たまたま新聞で知ったのですが、一昨日(9月26日)から横浜の放送ライブラリー(横浜情報文化センター内)で<日韓中テレビ番組上映会>という企画が始まっています。(10月13日まで。)
日韓中3ヵ国のテレビ番組計14作品を上映するというもので、その内容は放送ライブラリーのサイト(→コチラ)で見ることができます。
韓国の番組は次の4作品です。(説明文はそのままコピベ。)
・「星から来たあなた」(SBS・ドラマ) ・・・・400年前に地球に舞い降りた宇宙人男性と、傍若無人なトップスター女優との奇跡的なラブストーリーを描いたロマンティック・コメディ。
・「儀軌、8日間の祝祭」(KBS・ドキュメンタリー)
・・・・200年前の文書「儀軌」に記録された8日間の祝祭の様子を、映像で復元したミステリー・ドキュメンタリー。
・「無限に挑戦」(MBC・エンターテインメント)
・・・・ユ・ジェソクと5人の出演者らが様々な芸能パフォーマンスに挑戦する中で、笑いと感動を伝える代表的バラエティ番組。
・「韓国紀行 光州編」(都市紹介番組) ・・・・韓国西南部にある光州では、南道文化の神髄を見ることができる。光州の味や大自然をテーマに紹介する。
このリストを見て、「あ、これは見に行かなければ!」という気になったのは「儀軌、8日間の祝祭」があったからです。
この番組のことを知ったのは、今年5月7日の韓国の映画の興行成績の記事(→コチラ)を作成した際、<DAUM映画>のネチズンのランクで1位になっているのを知ったからです。つまり、KBSが昨年10月に放映した番組がその後映画化され上映されたのですね。
その記事でも書きましたが、内容は1795年に正祖が大量の人馬(随行員6千人・1400頭)を動員し、膨大な費用をかけて行った昌徳宮から水原への8日間の行幸を、当時の記録すなわちが「朝鮮王室儀軌」の中の8巻本「園幸乙卯整理儀軌」を元に再現するとともに、その一大イベントを実施した正祖の目的を探るというものです。
ちなみにヨ・ジングがナレーションを担当。原題は「의궤, 8일간의 축제」です。
そんなわけで、27日放送ライブラリーに行ってきました。
放送ライブラリーのある横浜情報文化センターは、自宅から関内駅近くの駐輪場までバイク、そこから歩いて10分、計20分弱で行けるのは実にラッキーです。
同じ建物の日本新聞博物館には何度も行きましたが、放送センターは初めてです。
全14作品の上映プログラムです。
放映会場といっても、学校の教室ほどの広さもないスペースにパイプ椅子を40ほど並べ、そんなに大きくもないディスプレイがセットされている所。私ヌルボも含めて、入場者は3人だけでした。(翌28日も2~3人(!)でした。)
で、見た感想。 一言で言って、ベンキョーになりました。
母(恵慶宮洪氏)の還暦祝いという(表向きの)目的の8日間の大がかりな正祖の行幸を、俳優や多数のエキストラ等により再現し、それに「儀軌」の絵を折り込んだりCGも駆使しつつ、時系列に沿って詳しくたどっています。
たとえば、漢江を36艘の舟を並べて木材で繋いだ舟橋を造って渡ったこと、2日目の午後雨の降る中を黄金の鎧を身に着けて水原に着いたこと、5日目の還暦祝いの宴での料理や舞、水原に着いてからの父(思悼世子)の墓参や華城で行われた将勇営の軍事訓練等々。(ドラマ「イサン」でもいろいろ出てきたか・・・。)
そして、このような再現を可能にしたのがまさに「園幸乙卯整理儀軌」に驚くほど精緻に描かれた絵と、細かな点まで具体的に書かれた記述ということです。
8巻中の1巻には112枚の絵が収められ、それらには随行した官人・武人、行列を見物する庶民等、多くの人たちの表情まで描かれています。
文字記録の部分には、このイベントのため調達したや馬、多くの物品の値段も記されているそうです。妓生たち個々の名前や下着のことまでも・・・。(!)
また、国王の行幸の記録としては、この「園幸乙卯整理儀軌」が初めて印刷本として作成され(絵は木版、字は金属活字)、計102部作られたそうです。
ところで、上掲の説明文中に「ミステリー・ドキュメンタリー」とあり、ヌルボも「(表向きの)目的」などとちょっと思わせぶりな書き方をしてしまいましたが、実はなんということはない、正祖がこの一大イベントを行った真意は、対抗勢力である老論派に対する軍事的なねらいがあったということなんですけどね。
この番組の動画が<YouTube>にあるかなと探してみたら、→コチラに始まる4編のシリーズがあるにはありました。しかしこれは計40分くらいで、今回放映されたものより20ほど短く、構成も少し違うようで、テロップも付いてなかったりしています。
で、5月7日の記事に貼った映画の予告編に続く第2弾の動画を貼っておきます。
翌28日にも行って「無限に挑戦」と中国の番組「漢字英雄」を見てきました。どちらもおもしろかったですが、これらについてはまた今度。
日韓中3ヵ国のテレビ番組計14作品を上映するというもので、その内容は放送ライブラリーのサイト(→コチラ)で見ることができます。
韓国の番組は次の4作品です。(説明文はそのままコピベ。)
・「星から来たあなた」(SBS・ドラマ) ・・・・400年前に地球に舞い降りた宇宙人男性と、傍若無人なトップスター女優との奇跡的なラブストーリーを描いたロマンティック・コメディ。
・「儀軌、8日間の祝祭」(KBS・ドキュメンタリー)
・・・・200年前の文書「儀軌」に記録された8日間の祝祭の様子を、映像で復元したミステリー・ドキュメンタリー。
・「無限に挑戦」(MBC・エンターテインメント)
・・・・ユ・ジェソクと5人の出演者らが様々な芸能パフォーマンスに挑戦する中で、笑いと感動を伝える代表的バラエティ番組。
・「韓国紀行 光州編」(都市紹介番組) ・・・・韓国西南部にある光州では、南道文化の神髄を見ることができる。光州の味や大自然をテーマに紹介する。
このリストを見て、「あ、これは見に行かなければ!」という気になったのは「儀軌、8日間の祝祭」があったからです。
この番組のことを知ったのは、今年5月7日の韓国の映画の興行成績の記事(→コチラ)を作成した際、<DAUM映画>のネチズンのランクで1位になっているのを知ったからです。つまり、KBSが昨年10月に放映した番組がその後映画化され上映されたのですね。
その記事でも書きましたが、内容は1795年に正祖が大量の人馬(随行員6千人・1400頭)を動員し、膨大な費用をかけて行った昌徳宮から水原への8日間の行幸を、当時の記録すなわちが「朝鮮王室儀軌」の中の8巻本「園幸乙卯整理儀軌」を元に再現するとともに、その一大イベントを実施した正祖の目的を探るというものです。
ちなみにヨ・ジングがナレーションを担当。原題は「의궤, 8일간의 축제」です。
そんなわけで、27日放送ライブラリーに行ってきました。
放送ライブラリーのある横浜情報文化センターは、自宅から関内駅近くの駐輪場までバイク、そこから歩いて10分、計20分弱で行けるのは実にラッキーです。
同じ建物の日本新聞博物館には何度も行きましたが、放送センターは初めてです。
全14作品の上映プログラムです。
放映会場といっても、学校の教室ほどの広さもないスペースにパイプ椅子を40ほど並べ、そんなに大きくもないディスプレイがセットされている所。私ヌルボも含めて、入場者は3人だけでした。(翌28日も2~3人(!)でした。)
で、見た感想。 一言で言って、ベンキョーになりました。
母(恵慶宮洪氏)の還暦祝いという(表向きの)目的の8日間の大がかりな正祖の行幸を、俳優や多数のエキストラ等により再現し、それに「儀軌」の絵を折り込んだりCGも駆使しつつ、時系列に沿って詳しくたどっています。
たとえば、漢江を36艘の舟を並べて木材で繋いだ舟橋を造って渡ったこと、2日目の午後雨の降る中を黄金の鎧を身に着けて水原に着いたこと、5日目の還暦祝いの宴での料理や舞、水原に着いてからの父(思悼世子)の墓参や華城で行われた将勇営の軍事訓練等々。(ドラマ「イサン」でもいろいろ出てきたか・・・。)
そして、このような再現を可能にしたのがまさに「園幸乙卯整理儀軌」に驚くほど精緻に描かれた絵と、細かな点まで具体的に書かれた記述ということです。
8巻中の1巻には112枚の絵が収められ、それらには随行した官人・武人、行列を見物する庶民等、多くの人たちの表情まで描かれています。
文字記録の部分には、このイベントのため調達したや馬、多くの物品の値段も記されているそうです。妓生たち個々の名前や下着のことまでも・・・。(!)
また、国王の行幸の記録としては、この「園幸乙卯整理儀軌」が初めて印刷本として作成され(絵は木版、字は金属活字)、計102部作られたそうです。
ところで、上掲の説明文中に「ミステリー・ドキュメンタリー」とあり、ヌルボも「(表向きの)目的」などとちょっと思わせぶりな書き方をしてしまいましたが、実はなんということはない、正祖がこの一大イベントを行った真意は、対抗勢力である老論派に対する軍事的なねらいがあったということなんですけどね。
この番組の動画が<YouTube>にあるかなと探してみたら、→コチラに始まる4編のシリーズがあるにはありました。しかしこれは計40分くらいで、今回放映されたものより20ほど短く、構成も少し違うようで、テロップも付いてなかったりしています。
で、5月7日の記事に貼った映画の予告編に続く第2弾の動画を貼っておきます。
翌28日にも行って「無限に挑戦」と中国の番組「漢字英雄」を見てきました。どちらもおもしろかったですが、これらについてはまた今度。
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