大体オヤジ雑誌で若者文化や流行語等が取り上げられた時は、その時点で当の若者からは「今頃になって・・・」と冷ややかな反応しか返ってこないのが常のことです。
今回のネタもその一例かもしれません。
(日本の「文藝春秋」のような)韓国のオヤジ月刊誌「新東亜」10月号を見ていたら、次のような小見出しが目に入ってはました。
대포(デボ), 조공(チョゴン), 사생(サセン)・・・3대 키워드
3대 키워드(3大キーワード)はいいとして、その前の3つの言葉は何だ?
一応思いついたのは大砲・朝貢(?)・私生(??)という漢字。
実はこれで正解だったのですが・・・。
何の記事かというと、見出しは次の通り。
경제력으로 10대 팬 제압(経済力で10代のファン制圧)
스타 쫓느라 학사경고, 사직(スターの追っかけで学士警告、辞職)
※この記事は「新東亜」のサイトで読めます。(→コチラ。当面の間有料。)
つまり、最近はアイドルグループ等の追っかけの主力が10代から20代に移行してきていて、その熱の入れ方がスゴイ!という主旨の記事です。
しかし、それがなんで大砲だの朝貢だのと関係があるの? ・・・と記事を読んでみて初めてわかったのが以下のこと。・・・というか、もう一昨年頃から日本語サイトにも出てきている言葉だったのですね。したがって、そんなことはとっくに知ってるよ、という人はけっこういるかも。
まず、「大砲」とは大砲のようなでかい望遠レンズを装着したカメラのこと。→コチラの記事(日本語)の写真を見るとわかります。けっこうな一眼レフと望遠レンズをもっていますが、この記事にもあるように「スターたちに密着して写真を撮るオタク」のことを찍덕(チクドク)というんですね。※찍덕は찍다(撮る)+오덕후(オタク)の合成語。
で、こんな「大砲」でアイドルを撮る女性ファンを대포여신(大砲女神)とか대포누나(大砲お姉さん)というんだそうです。
その中でもSHINeeのファン(←샤월(シャヲル)というらしい)の大砲女神がよく話題になっているようで、昨年8月よみうりランドの波プール前でのステージでSHINeeがミニコンサートをやった時、1人の大砲ヌナが撮影しようと服を着たままプールの中に入って警備員に注意され、それに逆ギレして警備員を殴って逮捕されたということがあったそうです。(→コチラ。) いやはや・・・(その1)。
2つ目の「朝貢」とは何かと思ったら、スターへのプレゼントのこと。しかし、かつての천마리학종이(千羽鶴)のような物とは全然違って高価でスゴイ物がいっぱい! →コチラのブログ記事(元記事は→コチラ)によると、日本円だと数万円~数十万円の高級食品やブランド品、音響機器、家電製品・・・だけでなく、100万円もするホームシアター・・・だけでなく、千数百万円もする外車(!!!)という事例まであるとは! いやはや・・・(その2)。
こんな豪勢なプレゼントは一個人というよりも朝貢レベルだ、ということで「朝貢」というようになったそうです。また、所属会社が最初から露骨に朝貢を要求することもあるとは、ますますもってけしからんことです。
そんな中で、朝貢を断ったり福祉施設に寄付したりしているスターもいるのはそれなりに救いではありますが・・・。
また今年8月、「KARAが250人のファンに食べ物を配るという「逆朝貢」イベントをやったとのニュースもありました。(→コチラ。)
しかし、「朝貢」の意味がわからないと「逆朝貢」と言われてもチンプンカンプンですね。
3つ目の「私生」ですが、これはアイドルの私生活までズカズカ侵入してくる、当のアイドルにとってみれば迷惑きわまりない追っかけのこと。
これについては、私ヌルボが愛読している<JBPRESS>のアン・ヨンヒさんの記事(→一覧)の中にありました。昨年11月の「韓国人アイドルが最も恐れるサセンファン」と題した記事です。(→コチラ。) これによると、とくにJYJとかEXOなんかタイヘンなことになってるようですよ。男子トイレにまで入り込んできたり、メンバーの兄の結婚式にまで乗り込んできたり等々。そして→コチラのブログ記事によると、合鍵を作って本人たちがいない時に入り込み(!)、ひどいい場合は眠っている芸能人に触ったりキスしようとする(!!)サセンもいるんですと! いやはやいやはや・・・(その3)。
こうしたサセンに対して冷静に迷惑を訴えたり、またブチ切れたりもしているアイドルの気
持ちもわかります。しかし人気商売だからけっこう堪えているのかもなー・・・。
いずれにしろ、金と時間をかけなければこんな熱烈なファンをやっていられないので、「新東亜」の記事にあるように10代はとてもムリ、20代が主力に・・・ということになるわけですが、それでも相当な金と時間を費やすため、大学生だと学士警告(←留年しそうだぞという警告)を受けたり、勤め人だと職を失ったりするというはめになるという事例も多いのだそうです。
いやー、私ヌルボとはあまり縁のないこういう世界にどっぷりハマり込んじゃってる人たちがいるんですねー。
ヌルボの知り合いのK-POPファンの人たち、気をつけてくださいね。知り合いじゃない皆さんももちろん同じですよ。
今回のネタもその一例かもしれません。
(日本の「文藝春秋」のような)韓国のオヤジ月刊誌「新東亜」10月号を見ていたら、次のような小見出しが目に入ってはました。
대포(デボ), 조공(チョゴン), 사생(サセン)・・・3대 키워드
3대 키워드(3大キーワード)はいいとして、その前の3つの言葉は何だ?
一応思いついたのは大砲・朝貢(?)・私生(??)という漢字。
実はこれで正解だったのですが・・・。
何の記事かというと、見出しは次の通り。
경제력으로 10대 팬 제압(経済力で10代のファン制圧)
스타 쫓느라 학사경고, 사직(スターの追っかけで学士警告、辞職)
※この記事は「新東亜」のサイトで読めます。(→コチラ。当面の間有料。)
つまり、最近はアイドルグループ等の追っかけの主力が10代から20代に移行してきていて、その熱の入れ方がスゴイ!という主旨の記事です。
しかし、それがなんで大砲だの朝貢だのと関係があるの? ・・・と記事を読んでみて初めてわかったのが以下のこと。・・・というか、もう一昨年頃から日本語サイトにも出てきている言葉だったのですね。したがって、そんなことはとっくに知ってるよ、という人はけっこういるかも。
まず、「大砲」とは大砲のようなでかい望遠レンズを装着したカメラのこと。→コチラの記事(日本語)の写真を見るとわかります。けっこうな一眼レフと望遠レンズをもっていますが、この記事にもあるように「スターたちに密着して写真を撮るオタク」のことを찍덕(チクドク)というんですね。※찍덕は찍다(撮る)+오덕후(オタク)の合成語。
で、こんな「大砲」でアイドルを撮る女性ファンを대포여신(大砲女神)とか대포누나(大砲お姉さん)というんだそうです。
その中でもSHINeeのファン(←샤월(シャヲル)というらしい)の大砲女神がよく話題になっているようで、昨年8月よみうりランドの波プール前でのステージでSHINeeがミニコンサートをやった時、1人の大砲ヌナが撮影しようと服を着たままプールの中に入って警備員に注意され、それに逆ギレして警備員を殴って逮捕されたということがあったそうです。(→コチラ。) いやはや・・・(その1)。
2つ目の「朝貢」とは何かと思ったら、スターへのプレゼントのこと。しかし、かつての천마리학종이(千羽鶴)のような物とは全然違って高価でスゴイ物がいっぱい! →コチラのブログ記事(元記事は→コチラ)によると、日本円だと数万円~数十万円の高級食品やブランド品、音響機器、家電製品・・・だけでなく、100万円もするホームシアター・・・だけでなく、千数百万円もする外車(!!!)という事例まであるとは! いやはや・・・(その2)。
こんな豪勢なプレゼントは一個人というよりも朝貢レベルだ、ということで「朝貢」というようになったそうです。また、所属会社が最初から露骨に朝貢を要求することもあるとは、ますますもってけしからんことです。
そんな中で、朝貢を断ったり福祉施設に寄付したりしているスターもいるのはそれなりに救いではありますが・・・。
また今年8月、「KARAが250人のファンに食べ物を配るという「逆朝貢」イベントをやったとのニュースもありました。(→コチラ。)
しかし、「朝貢」の意味がわからないと「逆朝貢」と言われてもチンプンカンプンですね。
3つ目の「私生」ですが、これはアイドルの私生活までズカズカ侵入してくる、当のアイドルにとってみれば迷惑きわまりない追っかけのこと。
これについては、私ヌルボが愛読している<JBPRESS>のアン・ヨンヒさんの記事(→一覧)の中にありました。昨年11月の「韓国人アイドルが最も恐れるサセンファン」と題した記事です。(→コチラ。) これによると、とくにJYJとかEXOなんかタイヘンなことになってるようですよ。男子トイレにまで入り込んできたり、メンバーの兄の結婚式にまで乗り込んできたり等々。そして→コチラのブログ記事によると、合鍵を作って本人たちがいない時に入り込み(!)、ひどいい場合は眠っている芸能人に触ったりキスしようとする(!!)サセンもいるんですと! いやはやいやはや・・・(その3)。
こうしたサセンに対して冷静に迷惑を訴えたり、またブチ切れたりもしているアイドルの気
持ちもわかります。しかし人気商売だからけっこう堪えているのかもなー・・・。
いずれにしろ、金と時間をかけなければこんな熱烈なファンをやっていられないので、「新東亜」の記事にあるように10代はとてもムリ、20代が主力に・・・ということになるわけですが、それでも相当な金と時間を費やすため、大学生だと学士警告(←留年しそうだぞという警告)を受けたり、勤め人だと職を失ったりするというはめになるという事例も多いのだそうです。
いやー、私ヌルボとはあまり縁のないこういう世界にどっぷりハマり込んじゃってる人たちがいるんですねー。
ヌルボの知り合いのK-POPファンの人たち、気をつけてくださいね。知り合いじゃない皆さんももちろん同じですよ。
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