ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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12月11~18日ヌルボの韓国日常の延長旅行 ⑦温陽伝統市場で知った小型の薪(たきぎ)状漢方薬の正体

2015-01-17 23:11:43 | 韓国旅行の記録
◎12月17日(水)午前

 温陽観光ホテルは、私ヌルボの通常のレベルと比べるとなかなかカクチョー高そうな雰囲気。ヌルボ&Y氏が泊まっただだっ広いオンドル部屋は10人は優に寝られるほどで、でんぐり返しどころか相撲も取れるほどでした。それで13万ウォンですが、2で割ればリーズナブルなお値段。
 カクチョーといえば、ロビーにはこんな図が掲げられていました。

 左は温陽温泉の歴史、中央は温陽行宮図、そして右は朝鮮王朝と温陽温泉の関わりについて太祖(李成桂)、世宗、英祖の画像とともに説明しています。
 つまりこのホテルの地は、朝鮮王朝時代に国王専用の温陽行宮があった場所ということです。
 ホテルの前には広い駐車場。

 2013年9月に行った清州温泉ホテル(下写真)と比べると、外観も中の雰囲気も2ランクは上。

 しかし。大浴場だけをとってみれば清州温泉ホテルも全然負けていないし部屋もキレイ(だったと思う。) 宿泊費が安い上、温泉2回分タダで入れる(温陽観光ホテルは1回)し、お手軽な温泉の旅なら十分以上にオススメです。(しかしなんで「清州」なんだろ?)

 ソウルに向け出立する前にちょっと市場方面へ。

 温陽伝統市場の入口。午前11時頃なので、人出はぼちぼちこれからといったところ。
 下の写真は一昨年入ったカルグクスの店です。

 ホンドゥケ・カルグクス。このお値段は◎!

 市場で売られている品物を見るだけでもなかなかおもしろいのですが、とくに「あっ」と声をあげそうになったのがコレ。

 この小枝を切って薪(たきぎ)のように束ねたもの。何だと思いますか?
 2013年6月に鉄道の旅に出かけた際、乗り換えの堤川(ジェチョン)駅構内の売店でこれと同じ物を見ました。(下の写真。)

 この台には「제천황기(堤川ファンギ)」とありますが、それは下の袋入りの方。調べてみるとファンギ (黄芪)とはマメ科の高山植物のキバナオギの根で韓方薬として用いられ、高麗人参のようにサムゲタン(参鶏湯)等の食材とされる、とのことでした。
 ところが、木の枝の束の方はわからずじまいだったのです。それがここの市場で見てわかりました。
 実は商品札に記されているように「엄나무(オムナム)」という木なんですね。オムナム(和名:ハリギリ)は山地に生えるウコギ科の落葉高木で、若木の時には樹幹に針のようなトゲがあるのでハリギリ(針桐)というのだそうです。これもやはりタッカンマリやサムゲタンのような料理に用いるのだそうです。
 そして、オムナムの右にあるのが「느릅나무(ヌルムナム)」つまりニレ。この楡皮楡根皮も韓方では鼻炎や皮膚疾患に効能があるとのことです。
 釜山にあるハリギリを使ったサムゲタンの店の記事は→コチラ。機会があれば食べてみたい・・・って、もしかしてこれまで気づかないうちに食べているかも・・・。

※温陽伝統市場の写真は→コチラの記事にいろいろ載っています。


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