先週の7日(木)、韓国では国家的行事ともいうべき大学修学能力試験が行われました。
日本のセンター試験に相当する試験ですが、平日に実施し、騒音規制が行われたり警察等の公的組織も動員されたり、またメディアで日本よりも大きく報道される等々、より大々的な出来事といった雰囲気です。
その<国家的イベント>の具体例は、→コチラの過去記事を参照してください。その後も3回関係記事をアップしました。
詳細は、昨年11月11日の記事と、そこからのリンク先の記事を見てみてください。
で、今回もとりあえず第二外国語の中の「日本語」の問題をやってみました。
全30問全部載せるわけにもいかないので、7問抜粋して紹介します。
※→コチラで他の第二外国語も含めて全問見ることができます。また全科目は→コチラ。
なお、情報感度が鋭く、記事のアップもスピーディで、その内容もおもしろい<福岡発 コリアフリークなBlog>には3問抜粋されていました。その中の第2問など、とくに興味深いところですが、私ヌルボ、重複は避けることにしました。
まず第7問から。
「対話の内容からわかることは?」という問題。
選択肢は、
①ユナは先生との別れを悲しんだ。
②ユナは今先生と会うことはできない。
③お見舞いに行く時、鉢植えをおくりものにするのがよい。
④お見舞いに行って、ふつう「さようなら」とは言わない。
⑤先生はユナに「さようなら」と別れの言葉を言った。
正解は「④」です。(範囲指定すると見えます。)
第9問はこたつについて。
これは(日本人には)カンタンですね。正解はもちろん「①」です。
第16問は、おなじみの(?)昔話「笠地蔵」。韓国語では「삿갓 지장보살」か。
「物語の順序にしたがって並び替えよ」という問題。これもすぐわかる! って当然か。正解は「③」。
以上は日本人の生活習慣や文化についての問題。<福岡発 コリアフリークなBlog>にあった第6問の「手を合わせる習慣」や、その他、第8問では「おみくじ」、第17問では「年越しそばと引越しそば」について等、この分野の出題は今回もたくさんありました。
しかし、病気見舞いの時のタブーなど、日本人でも読んで「そうだったのか~」と思う人も多いのではないでしょうか?
第18問です。
「地下鉄のドアに貼られている案内文である。案内文が表す意味として最も適当なものは?」という問題。
答えはもちろん「⑤」ですが、考えてみれば韓国の地下鉄にはこのような注意書きはなかったか?
今回の問題では、クイズっぽい出題形式が目につきました。例を2つあげます。
まず第3問。
「下線を付した(a)、(b)のひらがな表記に用いられない文字は?」という問題。
正解は「③」ですね。(a)(b)それぞれの表記を直接問えば手っ取り早いのに・・・。
第26問。
「空欄(a)~(c)に入る文字を<参照>から探し、組み合わせた形で正しいものは?」という問題。
正解は「①」。これも単に(a)~(c)のそれぞれに入る文字をそのまま選ばせれば手っ取り早いのに、なぜこんなややこしい形式にしたのでしょうか?
私ヌルボ、毎年この修能「日本語」の問題に挑戦(?)していますが、実は3年前満点とれませんでした。(→コチラ参照。) ・・・ということもありましたが、今回はなんとか満点。
ただ、ちょっと引っかかった問題が1つあました。
次の第14問です。
正解は「⑤」。もしかしたら、間違える日本人もいるかも・・・とヌルボが思ったのは、「~てもらえますか?」という表現がはたしてこの場合適切かどうかということ。このような補助動詞ではなく、名刺を「もらう」のような動詞の場合、「名刺をもらえますか?」は謙譲語ではないので「名刺をいただけますか?」とするのが正しい敬語の用法なので・・・。(ですよね!?)
ま、このへんは日本人でもむずかしいところなので、ふつうに使われているということを基準に考えればこの正解で問題ないんですけどね。
さて、この修能「日本語」の出題内容を整理・分類すると、およそ以下の通りです。
☆韓国人が間違いやすい発音(母音の長短、清音と濁音の区別等)
☆日本語の独特な読み、発音変化(固有語の数詞の場合等)
☆日本人の生活様式
☆日本の伝統文化
☆実用的な日本語(掲示物、広報等)
そして特筆すべきは、「小説やエッセイ等の読解問題は皆無!」ということ。日本のセンター試験の「韓国語」や、韓国語の検定問題等と比較すると、これは注目に値します。
ある集まりでプリントアウトしたものを6人の方(全員日本人)に配布してこの問題を全問見ていただいたところ、「よくできている良問!」との評価でした。
語学の学習は、その言語の基盤となっている社会の文化・伝統・習慣・人々の生活や考え方等々の理解が不可欠で、そうしたことがうかがわれる出題内容だと私ヌルボも思います。韓国の高校の授業で、そこまでいろいろ教えているといことなのですかねー・・・。
(おっ、この分野でめずらしく(?)韓国にケチをつけていない記事だぞ。)
日本のセンター試験に相当する試験ですが、平日に実施し、騒音規制が行われたり警察等の公的組織も動員されたり、またメディアで日本よりも大きく報道される等々、より大々的な出来事といった雰囲気です。
その<国家的イベント>の具体例は、→コチラの過去記事を参照してください。その後も3回関係記事をアップしました。
詳細は、昨年11月11日の記事と、そこからのリンク先の記事を見てみてください。
で、今回もとりあえず第二外国語の中の「日本語」の問題をやってみました。
全30問全部載せるわけにもいかないので、7問抜粋して紹介します。
※→コチラで他の第二外国語も含めて全問見ることができます。また全科目は→コチラ。
なお、情報感度が鋭く、記事のアップもスピーディで、その内容もおもしろい<福岡発 コリアフリークなBlog>には3問抜粋されていました。その中の第2問など、とくに興味深いところですが、私ヌルボ、重複は避けることにしました。
まず第7問から。
「対話の内容からわかることは?」という問題。
選択肢は、
①ユナは先生との別れを悲しんだ。
②ユナは今先生と会うことはできない。
③お見舞いに行く時、鉢植えをおくりものにするのがよい。
④お見舞いに行って、ふつう「さようなら」とは言わない。
⑤先生はユナに「さようなら」と別れの言葉を言った。
正解は「④」です。(範囲指定すると見えます。)
第9問はこたつについて。
これは(日本人には)カンタンですね。正解はもちろん「①」です。
第16問は、おなじみの(?)昔話「笠地蔵」。韓国語では「삿갓 지장보살」か。
「物語の順序にしたがって並び替えよ」という問題。これもすぐわかる! って当然か。正解は「③」。
以上は日本人の生活習慣や文化についての問題。<福岡発 コリアフリークなBlog>にあった第6問の「手を合わせる習慣」や、その他、第8問では「おみくじ」、第17問では「年越しそばと引越しそば」について等、この分野の出題は今回もたくさんありました。
しかし、病気見舞いの時のタブーなど、日本人でも読んで「そうだったのか~」と思う人も多いのではないでしょうか?
第18問です。
「地下鉄のドアに貼られている案内文である。案内文が表す意味として最も適当なものは?」という問題。
答えはもちろん「⑤」ですが、考えてみれば韓国の地下鉄にはこのような注意書きはなかったか?
今回の問題では、クイズっぽい出題形式が目につきました。例を2つあげます。
まず第3問。
「下線を付した(a)、(b)のひらがな表記に用いられない文字は?」という問題。
正解は「③」ですね。(a)(b)それぞれの表記を直接問えば手っ取り早いのに・・・。
第26問。
「空欄(a)~(c)に入る文字を<参照>から探し、組み合わせた形で正しいものは?」という問題。
正解は「①」。これも単に(a)~(c)のそれぞれに入る文字をそのまま選ばせれば手っ取り早いのに、なぜこんなややこしい形式にしたのでしょうか?
私ヌルボ、毎年この修能「日本語」の問題に挑戦(?)していますが、実は3年前満点とれませんでした。(→コチラ参照。) ・・・ということもありましたが、今回はなんとか満点。
ただ、ちょっと引っかかった問題が1つあました。
次の第14問です。
正解は「⑤」。もしかしたら、間違える日本人もいるかも・・・とヌルボが思ったのは、「~てもらえますか?」という表現がはたしてこの場合適切かどうかということ。このような補助動詞ではなく、名刺を「もらう」のような動詞の場合、「名刺をもらえますか?」は謙譲語ではないので「名刺をいただけますか?」とするのが正しい敬語の用法なので・・・。(ですよね!?)
ま、このへんは日本人でもむずかしいところなので、ふつうに使われているということを基準に考えればこの正解で問題ないんですけどね。
さて、この修能「日本語」の出題内容を整理・分類すると、およそ以下の通りです。
☆韓国人が間違いやすい発音(母音の長短、清音と濁音の区別等)
☆日本語の独特な読み、発音変化(固有語の数詞の場合等)
☆日本人の生活様式
☆日本の伝統文化
☆実用的な日本語(掲示物、広報等)
そして特筆すべきは、「小説やエッセイ等の読解問題は皆無!」ということ。日本のセンター試験の「韓国語」や、韓国語の検定問題等と比較すると、これは注目に値します。
ある集まりでプリントアウトしたものを6人の方(全員日本人)に配布してこの問題を全問見ていただいたところ、「よくできている良問!」との評価でした。
語学の学習は、その言語の基盤となっている社会の文化・伝統・習慣・人々の生活や考え方等々の理解が不可欠で、そうしたことがうかがわれる出題内容だと私ヌルボも思います。韓国の高校の授業で、そこまでいろいろ教えているといことなのですかねー・・・。
(おっ、この分野でめずらしく(?)韓国にケチをつけていない記事だぞ。)