ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [6月27日(金)~6月29日(日)]

2014-07-01 23:15:54 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 あっというまに1年の半分が過ぎてしもた。(←たまに出る徳島弁。) 正確には明後日3日がちょうど折り返し点ですけど・・・。来し方をゆっくり省み、行く末をつらつら熟考する余裕さえありません。ちょっと待ってほしいものです。・・・と「時」に言ってもなー(笑)。

 昨日「観相師」を観てきました。19日ぶりの映画! ってフツーの人は「!」はつけないか。
 これは期待通り! 時代劇娯楽大作としてオススメですよ。「王になった男」もおもしろかったですが、コチラはさらにスケール感あり。(韓国人なら)誰でも知ってる癸酉靖難とか、首陽大君(スヤンテグン.のちの世祖)をはじめ歴史上の有名人が大勢登場します。「王女の男」等のドラマでも描かれているので、韓国時代劇ファンなら「これはあの・・・」と思い起こす人物や場面もあるかと思います。私ヌルボとしては、韓明澮(ハン・ミョンフェ)があのような形で使われた点がとくに印象に残りました。また、細かな点では、主人公ネギョンが「安平大君は殺生ができない方で・・・」等々主だった人々の人相を語る中で、通信使の一員として日本にも来た申淑舟(シン・スクチュ)のことを「権力よりも女人に関心があって・・・」と言ってましたが、何か根拠があるのかな? いずれにしろ、史実を下敷きにしながらもこんな物語を作り上げるというか、でっち上げちゃうとは、脚本の高評価がわかります。また、朝鮮の歴史を全然知らなくてもOKです。
 ただ、こんなおもしろいのに平日午後とはいえ観客は30人くらいだったかな?(シネマート新宿) 韓国で900万人以上動員しただけのことはある作品にしては日本の映画ファンの認知度はそんなに高いとも思われないんだけどなー・・・。
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 さて、今年前半の私ヌルボの劇場鑑賞映画は計37作品。その中で、年間ベスト10候補は次の10作品です。日本映画では「ある精肉店のはなし」「独立少年合唱団」(これは旧作ですが)、韓国映画では「新しき世界」「スノーピアサー」「南部軍」「観相師」、その他外国映画では「あなたを抱きしめる日まで」「Mud マッド」「チョコレートドーナツ」「グランド・ブダペスト・ホテル」。

     「朝鮮日報」6月27日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」です。(ハングル文も訳文も10字です。)
 「トランスフォーマー/ロストエイジ」
   ロボット好きの人限定。 ★★

 「Locke」

   車1台での映画制作法。 ★★★☆

 「これが私たちの終わりだ」

   どう止めるか、耐えねば。 ★★★

 「アビーと秘密の部屋」

   欲望を優雅に解くには。 ★★★☆

 「イヴ・サンローラン」

   人物は非凡、映画は平凡。 ★★★

 「桐島、部活やめるってよ」

   オレ帰るよ、高校時代に。 ★★★

※韓国映画「これが私たちの終わりだ」は→コチラ、米英合作映画「Locke」は→コチラ参照。アメリカ映画「アビーと秘密の部屋」は今月12日からの→第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映。

           ★★★ Daumの人気順位(7月1日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①賢い解法(韓国)  9.6(33)
②お父さんのEメール(韓国)  9.2(23)
③バックコーラスの歌姫〈ディーバ〉たち  9.1(21)
④Refuge(避難所)  8.9(30)
⑤ハン・ゴンジュ(韓国)  8.9(270)
⑥最後まで行く(韓国)  8.6(992)
⑦ゴースト・メッセンジャー(韓国)  8.6(28)
⑧鑑定士と顔のない依頼人  8.6(130)
⑨ベルベット・ゴールドマイン  8.5(48)
⑩her/世界でひとつの彼女  8.5(267)

 今回も顔ぶれはかなり変わりましたが、新登場はありません。

     【専門家による順位】

①ハン・ゴンジュ(韓国)  7.3(6)
②慶州(韓国) 7.2(7)
③X-MEN:フューチャー&パスト  7.1(7)
④少女は自転車に乗って  7.1(6)
⑤グレート・ビューティ  7.0(7)
⑥her/世界でひとつの彼女  7.0(6)
⑦最後まで行く(韓国)  6.8(6)
⑦窓から逃げた100歳老人  6.8(6)
⑨バックコーラスの歌姫〈ディーバ〉たち  6.8(5)
⑩色情狂vol.1  6.7(7)

 順位・評点とも前週と全く同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[6月27日(金)~6月29日(日)] ★★★

         シリーズ最新作「トランスフォーマー/ロストエイジ」が他を圧倒!

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・トランスフォーマー・・・・・・・・・・・6/25・・・・・・・・・・・1,853,025・・・・・・・2,639,804 ・・・・・・・22,297・・・・・・1,602
            /ロストエイジ
2(1)・・オール・ユー・ニード・イズ・キル・・6/04・・・・・・・・・・・207,356・・・・・・・4,347,204 ・・・・・・・36,025・・・・・・・・391
3(2)・・最後まで行く(韓国)・・・・・・・・・・・5/29・・・・・・・・・・・・199,195・・・・・・・3,083,583 ・・・・・・・24,196・・・・・・・・392
4(3)・・美女と野獣・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・・32,546・・・・・・・・・285,704 ・・・・・・・・2,171・・・・・・・・244
5(5)・・窓から逃げた100歳老人・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・・26,409・・・・・・・・・182,216 ・・・・・・・・1,390・・・・・・・・185
6(33)・・グレース・オブ・モナコ・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・・21,593・・・・・・・・・179,178 ・・・・・・・・1,340・・・・・・・・188
              公妃の切り札
7(4)・・皇帝のために(韓国)・・・・・・・・・・6/11 ・・・・・・・・・・・・・14,796 ・・・・・・・・580,536 ・・・・・・・・4,665・・・・・・・・184
8(10)・・her/世界でひとつの彼女・・・5/22 ・・・・・・・・・・・・・・9,420・・・・・・・・・294,043 ・・・・・・・・2,395 ・・・・・・・・・39
9(47)・・ロック王国2 聖龍の願い・・・・・6/26 ・・・・・・・・・・・・・・9,220・・・・・・・・・・10,590・・・・・・・・・・・・75・・・・・・・・178
10(9)・・色情狂vol.1・・・・・・・・・・・・・・・・6/18 ・・・・・・・・・・・・・・6,290・・・・・・・・・・43,330・・・・・・・・・・・342・・・・・・・・・56
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 なんのかの言ってもハリウッドの大作パワーはすごい。「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に続いて、「トランスフォーマー」シリーズの最新作「トランスフォーマー/ロストエイジ」が2位の9倍近い数字でダントツのトップ。韓国映画では「最後まで行く」が300万人の大台に到達。
 今回の新登場は1位と9位の2作品だけです。上記の人気ランキング同様停滞気味。
 1位「トランスフォーマー/ロストエイジ」は、8月8日に日本公開ということで、情報も出回っています。マーク・ウォールバーグ以下メインキャストを一新、壮大なバトルを繰り広げるトランスフォーマーたちもこれまで以上の威力と戦闘能力を発揮する・・・ということです。韓国題は「트랜스포머:사라진 시대(トランスフォーマー:消えた時代)」。
 9位「ロック王国2 聖龍の願い」は中国アニメ。主人公、ロック王国の英雄の名前がドラゴンスター(龍星)というのがいかにも中国っぽいです。物語は、彼のペットのアベルが危険に瀕している!ということで、アベルを助けることができるエルフ王のもとへドラゴンスターたち5人ののドラゴンナイトたちが旅に出るのですが、石頭黒師団(?)なる悪の軍団がその行く手を阻もうと・・・。うーむ、よくわからん。この「洛克王国(原題)」についての中国サイトの記事(→コチラ)を見てもチンプンカンプン。絵柄が日本アニメに似ていることはわかります。しかし、→コチラや→コチラや→コチラをみると、中国のアニメ文化の隆盛は大変なもののようです。今や中国は「世界最大のアニメ市場」なんだそうです。こういった分野でも韓国の中国接近が読み取れる、かな? 韓国題は「로코왕국의 전설: 엘프킹을 찾아서(ロコ王国の伝説:エルフキングを探して)」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(11)・・窓から逃げた100歳老人・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・・26,409・・・・・・・・・・・・182,216 ・・・・・・1,390・・・・・・・・185
2(3)・・her/世界でひとつの彼女 ・・・・・・・・・5/22・・・・・・・・・・・・・・9,420・・・・・・・・・・・・294,043・・・・・・・2,395・・・・・・・・・39
3(2)・・色情狂vol.1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6/18・・・・・・・・・・・・・・6,290 ・・・・・・・・・・・・・43,330・・・・・・・・342・・・・・・・・・56
4(15)・・イヴ・サンローラン・・・・・・・・・・・・・・・・6/26・・・・・・・・・・・・・・6,025・・・・・・・・・・・・・・・8,815 ・・・・・・・・・69・・・・・・・・・49
5(5)・・グレート・ビューティー・・・・・・・・・・・・・・6/12・・・・・・・・・・・・・・2,964 ・・・・・・・・・・・・・29,116 ・・・・・・・・226・・・・・・・・・31
             /追憶のローマ

 4位「イヴ・サンローラン」は、あの有名なファッション・デザイナーの生涯をたどったドキュメンタリー。日本では9月6日で、公式サイトも用意されています。(→コチラ。) 韓国題は「이브 생 로랑」です。
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