Cycle Log

トライアスロンのトレーニング、レース、機材、その他色々

横田駅伝 あるいは自転車とランニング

2016-06-05 | その他
 職場のイベントで横田駅伝に参加。偉い人がランニング好き、というか相当のアマチュアランナーだったらしいのだ。僕は、もともと自転車を始めたのはランニングの延長に近い部分があったので、まあまあ走れないこともない。一時期トライアスロンの練習をしていたこともある(結局、一度もレースに出なかったが)。

 横田駅伝は、米軍の横田基地の敷地内を走るレースである。場所が場所なので参加者と連れ1人しか入場できず、入場時には身分証を見せ手荷物検査を受ける必要がある。さすがに、基地の中は(というか周りもだが)なんとなくアメリカンな雰囲気がある。道路の規格とかで結構変わるものだ。今回が32回目で結構歴史のあるレース。人数の多さから、結構カオスなところもあるがスタッフも参加者も、手慣れた雰囲気がある。米兵(?)が作るハンバーガーを買って食べようかとも思ったが、パティをバンズに挟んでケチャップとマスタードをかけるだけなので、やっぱり止めた。今回のテーマはスーパーヒーロとのことで、アイアンマンやキャプテンアメリカといった仮装ランナーも多い。僕なら、仮面ライダーカブトかディケイドのお面でもかぶって走ってみたいところだが。
 僕の出場したレースは5km×4人、僕は1走。走り出すなり、脇腹を押されどけられそうになるが止まる。意図せずだろうが、後ろから蹴られたり、スタート後はカオス。その後時間が経つにつれ、ランナーがペースごとに分かれ落ち着いていく。コースはカーブは多いがほぼ平坦。僕は順位を守り、あるいはあわよくば抜きにかかり、ペースを刻む。が、2km過ぎからきつくなってくる。3km過ぎに給水所があり真水をもらい一口飲むが、これが失敗だった。短いレースで飲む必要もなく、むしろ苦しくなってしまった。アメリカ人の子供達が水の入ったカップをもって渡そうとしているのだが、あまりランナーが取らず、却ってもらおうかなと出来心を抱いてしまったのだ。あとは、落ち続けるペースをなんとか維持しながら我慢のレース。4km過ぎからは、いわゆる「脚が止まった」状態で続々と抜かれるが、ランニングの型を守り、なんとかたすきをつないだ。個人成績37位18分46秒で、5km走のタイムとしては自己ベスト、後半の失速は悔やまれるところだが。そんなこんなでチームは30位とそこそこの結果だった。職場で一番速かったのは僕だが、ゴール後一番ふらふらだったのも僕。普段、それなりにトレーニングしているせいで、追い込めてしまうからのようである。それこそ、ツールド八ヶ岳やグランフォンド軽井沢よりも苦しさは上だったように思う、死ぬほど苦しかった。帰りの電車では居眠りし、家までの道もふらふら歩いていた。

 ところで、自転車とランニングは心肺能力や脚力の重要性など、近しいところもある競技だが、やはり違う競技である。特に使う筋肉の能力は異なり、自転車ではほとんど使わない自分の体重を支える筋力が、ランニングでは重要になってくる。ランナーは、踏み下ろした脚にかかる体重を支え跳ね返さなければならない。一方、自転車は右と左の体重移動の繰り返しなので、一瞬体重を支えはするが、そのまま体重を逃しているような感じだ(あまり精緻な説明ではないが)。自転車とランニングの筋肉の使い方の違いを思い知るのは、久々にランニングをした際で、背中とハムストリングにかなりのだるさを感じることになる。このあたりが自転車で使わず、ランニングで使う筋肉なのだろう。
 僕がランニングをするのは、会社のイベントで走る年1、2回程度なのだが、心肺能力は日頃から自転車で鍛えているので、あとはランニング用の筋肉を付けるだけである。だいたい2~3週間程度ランニングの練習をするとそれなりに走れるようになる。その時間が僕にとっての自転車とランニングの差異である。自転車とランニングは近くて遠い競技である。

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Tour of Japan 16 伊豆ステージ 新城幸也選手優勝

2016-06-05 | レース観戦



 ツアーオブジャパン16 伊豆ステージを去年に引き続き観戦。場所は、伊豆の日本サイクルスポーツセンターの5km周回コースを1周12.2kmに伸長し10周で、122km。ただし、僕の場合ブリヂストンアンカープロサイクリングチームの応援に終始する。

 スタートに間に合うはずの時間に家を出発したのだが、朝から大和トンネルで大きな事故があり渋滞。結局予定より1時間半も遅く着き、レースは6周目、後半戦に入ったところ。ブリヂストンアンカーのダミアン選手を含む外国人の3人逃げをメイン集団が追い、その後ろでもう一つグルペットみたいな集団が走っている。結局、最終盤にメイン集団が3人逃げに追いつくまでは、そんな構図だった。
 僕はU字コーナーの中の芝生スペース、山岳賞ポイント前の坂で、また芝生スペースで観戦。ブリヂストンアンカーのレプリカジャージを着、選手の名前を呼んで応援。宇都宮ブリッツェンを除けば、特定のチームの熱心な応援団が(ほとんど)ないというのが、自転車レースの特徴と言えば特徴かもしれない。
特に山岳賞ポイント前でプロが登っていく様子が興味深い。筋肉の盛り上がりとジャージのピチピチとしたタイトさが醸し出す雰囲気はホビーレーサーと一線を画すもので、プロはやはり違うなと思わせる。あと、ダンシングはすごい前傾。肘が90度前後まで曲がっているので、僕が同じことをしたらすぐに腕が疲れてしまいそう。とはいえ、長くきつい登坂の終盤では、プロでも進まないんだなとちょっと安堵を覚える。
 レースは逃げの3人で決まりだと思い、最終周回は芝生スペースでグルペットを見送り、遠くからゴールを眺め、優勝はランプレメリダの選手みたいだなあと、のんびりスタート/ゴール地点に向かうと優勝は新城幸也選手とのことで、一瞬冗談かと思うくらいびっくりした。この前までリハビリしていて、TOJは復帰レースじゃないか。新城選手はフィジカルがすごいとよく聞くが、尋常じゃないレベルなのだなと思い知った。こんなことなら、良い場所が取れなくてもゴールを見に行くのだなとちょっと後悔。
表彰式は、騒々しいほどの新城コール。TOJで日本人選手が区間優勝したのは、第一回で今中大介が上げて以来、19年ぶりとのことで歴史的なレースとなった。新城選手の 今シーズンこれからの活躍を期待しつつも、ブリヂストンの逃げがまたも潰され(南信州ステージで50kmを単独で逃げた内間選手も熱かった)、少し寂しい。

 レース後に、コースを走れるかと思いバイクを持ってきたが、撤収作業もあり無理そうなのでそのまま帰る。そのうち、サイクルスポーツセンターのコースを走りに来たいが、高速代もばかにならないのだ。かえって大人しく、ローラーを回す。

 凄いぜ、新城選手。




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