NHKのこのニュース記事をよんでも読んでもらいたい。
「アフガニスタン タリバンが首都カブールの統制強める」
このタイトルはあえて書けば、「アフガニスタンでは、タリバンが首都カブールの・・・」となるはずだ。
しかし、官僚作成の原稿を読み飛ばしたり、まともに中身を理解しないで読んだ菅義偉にとっては、こんなことになってしまった。
「タリバンの首都、カブール…」
— 但馬問屋 (@wanpakuten) August 17, 2021
本当に原稿にこう書いてあるの?🤣
菅義偉首相
— 宍戸俊則(shunsoku2002) (@karitoshi2011) August 17, 2021
「タリバンの首都、カブールへの侵入」と語る。
これは
「タリバンの、首都カブールへの侵入」と読むところでしょう?
やっぱりやだ。
昨日の菅総理の言い間違い
— みつなり (@NJ1874_1874) August 18, 2021
1、「タリバンの首都、カブール…」←タリバンじゃない
2、「カニ政権は機能しなくなり…今後の情熱は、依然として不透明であります」情熱→情勢
3、「感染拡大を最優先にしながら…」感染拡大→感染拡大防止
なるほど、感染拡大を最優先するために五輪やったのか
— げこー🔮🩹💪👚🌶☕️❓ (@shinyEtc1019) August 18, 2021
それならつじつまがあう https://t.co/WWpaLbtdTM
まあいちいち揚げ足を取るなとか言う自民支持者が言いそうだが、ちょっと間違え方が尋常ではない。
小学生なら許せるが、政治家は話すプロでなければならないし、特に総理大臣は並みの政治家以上を求められる。
元々総理の資質がない人間が無理矢理総理をやってるからこういう事になる。
アナウンサーがしょっちゅう噛んでいたら不味いのと一緒で、政治家は言い間違いや読み間違いは致命的になる場合があるだろう。
一般的に人間はどうでも良いと思ってる事は忘れたり言い間違えたりする。
しかし大事な話しはちゃんと言えるものだろう。
特に政治家はメッセンジャーでもあるのでその必要があるのだが、話のプロが話せないなら引退した方が良い。
タリバンの首都って、タリバンを国名にしたい願望か? 感染拡大を最優先ってまさに最悪の間違いだが、総理大臣が絶対に言っちゃいけない言葉であることはいうまでもなく、基本的に話下手は政治家に向いていないということの見本であろう。
ネット上では菅義偉のことを「ポンコツ」と呼んでいるそうだが、改めてぴったりの表現である。
さて、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部の「新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく臨時の医療施設における医療の提供等に当たっての留意事項について」という事務連絡にはこう書かれている。
新型コロナウイルス感染症については、新型インフルエンザ等対策特別措置法(平成 24 年法律第 31 号。以下「特措法」という。)附則第1条の2第1項の規定により、これを新型インフルエンザ等とみなして特措法の規定を適用することとされており、本年4月7日付けで特措法第 32 条第1項の規定に基づく緊急事態宣言(以下「緊急事態宣言」という。)が行われたところです。特措法第48 条第1項において、この対象となっている都道府県の知事は、その区域内において病院その他の医療機関が不足し、医療の提供に支障が生ずると認める場合には、臨時の医療施設において医療を提供するものとされています。 この臨時の医療施設等に係る医療法(昭和 23 年法律第 205 号)等の取扱いについては、「新型インフルエンザ等対策特別措置法第 48 条に基づき臨時に開設される医療施設等に係る医療法等の取扱いについて」(令和2年4月 10 日付け厚生労働省医政局総務課、厚生労働省医政局医療経営支援課、厚生労働省医政局医事課及び厚生労働省健康局結核感染症課連名事務連絡)においてお示ししたところですが、今般、さらに、この臨時の医療施設における医療の提供等に関し、下記のとおり留意事項をお知らせしますので、適切な取扱いをお願いいたします。 なお、臨時の医療施設に係る診療報酬上の取扱いについては、別途お示しする予定である旨を申し添えます。 |
これに従えば、「コロナ自宅療養、都内2万人超 「野戦病院」なぜない? 高まる選手村活用論 都『検討せず』/国『医師不足』」ということにはならなかったはずである。
どうやら、図星のツイッターがあった。
今、周りを鉄板で囲われていて閉めてい使ってない渋谷のこどもの城(今、名前は都民の城じゃないの?)を130床程度の野戦病院にするのだけど、野戦病院という言葉を使うと負け戦みたいに見えるからわざわざ「酸素ステーション」にしてるんだろうな。 https://t.co/VGvQqEAKxU
— Hironobu SUZUKI (@HironobuSUZUKI) August 18, 2021
政府広報紙では、「【独自】自宅療養者が急増、自治体の「酸素ステーション」設置相次ぐ」とうまくいっているかのような記事をかいていた。
しかし実態~は大きくかけ離れているのが「酸素ステーション」であるらしい。
「首相肝いり「酸素ステーション・投薬拠点整備」効果あるの? 医療関係者からは…」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/fd/166e6399e5c2de604b6b69070c47aa48.jpg)
【東京新聞より】
◆酸素拠点「自力で動けない人をどう搬送?」 約70人の在宅患者を診る新宿ヒロクリニック(東京都新宿区)の英裕雄院長は「入院の可否は病床の空き次第で、入院するべき人が入院できていない。このままでは重症者の入院も厳しくなる」と、リスクの高い中等症の自宅療養者が増えている現状を強調。在宅患者のうち約20人は肺炎所見などがある中等症で、酸素投与をしている。 酸素ステーション整備については「ありがたいが、自力で動けない人をどう搬送するのか」と指摘。自宅療養が長引き、症状が悪化した患者への対応が最大の課題だとして、発症から間もない人を対象にした抗体カクテル療法に、過度な期待は寄せていないという。 ◆地域ごとの整備必要 在宅医療関係者でつくる一般社団法人「日本在宅ケアアライアンス」(東京都千代田区)の新田國夫理事長は、酸素ステーションに関して「道中で感染を広げては元も子もない」と地域ごとの整備の必要性を訴える。 |
政権寄りこんな番組でもかなり厳しい指摘をしていた。
「『首相は何も見えてない』政府表明の“酸素ステーション設置”に発案者から疑問の声」
菅首相が8月13日、打ち出したコロナ対策の一手。 菅首相: 国民の命を守る、これが政府最大の責務であります。 例えば酸素の投与が必要になった場合、酸素ステーションを設置して対処する。そうした体制を、これから速やかに構築するように関係大臣に指示しました。 呼吸に異変の生じた自宅療養者に酸素を投与する場所、すなわち「酸素ステーション」を整備することを表明。 しかし、この方針に対しては疑問の声をあげる人がいます。 酸素ステーションを考案した神奈川県の医療危機対策統括官です。 「状況はもう異常です!本来こんなのはあるべきではない。」 酸素が必要な自宅療養の患者に、酸素を投与できる場所を作ること―ー。 それに対して、いったいなぜ批判の声が上がっているのでしょうか。 神奈川県医療危機対策統括官 阿南英明氏: あえて批判しますけど、(菅首相の)あの発言の中には何も見えてない。酸素ステーションをつくれば解決するなんてとんでもない。 8月7日から神奈川県が独自に稼働を開始した「酸素ステーション」の内部にカメラが入りました。これは16日の様子です。 無線: 患者を搬入させていただきたい。 長岡看護統括: 了解です。名前と時間教えてください。 職員:20歳、女性。苦しいところは? 患者: ない。 職員: 苦しいところがあったら、おっしゃってください。 パーティションで仕切られた空間には、簡易ベッドに机と椅子のセット、そして酸素投与の装置が置かれています。そこで防護服姿のスタッフが対応します。 神奈川県の16日の新たな感染者は、2584人で過去最多を更新。重症病床の使用率は9割を超え、医療崩壊の危機にあります。 そこで、この酸素ステーションでは、医師が入院と酸素吸入が必要と診断したものの入院先が見つからない患者を一時的に受け入れ、24時間体制で酸素投与を行っているのです。 患者の血中酸素飽和度を測るパルスオキシメーターには、「95」の数字が表示されます。重症化の目安となるのが血液中の酸素飽和度です。 酸素量が不足している93%から、正常値の96%以上にするため、ここで酸素投与を続けるといいます。 長岡看護統括: 自分が見た患者の中では、すぐに人工呼吸器につなげた方がいいなと思う患者もいたし、今すぐ治療が必要だなと思う患者も入所していました。 こんなに酸素が必要な人が入院できずここにいるということが、私としてはびっくり。 酸素投与しかできないので、とても心配な状況が続いています。 この1週間で、28人がここで酸素の投与を受けました。 しかし病状は回復せず、全員が病院に搬送され、入院することになりました。 専門家「酸素ステーション使用は"異常事態”」 こうした「酸素ステーション」が、「国民の命を守る」大きな一手となるのでしょうか? 神奈川県医療危機対策統括官 阿南英明氏: 災害医療の発想です。本当に最低限、点滴をするとか酸素を吸う、こういう応急救護所の医療があるわけです。 それと同じ考え方で とにかく酸素だけがあれば命が繋がる。だから酸素を投与して、命をつないで病院に入院してもらうんだ……命をつなぐための施策です。 こう語るのは、この酸素ステーションを実際に考案した神奈川県の医療危機対策統括官を務める阿南英明氏。 神奈川県医療危機対策統括官 阿南英明氏: やらなかったら1時間後に死ぬでしょう、という人たちを、酸素を投与することで半日一日、命がつながって、病院につながっていくわけです。 あくまでも入院させたいです。入院して治療すべきだと思っています。 だけど、入院がどうしても無理な時に使う、という位置付けで開いてます。酸素ステーションは、あくまでもその人の病床が確保されるまでの時間稼ぎ。最終的なゴールというのは、やはり病床の拡大。ここは肝なので。 ただ、他の医療を止めなければいけないという、我々としてはもう究極の選択をしている。自分で作っておきながら、使うべきではないです。使うような事態は異常です。 でも、その異常なところまで来てしまったからこれを使う。 「酸素ステーションを使う」というのは「異常事態」。阿南氏はそう強調します。 本来ならば、使うべきではない施設。それだけに、政府が打ち出した方針には違和感があると言います。 神奈川県医療危機対策統括官 阿南英明氏: 酸素ステーションは解決策でもありません。つなぎです。この視点を持たないとだめです。そこが見えてない。あえて批判しますけど、あの発言の中には何も見えてない。酸素ステーション作れば解決するなんて、とんでもない。 酸素ステーションに頼る必要のない医療状態に早急にもっていくことが今求められています。 |
もはや、菅義偉の政策は「不要不急・無用」だけではなく国民にとってはむしろ害になるのではないだろうか、とオジサンは思う。