ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月1日(金)~1月3日(日)]

2016-01-05 23:33:52 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 12月31日の記事<★2015年 ヌルボの個人的映画ベスト10>(→コチラ)
で書いたように、私ヌルボ、2015年は映画を計100作品観ました。それでも「日本のいちばん長い日」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」等々、話題作でも観ていない作品は山ほどあります。しかし、これだけ観ることができるというのは大変幸運なことです。
 暮れ正月は郷里の徳島で過ごしましたが、徳島でずっと暮らすとなるとミニシアター系の作品などは高速バスで大阪・神戸まで行かなければ観られません。いや、徳島に限らずいわゆる9大都市(東京・横浜・川崎・大阪・京都・神戸・名古屋・福岡・札幌)以外はどこも同様でしょう。 徳島の良い所も多々ありますが、映画についていえば横浜を居住地として選んだことはまさに正解でした。

 さて、今後期待できそうな韓国映画のメモ。その1はハン・ヒョジュ主演の「ビューティー・インサイド」(1月22日~)。もう予告編やってますね。1役を123人(!)が演じるとは、なんとキテレツな設定! 公式サイトは→コチラです。そしてその2は1月16日からキム・ギドク監督の「殺されたミンジュ」(原題:1対1.→ 公式サイト、その3は1月30日から韓国でネチズンの平均評価が8,9と高かった「アトリエの春」(原題:春.→公式サイト)、その4はイ・ビョンホン主演で目下韓国で大ヒット中の「内部者たち」。12月30日に観客動員数700万人を超えた作品です。3月公開なので、少し先。その他、気楽に楽しめそうなのが2月20日~クォン・サンウとソン・ドンイル共演の「探偵なふたり」(原題:探偵:ザ・ビギニング.→公式サイト)と、まあこんなところかな? 以上どれもヌルボ自身観てないので保証はできませんが・・・。

 ※先週は「朝鮮日報」11月6日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」は掲載されていません。

           ★★★ Daumの人気順位(1月5日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①内部者たち:ジ・オリジナル(韓国)  9.3(260)
②悪い国(韓国)  9.2(115)
③JSA(韓国)  8.9(365)
④ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ  8.9(46)
⑤ラブ・アクチュアリー  8.9(665)
⑥エターナル・サンシャイン  8.8(519)
⑦トーク・トゥ・ハー  8.7(52)
⑧ピアノの森(日本)  8.7(152)
⑨内部者たち(韓国)  8.4(2653)
⑩フランス組曲  8.3(32)

 ①と⑦の2作品が新登場です。
 ①「内部者たち:ジ・オリジナル」は、「内部者」(130分)より50分も尺を伸ばして180分。その分因果関係が明確になったとの評があります。原題は「내부자들:디 오리지널」。
 ⑦「トーク・トゥ・ハー」は、2002年のスペイン映画で、韓国でも2006年に公開された作品の再上映。韓国題は「그녀에게」です。

     【専門家による順位】

①シチズン・フォー  8.2(5)
②今は正しいがその時は間違いだ(韓国)  8.2(4)
③ボーダーライン  7.8(6)
④ザ・ロブスター  7.6(6)
⑤アスファルト  7.5(4)
⑥リトルプリンス 星の王子さまと私  7.3(3)
⑦スター・ウォーズ/フォースの覚醒  7.2(7)
⑧マクベス  7.0(5)
⑨海街diary(日本)  7.0(5)
⑩私の息子、私の母(韓国)  7.0(2)

 ⑩「私の息子、私の母」が新登場です。安東(アンドン)の旧家で、年老いた母とその介護をしている息子(←といっても70歳ですが)の日々を撮ったドキュメンタリー。地方で暮らすお年寄りを題材としたドキュメンタリーというと「あなた、その川を渡らないで」を思い浮かべますが、ソチラは老夫婦の間の<純愛>がテーマだったと思います。単に老老介護の問題だと当人は大変ですが映画作品としてはありきたりなものになりがちなので、そこをどう超えているのかorいないのか・・・。原題は「나의 아들, 나의 어머니」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月1日(金)~1月3日(日)] ★★★
         3週連続トップ>の「ヒマラヤ」、600万人を超える

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ヒマラヤ(韓国) ・・・・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・1,242,653・・・・・・・・6,371,050・・・・・・・・・49,531・・・・・・・・・952
2(新)・・内部者たち ・・・・・・・・・・・・12/31 ・・・・・・・・・・・671,296・・・・・・・・・・831,448・・・・・・・・・・6,888・・・・・・・・・838
       :ジ・オリジナル(韓国)
3(新)・・HEROCK/シャーロック・・1/02・・・・・・・・・・・・664,468・・・・・・・・・・664,468・・・・・・・・・・5,266・・・・・・・・・890
       忌まわしき花嫁
4(2)・・スター・ウォーズ・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・・・・・318,290 ・・・・・・・・3,121,550・・・・・・・・・27,052・・・・・・・・・551
       /フォースの覚醒
5(3)・・モンスター・ホテル2・・・・・・12/24 ・・・・・・・・・・・315,280 ・・・・・・・・1,276,147・・・・・・・・・・9,388・・・・・・・・・635
6(32)・・朝鮮魔術師(韓国)・・・・・・12/30 ・・・・・・・・・・・287,750・・・・・・・・・・512,406 ・・・・・・・・・・3,784・・・・・・・・・605
7(4)・・大虎(韓国)・・・・・・・・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・・129,275 ・・・・・・・・1,712,729・・・・・・・・・13,128・・・・・・・・・408
8(6)・・リトルプリンス ・・・・・・・・・・・12/23 ・・・・・・・・・・・・93,263・・・・・・・・・・522,118・・・・・・・・・・3,920・・・・・・・・・367
       星の王子さまと私
9(新)・・ザ・ラスト・ウィッチ・ハンター・・12/30・・・・・・・・56,038・・・・・・・・・・105,596・・・・・・・・・・・・809・・・・・・・・・278
10(7)・・ポケモン・ザ・ムービーXY・・12/23 ・・・・・・・・・・54,001・・・・・・・・・・268,285・・・・・・・・・・1,926・・・・・・・・・270
       「光輪(リング)の超魔神 フーパ」(日本)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「ヒマラヤ」がさらに動員数を伸ばし、早くも600万人を超えました。
 今回の新登場は2・3・6・9位の4作品です。
 2位「内部者たち:ジ・オリジナル」については上述しました。
 3位「SHEROCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」は大ヒットTVドラマ「SHEROCK/シャーロック」シリーズの特別編。19世紀のビクトリア時代のロンドン、衝撃的な殺人事件が発生! 数時間前、自ら命を絶った女性が復讐のためにロンドン中心部に現れます! シャーロックとワトソンの2人は、この謎めいた事件に挑みます。韓国題は「셜록:유령신부」。日本公開は2月19日です。
 6位「朝鮮魔術師」は韓国の時代劇。平安道最大の遊郭ムラン楼の自慢であり、義州の宝というべき魔術師ファニ(ユ・スンホ)。しかし子供の頃清の魔術師クィモルから受けた虐待の記憶のためいつも遊び人のようにひねくれています。そんな彼を理解するのはグィモルの手から一緒に逃げた義妹ポウム(チョ・ユニ)だけ。一方、チョンミョン(コ・アラ)は護衛武士アン・ドンフィと一緒に清の第11王子の嬪として婚礼をあげに行く途中、義州に留まり、偶然出会ったファニに運命のように惹かれます。チョンミョンがお姫様だとは夢にも思ってなかったファニもやはり初めての感情に囚われる。しかし彼らの愛が花開く前に、過去の悪縁に恨みを抱いたクィモルが復讐のためにファニを見つけてきてチョンミョンが持っていた清に差し出す献上品を狙った者たちの陰謀が加わり、危険の影がますます彼らに迫ってくる・・・。原題は「조선마술사」です。
 9位「ザ・ラスト・ウィッチ・ハンター」は、カナダ・アメリカ・中国合作のアクション・ファンタジー。800年前、ヨーロッパ全域にペストを起こした魔女ウィッチ・クイーンとの戦争中、永生不死の呪いを受けたコルダー。彼は現在、いつか再び出会うウィッチ・クイーンを待って人々の間の中に隠れ、魔女ハンターとして生きている。そして現代のニューヨーク。コルダーは怪しい魔女たちの動きの中にウィッチ・クイーンの復活を感知する。人類を滅亡から救うための唯一の方法はウィッチ・クイーンの心臓を手に入れること。 コルダーとウィッチ・クイーンとの間に巨大な戦争が始まる! 韓国題は「라스트 위치 헌터」。日本公開は未定のようです。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・海街diary(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・・・・・・8,044・・・・・・・・・・・・60,155 ・・・・・・・・・・・・485 ・・・・・・・・・46
2(1)・・ラブ・アクチュアリー・・・・・・・・・・・・・・12/05・・・・・・・・・・・・・2,187・・・・・・・・・・・286,853・・・・・・・・・・・1,970 ・・・・・・・・・26
3(3)・・エターナル・サンシャイン・・・・2005/11/10・・・・・・・・・・・・・1,919 ・・・・・・・・・・488,229・・・・・・・・・・・3,713 ・・・・・・・・・14
4(4)・・マクベス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/03・・・・・・・・・・・・・1,857・・・・・・・・・・・・95,467 ・・・・・・・・・・・・728 ・・・・・・・・・16
5(新)・・ラスト・タンゴ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/24・・・・・・・・・・・・・1,817・・・・・・・・・・・・・3,079 ・・・・・・・・・・・・・24 ・・・・・・・・・19

 5位「ラスト・タンゴ」が新登場です。ドイツとアルゼンチン合作のドキュメンタリーで、<山形国際ドキュメンタリー映画祭2015>のインターナショナル・コンペティション部門でも上映されました。タンゴの歴史を変えたマリア・ニエベス・レゴ(80)とホアン・カルロス・コペス(83)の人生を2人の証言からたどった作品です。マリアとフアンが出会ったのは彼らが14歳と17歳の時でした。以後50年近い歳月の間、一緒に踊った。お互いを愛し、そして憎んだり・・・。何度か別れを経験したがいつも再結合したのは彼らを凌ぐダンサーはいなかったからです。そして裏通りのクラブでも踊られたタンゴは2人により最高の芸術公演になりました。しかし、結局彼らは訣別し、今はそれぞれの生活を生きています。2人のタンゴは完全でしたが2人の人生はそうではなかったのです。今ファンとマリアはこれまでの人生を語り、その真の意味を聞かせてくれます。韓国題は「라스트 탱고」。日本公開は今夏とのことです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする