ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月24日(金)~26日(日)]

2014-01-27 23:51:52 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 今日ようやく今年最初の映画鑑賞。シネスイッチ銀座で・・・といっても「7番房の奇跡」ではなくて「さよなら、アドルフ」の方。なかなか深い作品でした。「7番房の奇跡」は昨年の韓国の大ヒット作ですが、どうも今ひとつ観たい気持ちが起こらなくて・・・。しかし<映画生活>の平均評点は91点という高さ。うーむ、どうしようかなー・・・。
 いろいろ映された予告編の中で、シネスイッチ銀座で上映予定のフランス映画「17歳」、ウディ・アレン監督の「ブルージャスミン」は当ブログでも紹介したので既視感みたいなものがありました。また中韓合作のオ・ギファン監督作品「最後の晩餐」も3月1日からここで上映です。
 他の映画館での上映作品では、2月15日からシネマート新宿で2011年の韓国ドキュメンタリー「渚のふたり」(原題:かたつむりの星)が上映されます。全盲で難聴という重複障害者の青年チュ・ヨンチャンさんと、脊椎傷害のため背丈は小さいが、ヨンチャンを外の世界へ導こうと手を差しのべる妻のキム・スンホさんとの愛情を描いた作品で、「カタツムリのように、ただ触覚だけでゆっくりと生きる」というのが原題の意味です。

 先週紹介した3月に渋谷ユーロスペースで公開予定の「北朝鮮強制収容所に生まれて」。1月26日の先行上映会(at明治大学)には行かれませんでしたが、今晩参議院議員会館(!)で開かれたシン・ドンヒョクさんの話を聞く催しには行ってきました。近日中に報告記事をアップする予定です。

           ★★★ Daumの人気順位(1月28日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①弁護人(韓国)  9.5(29457)
②八月のクリスマス(韓国)  9.5(546)
③あまり者たちのヒッチハイキング(韓国)  9.3(73)
④アンニョン?! オーケストラ(韓国)  9.2(30)
⑤怪しい彼女(韓国)  9.1(1011)
⑥ワイルド・ビル  9.1(79)
⑦サンダーと魔法の屋敷  9.0(54)
⑧ラブ・アクチュアリー  9.0(624)
⑨アデル、ブルーは熱い色  8.9(58)
⑩ジャスティン  8.8(44)

 新登場は⑤「怪しい彼女」だけです。これについては後述します。

     【専門家による順位】

①楽園の瑕  8.5(2)
②ゼロ・グラビティ  8.2(5)
③アデル、ブルーは熱い色  7.8(5)
④グロリアの青春  7.7(4)
④風景(韓国)  7.7(4)
⑥そして父になる(日本)  7.6(6)
⑥ある過去の行方  7.6(6)
⑧イントゥギ(韓国)  7.6(3)
⑨あまり者たちのヒッチハイキング(韓国)  7.3(3)
⑩弁護人(韓国)  7.2(10)

 順位、評点とも前週とまったく同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月24日(金)~26日(日)] ★★★

         「アナと雪の女王」が前週に続き1位

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・アナと雪の女王・・・・・・・・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・・・1,243,996 ・・・・・・・3,127,260・・・・・・・24,157 ・・・・・・・959
2(19)・・怪しい彼女(韓国)・・・・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・・・・851,198 ・・・・・・・1,164,580・・・・・・・・8,380・・・・・・・・689
3(新)・・血沸く青春(韓国)・・・・・・・・・・・1/22・・・・・・・・・・・・・619,534 ・・・・・・・・・920,932・・・・・・・・6,391・・・・・・・・677
4(新)・・男が愛する時(韓国)・・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・・・・445,699 ・・・・・・・・・636,967・・・・・・・・4,721・・・・・・・・529
5(2)・・弁護人(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・12/18 ・・・・・・・・・・・・260,600 ・・・・・・10,669,519・・・・・・・77,186・・・・・・・・369
6(新)・・仮面ライダー×スーパー戦隊・・1/23 ・・・・・・・・・・・・35,720・・・・・・・・・・・41,031 ・・・・・・・・・275・・・・・・・・182
    スーパーヒーロー大戦(日本)
7(5)・・ウルフ・オブ・ウォールストリート・・1/09 ・・・・・・・・・・・・26,487 ・・・・・・・・・553,083・・・・・・・・4,247・・・・・・・・103
8(7)・・ターザン 3D・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/09 ・・・・・・・・・・・・・18,158 ・・・・・・・・・590,841・・・・・・・・4,416・・・・・・・・・90
9(3)・・エージェント:ライアン ・・・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・・・・・・14,602 ・・・・・・・・・319,277・・・・・・・・2,336・・・・・・・・189
10(4)・・容疑者(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・12/24 ・・・・・・・・・・・・・10,048 ・・・・・・・4,128,073・・・・・・・30,016・・・・・・・・・76
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「アナと雪の女王」は先週からさらに動員数を伸ばし2週連続1位。韓国映画の新登場3作品&「弁護人」が5位まで並び、以下は大きく見ずをあけられています。
 今回はその2・3・4位の韓国映画3作品と6位の日本アニメが新登場です。
 2位「怪しい彼女」はコメディ。74歳のおばあちゃんオ・マルスン(ナ・ムンヒ)はある日家族が自身を療養院に入れようとしていることを知り、落ち着かない気持ちで夜道をさまよっていてたまたま<青春写真館>に入り、きれいに化粧をして霊前写真を撮ります。その帰り道、バスの窓に映った自分の顔を見ると、なんとオードリー・ヘップバーンのような姿が映っているではないか! そして彼女は20歳のオ・ドゥリ(←オードリーね。シム・ウンギョン)として女性としての全盛期を楽しもうとするのですが・・・。原題は「수상한 그녀」、一部の記事では「受賞した彼女」と誤訳してました(笑)。
 3位「血沸く青春」は<1982年忠清道を震撼させた燃焼農村ロマンス!>という惹句でわかるコメディ。つまり、約30年前の地方のツッパリ高校生男女の恋愛模様ね。スケバン(여자 일진)ヨンスク(パク・ボヨン)は、ホンソン農業高校伝説のカサノバ・チュンギル(イ・ジョンソク)に恋い焦がれる。一方、ホンソン工業高校の番長グァンシク(キム・ヨングァン)はヨンソクがなかなか心を開かないので寂しい。またチュンギルはソウルからの転校生ソヒ(イ・セヨン)に魅かれるようすで落ち込むヨンスク。そのヨンスクの心を知ったグァンシクはソヒに手を出すが、これを阻止しようとするチュンギルを守るためにヨンスクは・・・って、なんとややこしいんだ!? 原題は「피끓는 청춘」。
 4位「男が愛する時」の主人公は年ばかり食っていながら兄の家に厄介になっている三流の不良テイル(ファン・ジョンミン)。ある日債権回収をしていて出会った女性ホジョン(ハン・ヘジン)に一目ぼれ。会ってくれるたびに借金を差し引くというテイルの提案にあきれる彼女でしたが、彼の不器用な純情さが気になりはじめる・・・。原題は「남자가 사랑할 때」。
 6位「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」は2012年日本公開。韓国題は「극장판 가면라이더 VS 파워레인저 슈퍼히어로 대전(仮面ライダー VS パワーレンジャー スーパーヒーロー大戦)」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・アデル、ブルーは熱い色・・・・・・・・・・・1/16 ・・・・・・・・・・・・・6,114・・・・・・・・・・・・・・23,446・・・・・・・・・・182・・・・・・・・・38
2(2)・・そして父になる(日本) ・・・・・・・・・・・・12/19 ・・・・・・・・・・・・・4,158 ・・・・・・・・・・・・101,606・・・・・・・・・・768・・・・・・・・・29
3(3)・・オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ・・1/09 ・・・・・・・・・・・・2,696・・・・・・・・・・・・・・28,220・・・・・・・・・・212・・・・・・・・・32
4(新)・・修道女・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・2,778・・・・・・・・・・・・・・・2,778 ・・・・・・・・・・・22・・・・・・・・・16
5(6)・・私はロランス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/28・・・・・・・・・・・・・・・479 ・・・・・・・・・・・・・15,919 ・・・・・・・・・・125・・・・・・・・・・6

 4位「修道女」が初登場です。アンナ・カリーナ主演の「修道女」(ジャック・リヴェット監督.1966)のリメイク作品で、仏・独・ベルギーの合作。原作は世界史でチラッと名前が出てくるディドロです。主人公シュザンヌ(ポーリーヌ・エティエンヌ)は貴族の家の3女。しかし裕福ではないため持参金付きの結婚はできず、少女の頃から修道院に入れられます。修道院を転々とする間、マザーは優しい人とはかぎらず、サディスティックなマザーや同性愛を強要するマザーもいるし、修道院自体もいろいろ。主人公はそんな修道院から自由を求めて脱出を試みるのですが・・・。韓国題は「베일을 쓴 소녀(ベールをまとった少女)」。日本公開は未定のようです。