この記事のネタとして、「キネマ旬報 2月下旬決算特別号」に載っている2013年の公開映画一覧から韓国映画だけをピックアップして・・・とちょっと考えたものの、相当の分量になるしなー、とそのままやらずじまい。ところがちょくちょく利用させていただいている<海から始まる!?>の昨日3月18日の記事「2013年に観る映画、観ない映画!」に、今年公開予定のアメリカ映画以外の全外国映画がリストアップされているのを発見! 監督名・配給会社名等も入っています。いやー、どなたか存じませんがご苦労様です。
で、私ヌルボ、それをちゃっかり拝借させていただいて、タイトルと公開日だけを下に並べました。
「アウトロー -哀しき復讐-(1月12日~)・「蜜の味~テイスト・オブ・マネー~」(1月19日~)・「チャ刑事」(1月26日~)・「王になった男」(2月16日~)・「僕の妻のすべて」(3月2日~)・「恋は命がけ(不気味な恋愛)」(3月2日~)・「ヨンガシ 変種増殖」(3月2日~)・「愛してる、愛してない」(3月16日~)・「探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男」(3月23日~)・「容疑者X 天才数学者のアリバイ」(4月20日~)・「ハナ 奇跡の46日間」(4月20日~)・「マイPSパートナー」(4月27日~)・「コードネーム:ジャッカル」(5月3日~)・「私は王である!」(5月11日)・「後宮の秘密(後宮)」(5月18日~)・「建築学概論」(5月18日~)・「私のオオカミ少年」(5月25日~)・「ある会社員」(6月1日~)・「3人のアンヌ」(6月15日~)・「嘆きのピエタ」(6月公開)・「10人の泥棒たち(泥棒たち)」(6月22日~)・「ベルリンファイル(ベルリン)」(7月13日~)・「渚のふたり(かたつむりの星)」(夏公開)・「Nameless Gangster(犯罪との戦争:悪者たちの全盛時代)」(夏公開)・「Snowpiercer(雪国列車)」(公開日未定)
一応まさに申し訳程度に「キネ旬」と照合してみたところ、チョン・ビョンギル監督「殺人の告白(私が殺人犯だ)」が抜けているのを発見しましたが、その理由まではわからず。
さて、このリストの中から今後の注目作を挙げてみると、観客動員数記録更新作品の「「10人の泥棒たち」、専門家の評価が高い「ベルリンファイル」、ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作のキム・ギドク監督作「嘆きのピエタ」等。ヌルボの個人的好みでは「建築学概論」、そしてハズレのないポン・ジュノ監督の「Snow Piercer(雪国列車)」。後者はバンドデシネ(フランスのコミック)が原案で、韓国映画至上最高額の制作費で、ソン・ガンホ等が出演。(→参考1、参考2)。
★★★ Daumの人気順位(3月19日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①語る建築家(韓国) 9.6(122)
②パパロッティ(韓国) 9.4(825)
③Love Letter(日本) 9.3(549)
④シュガーマン 奇跡に愛された男 9.2(122)
⑤MBの追憶(韓国) 9.2(872)
⑥かたつむりの星(韓国) 9.1(67)
⑦偽りなき者 9.1(137)
⑧かぞくのくに(日本) 9.0(55)
⑨おおかみこどもの雨と雪(日本) 9.0(411)
⑩デリー・サファリ 9.0(45)
新登場は②「パパロッティ」だけです。これについては後述します。
⑥「かたつむりの星」は久しぶりに再登場。2012年11月の<バリアフリーさが映画祭2012>では「渚のふたり<仮題>」というタイトルで上映されました。今夏には一般公開されるそうです。内容紹介を再掲します。全盲で難聴という重複障害者の青年チュ・ヨンチャンさん日常と、妻のキム・スンホさんとの愛情を描いたドキュンタリーで、「カタツムリのように、ただ触覚だけでゆっくりと生きる」というのがタイトルの意味。スンホさんは脊椎傷害のため背丈は小さいが、ヨンチャンを外の世界へ導こうと手を差しのべる・・・。原題は「달팽이의 별」です。2011年アムスダルダム国際ドキュメンタリー映画祭で長編コンベンション部門大賞、2012年11月ロシア・モスクワで開かれた第6回国際障害者映画祭でも最高賞であるグランプリを受賞しました。
【専門家による順位】
①愛、アムール 8.7(7)
②あなたはまだ何も見ていない 8.6(3)
③おおかみこどもの雨と雪(日本) 8.1(6)
④ベルリン(韓国) 8.0(6)
⑤雪男(韓国) 8.0(1)
⑥アーティスト 7.8(6)
⑦リンカーン 7.7(6)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男 7.7(4)
⑨二つの扉(韓国) 7.6(6)
⑨ストーカー 7.6(6)
新登場は⑤と⑦の2作品。
⑤「雪男」は、韓国製のファンタジー・スリラー。願わない子供ができ、仕事まで失ったヨンス(キム•テフン)は、厳しい現実を避けてが苦しい現実を避けて逃げたところは、学生時代友人と訪れたことがある雪山の中のモーテルです。そこでは、妙な雰囲気の女主人(チョ・ウナ)と、なぜかヨンスに好奇心を見せる正体不明の男2人が彼を迎えます。徐々に過去の記憶を思い出していくヨンス・・・。そこに消えた父親を探して雪山まできた謎の少女アンナ(ジウ)まで現われ、ヨンスはとらえどころのない混乱に陥ります。すると思いもよらない事態が起こり、ヨンスとアンナはわけも分からないまま雪山に向かって逃げることになるのですが・・・。原題は「설인(雪人)」。韓国語ではこういうのか。
⑦「リンカーン」は日本では4月19日公開。もう予告編を観た人は多いでしょう。韓国題は「링컨」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[3月15日(金)~17日(日)] ★★★
「7番房の贈り物」が韓国映画歴代3位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(33)・・ウォーム・ボディーズ ・・・・・・・・・3/14・・・・・・・・・・・・・・・・423,330・・・・・・・・・・503,758 ・・・・・・・・3,686・・・・・・・475
2(11)・・パパロッティ(韓国)・・・・・・・・・・・3/14・・・・・・・・・・・・・・・・360,304・・・・・・・・・・443,227 ・・・・・・・・3,165・・・・・・・546
3(1)・・新世界(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・322,611・・・・・・・・3,960,308 ・・・・・・・29,599・・・・・・・456
4(2)・・7番房の贈り物(韓国)・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・・・・180,957・・・・・・・12,485,455 ・・・・・・・89,233・・・・・・・346
5(3)・・サイコメトリー(韓国) ・・・・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・・・・・・・・78,010・・・・・・・・・・489,033 ・・・・・・・・3,664・・・・・・・308
6(4)・・オズ はじまりの戦い・・・・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・・・・・・・・59,091・・・・・・・・・・326,803 ・・・・・・・・2,703・・・・・・・275
7(36)・・リンカーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/14・・・・・・・・・・・・・・・・・57,986・・・・・・・・・・・72,035・・・・・・・・・・512・・・・・・・212
8(新)・・グラディエイター ・・・・・・・・・・・・・・3/14 ・・・・・・・・・・・・・・・・33,651・・・・・・・・・・・35,662 ・・・・・・・・・・242・・・・・・・274
ローマ英雄誕生の秘密:3D
9(5)・・ジャックと天空の巨人 ・・・・・・・・・・2/28・・・・・・・・・・・・・・・・・26,335 ・・・・・・・・・944,908・・・・・・・・・7,300・・・・・・・173
10(7)・・ベルリン(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・・・・・・・16,417・・・・・・・・7,146,701 ・・・・・・・52,217・・・・・・・116
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「7番房の贈り物」が「王の男」(1231万人)・「王になった男」(1232万人)を抜いて韓国映画歴代3位になりました。「グエムル 漢江の怪物」(2006)「泥棒たち」(2012)ともに約1302万人ですが、そこまではちょっと無理っぽい?
今回の新登場は1・2・7・8位の4作品です。
1位「ウォーム・ボディーズ」が久しぶりに外国映画でトップの座に。ゾンビが出てくるのにホラー映画ではなくアクション&ロマンス。近未来のアメリカ、ゾンビが蔓延しています。人間の脳ミソを食っちゃったりするんですね。主人公はイケメンの(!)ゾンビ青年(ニコラス・ホルト)。人間の少女に恋をして、彼女を守るためにがんばっちゃうのです。イケメンでも、腐っていくのが大きな弱点だなー・・・。韓国題は「웜 바디스」。日本公開は今年9月、なのかな?
2位「パパロッティ」は、声楽の天才チンピラvs問題教師という構図。ゲンコツと歌の才能に恵まれていた高校生チャンホ(イ・ジェフン)、家庭環境が原因でゲンコツの世界に飛び込みチンピラにはなったものの声楽家への夢は捨てていません。その地方の芸術高校の音楽教師は元は声楽家だったというサンジン(ハン・ソッキュ)。チャンホにとっては兄貴分より恐ろしい存在で、ことあるごとに彼を虫するのですが、やがて・・・。原題は「파파로티」です。
7位「リンカーン」は前述の通り日本では4月公開。
8位「グラディエイター ローマ英雄誕生の秘密:3D」は、あのアメリカ映画「グラディエイター」と関係があるのかんと思ったらそうではなく、イタリアのファミリー向けCGアニメでした。主人公ティモはローマの有名なグラディエーター学院に通ってはいるが、「勇者になるゾ!」という強い意欲はナシ。ところが将軍の美しい娘ルシルが現われると一変とがらっと一変。彼女の心をとらえるため勇者になろうと、トレーナーダイアナを訪ねて奇想天外な訓練を受けることになる・・・。観た方の感想を→コチラのブログ記事で確認すると「主人公のダメ男ぶりがまさにイタリア人。自分を突き動かす動機が「好きな女の子」のみなんて、恐るべし恋愛体質。こういうイタ人よくいるーと叫びたくなります。努力や根性の文字とは無縁、安直な解決策に流れるなどなどまさにイタリアダメ男の見本のような主人公なんです。そして、女性群の露出度の高さもこれまたイタリア風です」と相当にボロクソに書きながらも「面白い映画でした」とのことです。予告編(→コチラ)
を見るとやっぱり良くも悪くもイタリアで、韓国とイタリアはよくいわれるように共通するところはあるかもしれませんが、日本人には合わない感じだなー。韓国題は「글래디에이터: 로마 영웅 탄생의 비밀 3D」で、それを訳して仮題をつけました。。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・光にふれる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/14 ・・・・・・・・・・・・・・4,733 ・・・・・・・・・・・・・・11,395・・・・・・・・・・77・・・・・・・・・126
2(1)・・誰の娘でもないヘウォン(韓国)・・・2/28 ・・・・・・・・・・・・・・3,504 ・・・・・・・・・・・・・・28,861・・・・・・・・・221・・・・・・・・・・26
3(2)・・チスル - 終わらない歳月 2(韓国)・・3/21 ・・・・・・・・・・・・3,155・・・・・・・・・・・・・・・14,251・・・・・・・・・101・・・・・・・・・・・5
4(3)・・かぞくのくに(日本) ・・・・・・・・・・・・・・3/07 ・・・・・・・・・・・・・・・572 ・・・・・・・・・・・・・・・3,811・・・・・・・・・・28・・・・・・・・・・12
5(7)・・愛、アムール ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・485 ・・・・・・・・・・・・・・73,681 ・・・・・・・・・564 ・・・・・・・・・・4
1位「光にふれる」が初登場です。台湾の青春映画で、第17回釜山国際映画祭では観客賞を受賞。昨年(2012年)の東京国際映画祭でも上映されました。視覚障害の少年ピアニスト・ユィシアンは親元を離れて音楽大学に入学しますが、不慣れな所での生活と、彼を無視する冷酷な現実の中で挫折しかかります。そんなある日、ダンサーをめざすシャオジエ(サンドリーナ・ピンナ)に出会って前向きな気持ちが芽生えます。やがて彼女はダンスの国際コンクールに挑戦し、ユィシアンもまた夢に向かって進んでゆきます。盲目の天才ピアニストとして知られ、日本公演もおこなっているホアン・ユィシアン(黄裕翔)が本名のままユィシアンを演じていて、彼の実話を基にした作品だそうです。原題は「逆光飛翔」、韓国題は英語題を音読して「터치 오브 라이트」です。
で、私ヌルボ、それをちゃっかり拝借させていただいて、タイトルと公開日だけを下に並べました。
「アウトロー -哀しき復讐-(1月12日~)・「蜜の味~テイスト・オブ・マネー~」(1月19日~)・「チャ刑事」(1月26日~)・「王になった男」(2月16日~)・「僕の妻のすべて」(3月2日~)・「恋は命がけ(不気味な恋愛)」(3月2日~)・「ヨンガシ 変種増殖」(3月2日~)・「愛してる、愛してない」(3月16日~)・「探偵ヨンゴン 義手の銃を持つ男」(3月23日~)・「容疑者X 天才数学者のアリバイ」(4月20日~)・「ハナ 奇跡の46日間」(4月20日~)・「マイPSパートナー」(4月27日~)・「コードネーム:ジャッカル」(5月3日~)・「私は王である!」(5月11日)・「後宮の秘密(後宮)」(5月18日~)・「建築学概論」(5月18日~)・「私のオオカミ少年」(5月25日~)・「ある会社員」(6月1日~)・「3人のアンヌ」(6月15日~)・「嘆きのピエタ」(6月公開)・「10人の泥棒たち(泥棒たち)」(6月22日~)・「ベルリンファイル(ベルリン)」(7月13日~)・「渚のふたり(かたつむりの星)」(夏公開)・「Nameless Gangster(犯罪との戦争:悪者たちの全盛時代)」(夏公開)・「Snowpiercer(雪国列車)」(公開日未定)
一応まさに申し訳程度に「キネ旬」と照合してみたところ、チョン・ビョンギル監督「殺人の告白(私が殺人犯だ)」が抜けているのを発見しましたが、その理由まではわからず。
さて、このリストの中から今後の注目作を挙げてみると、観客動員数記録更新作品の「「10人の泥棒たち」、専門家の評価が高い「ベルリンファイル」、ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作のキム・ギドク監督作「嘆きのピエタ」等。ヌルボの個人的好みでは「建築学概論」、そしてハズレのないポン・ジュノ監督の「Snow Piercer(雪国列車)」。後者はバンドデシネ(フランスのコミック)が原案で、韓国映画至上最高額の制作費で、ソン・ガンホ等が出演。(→参考1、参考2)。
★★★ Daumの人気順位(3月19日現在上映中映画) ★★★
【ネチズンによる順位】
①語る建築家(韓国) 9.6(122)
②パパロッティ(韓国) 9.4(825)
③Love Letter(日本) 9.3(549)
④シュガーマン 奇跡に愛された男 9.2(122)
⑤MBの追憶(韓国) 9.2(872)
⑥かたつむりの星(韓国) 9.1(67)
⑦偽りなき者 9.1(137)
⑧かぞくのくに(日本) 9.0(55)
⑨おおかみこどもの雨と雪(日本) 9.0(411)
⑩デリー・サファリ 9.0(45)
新登場は②「パパロッティ」だけです。これについては後述します。
⑥「かたつむりの星」は久しぶりに再登場。2012年11月の<バリアフリーさが映画祭2012>では「渚のふたり<仮題>」というタイトルで上映されました。今夏には一般公開されるそうです。内容紹介を再掲します。全盲で難聴という重複障害者の青年チュ・ヨンチャンさん日常と、妻のキム・スンホさんとの愛情を描いたドキュンタリーで、「カタツムリのように、ただ触覚だけでゆっくりと生きる」というのがタイトルの意味。スンホさんは脊椎傷害のため背丈は小さいが、ヨンチャンを外の世界へ導こうと手を差しのべる・・・。原題は「달팽이의 별」です。2011年アムスダルダム国際ドキュメンタリー映画祭で長編コンベンション部門大賞、2012年11月ロシア・モスクワで開かれた第6回国際障害者映画祭でも最高賞であるグランプリを受賞しました。
【専門家による順位】
①愛、アムール 8.7(7)
②あなたはまだ何も見ていない 8.6(3)
③おおかみこどもの雨と雪(日本) 8.1(6)
④ベルリン(韓国) 8.0(6)
⑤雪男(韓国) 8.0(1)
⑥アーティスト 7.8(6)
⑦リンカーン 7.7(6)
⑧シュガーマン 奇跡に愛された男 7.7(4)
⑨二つの扉(韓国) 7.6(6)
⑨ストーカー 7.6(6)
新登場は⑤と⑦の2作品。
⑤「雪男」は、韓国製のファンタジー・スリラー。願わない子供ができ、仕事まで失ったヨンス(キム•テフン)は、厳しい現実を避けてが苦しい現実を避けて逃げたところは、学生時代友人と訪れたことがある雪山の中のモーテルです。そこでは、妙な雰囲気の女主人(チョ・ウナ)と、なぜかヨンスに好奇心を見せる正体不明の男2人が彼を迎えます。徐々に過去の記憶を思い出していくヨンス・・・。そこに消えた父親を探して雪山まできた謎の少女アンナ(ジウ)まで現われ、ヨンスはとらえどころのない混乱に陥ります。すると思いもよらない事態が起こり、ヨンスとアンナはわけも分からないまま雪山に向かって逃げることになるのですが・・・。原題は「설인(雪人)」。韓国語ではこういうのか。
⑦「リンカーン」は日本では4月19日公開。もう予告編を観た人は多いでしょう。韓国題は「링컨」です。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[3月15日(金)~17日(日)] ★★★
「7番房の贈り物」が韓国映画歴代3位に
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(33)・・ウォーム・ボディーズ ・・・・・・・・・3/14・・・・・・・・・・・・・・・・423,330・・・・・・・・・・503,758 ・・・・・・・・3,686・・・・・・・475
2(11)・・パパロッティ(韓国)・・・・・・・・・・・3/14・・・・・・・・・・・・・・・・360,304・・・・・・・・・・443,227 ・・・・・・・・3,165・・・・・・・546
3(1)・・新世界(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・2/21・・・・・・・・・・・・・・・・322,611・・・・・・・・3,960,308 ・・・・・・・29,599・・・・・・・456
4(2)・・7番房の贈り物(韓国)・・・・・・・・・・1/23・・・・・・・・・・・・・・・・180,957・・・・・・・12,485,455 ・・・・・・・89,233・・・・・・・346
5(3)・・サイコメトリー(韓国) ・・・・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・・・・・・・・78,010・・・・・・・・・・489,033 ・・・・・・・・3,664・・・・・・・308
6(4)・・オズ はじまりの戦い・・・・・・・・・・・3/07・・・・・・・・・・・・・・・・・59,091・・・・・・・・・・326,803 ・・・・・・・・2,703・・・・・・・275
7(36)・・リンカーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/14・・・・・・・・・・・・・・・・・57,986・・・・・・・・・・・72,035・・・・・・・・・・512・・・・・・・212
8(新)・・グラディエイター ・・・・・・・・・・・・・・3/14 ・・・・・・・・・・・・・・・・33,651・・・・・・・・・・・35,662 ・・・・・・・・・・242・・・・・・・274
ローマ英雄誕生の秘密:3D
9(5)・・ジャックと天空の巨人 ・・・・・・・・・・2/28・・・・・・・・・・・・・・・・・26,335 ・・・・・・・・・944,908・・・・・・・・・7,300・・・・・・・173
10(7)・・ベルリン(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・1/30・・・・・・・・・・・・・・・・・16,417・・・・・・・・7,146,701 ・・・・・・・52,217・・・・・・・116
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
「7番房の贈り物」が「王の男」(1231万人)・「王になった男」(1232万人)を抜いて韓国映画歴代3位になりました。「グエムル 漢江の怪物」(2006)「泥棒たち」(2012)ともに約1302万人ですが、そこまではちょっと無理っぽい?
今回の新登場は1・2・7・8位の4作品です。
1位「ウォーム・ボディーズ」が久しぶりに外国映画でトップの座に。ゾンビが出てくるのにホラー映画ではなくアクション&ロマンス。近未来のアメリカ、ゾンビが蔓延しています。人間の脳ミソを食っちゃったりするんですね。主人公はイケメンの(!)ゾンビ青年(ニコラス・ホルト)。人間の少女に恋をして、彼女を守るためにがんばっちゃうのです。イケメンでも、腐っていくのが大きな弱点だなー・・・。韓国題は「웜 바디스」。日本公開は今年9月、なのかな?
2位「パパロッティ」は、声楽の天才チンピラvs問題教師という構図。ゲンコツと歌の才能に恵まれていた高校生チャンホ(イ・ジェフン)、家庭環境が原因でゲンコツの世界に飛び込みチンピラにはなったものの声楽家への夢は捨てていません。その地方の芸術高校の音楽教師は元は声楽家だったというサンジン(ハン・ソッキュ)。チャンホにとっては兄貴分より恐ろしい存在で、ことあるごとに彼を虫するのですが、やがて・・・。原題は「파파로티」です。
7位「リンカーン」は前述の通り日本では4月公開。
8位「グラディエイター ローマ英雄誕生の秘密:3D」は、あのアメリカ映画「グラディエイター」と関係があるのかんと思ったらそうではなく、イタリアのファミリー向けCGアニメでした。主人公ティモはローマの有名なグラディエーター学院に通ってはいるが、「勇者になるゾ!」という強い意欲はナシ。ところが将軍の美しい娘ルシルが現われると一変とがらっと一変。彼女の心をとらえるため勇者になろうと、トレーナーダイアナを訪ねて奇想天外な訓練を受けることになる・・・。観た方の感想を→コチラのブログ記事で確認すると「主人公のダメ男ぶりがまさにイタリア人。自分を突き動かす動機が「好きな女の子」のみなんて、恐るべし恋愛体質。こういうイタ人よくいるーと叫びたくなります。努力や根性の文字とは無縁、安直な解決策に流れるなどなどまさにイタリアダメ男の見本のような主人公なんです。そして、女性群の露出度の高さもこれまたイタリア風です」と相当にボロクソに書きながらも「面白い映画でした」とのことです。予告編(→コチラ)
を見るとやっぱり良くも悪くもイタリアで、韓国とイタリアはよくいわれるように共通するところはあるかもしれませんが、日本人には合わない感じだなー。韓国題は「글래디에이터: 로마 영웅 탄생의 비밀 3D」で、それを訳して仮題をつけました。。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・光にふれる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/14 ・・・・・・・・・・・・・・4,733 ・・・・・・・・・・・・・・11,395・・・・・・・・・・77・・・・・・・・・126
2(1)・・誰の娘でもないヘウォン(韓国)・・・2/28 ・・・・・・・・・・・・・・3,504 ・・・・・・・・・・・・・・28,861・・・・・・・・・221・・・・・・・・・・26
3(2)・・チスル - 終わらない歳月 2(韓国)・・3/21 ・・・・・・・・・・・・3,155・・・・・・・・・・・・・・・14,251・・・・・・・・・101・・・・・・・・・・・5
4(3)・・かぞくのくに(日本) ・・・・・・・・・・・・・・3/07 ・・・・・・・・・・・・・・・572 ・・・・・・・・・・・・・・・3,811・・・・・・・・・・28・・・・・・・・・・12
5(7)・・愛、アムール ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/19・・・・・・・・・・・・・・・・485 ・・・・・・・・・・・・・・73,681 ・・・・・・・・・564 ・・・・・・・・・・4
1位「光にふれる」が初登場です。台湾の青春映画で、第17回釜山国際映画祭では観客賞を受賞。昨年(2012年)の東京国際映画祭でも上映されました。視覚障害の少年ピアニスト・ユィシアンは親元を離れて音楽大学に入学しますが、不慣れな所での生活と、彼を無視する冷酷な現実の中で挫折しかかります。そんなある日、ダンサーをめざすシャオジエ(サンドリーナ・ピンナ)に出会って前向きな気持ちが芽生えます。やがて彼女はダンスの国際コンクールに挑戦し、ユィシアンもまた夢に向かって進んでゆきます。盲目の天才ピアニストとして知られ、日本公演もおこなっているホアン・ユィシアン(黄裕翔)が本名のままユィシアンを演じていて、彼の実話を基にした作品だそうです。原題は「逆光飛翔」、韓国題は英語題を音読して「터치 오브 라이트」です。
この頃TVはあまり見なくなっているので気づきませんでした。
もしかして、他にも見たいと思っているドキュメンタリーを見逃していたような気がしてきました。
今後は(実際に見なくても)「世界のドキュメンタリー」は要チェックですかねー・・・。
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/110322.html
劇場版は85分とのことなので、ぜひ、劇場版の方も見てみたいと思います。