「北朝鮮強制収容所に生まれて」の感想、「さっそく」どころかまだアップしてないです。本の方にはなかった収容所で虐待をしていた人たち(やはり脱北者)が証言する場面もあったりして、あれこれ考えたもののまとまりきらず。
この映画のユーロスペースでの上映は4月下旬まで延長となりました。未見の方、ぜひどうぞ。
今後も3月15日~名古屋シネマスコーレ、29日~大阪シネヌーヴォ、さらに全国各地での上映が続きます。詳しくは公式サイト(→コチラ)で。
また<アムネスティ>のサイト(→コチラ)では、映画の紹介とともに、ハガキアクションのご案内もしています。
この1週間の映画鑑賞は「ある精肉店のはなし」1本だけ。これはとても見応えがありました。キネマ旬報ドキュメンタリー部門第2位というのもナットク。
横浜市立図書館の新聞閲覧台で「朝鮮日報」が読めるのはいいのですが、数日遅れなのは詮方なしか。今日14日(金)付の映画欄を開くと、大きな記事の見出しが「20代 여배우 가뭄・・・반갑다, 女優<여우>비(20代女俳優日照り ・・・うれしい女優雨)」。
つまり最近目立った20代女優がいない中、最近作で主役を演じている3人の若手女優にスポットを当てた記事です。
【「怪しい彼女」が大ヒット中のシム・ウンギョン(20歳.右)は「サニー 永遠の仲間たち」で主人公の高校生時代を演じた頃と比べてずいぶんふっくらした感じ。最近では「スノーピアサー」に出ていたコ・アソン(22歳.中)は公開中作品での高校生役も不自然ではありません。キム・ゴウン(23歳.左)は私ヌルボは未見。デビュー作「ウンギョ 青い蜜」(2012)は先月DVDが発売されましたが・・・。】
여우には女優と狐の両義があって、여우비つまり여우(狐)+비(雨)は天気雨の意。つまり女優日照り(가뭄)の中でのめぐみの雨という言葉遊びですね。
この記事には、昨年の興行成績20位以内の作品と、出演女優の年齢の表も載っています。
【順位・作品名・主演女優・年齢。日本の新聞でこんな表を掲載したら、女優さんたちの目が三角になるかも・・・(笑)。】
これを見るとたしかに、ですね。記事によると、近年は才能と容貌を兼ね備えた女性芸能人のタマゴは俳優よりもアイドル歌手になりたがる、というのがこの「20代女優日照り(飢饉)」の大きな要因なのだそうです。
★★★ Daumの人気順位(3月18日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①もうひとつの約束(韓国) 9.7(2190)
②弁護人(韓国) 9.5(30390)
③アーネストとセレスティーヌ 9.3(48)
④貪欲の帝国(韓国) 9.3(38)
⑤ワン チャンス 9.2(38)
⑥リバー・ランズ・スルー・イット 9.1(117)
⑦あまり者たちのヒッチハイキング(韓国) 9.1(113)
⑧怪しい彼女(韓国) 9.0(2642)
⑨遭難者たち(韓国) 9.0(56)
⑩イングリッシュ、ヴィングリッシュ 9.0(80)
いろいろ入れ替わりはありましたが、今回の新登場は⑤「ワン チャンス」だけです。日本でも3月21日(金)公開で、すでに諸情報が流されているので説明は略します。韓国題は「원챈스」。「ウォンチェンス」です。
【専門家による順位】
①インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 8.8(7)
②ゼロ・グラビティ 8.2(5)
③ミヒャエル・コールハース 8.0(4)
④萬神(韓国) 8.0(3)
⑤アデル、ブルーは熱い色 7.8(6)
⑥そして父になる(日本) 7.6(6)
⑦アメリカン・ハッスル 7.6(5)
⑧物語る私たち 7.5(4)
⑨それでも夜は明ける 7.3(6)
⑩あまり者たちのヒッチハイキング(韓国) 7.3(3)
新登場は⑧「物語る私たち」だけです。カナダの女優兼監督サラ・ポーリーの「テイク・ディス・ワルツ」に続く監督作品ですが、これはドキュメンタリー。昨年の<山形国際ドキュメンタリー映画祭>でも上映されました。その公式サイト中の作品紹介(→コチラ)によると、「監督が、母親の生き方と自らの出自における隠された真実を探っていく。ドキュメンタリーとフィクションというジャンルの境界を軽々と飛びこえる、創意に溢れた個人史的映画」ということです。そういえば、<映画評論家、町山智浩さんの2013年映画ベストテン>(→コチラ)の中にこの作品も入っていたなー。原題は「Stories We Tell」で、韓国題は「우리가 들려줄 이야기(私たちが聞かせてあげる話)」です。日本での一般公開は未定、かな。
【先に書いた「朝鮮日報」の映画欄中の<今週公開映画 10字評>では、「物語る私たち」は「われわれが聞きたい物語。★★★★」とあり、唯一の★4つ。】
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[3月14日(金)~16日(日)] ★★★
久しぶりに韓国映画「優雅な嘘」がトップに
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(23)・・優雅な嘘(韓国) ・・・・・・・・・・・・3/13 ・・・・・・・・・・・・447,448 ・・・・・・・・・517,708・・・・・・・・3,860・・・・・・・・555
2(1)・・300<スリーハンドレッド>・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・303,278 ・・・・・・・1,328,922・・・・・・・11,332・・・・・・・・485
~帝国の進撃~
3(新)・・モンスター(韓国)・・・・・・・・・・・・3/13 ・・・・・・・・・・・・287,748 ・・・・・・・・・357,494・・・・・・・・2,846・・・・・・・・527
4(2)・・ノン・ストップ・・・・・・・・・・・・・・・・・2/27 ・・・・・・・・・・・・227,868 ・・・・・・・1,824,966・・・・・・・14,124・・・・・・・・373
5(3)・・怪しい彼女(韓国) ・・・・・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・・・・・68,770 ・・・・・・・8,568,125・・・・・・・62,083・・・・・・・・299
6(4)・・それでも夜は明ける ・・・・・・・・・・2/27 ・・・・・・・・・・・・・67,614・・・・・・・・・420,127・・・・・・・・3,157・・・・・・・・238
7(31)・・ワン チャンス ・・・・・・・・・・・・・・・3/13・・・・・・・・・・・・・・47,261・・・・・・・・・・58,635・・・・・・・・・・439・・・・・・・・329
8(6)・・アナと雪の女王・・・・・・・・・・・・・・1/16・・・・・・・・・・・・・・40,767・・・・・・10,263,662 ・・・・・・・82,215・・・・・・・・286
9(5)・・ポンペイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/20・・・・・・・・・・・・・・20,599 ・・・・・・・1,364,183・・・・・・・10,234・・・・・・・・171
10(新)・・エンドレス・ラブ ・・・・・・・・・・・・3/13・・・・・・・・・・・・・・11,713・・・・・・・・・・16,264・・・・・・・・・・123・・・・・・・・210
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
このところ、トップの座は週替わりが続いています。今回も同様ですが、韓国映画は久しぶり。
ただ数字的には4位まではまずまずといったところで、5位以下は10万人にも届かず、全体的に低調。
今回の新登場は1・3・7・10位の4作品です。
1位「優雅な嘘」は、上記コ・アソンの主演作。マートで働いて生計を立てている母ヒョンスク(キム・ヒエ)。他人には関心がない姉のマンジ(コ・アソン)と、優しく気立てのよい妹のチョンジ(キム・ヒャンギ)。ある日突然チョンジが亡くなる。つまり自殺。明るかったチョンジの死に悲しみにくれるが、彼女がいない人生に慣れるよう努力するヒョンスクとマンジ。そんなある日、偶然にマンジはチョンジの友人から家族が知らなかった秘密の話を聞く。その中心には、チョンジと最も親しかったファヨン(キム•ユジョン)がいることを知ることになる。チョンジの秘密を探すマンジは、真っ赤な毛糸の中にチョンジが残していったメッセージがあることを知る・・・。(理由は、なんとなくわかるでしょ?) キム•ユジョンは、あの「トンイ」の子役ね。今、中3かな? 先に紹介した「朝鮮日報」の映画欄<10字評>には「10代とその親はぜひ観覧!★★★」とあります。原題は「우아한 거짓말」です。
3位「モンスター」は、これも上述のキム・ゴウン主演のスリラー。露天商をしながら妹と暮らすポクスン(キム・ゴウン)。少し変わっている彼女は町内で「ミッチンニョン(気違い女)」と呼ばれている。ある日彼女の前に現れた冷血殺人魔テス(イ・ミンギ)は秘密を隠すためポクスンの妹を殺す。妹の復讐のために刃物を手に持ち彼を追撃するポクスン。その殺人を終わらせるためにポクスンを追うテス。2人のモンスターの息の詰まる追撃が始まる!・・・ということで、ポスターを見るとキム・ゴウンなんか「ウンギョ」で見せた色気はどこへ行ったんだ!?という怖ろしい姿に変身。いやー、たいしたもんだのー。ただ、この手の殺人鬼追撃というのは「チェイサー」とか「悪魔を見た」とか凄いのがあるからなー・・・。原題は「몬스터」です。
7位「ワン チャンス」は、前述のように21日から日本公開につき説明省略。
10位「エンドレス・ラブ」は、あのブルック・シールズが注目された1981年のフランコ・ゼフィレッリ監督作品のリメイク、ということは、あの男性版八百屋お七(??)のような展開なのかな、今回も。韓国題は「엔들리스 러브」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ダラス・バイヤーズクラブ・・・・・・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・・8,063・・・・・・・・・・・・・・54,360・・・・・・・・・・435・・・・・・・・・53
2(3)・・萬神(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・・5,269・・・・・・・・・・・・・・23,800・・・・・・・・・・180・・・・・・・・・58
3(4)・・遭難者たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・・1,993・・・・・・・・・・・・・・12,046・・・・・・・・・・・93・・・・・・・・・29
4(新)・・Love Letter(日本) ・・・・・・・・1999/11/20・・・・・・・・・・・・・1,789・・・・・・・・・・・・・・47,247・・・・・・・・・・345・・・・・・・・・・1
5(7)・・舟を編む(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/20・・・・・・・・・・・・・・・773・・・・・・・・・・・・・・12,686・・・・・・・・・・・99・・・・・・・・・・3
新登場は4位「Love Letter」だけ、といっても、あの岩井俊二監督の佳作の再上映。韓国題は「러브레터」です。
この映画のユーロスペースでの上映は4月下旬まで延長となりました。未見の方、ぜひどうぞ。
今後も3月15日~名古屋シネマスコーレ、29日~大阪シネヌーヴォ、さらに全国各地での上映が続きます。詳しくは公式サイト(→コチラ)で。
また<アムネスティ>のサイト(→コチラ)では、映画の紹介とともに、ハガキアクションのご案内もしています。
この1週間の映画鑑賞は「ある精肉店のはなし」1本だけ。これはとても見応えがありました。キネマ旬報ドキュメンタリー部門第2位というのもナットク。
横浜市立図書館の新聞閲覧台で「朝鮮日報」が読めるのはいいのですが、数日遅れなのは詮方なしか。今日14日(金)付の映画欄を開くと、大きな記事の見出しが「20代 여배우 가뭄・・・반갑다, 女優<여우>비(20代女俳優日照り ・・・うれしい女優雨)」。
つまり最近目立った20代女優がいない中、最近作で主役を演じている3人の若手女優にスポットを当てた記事です。
【「怪しい彼女」が大ヒット中のシム・ウンギョン(20歳.右)は「サニー 永遠の仲間たち」で主人公の高校生時代を演じた頃と比べてずいぶんふっくらした感じ。最近では「スノーピアサー」に出ていたコ・アソン(22歳.中)は公開中作品での高校生役も不自然ではありません。キム・ゴウン(23歳.左)は私ヌルボは未見。デビュー作「ウンギョ 青い蜜」(2012)は先月DVDが発売されましたが・・・。】
여우には女優と狐の両義があって、여우비つまり여우(狐)+비(雨)は天気雨の意。つまり女優日照り(가뭄)の中でのめぐみの雨という言葉遊びですね。
この記事には、昨年の興行成績20位以内の作品と、出演女優の年齢の表も載っています。
【順位・作品名・主演女優・年齢。日本の新聞でこんな表を掲載したら、女優さんたちの目が三角になるかも・・・(笑)。】
これを見るとたしかに、ですね。記事によると、近年は才能と容貌を兼ね備えた女性芸能人のタマゴは俳優よりもアイドル歌手になりたがる、というのがこの「20代女優日照り(飢饉)」の大きな要因なのだそうです。
★★★ Daumの人気順位(3月18日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①もうひとつの約束(韓国) 9.7(2190)
②弁護人(韓国) 9.5(30390)
③アーネストとセレスティーヌ 9.3(48)
④貪欲の帝国(韓国) 9.3(38)
⑤ワン チャンス 9.2(38)
⑥リバー・ランズ・スルー・イット 9.1(117)
⑦あまり者たちのヒッチハイキング(韓国) 9.1(113)
⑧怪しい彼女(韓国) 9.0(2642)
⑨遭難者たち(韓国) 9.0(56)
⑩イングリッシュ、ヴィングリッシュ 9.0(80)
いろいろ入れ替わりはありましたが、今回の新登場は⑤「ワン チャンス」だけです。日本でも3月21日(金)公開で、すでに諸情報が流されているので説明は略します。韓国題は「원챈스」。「ウォンチェンス」です。
【専門家による順位】
①インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 8.8(7)
②ゼロ・グラビティ 8.2(5)
③ミヒャエル・コールハース 8.0(4)
④萬神(韓国) 8.0(3)
⑤アデル、ブルーは熱い色 7.8(6)
⑥そして父になる(日本) 7.6(6)
⑦アメリカン・ハッスル 7.6(5)
⑧物語る私たち 7.5(4)
⑨それでも夜は明ける 7.3(6)
⑩あまり者たちのヒッチハイキング(韓国) 7.3(3)
新登場は⑧「物語る私たち」だけです。カナダの女優兼監督サラ・ポーリーの「テイク・ディス・ワルツ」に続く監督作品ですが、これはドキュメンタリー。昨年の<山形国際ドキュメンタリー映画祭>でも上映されました。その公式サイト中の作品紹介(→コチラ)によると、「監督が、母親の生き方と自らの出自における隠された真実を探っていく。ドキュメンタリーとフィクションというジャンルの境界を軽々と飛びこえる、創意に溢れた個人史的映画」ということです。そういえば、<映画評論家、町山智浩さんの2013年映画ベストテン>(→コチラ)の中にこの作品も入っていたなー。原題は「Stories We Tell」で、韓国題は「우리가 들려줄 이야기(私たちが聞かせてあげる話)」です。日本での一般公開は未定、かな。
【先に書いた「朝鮮日報」の映画欄中の<今週公開映画 10字評>では、「物語る私たち」は「われわれが聞きたい物語。★★★★」とあり、唯一の★4つ。】
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[3月14日(金)~16日(日)] ★★★
久しぶりに韓国映画「優雅な嘘」がトップに
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(23)・・優雅な嘘(韓国) ・・・・・・・・・・・・3/13 ・・・・・・・・・・・・447,448 ・・・・・・・・・517,708・・・・・・・・3,860・・・・・・・・555
2(1)・・300<スリーハンドレッド>・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・303,278 ・・・・・・・1,328,922・・・・・・・11,332・・・・・・・・485
~帝国の進撃~
3(新)・・モンスター(韓国)・・・・・・・・・・・・3/13 ・・・・・・・・・・・・287,748 ・・・・・・・・・357,494・・・・・・・・2,846・・・・・・・・527
4(2)・・ノン・ストップ・・・・・・・・・・・・・・・・・2/27 ・・・・・・・・・・・・227,868 ・・・・・・・1,824,966・・・・・・・14,124・・・・・・・・373
5(3)・・怪しい彼女(韓国) ・・・・・・・・・・・・1/22 ・・・・・・・・・・・・・68,770 ・・・・・・・8,568,125・・・・・・・62,083・・・・・・・・299
6(4)・・それでも夜は明ける ・・・・・・・・・・2/27 ・・・・・・・・・・・・・67,614・・・・・・・・・420,127・・・・・・・・3,157・・・・・・・・238
7(31)・・ワン チャンス ・・・・・・・・・・・・・・・3/13・・・・・・・・・・・・・・47,261・・・・・・・・・・58,635・・・・・・・・・・439・・・・・・・・329
8(6)・・アナと雪の女王・・・・・・・・・・・・・・1/16・・・・・・・・・・・・・・40,767・・・・・・10,263,662 ・・・・・・・82,215・・・・・・・・286
9(5)・・ポンペイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/20・・・・・・・・・・・・・・20,599 ・・・・・・・1,364,183・・・・・・・10,234・・・・・・・・171
10(新)・・エンドレス・ラブ ・・・・・・・・・・・・3/13・・・・・・・・・・・・・・11,713・・・・・・・・・・16,264・・・・・・・・・・123・・・・・・・・210
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
このところ、トップの座は週替わりが続いています。今回も同様ですが、韓国映画は久しぶり。
ただ数字的には4位まではまずまずといったところで、5位以下は10万人にも届かず、全体的に低調。
今回の新登場は1・3・7・10位の4作品です。
1位「優雅な嘘」は、上記コ・アソンの主演作。マートで働いて生計を立てている母ヒョンスク(キム・ヒエ)。他人には関心がない姉のマンジ(コ・アソン)と、優しく気立てのよい妹のチョンジ(キム・ヒャンギ)。ある日突然チョンジが亡くなる。つまり自殺。明るかったチョンジの死に悲しみにくれるが、彼女がいない人生に慣れるよう努力するヒョンスクとマンジ。そんなある日、偶然にマンジはチョンジの友人から家族が知らなかった秘密の話を聞く。その中心には、チョンジと最も親しかったファヨン(キム•ユジョン)がいることを知ることになる。チョンジの秘密を探すマンジは、真っ赤な毛糸の中にチョンジが残していったメッセージがあることを知る・・・。(理由は、なんとなくわかるでしょ?) キム•ユジョンは、あの「トンイ」の子役ね。今、中3かな? 先に紹介した「朝鮮日報」の映画欄<10字評>には「10代とその親はぜひ観覧!★★★」とあります。原題は「우아한 거짓말」です。
3位「モンスター」は、これも上述のキム・ゴウン主演のスリラー。露天商をしながら妹と暮らすポクスン(キム・ゴウン)。少し変わっている彼女は町内で「ミッチンニョン(気違い女)」と呼ばれている。ある日彼女の前に現れた冷血殺人魔テス(イ・ミンギ)は秘密を隠すためポクスンの妹を殺す。妹の復讐のために刃物を手に持ち彼を追撃するポクスン。その殺人を終わらせるためにポクスンを追うテス。2人のモンスターの息の詰まる追撃が始まる!・・・ということで、ポスターを見るとキム・ゴウンなんか「ウンギョ」で見せた色気はどこへ行ったんだ!?という怖ろしい姿に変身。いやー、たいしたもんだのー。ただ、この手の殺人鬼追撃というのは「チェイサー」とか「悪魔を見た」とか凄いのがあるからなー・・・。原題は「몬스터」です。
7位「ワン チャンス」は、前述のように21日から日本公開につき説明省略。
10位「エンドレス・ラブ」は、あのブルック・シールズが注目された1981年のフランコ・ゼフィレッリ監督作品のリメイク、ということは、あの男性版八百屋お七(??)のような展開なのかな、今回も。韓国題は「엔들리스 러브」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ダラス・バイヤーズクラブ・・・・・・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・・8,063・・・・・・・・・・・・・・54,360・・・・・・・・・・435・・・・・・・・・53
2(3)・・萬神(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・・5,269・・・・・・・・・・・・・・23,800・・・・・・・・・・180・・・・・・・・・58
3(4)・・遭難者たち(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・3/06 ・・・・・・・・・・・・・1,993・・・・・・・・・・・・・・12,046・・・・・・・・・・・93・・・・・・・・・29
4(新)・・Love Letter(日本) ・・・・・・・・1999/11/20・・・・・・・・・・・・・1,789・・・・・・・・・・・・・・47,247・・・・・・・・・・345・・・・・・・・・・1
5(7)・・舟を編む(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/20・・・・・・・・・・・・・・・773・・・・・・・・・・・・・・12,686・・・・・・・・・・・99・・・・・・・・・・3
新登場は4位「Love Letter」だけ、といっても、あの岩井俊二監督の佳作の再上映。韓国題は「러브레터」です。
方言だけでなく、色々な話題について、今後も期待しております。
ソウル方言では、「クリゴ」が「クリグ」になるというのがよくある例ですね。
最近、脱北者や中国内の朝鮮族関係の映画を観て、そちらの方言がちょっと気になっています。慶尚道方言と少し似ていて、また日本の東北弁や、ロシア語のようにちょっと母音の比率が低いのは寒さゆえかな、というような印象を受けました。
方言対決のビデオ、なんとなく意味が推測できるものもあれば、全く分らないものもありますね。
ガガガ、は全く何のことやらでした。
方言も方言ですが、年上相手にパンマルで凄い勢いでしゃべりまくるおねえさんに圧倒されてしまいました。
むかし読んだ渡辺吉鎔さん(ソウル出身)監修の韓国語入門では、ソウルでは「ミョッ(何)」は「メッ」と発音されることがあると書いてあった記憶があります(他にも「ウイサ(医者)」や「ウイム(義務)」が、「ウーサ」「ウーム」となるなど)。ソウルに限らず、他の地方でも同じようになまることがあるんですね。
他に、「~コッ・カッタ(のようだ)」が「~コッ・カッテ」、「ノルラッソ(驚いた)」が「ノルレッソ」になったりする「ア音→エ音」という例をよく耳にしますが、これも一種の方言なのかどうなのか…。
まさに「孔子の前で字を書く」ですが、ご紹介いただいた最初の記事中、職業の綴りが「チ・ゴプ」となっておりますが、「チク・オプ」かと思います。ご確認くださいませ。
映画で最初にその特徴が少しわかったのが「僕が9歳だったころ」と「学生府君神位」(再上映)でした。「友へ チング」の公開時はまだ方言を聞き分ける以前のレベルだったので・・・。
本ブログでも以前2回記事にしました。 →
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/cc26759199cfe0ecc08366270d3165dd
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/6a22b921bfabdacef18e6b06e575eeb1
「慶尚道なまりは関西弁のイメージ」というのは私もその折だと思います。(言葉だけではないようですね。) そして全羅道方言は東北弁に相当するという見方もわりとふつうにあるようですね。
忠清道方言は逆におとなしそうでゆっくりした感じなので、きこれも聞き分けやすいと思います。
江原道方言はあまり映画等で聞く機会がないので(「トンマッコル」がそうだったか・・・)よくわかりません。
全羅道についですが、反主流の雄として政治的にも文化的にも目立っているので、少なくとも笑われる「だけ」の存在ではないと私は思っているいます。ソウルにも全羅道出身の人はたくさんいるし・・・。といっても、いろいろ関連ブログをみると未だに偏見のようなものはあるようですね。
各方言については、3週間前の記事でも少しふれました。 →
http://blog.goo.ne.jp/dalpaengi/e/8007fd8cfa3304a4bcdbc1d4ffb4846d
たとえは悪いですが、慶尚道なまりは関西弁、全羅道なまりは東北弁(いずれもざっくりしたイメージしかありませんが)といった感じでしょうか。
外見だけ若返ってしまった老婆を演ずるという役柄のようですが、「サニー」でも見せた方言での演技に劣らず、今作もオードリーならぬオ・ドゥリ役を巧みに演じていそうですね。男の赤ん坊の唐辛子(お×ん×ん)を味わって(?)見せるところなど、笑えました。
今回の方言(単なる老人風の言葉?)はどこの地方のものなのでしょうね?
http://www.youtube.com/watch?v=ea0xRgqRLFQ
「王になった男」は私も観ました。<エンハウィキ>の記事によると、イ・ビョンホンが彼女の演技力(と体重?)に感嘆したとか。 →
http://mirror.enha.kr/wiki/%EC%8B%AC%EC%9D%80%EA%B2%BD
「怪しい彼女」は数日前沖縄国際映画祭のPeace部門でグランプリを受賞したそうです。今夏日本で一般公開とのことで、期待しています。
ファン・ドンヒョク監督は、KBS2番組「映画がいい」の中で人間じゃなくて演技ロボットだ」とまで語っていましたね。 →
http://www.youtube.com/watch?v=F1sOliTbx7Y
最近はこんなCMにも出ていますが、確かにふっくらしましたね。まだ20歳とは思えない貫禄(?)です。
http://www.youtube.com/watch?v=PeCb7E8fNPU
http://www.youtube.com/watch?v=Zx7Xu229xWY