▶1つ前の記事でも触れましたが、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」の上映が韓国でもいよいよ始まりました。興行成績のランキングでは7位に入り、《独立・芸術映画》のジャンルでは1位です。下の記事では観客1人のレビューを紹介しましたがほとんどが好評で、また《記者・評論家》による平均評点は8.44(9人)と、「ファースト・カウ」の8.40(10人)を超えて目下のところ①位です。
濱口作品はよく言われているように「セリフが粒立っている」だけに、字幕翻訳も難しいただろうし、それを読む観客も漫然と画面を眺めているわけにもいかないと思いますが、それでも(韓国に限らず)ちゃんと伝わるものは伝わるものなんですね。
▶今回の興行成績ランキングを見ると1~5位はすべてアメリカ映画。それも5位を除いて現在の日本とほぼ同じの娯楽大作が並んでいます。暮れ~正月だから、ということもあるのかな? 一方韓国映画は6位の「恋愛の抜けたロマンス」だけ。韓国ではメインの旧正月は来年2月1日(火)。その前後1日と、その前の土日を入れると1月29日(土)~2月2日(水)が実質5連休になります。それに向けて満を持しているのかな?と思って今後の予定作はと見ると、ソル・ギョングが金大中(作中ではキム・ウンボム)を演じる「キングメーカー」あたり? それとも・・・。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月24日(金)~12月26日(日) ★★★
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」以下5位まで全部アメリカ映画
【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・スパイダーマン ・・・・・・・・・・・12/15・・・1,300,579・・・・・・4,826,643 ・・・・48,690 ・・・・2,365
:ノー・ウェイ・ホーム
2(新)・・キングスマン・・・・・・・・・・・・・12/22 ・・・・292,144・・・・・・・・405,637 ・・・・・4,132・・・・・1,017
:ファーストエージェント
3(新)・・マトリックス・・・・・・・・・・・・・12/22・・・・・・98,101・・・・・・・・157,130 ・・・・・1,599・・・・・・・832
レザレクションズ
4(2)・・ミラベルと魔法だらけの家・・11/24・・・・・・20,312・・・・・・・・609,787 ・・・・・5,796・・・・・・・339
5(46)・・シンデレラと言葉の魔法使い・・12/08・・・18,080・・・・・・・・・20,576・・・・・・・・181・・・・・・・355
6(3)・・恋愛の抜けたロマンス(韓国)・・11/24 ・・・・10,270 ・・・・・・・596,187・・・・・・6,061・・・・・・・240
7(18)・・ドライブ・マイ・カー(日本)・・12/23 ・・・・・・5,596・・・・・・・・・・9,101 ・・・・・・・・・85 ・・・・・・・59
8(5)・・劇場版 ソードアート・オンライン・・12/09・・2,877・・・・・・・・・29,851・・・・・・・・322・・・・・・・・39
-プログレッシブ- 星なき夜のアリア(日本)
9(8)・・アメリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/15・・・・・・・1,547 ・・・・・・・・・・9,572 ・・・・・・・・・86 ・・・・・・・38
10(9)・・フレンチ・ディスパッチ ・・・・11/17・・・・・・・1,373 ・・・・・・・・・87,322・・・・・・・・940 ・・・・・・・22
ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
新登場は2・3・5・7位の4作品です。
2位「キングスマン:ファーストエージェント」は日本でも2日遅れの12月24日から公開されているので説明は省略します。韓国題は「킹스맨: 퍼스트 에이전트」です。
3位「マトリックス レザレクションズ」は、(めずらしく)日本では一足先に12月17日公開されています。韓国題は「매트릭스: 리저렉션」です。
5位「シンデレラと言葉の魔法使い」(仮)はアメリカのアニメ。「必ず私たちが助けてあげる!」。邪悪な魔女の呪いで王子アレックスが魔法にかかってネズミになってしまいます。見かけによらず芯はしっかりしているシンデレラと子供魔法使いのクリスタルは王子を救うために遠い冒険の旅に出ます。海を渡って森の中に隠された神秘的な生命の石を探しますが、いち早く生命の石を奪った砂漠の女王の計略で2人は危機に瀕してしまいます。はたしてシンデレラとクリスタルは無事に生命の石を手に入れて魔法にかかった王子を救うことができるでしょうか? 韓国題は「신데렐라 2: 마법에 걸린 왕자(シンデレラ2:魔法にかかった王子)」ですが、この作品については情報が少なく、原題「Cinderella and the Spellbinder」を元に仮題をつけてみました。
7位「ドライブ・マイ・カー」は、言うまでもなく濱口隆一監督が世界でも広く注目される契機になった今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門での脚本賞受賞作品です。
※→1つ前の記事も参照してください。「ハッピーアワー」(2015)を中心にいろいろ書きました。
私ヌルボがこの韓国での動員数を見て、約3時間もの長尺にもかかわらずベスト10にランクインするほどの観客が集まったということに少し驚きました。また→<NAVER映画>には現時点で160人が好意的な寸評を寄せています。下は中でも<共感>が多いレビュー。
[評点10]演出がハンパない! 春樹の原作を知ってる人にも知らない人にも、ただ映画自体が好きな人にとってもこの映画はすごい祝福だ。春樹とアントン・チェーホフの感動はそのままに吸収しつつも、完全に新しい巨大な物語を作り出した・・・。
韓国題は「드라이브 마이 카」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(6)・・ドライブ・マイ・カー(日本) ・・12/23・・・・・・・・・5,596・・・・・・・・9,101 ・・・・・・・・・・85 ・・・・・・・59
2(1)・・アメリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/15 ・・・・・・・・1,547・・・・・・・・9,572・・・・・・・・・・・86 ・・・・・・・38
3(-)・・ラブ・アクチュアリー・・2003/12/05 ・・・・・・・・1,073・・・・・・328,506 ・・・・・・・2,336 ・・・・・・・23
4(2)・・チタン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/09 ・・・・・・・・・・664・・・・・・・11,066・・・・・・・・・・110 ・・・・・・・27
5(4)・・ホモ・サピエンスの涙 ・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・377 ・・・・・・・・3,076・・・・・・・・・・・28 ・・・・・・・21
1位「ドライブ・マイ・カー」が新登場ですが、この作品については上述の通りです。
3位「ラブ・アクチュアリー」は、2003年の米・英合作のロマンチック・コメディ。これまでも何とか再上映されてきました。韓国題は「러브 액츄얼리」です。
濱口作品はよく言われているように「セリフが粒立っている」だけに、字幕翻訳も難しいただろうし、それを読む観客も漫然と画面を眺めているわけにもいかないと思いますが、それでも(韓国に限らず)ちゃんと伝わるものは伝わるものなんですね。
▶今回の興行成績ランキングを見ると1~5位はすべてアメリカ映画。それも5位を除いて現在の日本とほぼ同じの娯楽大作が並んでいます。暮れ~正月だから、ということもあるのかな? 一方韓国映画は6位の「恋愛の抜けたロマンス」だけ。韓国ではメインの旧正月は来年2月1日(火)。その前後1日と、その前の土日を入れると1月29日(土)~2月2日(水)が実質5連休になります。それに向けて満を持しているのかな?と思って今後の予定作はと見ると、ソル・ギョングが金大中(作中ではキム・ウンボム)を演じる「キングメーカー」あたり? それとも・・・。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績12月24日(金)~12月26日(日) ★★★
「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」以下5位まで全部アメリカ映画
【全体】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(1)・・スパイダーマン ・・・・・・・・・・・12/15・・・1,300,579・・・・・・4,826,643 ・・・・48,690 ・・・・2,365
:ノー・ウェイ・ホーム
2(新)・・キングスマン・・・・・・・・・・・・・12/22 ・・・・292,144・・・・・・・・405,637 ・・・・・4,132・・・・・1,017
:ファーストエージェント
3(新)・・マトリックス・・・・・・・・・・・・・12/22・・・・・・98,101・・・・・・・・157,130 ・・・・・1,599・・・・・・・832
レザレクションズ
4(2)・・ミラベルと魔法だらけの家・・11/24・・・・・・20,312・・・・・・・・609,787 ・・・・・5,796・・・・・・・339
5(46)・・シンデレラと言葉の魔法使い・・12/08・・・18,080・・・・・・・・・20,576・・・・・・・・181・・・・・・・355
6(3)・・恋愛の抜けたロマンス(韓国)・・11/24 ・・・・10,270 ・・・・・・・596,187・・・・・・6,061・・・・・・・240
7(18)・・ドライブ・マイ・カー(日本)・・12/23 ・・・・・・5,596・・・・・・・・・・9,101 ・・・・・・・・・85 ・・・・・・・59
8(5)・・劇場版 ソードアート・オンライン・・12/09・・2,877・・・・・・・・・29,851・・・・・・・・322・・・・・・・・39
-プログレッシブ- 星なき夜のアリア(日本)
9(8)・・アメリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/15・・・・・・・1,547 ・・・・・・・・・・9,572 ・・・・・・・・・86 ・・・・・・・38
10(9)・・フレンチ・ディスパッチ ・・・・11/17・・・・・・・1,373 ・・・・・・・・・87,322・・・・・・・・940 ・・・・・・・22
ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
新登場は2・3・5・7位の4作品です。
2位「キングスマン:ファーストエージェント」は日本でも2日遅れの12月24日から公開されているので説明は省略します。韓国題は「킹스맨: 퍼스트 에이전트」です。
3位「マトリックス レザレクションズ」は、(めずらしく)日本では一足先に12月17日公開されています。韓国題は「매트릭스: 리저렉션」です。
5位「シンデレラと言葉の魔法使い」(仮)はアメリカのアニメ。「必ず私たちが助けてあげる!」。邪悪な魔女の呪いで王子アレックスが魔法にかかってネズミになってしまいます。見かけによらず芯はしっかりしているシンデレラと子供魔法使いのクリスタルは王子を救うために遠い冒険の旅に出ます。海を渡って森の中に隠された神秘的な生命の石を探しますが、いち早く生命の石を奪った砂漠の女王の計略で2人は危機に瀕してしまいます。はたしてシンデレラとクリスタルは無事に生命の石を手に入れて魔法にかかった王子を救うことができるでしょうか? 韓国題は「신데렐라 2: 마법에 걸린 왕자(シンデレラ2:魔法にかかった王子)」ですが、この作品については情報が少なく、原題「Cinderella and the Spellbinder」を元に仮題をつけてみました。
7位「ドライブ・マイ・カー」は、言うまでもなく濱口隆一監督が世界でも広く注目される契機になった今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門での脚本賞受賞作品です。
※→1つ前の記事も参照してください。「ハッピーアワー」(2015)を中心にいろいろ書きました。
私ヌルボがこの韓国での動員数を見て、約3時間もの長尺にもかかわらずベスト10にランクインするほどの観客が集まったということに少し驚きました。また→<NAVER映画>には現時点で160人が好意的な寸評を寄せています。下は中でも<共感>が多いレビュー。
[評点10]演出がハンパない! 春樹の原作を知ってる人にも知らない人にも、ただ映画自体が好きな人にとってもこの映画はすごい祝福だ。春樹とアントン・チェーホフの感動はそのままに吸収しつつも、完全に新しい巨大な物語を作り出した・・・。
韓国題は「드라이브 마이 카」です。
【独立・芸術映画】
順位・・・・題名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・累計観客動員数・・累積収入・・上映館数
1(6)・・ドライブ・マイ・カー(日本) ・・12/23・・・・・・・・・5,596・・・・・・・・9,101 ・・・・・・・・・・85 ・・・・・・・59
2(1)・・アメリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/15 ・・・・・・・・1,547・・・・・・・・9,572・・・・・・・・・・・86 ・・・・・・・38
3(-)・・ラブ・アクチュアリー・・2003/12/05 ・・・・・・・・1,073・・・・・・328,506 ・・・・・・・2,336 ・・・・・・・23
4(2)・・チタン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/09 ・・・・・・・・・・664・・・・・・・11,066・・・・・・・・・・110 ・・・・・・・27
5(4)・・ホモ・サピエンスの涙 ・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・377 ・・・・・・・・3,076・・・・・・・・・・・28 ・・・・・・・21
1位「ドライブ・マイ・カー」が新登場ですが、この作品については上述の通りです。
3位「ラブ・アクチュアリー」は、2003年の米・英合作のロマンチック・コメディ。これまでも何とか再上映されてきました。韓国題は「러브 액츄얼리」です。
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