルを考える時に、Bush Bustみたいな見出しを工夫するというセンスには本当に感心します。日本でもそういう面白さがあってもいいのに、とは思います。
普通、Bahなんて語を学者が使わなさそうだもんね。中々凄いかも。
ああ、そうか、格付けでもAAAとかBBBとかあるもんね。つまりは、BBBだから大したランクじゃないよ、と。なるほど。


福田の福笑い、みたいな?違うか。
全然思いつかない。
悪しからず。



お前モナ~(笑)

2008年07月12日 17時57分54秒 | 社会全般
こ、これは…傑作かもしれん。

はてなブックマーク - 不倫より談合のほうが罪深い - 深町秋生の新人日記


元記事の「植木鉢でいい」というのはユニークで三ツ星間違いなしだけど、ぶくまコメントで見たのも素晴らしい。

id:bunoum氏の作品

>「朝の情報番組でえらっそうにモノ語ってる水道屋のオヤジのほうが罪深い」
>いいですかお嬢さんよく聞いてくださいよ。節水で1円2円を切り詰めてる我々一般庶民は水道メーター談合に本気で怒ってる!ほっとけない!


こんな話題を全く知らなかったのだけれど、まるで本人の弁と見紛う如きセンスの良さ。これは通だな。「節水で1円2円切り詰めている我々一般庶民」って、意外に出てきそうで出てこないよ。スバラシイ。


報道によれば、二岡のことを尋ねられたナベツネは「君らだってやってるんだろう。同じようなもんじゃねえか」と答えたらしく、これを端的に書けば、まさに「オマエモナー」じゃないですか!

これが言いたかった。。。
(ネット特有の表現の一つらしい)


個人的には、この一件に関して興味ないので、どうだっていい。
二岡も何やってんだか。モナの何がいいのかも全く判らんけど。

芸能界の掟、みたいな因習のようなものでしょうかね。初回はギャグですギャグ、で許されるかもしれないが、次は×ですよ、みたいなもんかも。


話はとぶが、キャスターとか司会者でムカっと来るランキングの第一シードは、みなさんは「みの」「古館」とかなのかもしれませんが、私は違います。

日曜朝(フジ系)放映の「報道2001」の司会をやってる黒岩?だったか?
あの人。
なんつーか、田原総一郎の後釜?狙いなのか知らんけど、やけに横柄で偉そうなんだもん。「私がそこ聞いてるんです、答えて下さい」みたいに、要求が偉そう。政治家ならば聞かれたことを何でも答えねばならん、とか、確信しているんじゃないかと思う。相手が答え難いとか、よく知らないことまで、チョー偉そうに質問するんだもの。
大体、なんでオマエに答えねばならんの?って、政治家とかは内心思っているんじゃないかと思う。

必殺の決め技は「私が聞いてるんです」だな(笑)。
だからなんなの?
あんたが聞けば、誰でも何でも無条件で教えてくれるとでも思っているのか?
とか、幾度となく思ったことがある。
何というか、「煽りまっせ」「ツッコミまっせ」みたいな厭らしさが滲み出ている。しかも「どっちなんですか、Yesですか、Noですか」みたいに、いずれを答えたとしてもハマるような質問の場合にやたらと強気。どちらとも簡単に説明ができないか、決め付けられないような事柄なのに、例えば「消費税上げるんですか、どうなんですか」のような質問の仕方をする。

アナウンサーだか何だか知らないんだけど、何故あれ程「上から目線」でいられるのか不思議だ。



ちなみに私の番組構想を聞きたい?(笑)
聞きたくない、と。ええ、ええ、わかります。でもくやしいから、書いておくから。

司会者は、入社1年目か2年目みたいな、若手女子アナとか。
絶対に若くて可愛い子じゃないとダメ。
で、「えーと、よく判らなかったのですが…○○ってナニナニなんですか?」とか、「初歩的な質問なんですけど…いいですか」とか、ちょっと困った感じで聞いて欲しい。
あと、
・談合や贈収賄事件を受けて
→「誤魔化したり、ウソをつくのはよくないっておばあちゃんに教わりました。そういうのは良くないですよね、きちんと改めないとダメですよね」

うるうるした瞳で言われたら、ハイ、仰る通りです、ちゃんとしろよ官僚&公務員、と、間違いなくテレビに向かって言うと思う。

・政党がねじれていて
→「何か決めるか、互いに仲良くするとかしてくれないと、みんなが困っています。私も心配です…」

泣かすなよ、こんな子を、小沢と福田、何とかしてやれ、と思うに違いない。

・若年層の問題とか非正規雇用の問題とか
→「私の後輩も不安で、就職に困っていると聞いています。私たちのような若い世代に、もっと仕事をさせて欲しいなと思います。」

そーだよ、ちゃんと支援してやれよ、と大賛成すると思う。
経済界のお偉いさんたちを並べて、確約させたらいいよ。オヤジ連中はみんな、コロッといくと思う(笑)。


イメージ的には、今をときめく「篤姫」みたいな感じでお願いします。そうすると、呼ばれた政治家なんかも説明しやすくなるかもしれませんよ。余計な司会者がヘンなことを言うせいではないか、或いは、わざと問題をこじらせているのではないか、と思うこともしばしばだしね。



慰められる国、ニッポン

2008年07月11日 12時22分26秒 | 社会全般
何故か日本では、元気・活力の喪失、もうダメだ言説、将来は暗いという悲観論、そういったものが多いように思うのだが、海外の人たちから幾度となく慰めてもらえないと「自分の足で立つ・歩く」ということができないのだろうか(笑)。

エコノミスト誌だけじゃなく、サミュエルソン先生にも叱咤激励を受けたようです。

日本経済の再生~ポール・サミュエルソン(米マサチューセッツ工科大学 名誉教授):NBonline日経ビジネス オンライン

特に面白いのは次の部分だ。
(以下に引用)

不況から脱した今、恐らく国内外の保守的な人々からは増税と歳出削減による財政再建を求める声が再び強まっていることでしょう。「GDPに比べて著しく多い国債残高をいつまでも抱えておくことはできない。削減すべきだ」とね。

しかし、日本政府は次のように反論すべきです。「それはあなたの知ったことではない。先にやらなければならない重要なことはほかにある。それは再び経済を成長させることだ。国債の残高について心配するのはその後でいい」と。

財政支出を増やして公共投資を拡大せずに、金融緩和に頼ったから、失われた10年と言われるほど不況が長引いたのです。しかも、現在は世界経済が失速し始めている。財政支出の拡大と減税によって景気を刺激すべきです。増税による財政再建は今なすべきことではありません。

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なるほど、と考えさせられます。さすがはノーベル賞受賞学者です。
「Mind your own business !!」と言ってやりたいよね、本当に。日本人の交渉担当者とかだと絶対に言わないだろうけど(笑)。とりあえず日本の政策担当者たちは、「My business」と言うくらいの気概を持って真剣に取り組んで欲しいと思いますね。


拙ブログにもいくつか書いてきました。

日本再興~~きっと未来はある

日本復活の道を探る・1~もはや一流ではなくなった?

財政出動とか>勝負に打って出る気力はないのか?

でも、多くの人たちは日本が衰退していくことをただ待っているだけのように見える。若い人たちでさえ、夢も希望もない、みたいな「もうダメぽ」「オワタ」という感じになっている。これでいいのか?本当に、そんな未来でいいのか?


ボツネタさんが取り上げておられた、この話にも関連するかもしれない。

精神科医・勝田有子の書評ブログ『不幸になりたがる人たち―自虐指向と破滅願望―』春日武彦文藝春秋

要するに、自分で落ちていくのだ。自分で不幸を生み出し、まさしく不幸になっていくのだ。
こういうのに近いように思えるのです。

参考:
世間に蔓延する優越感ゲーム(笑)
赤木智弘は戦争に行けばよろしい


日本は不幸なんかではないよ。未来もある。
未来を切り拓けるだけの力量も創造力もある。それを信じることだ。
信じる力が未来をつくる。