いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

海堂尊 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 読んだよ

2009年02月11日 10時01分18秒 | 俺のそれ
大きな事件のない作品で良かったと思った。
そんなに複雑怪奇な事件ばかりが起こる大学病院とかだと、これはこれで困るから。

で、妻は「あの本、何ていったかな?ああ、『ジェネラル・ルージュの伝言』だったか」と言っていて、それは「ルージュの伝言」とカブっているだろ、と(笑)。違う違う、ルージュの凱旋だよ、と教えてあげた。誰の歌だったかな、忘れた。


中身は、日本の医療が隅っこに追いやってきた、「金にならない分野」の医療という話であり、救急、小児、産科などがその典型例となってしまったということだ。これを語らせるのが、いつもの海堂の手法であり、今回もジェネラルの速水の口から現実を突きつけさせた。


対決者が院内の先生や”会議という名のシステム”なので、イマイチ盛り上がりには欠けるし粉砕する相手としては物足りなさもあるのだが、まあ普通の大学病院には近づくようにも思える。むしろ、読者が「事件を求め過ぎる」という傾向はあるかもしれない(笑)。どうしても、これまでの作品の感じを引き摺ってしまうから、なのかもしれない。



メルパルクの譲渡価額は『0円』

2009年02月10日 18時51分08秒 | おかしいぞ
色んな裏事情というものがあるようで。


メルパルクは何とタダで譲渡されたのだ。

ワタベウェディング(4696)の100%子会社である「メルパルク」という名前の会社に承継することが7月頃決まって、プレスリリースがあった。その後、条件が決まるということで、12月24日に発表になったのは、価額ゼロ、ということだった。債務超過の為、ゼロなのだろう。

これは適時開示情報として、08年12月24日に発表になっていますから、ご確認ください。日経のネット情報で確認できます。
4696 ワタベウェディング(株) ワタベ NIKKEI NET マネー&マーケット:株価サーチ - 適時開示

この発表によれば、固定資産6億1千万円で資産総額は12億9千万円だが、流動負債が15億4百万円なのだそうだ。



この前の運営は、ゆうちょ財団という財団法人を設立し、そちらにメルパルクの業務委託を行ったのだ。
経営状況‐財団法人ゆうちょ財団

20年3月期までは、黒字だった。
日本郵政(郵政公社)との契約で、「メルパルク等運営等業務委託契約書に基づく施設管理金等の支払い」という名目で15億7500万円が日本郵政から交付されているが、この年のメルパルクの運営では43億円超の黒字であり(その前までも連続黒字だった)、日本郵政側に23億1千万円を納付しているのだ。つまり、貰った15.75億円以上に返して、なおかつ黒字9億円以上だった。

譲渡前の20年9月末時点になった途端に、債務超過ですか。おいおい、どんな処理だったのよ、という話で。
施設運営特別会計上では、固定資産が約77億円あったものが、譲渡直前の9月末には僅か6.1億円ですか。

また事業収入は約260億円、経費が約249億円だから、普通にやってても黒字になっているのだ。で、収支差額をマイナスにする為に、わざわざ有価証券を買わせているのである。前期までは現金が多くて120億円以上もあったもんだから、これを減らす為に意図的に有価証券を68億円以上も買わせている。何でなんだよ。こうやって、11施設の譲渡価額をゼロにする下準備工作が行われた、ってことですかい?

会計検査院にお願いがあります。
もし検査対象となっているのであれば、是非、早急に検査をお願いしたいところです。不透明な操作がなされている可能性があります。

20年9月末時点での数字は公開になっていません。
彼らがどんな帳簿を出し、赤字を演出していたか、それを暴いて欲しいのです。

過去の営業実体と本当にかけ離れていないと言えるか?
何故、あんな有価証券を68億円も買わせたのか?
その後、事業の収支が急激に悪化するのは何故か?
資産が激減するのは何故か?

減損処理という「見せかけ」で土地建物の数字を作っていったのなら、それはそれで時系列に並べていけば必ず判るはずです。


ちょっと追加ですが、08年6月18日に「定期建物賃貸借基本協定締結」という発表があり、当初は賃貸借契約ということだったのかもしれませんが、これが7月23日になると事業譲渡ということになっており、最終的には譲渡ということになったのかもしれません。誰も気づかないかどうか、様子を見たのでしょうかね。


民主党でも共産党でも、社民でも(笑)誰でもいいので、これを見て気づいてくれ。



日本郵政のことだけど

2009年02月10日 17時55分45秒 | 政治って?
民営化会社の株式上場前に、提案があるのだけれど。

それは、「黄金株」を政府保有で1株だけ入れておけばいいんじゃないかと。

郵政選挙前に、持株会社のことはちょっと考えた。

参考記事>郵政民営化の考察10



新生銀行&あおぞら銀行の有様を見てもらえれば判る通り、なんですわ(笑)。
なので、ゆうちょ銀行やかんぽ生命がいいカモにされてしまうのではないか、という恐れを抱くというのは、判らないでもない。ゆうちょ銀行やかんぽ生命に多額のおみやげを持たせて、まんまと買占められるというのも腹立たしいからね。


かんぽ生命なんて、民営化直前の半年(19年9月末期)でキャッシュフローのプラスが1兆円近くまで増加していて、これは「まるまるオイシイ」ってことだわな。

で、仕方なく公務員共済に払う分を一気に前払いで1兆3千億円規模で払ったんだわ。特別損失を大きくしたんだよ。かんぽ生命とゆうちょ銀行の両方で、かなりの営業利益が出るような区分にしてあるわけだ(笑)。

日本郵政の株式に黄金株を入れて政府が拒否権を発動できるようにしておいた方がいいのではないか、と。好き勝手にさせると、いいように餌食にされるだけ。民―民だから、みたいにやると「かんぽの宿」みたいな手口をいくらでも使えるようになってしまう、ということだな。


なので、はじめから黄金株を入れておくのさ。ゆうちょ銀とかんぽ生命の利益水準は結構高いし、資産総額もデカいから、株式放出は一度にはできない可能性があるのかな。NTTの時みたいに、分けて放出ということになるのだろうかね、よく知らんけど。



無敗の銀行??

2009年02月10日 15時20分25秒 | 経済関連
僅か3ヶ月でこの有様とは。

08年11月>餌食となった銀行~新生銀行&あおぞら銀行


どっちも赤字が拡大中ですな。
日本の金融機関もそれなりに被害を受けたということだね。

”無敗”ではなく、”無配”だったみたい(笑)。


新生銀480億円の赤字 09年3月期予想を下方修正 - 47NEWS(よんななニュース)


NIKKEI NET マネー&マーケット:国内株-ホットニュース


あおぞら銀行は2000億円弱の赤字ですか。新生銀行はたったの480億円だから、大したことないね。
外資系金融機関の経営術の底力を見せつけられたということで。

で、両行には共通点がいくつかあるようです。
揃って無配ですか(笑)。
しかも、「3割ルール」抵触ですか。
ふーん。
いや、銀行業について全く知りませんが。

こういうのが続くと、銀行業としていかがなものか、という話になったりはしませんか。銀行免許として、どうなんだろうな、と素人目には映るわけですが、まあ、気長に改善してくれってことなのかもしれませんな。

それとも、日本の会計制度が悪いんだ、ってな文句を言いますかね?
大笑いだな。
新銀行東京の「無駄金喰い」にも驚かされましたが、こうやって銀行業が餌食にされていったのだな、ということは実感できていいんじゃないでしょうか。ちょっと困るのは、教訓を得る授業料があまりに高すぎることですね。



日産の変節に大爆笑

2009年02月10日 14時22分02秒 | 経済関連
何遍も言うように、世界を股にかけるような大企業に特別の優遇措置なんざ、いらないんだっての。300万円が調達できないような弱小中小企業とはワケが違うでしょう?


都合が悪くなるとルールを変えよう、というガイジンは多い。
主張の一貫性があろうとなかろうと、恥でも何でもないのだ。今、自分だけ良ければそれでいいのである。株主を最優先し惜しげもなく経営陣の懐に金をつぎ込んできた企業なのに、自分の都合が悪くなると金を回せと言い出すわけだ。これがスバラ式経営術(笑)ってやつなんですか。

NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-各分野の重要ニュースを掲載

仏政府がルノーなどに融資実行したからといって、なんで日本までがそんなマネをしなけりゃならんのよ?その金はどこに行くかといえば、回りまわって大株主の下へ行ってしまうだけなんじゃないの?(笑)


仮に公的資金で低利融資をした場合、それは特定企業へのプレゼントということだ。その金はどのように使われるかと言えば、取締役のボーナスやCEOの賃金やボーナスに支払われたり、株主に配当原資として使われるだろう。だったら、政府の金を株主か経営者に渡したのと同じではないか(笑)。

何、バカなこと言ってんだろうね。市場原理を無視するのは、マズいでしょ。今更、何、寝言言ってんの?これまで散々日本企業に文句を並べて、説教垂れてきた礼賛主義者の連中は、今こそ「自力でやれ」って教えてやれよ。開発資金に回したのなら、まずは配当を削るとか経営者の報酬を上限1000万円にするとか、そういう決心を見せればいいだけだろ。頭が悪いね。

日本は、自動車にしてもメーカー数が多すぎなんだろうかね。そうなのであれば、日産の一つくらい消えたところでしょうがないんじゃないか。そうだとしても、トヨタ、ホンダ、マツダ、三菱、スバル、スズキ、ダイハツ、いすゞ、…まだまだかなりの数があるよ。日産で研究開発ができないとしても、他が出来ていればそれでいいんじゃないかな。そんなに有望な研究開発投資ならば、きっと資金の出し手だってごまんといるでしょうよ(笑)。ほら、例の外資に資金提供してもらう、っていうのを今こそやればいいんだって。礼賛主義者とか、外資系の連中が御託を並べていたのは、何だったか忘れたのか?

外資の直接投資がないからダメなんだ、とか言われていたでしょ。成長しないのはそのせいだ、とか力説してた連中はごまんといたわけだから、今こそ外資の直接投資を受け入れればいいだけだろ(爆)。日産に低利融資をしないからといって、どうにかなるもんでもなかろうて。他のメーカーはライバルが抜けて助かるぞ(笑)。資金が必要なら「市場で調達する」というのが、経済の基本的仕組みなのだから、それを守れ。低利融資なんて、名前を変えた政府補助金だろ。これこそが、保護主義的な手法ではないのか?

こういうのこそが、自己責任って言うんだよ(笑)。

自由に市場から資金調達してきて下さい。


ルールだって?
そんなもんはないですよ。
彼らにあるのは「何でもアリ」というルールだけだそうです。

だから、日産にお似合いなのは「laissez-faire」ですよ。



「かんぽの宿」疑惑の波紋~4

2009年02月09日 17時43分04秒 | おかしいぞ
竹中の言い分はその後どうなったのか、是非聞きたいもんだな(笑)。

「約50億円の赤字」という文言は、竹中自身が1月19日の産経記事でそう書いている。つまり、竹中はこの記事が載る以前から知っていた、ということだ。どうやって赤字額を知ったのか?(笑)

【竹中平蔵 ポリシー・ウオッチ】かんぽの宿は“不良債権” - MSN産経ニュース

この記事中で、
『かんぽの宿は、今でも年間約50億円の赤字を計上している。民営化に当たって、これを廃止・売却するのは当然のことである。まず、完全民営化されたかんぽ生命保険には、他の民間企業と同様、保険業法が適用される。当たり前の話だが、民間の保険会社がホテル業を営むことはあり得ないことだ。』

とはっきり書かれている。
竹中は、かんぽ生命はホテル業をやらない、と誤魔化しているが、「かんぽの宿」等の今回オリックスに譲渡予定とされた資産は日本郵政の資産であり、「かんぽ生命」の保有資産ではなく運営するわけでもない。間違いだよね。

財務諸表の公開がされていないのに、どうやって「赤字額が今でも50億円」と知ったのだろうね?07年10月の簿価が120億ちょっとしかないとなれば、あっと言う間にマイナスになってしまうじゃない(笑)。

目の前に、1年で50万円減ってゆく「100万円の束」がある時、これを100万円で買うのか、ということなんだわな。そりゃ、相当オメデタイか、ビジネスに自信がなけりゃ無理なんじゃないの、という話だわな。まあいいけど。
竹中は「かんぽの宿」の帳簿内容を知り得る立場にあったのか?(爆)
これって、どうよ?
数字の根拠があるなら明示できるだろうし、ないのなら、風説の流布と何が違うのかって話では。


で、「郵政民営化承継財産委員会」の委員だった不動産鑑定士の方ですが、赤旗が調べたところでは、奥田かつ枝氏はオリックス子会社から出資を受けた会社の取締役だそうで、これってどうなんでしょうかね?


この承継委員会のメンバーの選考過程ってのも、どういう経緯で奥田氏を入れるということになってのでしょうね?


ま、色々とあるようで。



岡田氏はESRIってたのね

2009年02月09日 15時16分03秒 | 経済関連
こりゃ、全然知らなかった。
民間のエコノミストのままの方かと思っておりました。

これはまあいいとして。

Bloombergcojp 日本


あれは3年前って、感じ?(ちあきなおみ?←古)

そうだったんですか…この半年くらい後には既にESRIでしたか…
全く気づかなかった。
というか、ESRIのペーパーとか著者欄をしっかり見てなかったから、かも。

といいますか、ロイター記事とかでも内閣府とは出てなかったような気がするんですが??思い込みとは恐ろしい…申し訳ありませんでした。



この前の補足ですけど

2009年02月08日 18時39分53秒 | 経済関連
気になっていたので。

はてなブックマーク - ぼく経済成長のなんなのさ - 赤の女王とお茶を


これも、別に誰か(or 何か)を責めたいわけじゃないんだけど、例えば「1人当たり平均値」よりも「最頻値や中央値を」という疑問は、どう考えるか、ということがある。

GDP=①民間消費+②民間投資+③政府支出+④純輸出

ということなんだけれども、これをもっと別な例で書いてみるよ。


我が家=①母ちゃんの使う分+②ボクの使う分+③父ちゃんの使う分+④家庭菜園の売上金

便宜的に、①~④が対応しているものとしよう(家庭菜園の売上は家庭外に売って儲かっていればプラスだし、その売上よりも種代、肥料代や用具類等の経費の方が多ければマイナスになってしまう、みたいなことです)。

そうすると、①がシャンプー300円+食品1000円、②がノート100円+マンガ400円、③がビール300円+ツマミ400円、④が200円だったとしよう。すると、合計は2700円になる。この時1人当たり額は父母とボクなので3で割ると700円(←ウソ。いま見たら気づいた。900円じゃないですか。テヘ。各自読み替えてね)となるが、最頻値とか中央値を考える意味というのは、果たしてありますか、ということです。①~④というデータは、何を見ているのでしょうか、ということなんですね。

もっと言うと、次の期に使う額が父ちゃん、母ちゃん、ボク、でどう変化したか、を見るという時、①では10円増加、②では30円増加、③では40円増加、④では20円マイナス、みたいな動きを計測し、合計したものを頭割りということですよね。前の期に比べて60円増加し、3で割れば20円ということになり、これが1人当たり増加額です。これを最頻値や中央値で考えるでしょうか?
巨額マネーじゃない、最も多く売れた商品の価格とかこれを順番に正確に並べて「消費」を捉えろ、とか?民間住宅投資にしても、全部を価格順に並べるか、最も多い価格の家を割り出して投資を捉えろとか?あまりに非現実的な話では。

母ちゃんがいくら使ったか、というのは重要度が高いのですけれども、タマゴを100個買ったから消費はタマゴに代表させるとか、父ちゃんはビールに代表させるといったような話にはならないと思うのですけれども。それに、「父ちゃん、母ちゃん、ボク、家庭菜園の分を合わせた額」という操作をすることも、平均以外の数値(例えば中央値とか)を用いることを困難にしています。


また、急に『「国民の豊かさ」の指標』という定義にこだわっているのはどうしてなのか、ということがあります。

元々は、失業ということについて、どう対処するかというのが問題とされたんですね。
正社員の月給からそれぞれ5万円カットしてきて合算し、仮に1000万人分集めると月給20万円のハケンのような方々を250万人雇えるね→分捕り案=正社員の賃金が高すぎるから分捕れ、みたいな。それとも、放置しとく、か。

これらの選択肢よりは、経済成長(一人当たり実質GDP増やせ)の方がいいよね、ということであって、特に国民の「豊かさの指標」ということを見るのにGDP(経済成長)がベストであるとか最適だ、という強固な主張をしているわけでもないんですよね。

仮に突然に大学の平均学費が1億5千万円、床屋の値段が100万円とかの社会になってしまったとして、一時的にはGDPは大きくなるかもしれません。けれど、毎年そんな急激な成長を続けられるかというと、それは無理なんです。みんながそんなに払えないし、前の期との比較になるからです。伸びは鈍化してしまいます。
1回こっきりのジャンプでは、GDP総額は大きくなりますけれども、率としては伸びを維持できなくなります。
携帯電話の加入者が爆発的に増加して行った時、通信分野の成長は著しかったわけですが、伸びは次第に頭打ちとなっていき、成長率は鈍化します。まさに、シグモイドカーブと同じような経過を辿ってしまうわけですよ。

それと、平均的に物価が大きくなってGDP総額が嵩上げされたとしても、極端な場合で言えばジンバブエみたいな状態になってしまったとすれば、ジンバブエドル表示のGDP総額はべらぼうに大きくなった(先日1兆分の1に通貨が切り下げられましたね)でしょうが、国際比較などの場合には為替とかPPPという調整があるので、自国の通貨表示だけで数値が大きくなっていったとしても「あんまり意味がない」ということは有り得ます。輸入のiPodが数百万円もする、みたいな世界になってしまいますからね。実質的な豊かさがそんだけ増えたということにはならないですから。
なので、いくつかの指標や数値を見てみる、ということが行われるでしょう。


どうしても目先の現実的な生活状況を見たい、ということなら、何もGDPじゃなくてもいいわけで、家計調査とか可処分所得とか雇用者報酬とか、賃金センサス?とか、統計はいくつかあるかと思います。そういう「実際手に入れてるお金」という実感に近いものを重視したいのであれば、平均値ではなくて最頻値や中央値が意味を持つデータがあるかと思います。



「猫も杓子も大学」バブルは終わってる

2009年02月08日 16時56分08秒 | 教育問題
世の中には、色んな商売がある。中には、詐欺的商法なんかもあるし、自尊心や見栄を満たす為だけに存在する商売もきっとあるだろう。「ハナモゲラ大学院大学のMBA取得、学位取得、●●博士、現在ハナモゲラ大学院大学客員教授」みたいな、新聞紙で出来たようなどでもいい肩書きをしょって、空疎な泥人形を誤魔化しているような連中というのは、結構いるかもしれない。

早い話が、「中身がない」というだけ(笑)。


どんな形であろうといいので、親が金を出して、あまりありがたみのない大学に行かせて、大した教育も受けず、「名ばかり大学」を卒業してしまうことはあるのではないかと思えたりもする。履歴書の学歴欄を見ると、「名ばかり大学卒」とか書いてあるという寸法です(笑)。資格欄には、バブル気味の超安値「MBA」とか。まずお前が鍛えてもらえ的なダメ講師陣が役立たずな屁理屈を指導、ないし腐れ理論を「ネットで自学自習(笑)」や「仮想現実授業」、で、出来上がるのは、ロクでもない講師陣とほぼ同様な大卒者の拡大再生産が繰り広げられる、と。
いやいや、これは凄い(!)商売でございますな。
粗製濫造大学とか、政策大学院大学(笑)とか、法科大学院バブルとか、そういうのに便乗したような色んな「肩書きビジネス」とか、世の中には色々とあるわけでございます。金で買える学位みたいなもの(池●某が貰ったのと同じ)があるのと同じようなもんです。


さて、話はうってかわって、こちら。
はてなブックマーク - 大学はどうなるのか 内田樹の研究室

オレみたいな凡人には理解不能な大学があったらしいが、文教族ではないからよく知らん。


参考までに、新聞記事等で目にした中から、コレは、というものを例示してみますか。

・LCA大学院大学
・ビジネス・ブレークスルー大学院大学
・SBI大学院大学
・ハリウッド大学院大学
・グロービス経営大学院大学
・LEC大学
・サイバー大学


そこの、笑ってる人たちは、ふざけないで下さい。
えっ?笑ってない?
そうですか、これは失礼しました。

首都大学東京だったか、予想外かつ大胆な大学名みたいなものはあるわけですが(似たような系統では、「東京未来大学」とか「はこだて未来大学」とかも???)、それらの次元を大幅に超越したような大学というのが、この世にはあるわけでございます。

因みに、LCA大学院大学は募集停止とかっていうニュースを目にしたように思いますが、どうだったでしょうか。
学費だけ集めて倒産とかって、まずいですよね。
経営母体の株式会社の事情で大学経営を左右されても困りますし。

ま、こういう文系大学教官の雇用をまず流動化して、常勤教官はいらなくすればいいんじゃないでしょうか。まさしく「同一労働、同一賃金」ですわ(爆)。給料なんて、授業のコマ数に応じて割当ればいいし、それ以上でもそれ以下でもないわけで。
私学助成をまず切れ、って話が真っ先に出てくるのは当たり前。ですよね?経済学教授の理論によれば、これは正当化されることは間違いないでしょうな。
それから、GRIPSみたいな典型的非効率大学こそ、学生数より教官が無駄に頭数が多いので、まず整理しなけりゃ話にならんでしょう。率先して範を示すべく、全部の教官を流動化すればいい(笑)。



ゾンビのように湧いてくる貨幣亡者

2009年02月08日 14時15分29秒 | 俺のそれ
あちゃちゃー
これね…、伊吹とかのような「大蔵閥(&/or日銀閥連合軍)」+「財政再建至上主義」コンボと同じく、マリフアナ(←マリファナじゃないよ、笑)だの、円天だか天ぷらだかと同じだのとか言い出す人たちと同じ主張の持ち主が必ず現れるんだよね…。


はてなブックマーク - 政府紙幣 - 東浩紀の渦状言論 はてな避難版


こういうのは、きっと理解が不十分とか、もっと簡単に説明する仕組みか啓蒙が足りてないとか、そういうことはあると思う。味方や論者を増やすには、説得や説明が欠かせない。


例えば、円が安くなってしまう、だからダメなんだ、とか連合軍の人たちは言うわけだけれども、キヤノン(←キャノンじゃないよ、笑)とか輸出企業の連中は何と言っていたか?「もっと円を安くしてくれ」=”円売り”を巨額に実施してくれ、って無謀な「財務省頼み」をしていたじゃないの(笑)。ドル円が110円くらいになる水準まで円売りドル買いをやったら、一体全体いくらくらいの資金が必要だと思うか?
それに、ドル高になったら、ただでさえ嵐のような通貨安の直撃を受けて苦しんでる国にとっては、傷口に塩を擦り込まれるようなものなのではないか?そうではあっても、「円売りを数十兆円か百兆円規模でやってくれ」と言ってるに等しいじゃないの(笑)。

御手洗さんに「円売りはマリフアナのようなものだ」って言ってやれや>伊吹


アズマさんとかだと、貨幣価値が絶対的な尺度であり、これは「動かしちゃならねえんだ」とか信じているんだろうか?
以前にも書いたけれど、1人当たりGDPのランキングなんて「あってないようなもの」ではあるんですよ。ちょっとした為替変動で、メッキが禿たり、失礼、剥げたり、負債総額が露わになったり、色々とあるわけですよ。だから、こんなもんに一喜一憂してもしょうがない。

だけど、まあ一応、学校の試験があるのと似ていて、自分の勉強した成果の具合を「便宜的に測ってみる」ということをやるわけです。この試験が「その人の知的能力」を正確に表さないことは正しいとしても、だからといって他の尺度とか比較の方法とかが「現在のところ、あまりいいのがありませんね」ということなわけです。なので、ちょっとイヤだね、と思っているとしても、世の中的には「偏差値」とか「センター試験の点数」とか、そういった測定結果を用いたり、比較していたりするわけです。これに断固反対する、という信念の持ち主がいても構いませんし、「学校の試験なんて意味ない」ので拒否という人がいても、それはそれでいいです。けど、現実社会の中では、大学入試は試験の点数で決まるし、学校の成績評価にしても試験は用いられているのですから、受け入れざるを得ない面はあるのだということです。なので、絶対に認めない、という人は、そういう枠組みから離脱してもらえばいいだけなので、独自の評価方法や評価しないという選択で生きていけばいいだけです。GDPという計測方法を拒否したい場合も同じようなものではないかな、と。或いは、貨幣(例えば日本円という通貨やドルという通貨)による評価(=たいていの場合に金額として表示される、価格とか)を拒否したいとか、逆に絶対的な信頼を置くとか、どちらでもいいですよ。

大根一本が、100円と表示されるか、200円と表示されるか、というのは、そんなに大事なことなんでしょうか?これが、例えば1ドルと表示されるか、1兆ジンバブエドル(笑)と表示されるとダメなんでしょうか?

結局、「貨幣愛」に囚われている人々こそ、マリフアナだ、みたいな錯覚を持っているとしか思えませんね。所詮、何だかんだ言って、「お金LOVE」なんですよ。
神聖にして侵さざるべき存在が、「日本円」という通貨(笑)なんですか?

大根一本「30銭」と表示される世界と、「100円」と表示される世界では、何か違うと思いますか?(笑)


こういう連中こそ、モノの「ありがたみ」とか、価値ということについて鈍感なのではないのか?
「試験の点数」は万能じゃない、「試験の点数」では人物評価はできない、「試験の点数」では知的水準を正確に評価できない、みたいに散々言っておきながら、一番大事にするのは「試験の点数」の基準は神聖にして動かさざるべきものだ、みたいな主張をしているんですよ。こういう感覚が、理解できない。貨幣による数字の表示は、そんなに絶対的なものなんですかね?
別に、大根一本の表示が30銭だろうと100円だろうと、大して違わないじゃないですか。「試験の点数」を1問1点で100問と、1問10点で100問だと、「試験の点数」の結果が大幅に異なる(単純に10倍だ)けれども、それって何が問題なんですか?(笑)
1問10点の試験をやると、それはマリフアナになるんですか?

要するに、貨幣の数字表示という絶対的水準に毒されているのだよ。そう思いこんでいるか、錯覚しているのだよ。
あくまで「数字の表示」ということに気づけないんだ。その数字は、絶対基準なんかじゃない。いくらでも変動するものだ。金を信奉している連中こそが、こうやって「お金LOVE」から抜け出せなくなっているのだよ。

今ある「10000円札」の価値が少し下がって、モノの価値が相対的に上がれば、物価が上がる、ということになってくる。つまりは、デフレからインフレになるよ、ということだ。貨幣よりも、「私の仕事」(=賃金)や「大根」や「髪切り」の価値が高まるのに、どうしてそれを阻止せねばならんの?1万円札の方が大事で、こういう「私の仕事」「大根」「髪切り」の方を下げましょう、ってことを真剣に主張している連中が大勢いるんだわ。

だから、こいつらの方がよっぽど「貨幣愛」なんだっての。

1万円札の価値の方がどんどん上がって行き、壷に入れてる「働きもしない紙幣」が一番の働き者で、この紙幣よりも「私の仕事」「大根」「髪切り」の方が働いてないという世界を望んでいるのが、こうした貨幣亡者さ。


1万円札の価値が相対的に下がれば、為替でも通貨安が生じる可能性が高くなるので、そうなると円高は緩和され、輸出企業にはそれなりの恩恵があるというものなのだよ。必ずしも為替介入が必要なわけじゃない。
それをだな、通貨安を招くのでダメだ、と主張してるのは、大蔵閥&日銀連合軍なのだぞ。
判ってるのか?>経団連

何に賛成すべきなのか、よく考えてみるこったな。



「かんぽの宿」疑惑の波紋~3

2009年02月07日 15時23分17秒 | おかしいぞ
簿価が正しいんだよ、簿価が。文句を言うな、ということなんかね。まあいい。
この簿価やろう!とか?つまらん?

えー、かんぽの宿等の資産は、きちんと第三者からなる委員会で認められた価値なのだ、だから正しい!とか言い張る連中はいるのかもしれないね。

新聞記事に「郵政民営化承継財産評価委員会」なる委員会で認められたんだ、ということらしいので、調べてみたんですよ。
すると、確かにありましたな。

郵政民営化承継財産評価委員会

でもね、不思議なことに、この委員会で「かんぽの宿」がいくらか、なんて検討された形跡はないんですよ(笑)。数字が全く出てこない。それなのに、どうやって「ラフレさいたま」の簿価が15億円、なんてことが判るんですか?(笑)
いや、ド素人の私が言うのもなんですけど、PwCの人や新日本監査法人の人もいるし、不動産鑑定事務所の人も公認会計士の人も西川も勿論入ってるし、そればかりか総務省の郵政行政局長や理財局次長まで入ってるときたもんですから、まあそういうもんなのかな、と思わないでもないんですがね。

けど、この中で言われていることは、土地建物等に関して

『原則相続税評価額(路線価)をもって評価し、相続税評価額(路線価)のないものについては鑑定評価額をもって評価

ただし、簡易生命保険加入者福祉施設等の譲渡等を予定しているものについては、他と同様の評価方法を適用した場合、譲渡等する際の価額と大幅に乖離する可能性が高いと考えられること、減損会計を適用して事業価値に見合う評価が既になされていること等から、公社の最終事業年度の期末日時点の価額をもって評価』

ということになっているんですわ。大爆笑。
ここで珍妙な但書をつけているというのも、大変笑える話ではありますな。
こんなことでいいんですか?郵政行政局長さんよ。

財務省もさ、国の資産売却で苦労に苦労を重ねてきて(あの古コイン売却とか、金属価格高騰で銅売却とか…)、理財局なんて公務員官舎の売却問題の時なんかにも散々槍玉に上げられて、抵抗勢力の急先鋒に仕立て上げられていたんじゃなかったの?土地建物等の処分にどれほど汲々とさせられていたか、判りそうなものなのに、どうしたことか郵政の資産はゴミみたいな安値で叩き売られていいですよ、ということですか。売れるものを必死にかき集めてきた苦労が、一瞬にして水の泡だわな(笑)。

よくもまあ、こんな不可思議な但書を臆面も無く付けられたもんですな。
民間同士の売買で、税務調査とかする時にどうすんの?
簿価との乖離が著しい場合には、不当な価格で譲渡されたんじゃないか、或いは簿価が極端に周辺市況とかけ離れたものである場合にそれは利益の付け替えとか何とかの手口なのではないか、そういったことを調べたりするんじゃないですか?税務調査を見たことないから、よく知らんけど。そういう時に、路線価とか一般常識的な周辺価格とか、そういうのとの違いを見るんじゃないですか?

それをですね、減損会計したから、その価格が正当なもので、その値段と乖離するのはしょうがないね、ってな、単純な話にはならんでしょう?買い手は簿価がいくらか、というよりも、「いくらで買えば事業が成り立つか、儲かるか」という視点で見るわけだから、簿価を安くしておかないと買い手が困るから、なんて話にはならんでしょうよ。どうして、かんぽ関連の譲渡予定施設だけを、特別扱いして財産価値を落とさねばならんの?その合理的理由はあると思いますか?


減損損失で処理された額は、3期遡って約3000億円以上です。これらについて、譲渡予定物件の減損処理した額を、個別に出せるはずなので、それを出すべきだろうね。1000円の不動産は、1000円の算定根拠があるはずです。1万円の不動産もしかり。それぞれについて、減損処理にあたっての根拠を明示できるはずです。これをやってるからこそ、処理したんでしょう?固定資産の評価額の数字を書き換えるというのは、そういうことなのでしょう?


回収可能価額の時価や算定方法等について、その根拠を明示しなさい。使用価値については、割引率等についても明示できるはずです。

これら情報は、注記事項として記載すべき事柄であって、会計の決まりなんですよね?素人にはよく判らないけど。
大体、立派な委員会に会計関係の専門家が大勢揃っておられるわけだから、こんなのを確認するのは朝飯前なんですよね?

例えば、「ラフレさいたま」って、どんな土地建物か知らんけど、これの評価額の算定根拠を出すのは、当たり前なんですよね?この簿価は合理的な根拠に基づいて、それまでの価格(いくらあったか知らんけど)から15億に減損されたわけだから。うん、回収可能価額がこれだ、って信じる根拠があるんだろうから、それを出せばいいわけだよ。
別に、承継財産評価委員会のメンバーが「15億円だ」と決定したわけじゃない。そう帳簿に書いてあったから、そうなってしまった、というだけだ。こんなもんに、妙な権威づけを行わなくたっていいんだよ。

別に、減損会計をするな、と言ってるわけじゃないよ。
正当な評価なのであれば、それはそれでいいでしょう。国民の金として、できるだけ多く回収してくれれば、それでいいんですよ。けれども、特定企業のヤツラに「うまい汁」を吸わせる為に利用されるというのは、断固として許しませんよ、という話だな。


つまらん小細工しやがって。



ここでひとつ、税務処理の例題を考えてみましょうか。

ここに会社甲が所有する土地Xがある。
土地の簿価はこれまで1000万円だったが、減損処理を行って1万円の簿価とした。続いて、甲の社長の親族が経営する会社乙に土地Xの売却を行って譲渡した。譲渡価格は簿価の1万円だった。さて、ここで

①減損損失999万円を認めるのは妥当か?
②甲から乙への利益供与にならないか?

という問いには何と答えるだろうか?

甲の利益が大きく、減損処理を行って損金処理ができる(?、定かでない)となれば、半ば脱税的処理に該当してしまったりはないか?(課税利益を圧縮できる、固定資産税を小さくできる?)
他には、乙への利益供与を意図して、不当に土地Xの簿価を低くすることによって、乙が将来売却益を得るであろうということが予想されるのではないか?

こうした疑問に答える為には、減損処理を認めるのであれば、例えば周辺物件や路線価との比較、算定根拠の合理性などが問題となるのではないか。その算定には合理的根拠があるのであって、それを提示できないわけがない。

税務署が果たしてこうした会計処理を認めるかどうか、専門の方々ならばきっと容易に答えを出せるのでしょうな(笑)。



「Japan痴」!~"hakomono"story (笑)

2009年02月07日 10時17分12秒 | 俺のそれ
via Mankiw's Blog

Japan’s Big-Works Stimulus Is Lesson - NYTimescom


この誤変換?な見出し文字列に大笑い。

中身については、英語のできる人がご自身で確認下さい。
とはいっても、書いたのは「イノウエマキコ」という日本人のようです。

まあ、何と言いますか、90年代の日本はバカだった、ということなんですわ。「公共事業頼み」ということなんだわ。これを先導していたのは、日本の識者たちであり、日経をはじめとするマスコミだって大型経済対策をやれと盛んに言っていた(*1)。「少なすぎる」と散々非難してはいたが、公共事業をもっと減らせ、なんてことは誰1人として言っていなかったのではないか?(笑)
要するに、同じなんだよ。同じ穴のムジナなのさ。
ところで、井堀先生(*2)が取材を受けてたみたですね。インタビューが出てますね。

(*1):参考として、この記事や、こんな記事など

(*2):偶然にも数日前に記事中に登場していたね>バロー(リカード)の中立命題に関する補足



私が「公共事業バカ」と呼んだ気持ちは、多分判ってもらえると思うよ。

日本再建を考える

この中で公的固定資本形成が多すぎる、と書いているのだけれども、未だに「道路、道路」って言ってる連中だって大勢いる。
まさに、white elephant=hakomono を推進した結果なのさ。アメリカの「かわいそうな象」を笑うことなんて、できやしないってことさ。


でも政治家って、鈍感かつ恥知らずだからなのか判らんけど、「日本の経験を教えにいく」とか言うんだよね。どうしてそんな頭悪いことを言うのかな、って思いますよ。誰も日本の政治家の説教なんて聴きたくはないわけですよ。役に立たないし。教訓を活かせ、とか言うのは、そりゃあんた方が一番だろ、って話でして。ま、財務省あたりか何かの入知恵かもしれんけれど、大きなお世話なんですって。オレだったら恥ずかしくて、到底言えないけど。

色んな場合に、日本ってバカだなー、って海外で思われて、確かに様々な教訓を与えてはいるかもしれんね。まるで●痴の見本みたいなもんだな、ってなことで。


これはいいや。
とりあえず、「Japan痴」ってな文字列に、全米が泣いた!ってことではないかな、と(笑)。違うか。


◎本日のワンポイント・レッスン:

 "hakomono"…the Japanese equivalent of "white elephant"


www



海の向こうでも

2009年02月06日 15時15分26秒 | 社会全般
麻生さんの漢字読めないとかに限らず、英国でも似たようなことはあるようで(笑)。


【こぼれ話】英国の大臣は綴り字ミス連発=大衆紙が皮肉る時事通信 - goo ニュース


しかも、ケンブリッジ出の「学校担当相」というところが笑えるんだね。日本で言えば文科相が間違う、みたいなものかな。


School chief\'s spelling howlers on internet | The Sun |News

こちらの写真に出てくる「Dの文字の帽子」だけど、これって上の解説によると「学校で物覚えの悪い生徒に用いる帽子」ってことになっていて、これってどうなの、ということはあるかな。

恐らく日本で同じ帽子を用いると、体罰だ、イジメだ、差別だ何だと非難されるかも。
Dは「ダメ」を表してはいない(笑)とは思うが、日本だと「私はバカです」と書いた紙を背中に張られるようなものか。
けれど、こんな帽子を学校で用いた途端に、被せられた親が殴り込んで来る、もとい怒鳴り込んで来るのではないかと思う。だから日本には、こういうバカ帽子みたいなものはできないだろうな、と。



「かんぽの宿」疑惑の波紋~2

2009年02月06日 13時20分14秒 | おかしいぞ
「ぼかあねえ~、簿価を鵜呑みにしたりはしないんだ」

いつもつまらないダジャレですみません。
みんなも「よしかわくん」と呼んでみよう(森田健作風)。


NIKKEI NET(日経ネット):主要ニュース-各分野の重要ニュースを掲載
(一部引用)

日本郵政が保有している宿泊・保養施設「かんぽの宿」について、全国70施設の2008年9月末時点の簿価が5日明らかになった。赤字施設の評価が軒並み低く、最も低い「三ケ根」(愛知県)は500万円。最も高い「ラフレさいたま」(埼玉県)も15億5800万円にとどまり、土地も含めた建設費用の286億円を大幅に下回った。

=====


「郵政民営化を元に戻せ」なんてことは言ってない。日経社説子は判ってないようだな。業界筋の肩を持つのは前からなんだろうけどな。

国に金が入ってくる売却資産なのだから、「できるだけ高い値段で売れるようにした方がいいよ」と言ってるだけ。''不当に安く''売ってないかどうか、監視をするのは当たり前、と言ってるのだ。


「ラフレさいたま」の簿価が15億円しかない、って?
ふーん、そうなんだ。
これまた、えらく思い切った減損処理をしたもんだね。違う?


05年3月期時点の簿価を各施設ごとに、きちんと出して下さい。で、06年3月期、07年3月期…、最新という風に、簿価を連続で示せるはずでしょう?それができないわけがない。

総務省の役人の方々にお願いがあります。郵政公社時代の決算資料が必ずあるはずです。財務諸表もそれぞれに存在しているはずです。それを完全公開するようにして下さい。

「ラフレさいたま」の減価償却費は毎年いくらでしたか?仮に400億円の資産価値だったとして、20年で均等に償却ということにするなら年20億円必要だが、これを超える売上経費差額がこれ以下であると赤字ということになるね。でも、土地建物を15億円で手に入れた人ならば、10年償却だとしても年1.5億円で済むわけだから、黒字化したりするかも?


減損処理を、どの年に、どの不動産・動産について、いくらずつ処理したのか、個別に全部明らかにできるでしょう?民営化する前なんて、国の関与監督下にあったわけだから、これを隠すことなんてできんだろ?
売却損というのもあるかもしれないが、簿価がやけに大幅ダウンしているということは、有り得るわけですな。簿価の操作をすること自体は、できないわけではないんじゃないですか?よく知らんけど。会計士じゃないし。数百億~数千億円規模で減損処理したのであれば、それはいつ、どうやったのか、きちんと出せるはずだ。しかも監査を受けているだろうから、監査役とか会計事務所の方とか、そっちもきちんと調べたらいいんじゃないか?

「ラフレさいたま」(*)の取り壊し費用とか土地売却の見込みについて、正確に見積もればいいでしょうね。不動産鑑定士がついていたんだろうから、それはどこの誰なのかも判るはずだし。鑑定書を出させるべきだろうね。公社時代に会計処理したのであれば、それは総務省管轄なんではないですか?

(*):ラフレってリフレに近いけど、惜しい!って感じだが、ちょっと違うみたい。お菓子のネーミングみたいだけど、これは「かんぽの宿」なんかとは若干違う施設みたい。行ったことないけど。何かの総合センターみたいなものかな?


「かんぽの宿」と「ラフレさいたま」の合計52カ所について、数年前に赤字額が16億4320万円だったということは判りましたわ。売上高約260億円に対して、この赤字額でしたから、約6.32%の赤字だ。確かに赤字なんだけれども、土地建物の取得に係る費用がこの時期の半分か、若しくは20分の1だとすれば、この赤字幅は一体どうなるのだろうね、ということはあるわな。

竹中が言っていた、「かんぽの宿」は赤字が40億~50億円生じている、という数字は結局どこから出たの?出所は何処なんだ?
そういうのを明らかにする為にも、どういった会計処理をしたのか、年ごとにきちんと出せばいい。だろ?
数字を明らかにすれば、あらぬ疑いもかからないわけだから、これはオリックスの為になるでしょう?

竹中や木村や岸とかいう連中の言い分が本当に正しいかどうかを、実際に見てみればいいだけだろ。だから、帳簿を出せっての。数字を過去に遡って、全部出しなさい。出せないはずがなかろう?

隠せば隠すほど、疑いが濃くなってゆくだけだろうね。


参考までに、郵政民営化委員会には、例の人材派遣会社の奥谷とか何とかの人が委員にいたわけだが、日本郵政だか郵政公社時代だかに、奥谷の会社が業務委託を受注したりしていたのではなかったですか?そういう内輪での仕事を回すのは、何でしょうな。それなりに立場が影響したということはないのでしょうか?


インナーには色々とあるようで。

ほほー。



人脈力ってやつですか(笑)。



「かんぽの宿」について、前の記事に追加です

2009年02月05日 20時36分36秒 | おかしいぞ
資料が全然見当たらないのですが、探してみましたよ。


すると、年末にこれがあったみたい。


日経プレスリリース

(以下に一部引用)

また、団塊の世代を中心に現在110万人を超える「かんぽの宿メンバーズ会員」の皆さまに、新たなリテール商品・サービスの提供も可能です。オリックスグループのみならず、広く民間の英知・活力を結集し、会員の皆さまのご期待に沿えるよう努力してまいります。

オリックスグループは、本事業譲渡を受け国内最大規模の温泉旅館ネットワーク(総室数4,200超、年間宿泊者数250万人超 ※オリックス不動産調べ)をリテール・運営事業の新たな柱と位置づけ、移籍を希望される全従業員の方々とともに、国民の皆さまに親しまれている「かんぽの宿」をさらに発展させてまいります。

=====


はい、データの一部がオリックスさんのプレスリリースに出ておりましたです。
これによると、「メンバーズ会員 110万人」、「総客室数4200(超)」、「年間宿泊者数250万人超」、ということらしいです。あくまでオリックス不動産が調べたそうなんですが。どうやって?(笑)

ところで、入札前に「かんぽの宿」のデータを日本郵政側が一切出さなかったとでも言うのでしょうかね?
昔の特会時代にだって、「宿泊客数は必ず出していた」んじゃないですか?(笑)

一般的な旅館なんかよりも、客室稼働率は高い、というのが「かんぽの宿」の特徴でして。シティホテルの平均よりも高いかもしれない。で、宿泊客数250万人超、会員数110万人という、ビッグボーナスが漏れなく付いてきて、このお値段ですか!笑いが止まりませんな。


宿泊業とかの決まりとかは全く知らないけど、参考までに書いておく。

年間の全宿泊数は4200部屋×365日=1533000、ただし1日にチェックインとチェックアウトを入れるとすると、2倍にカウントされるのかな。
1533000の7割だと1073100部屋しか行かず、宿泊者数250万人には届きません。となると、1部屋に2人以上の平均宿泊者か、チェックインとアウトの重なりで稼いでいるのか、定かではありませんが、結構部屋は埋まっているだろう、ということが予想されます。田舎で客が全然来ないよ、なんて施設とはワケが違う、ということなんじゃありませんか?
大体、そんなに不採算施設なら、もっと以前に閉鎖されとるだろが。

で、仮に宿泊者数が250万人として、1人単価が17000円だと425億円の売上なんですね。他の民間の宿泊施設との比較が必要でしょうけど、そんなに収益性が低いとも思われませんな。

1施設当たり、たったの「1億5千万円」で手に入れて、後は赤字にならないように経営できればいいわけで、それがそんなに難しいわけですか?(笑)

オイオイ、誰かホテル業の経営者とか出てきてもらって、これがどれ程困難な事業なのか、説明してくれんかな?宮内さんとか、竹中、木村某、西川当たりだと、これは「赤字が40億50億出るわけだから、極めて困難な事業なんだ」とか豪語するかもしれんがな。1箇所当たりでは、ざっと7200万円の赤字をどうにかすればいいわけで、そうすると社員寮だか社宅の売却益が結構出るかもしれんから、それで赤字は楽々解消されるかもしれんね(爆)。

いやはや、美味しい商売ってのは、色々とあるようで。

参考>はてなブックマーク - 週刊!木村剛 powered by ココログ [ゴーログ]かんぽの宿は鳩山大臣に買ってもらおう

はい、鳩山大臣に買えって言ってる人もいるみたい。



ま、どんな相手でもヨイショする連中ってのは、どこにでもいるわな。日本の財界ってのも、アレなもんだな。


  ◇◇  ◇◇



話は大きく変わりますが。

黒字だった「●んぽの●ど」を格安で入札&売却する為に、ワザと特損を計上して赤字に落とし評価額を抑える、というのはあり得る手法かもしれんね。つまり、利益が出ていると「大変まずい」という方々もおられるわけですよ。どうしても大幅な赤字に落とさねばならない、ということになりますと、不動産売却損を大きくして一気に計上するとか、何かあるんじゃないですか?

で、売却損を大きくする為には、どうしたらよいか?
売却額を極力小さく抑える、ということなんですわ。その超格安物件を流す先を色々と小細工しておき、そっちはそっちで儲けさせる、ということはできそうだわな。入札額をゴミみたいな値段で入れてくれ、ってな話が出来てりゃそれはそれでいいわけだから。そういう木っ端みたいにくっついている不動産なんかの処分を終わらせて、キレイになった本丸をごそっと頂戴できればこれはオイシイな、と。

ふーん。そうですか。
そういう連中の片棒を担ぐのは、一に人脈、二に人脈、何はなくともコネ人脈ですか。まるで日本一有名なコネコネ大学みたいなもんですか。


誰がどう絵を考えたのかは知らない。
でも、ダテに悪知恵をつけてきたわけじゃない。
他の人たちよりも勉強ができるとか、頭が回るというのは、こういう時にこそ使うんだよ。儲けようと心底思ってるヤツラにとっては、いくらでも知恵を働かせられるんだよ。それこそが、彼らの優越しているところなんだよ。そうやって伸してきたんだからさ。頭がいいって、本当に便利だね。こういう時に、真っ先に判るってもんさ。

うらやましいーー!!
宮●さんみたいなセレブな人が。

超羨ましいぜ(笑)。


フォッフォオ、ふああはっはっはっはー

そちもワルよのう~~