「朝鮮日報」の8月20日付の連載コラム「萬物相」で<홍상수 영화(ホン・サンス映画)>という記事があったことに気づき、読んでみました。(→コチラ。会員登録が必要。)
ホン・サンス監督の映画作法等が書かれていますが、その中で次のようなくだりがありました。
光化門裏路地に76席の小さな映画館がある。ホン•サンス映画は欠かさず上映する。昨日映画館従業員は言った。「ホン監督の映画は、新しい観客があまりありません。一度訪れた観客がまたやってきます。」
2週間前の記事で、私ヌルボが「朝鮮日報」の裏手(徳寿宮の近く)の全州豊南会館でケーランタンを食べながら、窓越しに観たホン・サンス監督の最新作「ウリ・ソニ(우리 선희.われらのソニ)」の広告のことについて書き、下の写真を載せました。
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ところがこのコラムを読んでハタと気づきました。
記事中の「光化門裏路地」の「76席の小さな映画館」というのがまさにこの全州豊南会館の隣りにあるんですね。つまり、これは広告というよも映画館の本体なのです。スポンジハウスというのがその名前で、公式サイトは→コチラ。
今度1人でソウルに行ったらこことか、他のミニシアターに行ってみたいものです。<コネスト>の参考記事は→コチラ。
10月18日(金)~22日(火)の<コリアン・シネマ・ウィーク>at韓国文化院の締め切りが6日(日)と迫ってきました。(詳細は→コチラ。)
私ヌルボが行けるのは21日(月)の「ミナ文房具店」と「南へ走れ」だけかな? それも抽選に当たればの話ですが・・・。
★★★ Daumの人気順位(10月1日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①リング(韓国) 9.4(32)
②ニュー・シネマ・パラダイス 9.4(458)
③描きたいこと(韓国) 9.4(36)
④道の上で(韓国) 9.2(62)
⑤ドラゴン怒りの鉄拳 9.1(46)
⑥グラン・ブルー 8.9(108)
⑦カミーユ、ふたたび 8.9(36)
⑧怪盗グルーのミニオン危機一発 8.9(138)
⑨イン・ザ・ハウス 8.8(35)
⑩ブルー・ジャスミン 8.8(36)
②と⑩が新登場です。
②はトルナトーレ監督の名作の再上映。韓国題が「시네마 천국(シネマ天国)」ということは初めて知りました。
⑩「ブルー・ジャスミン」はウディ・アレン監督の新作。ジャスミンとはニューヨークで裕福に暮らしていた主婦 (ケイト・ブランシェット)の名前。結婚生活が崩壊してしまった彼女は、サンフランシスコで質素に暮らす妹の家に身を寄せて、心機一転仕事に燃えようとするのだが、職場では男性上司のセクハラに悩まされ・・・等々でなかなかうまくいかず。コメディー仕立てで楽しめるとなかなか好評のようです。韓国題は「블루 재스민」。日本公開は来年初夏とのことです。
【専門家による順位】
①ザ・マスター 9.0(5)
②蜂蜜 8.5(2)
③悲しみのミルク 8.0(2)
④ビフォア・ミッドナイト 7.7(4)
⑤雪国列車(韓国・米・仏) 7.6(6)
⑥ブルー・ジャスミン 7.5(6)
⑦ブエノスアイレス恋愛事情 7.3(3)
⑧25年目の弦楽四重奏 7.2(4)
⑧父の秘密 7.2(4)
⑧グランド・マスター 7.2(4)
②「蜂蜜」と⑧「父の秘密」が初登場です。
②「蜂蜜」は第60回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したトルコ映画。日本では2011年に公開されました。韓国題は「허니」。
⑧「父の秘密」は第65回カンヌ映画祭の「ある視点」部門でグランプリを受賞したメキシコ映画です。妻のルシアを失くした喪失感から抜け出せない男は、新しい土地でやり直そうと娘とともにメキシコシティへ引っ越すものの、なかなか喪失感から逃れられずにいます。娘は新しい学校で友だちもでき、楽しく過ごし始めますが、酔った勢いで関係を持った男子生徒との性行為を盗撮されてインターネットで流され、いじめの標的になってしまいますが、父親には話せないまま・・・。そんな父娘の間の小さなひび割れはやがて大きな裂け目となり、日常から逸脱してしまうことに・・・。韓国題は「애프터 루시아」。日本公開は11月2日です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[9月27日(金)~29日(日)] ★★★
「観相」が3週連続トップで800万人を超える。
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・観相(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/11・・・・・・・・・・・・・・671,768・・・・・・・・8,046,297・・・・・・・58,340 ・・・・・・・857
2(3)・・死霊館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/17・・・・・・・・・・・・・・448,150・・・・・・・・1,559,728・・・・・・・11,292・・・・・・・・857
3(2)・・スパイ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・9/05・・・・・・・・・・・・・・234,267・・・・・・・・3,244,323・・・・・・・23,218・・・・・・・・407
4(新)・・ランナー、ランナー・・・・・・・・・・・・9/26 ・・・・・・・・・・・・・・94,428 ・・・・・・・・・120,644・・・・・・・・・・869・・・・・・・・362
5(4)・・モンスターズ・ユニバーシティ・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・・90,246・・・・・・・・・・748,629・・・・・・・・5,064・・・・・・・・296
6(5)・・怪盗グルーのミニオン危機一発・・9/12・・・・・・・・・・・・・89,636・・・・・・・・・・819,501 ・・・・・・・・5,643 ・・・・・・・306
7(17)・・ブルー・ジャスミン・・・・・・・・・・・・9/25・・・・・・・・・・・・・・36,073・・・・・・・・・・・54,647・・・・・・・・・・396 ・・・・・・・・207
8(6)・・パーシー・ジャクソンと・・・・・・・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・・33,880・・・・・・・・・・512,254 ・・・・・・・・3,742・・・・・・・・209
オリンポスの神々:魔の海
9(7)・・シャドウハンター 骨の街 ・・・・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・・29,121・・・・・・・・・・561,124・・・・・・・・3,968 ・・・・・・・・187
10(新)・・ふるまい(韓国)・・・・・・・・・・・・・9/25 ・・・・・・・・・・・・・・11,064・・・・・・・・・・・18,626・・・・・・・・・・132 ・・・・・・・・159
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
秋夕の大型連休が終わって、今回は軒並み動員数ダウン。「観相」も先週の222万人から激減しましたが、それでもトップの座を維持して800万人に達しました。
今回の新登場は4・7・10位の3作品です。
4位の「ランナー、ランナー」は、アメリカの犯罪スリラー。タイトルはポーカー用語なんだそうですが、意味よくわからず。韓国題は「히든 카드(切り札)」で、コチラの方がわかりやすいかも。優秀な頭脳の持ち主プリンストン大学院生リッチが主人公。しかし学費のローンを抱えながらも、その学費をオンライン賭博に嵌まって使い込んでしまいます。ところが彼は「ハウス」とよばれるオンライン賭博に絶対に勝てないある法則と陰謀があることに気づき、これを暴くためにコスタリカに行ってオンライン賭博界の大物イヴァンと会いますが、リッチの才能を見込んだイヴァンは膨大な金を提供して彼を賭博の世界に誘惑します。その提案を受け入れたリッチが派手な生活を続けていたある日、リッチを拉致したのはなんとFBI。その意図は・・・。
7位「ブルー・ジャスミン」は上述しました。
10位「ふるまい」は韓国のサスペンス・ロマン。原題の「짓(チッ)」というのは訳しにくい言葉。「つまらない真似をするな」の「真似」とか「おまえのしわざか」の「しわざ」に相当。つまり「よくないふるまい」。ここはいくつかの関連サイトと同様「ふるまい」としました。この作品のキーワードは「不倫」。女性教授ジュヒ(キム・ヒジョン)の夫ドンヒョク(ソ・テファ)が教授の教え子ヨンミ(ソ・ウナ)と不倫に落ちるのですが、その関係を知りながらも知らないふりをしてジュヒはヨンミを家に引き込みます。果たしてジュヒの隠された本心は何なのか? なんかドロドロした雰囲気だなー。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・うちのソニ(Our Sunhi)(韓国)・・・・・・9/12・・・・・・・・・・・・6,395 ・・・・・・・・・・・・・・51,405・・・・・・・・・・395・・・・・・・・・・41
2(2)・・ブエノスアイレス恋愛事情・・・・・・・・9/12・・・・・・・・・・・・2,307・・・・・・・・・・・・・・・14,656 ・・・・・・・・・113・・・・・・・・・・18
3(新)・・アー・ユー・レディ?(韓国) ・・・・・・・9/26・・・・・・・・・・・・1,810 ・・・・・・・・・・・・・・・2,277 ・・・・・・・・・・・16・・・・・・・・・・20
4(新)・・ロシア小説(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・9/19・・・・・・・・・・・・・・886 ・・・・・・・・・・・・・・・3,265 ・・・・・・・・・・・24・・・・・・・・・・21
5(6)・・25年目の弦楽四重奏 ・・・・・・・・・・・7/25・・・・・・・・・・・・・・779・・・・・・・・・・・・・・104,231・・・・・・・・・・781・・・・・・・・・・・5
3・4位の2作品が新登場です。
3位の「アー・ユー・レディ?」は2002年に同名作品がありますが、コチラは新作のドキユメンタリー。それも韓国に多いキリスト教系の、プロテスタントの福音主義的な観点から作られた作品です。テーマは朝鮮半島の統一問題。金日成政権樹立以来、クリスチャンたちが弾圧されてきた北朝鮮。そこの地下奥深くで教会が発見されたという衝撃的な真実は半島の統一の鍵になる、という。この映画の主張はシンプルで、一日も早くイエスの名で統一をした後、全世界に向けて、正確にはエルサレムにプロテスタントの "福音"を伝えなければならないということだそうです。ソマン教会などに直接言及して韓国の大型教会の弊害を強く批判した部分もあったり、北朝鮮経済が悪化し自然災害が発生したことを神の計画と説明したりしている点等は、信仰を同じくしている人以外はすんなり受け入れられないのでは、との評もあり。原題は「아유레디?」です。
4位「ロシア小説」は韓国のミステリー。小説家シンヒョが27年間の植物人間状態から目覚めてみると、誰にも認められなかった過去の自分とは違い、彼の小説が大きく評価され、彼は‘伝説’的存在になっている。ところが、出版された小説を見ると自分が書いた原作とは完全に違うということに気づく。その疑問を解くために、彼は手がかりを握っている27年前の人物を探しに出る。対象は3人。シンヒョに代わって不滅の名作を完成させたのは誰か? うーむ、設定としてはおもしろそうかも。原題は「러시안 소설」です。
ホン・サンス監督の映画作法等が書かれていますが、その中で次のようなくだりがありました。
光化門裏路地に76席の小さな映画館がある。ホン•サンス映画は欠かさず上映する。昨日映画館従業員は言った。「ホン監督の映画は、新しい観客があまりありません。一度訪れた観客がまたやってきます。」
2週間前の記事で、私ヌルボが「朝鮮日報」の裏手(徳寿宮の近く)の全州豊南会館でケーランタンを食べながら、窓越しに観たホン・サンス監督の最新作「ウリ・ソニ(우리 선희.われらのソニ)」の広告のことについて書き、下の写真を載せました。
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ところがこのコラムを読んでハタと気づきました。
記事中の「光化門裏路地」の「76席の小さな映画館」というのがまさにこの全州豊南会館の隣りにあるんですね。つまり、これは広告というよも映画館の本体なのです。スポンジハウスというのがその名前で、公式サイトは→コチラ。
今度1人でソウルに行ったらこことか、他のミニシアターに行ってみたいものです。<コネスト>の参考記事は→コチラ。
10月18日(金)~22日(火)の<コリアン・シネマ・ウィーク>at韓国文化院の締め切りが6日(日)と迫ってきました。(詳細は→コチラ。)
私ヌルボが行けるのは21日(月)の「ミナ文房具店」と「南へ走れ」だけかな? それも抽選に当たればの話ですが・・・。
★★★ Daumの人気順位(10月1日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①リング(韓国) 9.4(32)
②ニュー・シネマ・パラダイス 9.4(458)
③描きたいこと(韓国) 9.4(36)
④道の上で(韓国) 9.2(62)
⑤ドラゴン怒りの鉄拳 9.1(46)
⑥グラン・ブルー 8.9(108)
⑦カミーユ、ふたたび 8.9(36)
⑧怪盗グルーのミニオン危機一発 8.9(138)
⑨イン・ザ・ハウス 8.8(35)
⑩ブルー・ジャスミン 8.8(36)
②と⑩が新登場です。
②はトルナトーレ監督の名作の再上映。韓国題が「시네마 천국(シネマ天国)」ということは初めて知りました。
⑩「ブルー・ジャスミン」はウディ・アレン監督の新作。ジャスミンとはニューヨークで裕福に暮らしていた主婦 (ケイト・ブランシェット)の名前。結婚生活が崩壊してしまった彼女は、サンフランシスコで質素に暮らす妹の家に身を寄せて、心機一転仕事に燃えようとするのだが、職場では男性上司のセクハラに悩まされ・・・等々でなかなかうまくいかず。コメディー仕立てで楽しめるとなかなか好評のようです。韓国題は「블루 재스민」。日本公開は来年初夏とのことです。
【専門家による順位】
①ザ・マスター 9.0(5)
②蜂蜜 8.5(2)
③悲しみのミルク 8.0(2)
④ビフォア・ミッドナイト 7.7(4)
⑤雪国列車(韓国・米・仏) 7.6(6)
⑥ブルー・ジャスミン 7.5(6)
⑦ブエノスアイレス恋愛事情 7.3(3)
⑧25年目の弦楽四重奏 7.2(4)
⑧父の秘密 7.2(4)
⑧グランド・マスター 7.2(4)
②「蜂蜜」と⑧「父の秘密」が初登場です。
②「蜂蜜」は第60回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したトルコ映画。日本では2011年に公開されました。韓国題は「허니」。
⑧「父の秘密」は第65回カンヌ映画祭の「ある視点」部門でグランプリを受賞したメキシコ映画です。妻のルシアを失くした喪失感から抜け出せない男は、新しい土地でやり直そうと娘とともにメキシコシティへ引っ越すものの、なかなか喪失感から逃れられずにいます。娘は新しい学校で友だちもでき、楽しく過ごし始めますが、酔った勢いで関係を持った男子生徒との性行為を盗撮されてインターネットで流され、いじめの標的になってしまいますが、父親には話せないまま・・・。そんな父娘の間の小さなひび割れはやがて大きな裂け目となり、日常から逸脱してしまうことに・・・。韓国題は「애프터 루시아」。日本公開は11月2日です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[9月27日(金)~29日(日)] ★★★
「観相」が3週連続トップで800万人を超える。
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・観相(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/11・・・・・・・・・・・・・・671,768・・・・・・・・8,046,297・・・・・・・58,340 ・・・・・・・857
2(3)・・死霊館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/17・・・・・・・・・・・・・・448,150・・・・・・・・1,559,728・・・・・・・11,292・・・・・・・・857
3(2)・・スパイ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・9/05・・・・・・・・・・・・・・234,267・・・・・・・・3,244,323・・・・・・・23,218・・・・・・・・407
4(新)・・ランナー、ランナー・・・・・・・・・・・・9/26 ・・・・・・・・・・・・・・94,428 ・・・・・・・・・120,644・・・・・・・・・・869・・・・・・・・362
5(4)・・モンスターズ・ユニバーシティ・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・・90,246・・・・・・・・・・748,629・・・・・・・・5,064・・・・・・・・296
6(5)・・怪盗グルーのミニオン危機一発・・9/12・・・・・・・・・・・・・89,636・・・・・・・・・・819,501 ・・・・・・・・5,643 ・・・・・・・306
7(17)・・ブルー・ジャスミン・・・・・・・・・・・・9/25・・・・・・・・・・・・・・36,073・・・・・・・・・・・54,647・・・・・・・・・・396 ・・・・・・・・207
8(6)・・パーシー・ジャクソンと・・・・・・・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・・33,880・・・・・・・・・・512,254 ・・・・・・・・3,742・・・・・・・・209
オリンポスの神々:魔の海
9(7)・・シャドウハンター 骨の街 ・・・・・・9/12 ・・・・・・・・・・・・・・29,121・・・・・・・・・・561,124・・・・・・・・3,968 ・・・・・・・・187
10(新)・・ふるまい(韓国)・・・・・・・・・・・・・9/25 ・・・・・・・・・・・・・・11,064・・・・・・・・・・・18,626・・・・・・・・・・132 ・・・・・・・・159
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
秋夕の大型連休が終わって、今回は軒並み動員数ダウン。「観相」も先週の222万人から激減しましたが、それでもトップの座を維持して800万人に達しました。
今回の新登場は4・7・10位の3作品です。
4位の「ランナー、ランナー」は、アメリカの犯罪スリラー。タイトルはポーカー用語なんだそうですが、意味よくわからず。韓国題は「히든 카드(切り札)」で、コチラの方がわかりやすいかも。優秀な頭脳の持ち主プリンストン大学院生リッチが主人公。しかし学費のローンを抱えながらも、その学費をオンライン賭博に嵌まって使い込んでしまいます。ところが彼は「ハウス」とよばれるオンライン賭博に絶対に勝てないある法則と陰謀があることに気づき、これを暴くためにコスタリカに行ってオンライン賭博界の大物イヴァンと会いますが、リッチの才能を見込んだイヴァンは膨大な金を提供して彼を賭博の世界に誘惑します。その提案を受け入れたリッチが派手な生活を続けていたある日、リッチを拉致したのはなんとFBI。その意図は・・・。
7位「ブルー・ジャスミン」は上述しました。
10位「ふるまい」は韓国のサスペンス・ロマン。原題の「짓(チッ)」というのは訳しにくい言葉。「つまらない真似をするな」の「真似」とか「おまえのしわざか」の「しわざ」に相当。つまり「よくないふるまい」。ここはいくつかの関連サイトと同様「ふるまい」としました。この作品のキーワードは「不倫」。女性教授ジュヒ(キム・ヒジョン)の夫ドンヒョク(ソ・テファ)が教授の教え子ヨンミ(ソ・ウナ)と不倫に落ちるのですが、その関係を知りながらも知らないふりをしてジュヒはヨンミを家に引き込みます。果たしてジュヒの隠された本心は何なのか? なんかドロドロした雰囲気だなー。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・うちのソニ(Our Sunhi)(韓国)・・・・・・9/12・・・・・・・・・・・・6,395 ・・・・・・・・・・・・・・51,405・・・・・・・・・・395・・・・・・・・・・41
2(2)・・ブエノスアイレス恋愛事情・・・・・・・・9/12・・・・・・・・・・・・2,307・・・・・・・・・・・・・・・14,656 ・・・・・・・・・113・・・・・・・・・・18
3(新)・・アー・ユー・レディ?(韓国) ・・・・・・・9/26・・・・・・・・・・・・1,810 ・・・・・・・・・・・・・・・2,277 ・・・・・・・・・・・16・・・・・・・・・・20
4(新)・・ロシア小説(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・9/19・・・・・・・・・・・・・・886 ・・・・・・・・・・・・・・・3,265 ・・・・・・・・・・・24・・・・・・・・・・21
5(6)・・25年目の弦楽四重奏 ・・・・・・・・・・・7/25・・・・・・・・・・・・・・779・・・・・・・・・・・・・・104,231・・・・・・・・・・781・・・・・・・・・・・5
3・4位の2作品が新登場です。
3位の「アー・ユー・レディ?」は2002年に同名作品がありますが、コチラは新作のドキユメンタリー。それも韓国に多いキリスト教系の、プロテスタントの福音主義的な観点から作られた作品です。テーマは朝鮮半島の統一問題。金日成政権樹立以来、クリスチャンたちが弾圧されてきた北朝鮮。そこの地下奥深くで教会が発見されたという衝撃的な真実は半島の統一の鍵になる、という。この映画の主張はシンプルで、一日も早くイエスの名で統一をした後、全世界に向けて、正確にはエルサレムにプロテスタントの "福音"を伝えなければならないということだそうです。ソマン教会などに直接言及して韓国の大型教会の弊害を強く批判した部分もあったり、北朝鮮経済が悪化し自然災害が発生したことを神の計画と説明したりしている点等は、信仰を同じくしている人以外はすんなり受け入れられないのでは、との評もあり。原題は「아유레디?」です。
4位「ロシア小説」は韓国のミステリー。小説家シンヒョが27年間の植物人間状態から目覚めてみると、誰にも認められなかった過去の自分とは違い、彼の小説が大きく評価され、彼は‘伝説’的存在になっている。ところが、出版された小説を見ると自分が書いた原作とは完全に違うということに気づく。その疑問を解くために、彼は手がかりを握っている27年前の人物を探しに出る。対象は3人。シンヒョに代わって不滅の名作を完成させたのは誰か? うーむ、設定としてはおもしろそうかも。原題は「러시안 소설」です。