김지영(キム・ジヨン)という女性の「남자한테 차여서 시코쿠라니(男にふられて四国とは)」という本を読んでいたら、次のような文章がありました。
시코쿠 오행로 순례은 누가 어딘가애서 ‘요이~땅!’해서 시작되었다고 하는 명확한 가원이 알려져 있지 않다.
(四国お遍路巡礼は、誰かがどこかで「用意、ドン!」と言って始まったという明確な起源が知られてはいない。)
ここで私ヌルボが「あれっ!?」と注目したのは「用意、ドン!」の部分。韓国語では‘요이~땅!’になっていますが、発音は「ヨ~イ、タン!」。つまり、ヨ~イの部分は明らかに日本語ではないですか。
日本語由来の言葉がどんどん排斥されてきた韓国で、この言葉がまだふつうに使われているのか、ちょっと調べてみました。
たとえば、2006年の<DAUM知識>に次のような質問がありました。(→コチラ。)
Q.駆けっこをする時、出発点で「ヨーイ タン!!!」と叫ぶ理由は?
これに対する回答は次の通り。
A.日本語から来たもので、お年寄りたちも使うのをみると日帝時代に入ってきたようですね。もちろん当国で日本語をわざわざ使うようになるわけはないので、当然日本から入ってきたものでしょう。日本語で書けば次のようになります。
「ようい,どん」。
ここで‘ようい'は漢字では次のように書きます。
用意
韓国語でも使用する漢字ですね。「用意周到だ」、こういう時の言葉です。その意味は、心の準備をする、心を決める、そんな意味です。したがって、この「요이 땅(ヨ~イ、タン)」は‘준비 땅(←ママ)’と変えて使用することになりました。
それから、いくつかの韓国サイトを見て、およそわかったのは次のようなことです。
・요이 땅(ヨ~イ、タン)という日本語「用意、ドン!」に由来する言葉は、戦後も今に至るまで長く使われてきた。しかし、「ヨ~イ」の意味を知らずに使っている人が時代とともに多くなった。
※韓国にも「用意(용의)」という漢字語もあるにはあるが、ふつうは「준비(準備.チュンビ)」という言葉を用いる。
・「요이 땅(ヨ~イ、タン)」という日本語由来の言葉を避けて、10年ほど前(?)から次のような言葉が使われているようである。
제자리에~ 차려~ 탕!(チェジャリエ~ チャリョ~ タン!)
(「正しい位置に~」 「ちゃんとついて~」 「タン!」)
または、
제자리에~ 준비~ 탕!(チェジャリエ~ チュンビ~ タン!)
(「正しい位置に~」 「準備~」 「タン!」)
また、このような言語愛国主義といったものも、やっぱり90年代以降の風潮のように思います。
1つ気になったのは、カタカナ書きでは同じなんですが、「ドン!」の音に相当する「タン!」の表記が「ヨ~イ、タン!」の方が「땅!」なのに対し、「チュンビ、タン!」では「탕!」になっていること。
韓国語を正しく使おうという組織の方の記事(→コチラ)によると、「땅!」は日本の銃声で、「탕!」は韓国の銃声なんですと。カタカナ表記は同じ「タン」ですが、前者は濃音のddangで後者は激音のthang。韓国語学習者が発音するにも聴き分けるにもむずかしい音です。そんなビミョーなところにまで韓国と日本の違いが感じられるのですかねー・・・。
今、韓国の運動会や、陸上競技大会等ではスタートの合図は何が標準になっているのか? やっぱり、ネットで調べるより先にネイティブの韓国の方に聞くべきですね。近いうちに聞いて、追記を書くことにします。
시코쿠 오행로 순례은 누가 어딘가애서 ‘요이~땅!’해서 시작되었다고 하는 명확한 가원이 알려져 있지 않다.
(四国お遍路巡礼は、誰かがどこかで「用意、ドン!」と言って始まったという明確な起源が知られてはいない。)
ここで私ヌルボが「あれっ!?」と注目したのは「用意、ドン!」の部分。韓国語では‘요이~땅!’になっていますが、発音は「ヨ~イ、タン!」。つまり、ヨ~イの部分は明らかに日本語ではないですか。
日本語由来の言葉がどんどん排斥されてきた韓国で、この言葉がまだふつうに使われているのか、ちょっと調べてみました。
たとえば、2006年の<DAUM知識>に次のような質問がありました。(→コチラ。)
Q.駆けっこをする時、出発点で「ヨーイ タン!!!」と叫ぶ理由は?
これに対する回答は次の通り。
A.日本語から来たもので、お年寄りたちも使うのをみると日帝時代に入ってきたようですね。もちろん当国で日本語をわざわざ使うようになるわけはないので、当然日本から入ってきたものでしょう。日本語で書けば次のようになります。
「ようい,どん」。
ここで‘ようい'は漢字では次のように書きます。
用意
韓国語でも使用する漢字ですね。「用意周到だ」、こういう時の言葉です。その意味は、心の準備をする、心を決める、そんな意味です。したがって、この「요이 땅(ヨ~イ、タン)」は‘준비 땅(←ママ)’と変えて使用することになりました。
それから、いくつかの韓国サイトを見て、およそわかったのは次のようなことです。
・요이 땅(ヨ~イ、タン)という日本語「用意、ドン!」に由来する言葉は、戦後も今に至るまで長く使われてきた。しかし、「ヨ~イ」の意味を知らずに使っている人が時代とともに多くなった。
※韓国にも「用意(용의)」という漢字語もあるにはあるが、ふつうは「준비(準備.チュンビ)」という言葉を用いる。
・「요이 땅(ヨ~イ、タン)」という日本語由来の言葉を避けて、10年ほど前(?)から次のような言葉が使われているようである。
제자리에~ 차려~ 탕!(チェジャリエ~ チャリョ~ タン!)
(「正しい位置に~」 「ちゃんとついて~」 「タン!」)
または、
제자리에~ 준비~ 탕!(チェジャリエ~ チュンビ~ タン!)
(「正しい位置に~」 「準備~」 「タン!」)
また、このような言語愛国主義といったものも、やっぱり90年代以降の風潮のように思います。
1つ気になったのは、カタカナ書きでは同じなんですが、「ドン!」の音に相当する「タン!」の表記が「ヨ~イ、タン!」の方が「땅!」なのに対し、「チュンビ、タン!」では「탕!」になっていること。
韓国語を正しく使おうという組織の方の記事(→コチラ)によると、「땅!」は日本の銃声で、「탕!」は韓国の銃声なんですと。カタカナ表記は同じ「タン」ですが、前者は濃音のddangで後者は激音のthang。韓国語学習者が発音するにも聴き分けるにもむずかしい音です。そんなビミョーなところにまで韓国と日本の違いが感じられるのですかねー・・・。
今、韓国の運動会や、陸上競技大会等ではスタートの合図は何が標準になっているのか? やっぱり、ネットで調べるより先にネイティブの韓国の方に聞くべきですね。近いうちに聞いて、追記を書くことにします。
その記事の方の意見に一般への説得力があるかは疑問です。
まあ、国立国語院が짜장면を자장면と表記しようとしたが結局は引っ込めた(併記してよいとした)ことからもわかるように、
権威のあるところの見解が、必ずしも一般の見解と一致するわけではない。
ましてや一個人の一意見となると尚更ですよ!
ddangとthangは字面と発音は(韓国語話者からすると)そりゃ全く別ですが、
運動会で単発で叫ぶだけなのに、「どっちかにしろ」とガイドラインを敷くのは無理があるかと…
(一瞬だから正確に聞き分けられるかどうか ^-^;;;)
そもそもthangという表記をはじめて見たので違和感が大きかったのですが、
ざっと検索してみると、近年出発された本の題名とかもddangと書いてますし、
準備thangと言っている人はほとんどいないようです。
確かに単発の銃声はthangのほうがリアルですが、
連発の銃声だとddaddang ddaddangって感じで言う場合もあるし↓
http://krdic.naver.com/detail.nhn?docid=11096700
そもそも運動会の「ドン」は銃声っぽくないといけないのか?
(ddangのほうが可愛げがあるし、何より言いやすいよ?!)
という疑問もあり得ますし、その記事は主観的意見すぎるかな~と^-^;
あまりにも長くなってしまい、申し訳ございません。
(説明が難しかったもので^-^;;)
前の方のコメント、文字化けしてしまっていますが、チャジャンミョンのスペルの最初の音がもとの漢字音に基づけば平音なのに、ふつうはほとんど濃音で書かれているということですね。
銃声のddangとthangのニュアンスの違いはなるほどと思いました。
たしかに運動会の場合は、たしかにあまり銃声っぽくない方がよさそうですね。
日本語で銃声はダン、バン、パン、バーン、バキューン、ズキューン等々あり、「用意、ドン!」のドンはピストルの音というより爆弾等の破裂音ですね。つまり、この場合は実際の音というより、慣用的な表現といった方がよさそうです。
もし「用意、ドン!」でなく「用意、ズキューン!」と言ったら、誰かが撃ち殺されたのかと思ってしまいます。(^-^;)