ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

スニッカーズと、韓国のホットブレイクを食べ比べてみましたが・・・・

2014-09-04 18:17:53 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 キム・オンスの小説「設計者」の紹介&感想(→過去記事)の中で、コンビニ店員ミトがレセンに話しかけた言葉を紹介しました。

 「・・・・スニッカーズがアメリカ的な味なら、ホットブレイクが国の味なんですよ。歯にくっついたりもしないし。それにコストパフォーマンスからしても、優れたチョコバーです。スニッカーズの半分の値段なんですよ。もちろん十年前の価格を維持するために、だんだん小さくなっきてはいるんですけど。悲しい現実ですね。・・・・」

 私ヌルボ、これまでチョコバーにはとくに関心がなく、自分で買って食べたこともたぶんなかったように思います。しかし上記の本の引用部分は少し気になって、その後職安通り等に行った時にスーパーの菓子売場を見てみたりしたものの見当たらず。(後述の自由時間はありましたが。)

 そして先週。ソウルでコンビニに入ったらホットブレイクがあるのに目がとまり、スニッカーズも一緒に1本ずつ買ってきました。(あ、値段をメモしてなかった。)
 スニッカーズはもしかしたら日本と韓国でなにか違いがあるかもしれないと思い、近所のコンビニで買ってきて3つ食べ比べてみました。(自分で言うのもなんですけど、やってることがヒマ人だなー・・・。)


 最初にスニッカーズ(日本)から。スニッカーズのハングル表記は스니커즈(スニコジュ)です。


 なるほど。たしかにミト嬢が言うように「歯にくっつく」ような粘りがありますね。
 噛みごたえは、ネチョという感じ。


 断面が、糸を引いています。

 次にホットブレイク。ハングルだと핫브레이크(ハッブレイク)です。



 カバン内の圧力でちょっと表面がくずれてます。



 コチラの噛みごたえは、ザク
 スニッカーズに比べるとたしかに粘着力は小さめです。

 次にスニッカーズ(韓国)を食べてみましたが、日本的に日本のものと同じ。成分表示を照らし合わせてみると、熱量が韓国=245㎉・日本=247㎉、タンパク質が韓国=7%・日本=6%等と少し違いますが、ほぼ同じ。味に違いはありませんでした。

 一応、まったく個人的な尺度でスニッカーズとホットブレイクの違いを数値化してみました(笑)。

 ・スニッカーズ  粘着度 8
          甘さ  7
          ピーナツの存在感 5
          お気に入り度 5

 ・ホットブレイク 粘着度 5
          甘さ  6
          ピーナツの存在感 6
  ※アーモンドも入っているのに香りがしないゾ!
           お気に入り度 6

 チョコバー関連の韓国記事を検索したら、たくさんヒットしました。(ヌルボ同様の食べ比べをしているヒマ人は韓国にもいることを確認しました。)
 とくに参考になったのは→コチラ
 チョコバーの歴史が少し書かれています。それによると・・・
・1929年アメリカでスニッカーズが初めて作られた。この商品名snickersはくすくす笑いを意味しますが、創業者家族が飼っていた愛馬の名前ということです。
・1985年オリオンがホットブレイクを発売
・1990年ヘテ製菓が自由時間(자유시간)発売
  ※CMでは食べる自由、旅行する自由等々<自由>を強調した、というのは民主化後の風潮の繁栄でしょうね。ドラマ「砂時計」で人気を獲得したチェ・ミンスがドラマ終了後CMに起用されたそうです。
・1997年ロッテ製菓がアトラス(아트라스)を発売
・1998年スニッカーズが韓国で広告を開始。CMソングやブレイクダンス等のイメージ広告でブランド名の定着を図った。

 そして今、韓国のチョコバーのシェアは次のようになっているとのことです。
    自由時間  ②スニッカーズ  ③アトラス  ④ホットブレイク

 ところで、実はスニッカーズに続いてホットブレイクをひと口食べた時の偽らざる感想は「なんだ!? たいして(ほとんど?)変わらないじゃないか!」というものでした。
 ミト嬢が熱を込めて語るほどの違いがホットブレイクにあるのか?という疑問が残ります。
 さらにいえば、韓国のお菓子にいくつも事例がみられる「パクリ」に属するものかも・・・。と思ってネット検索すると、→コチラのブログ記事で「かっぱえびせん→セウカン」、「ポッキー→ペペロ」等のおなじみの日本菓子の事例の後に、スイスの「キットカット(ネスレ)→キッカー(クラウン)」と、このアメリカの「スニッカーズ(マーズ)→ホットブレイク(オリオン)」が記されていました。

 韓国では「パクリ」に対する罪悪感とか恥ずかしい気持ちが薄いのかな? 「벤치마킹(ベンチマーキング)」という言葉も恣意的に使われているような・・・。(あ、ここらへんヘタすると嫌韓ブログみたいな書き方になってる?) それとも、過去の経緯は考えず、今の上記4製品を単に横並びのものとして捉える発想なのか? とすると、例の過去史認識問題にも関わる??(ここまでくると「妄想」レベルかな?)

 チョコバーを3つ食べて、「もういいや」というレベルに達したので、自由時間やアトラスもこの際食べてみよう、という気は当分起こらないと思います。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 韓国内の映画 Daumの人気順... | トップ | 2014年度修能試験(2013年11月... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ホットブレイク (no_tenki)
2014-09-06 18:18:15
「噛んでいて(比較的)歯にくっつかない」「値段が半分」

これだけでも天地の開きがあるように思えるんですが…(笑)

まあ学生的な拘りポイントであることは否めませんね
(その登場人物が成人ならちょっと大人気ない感じはします 笑)
返信する
他との比較 (ヌルボ)
2015-03-18 15:18:29
長い間コメントに気づかずすみませんでした。

私は本文でも書いたようにこれまでチョコバーを食べたこと自体ほとんどなく、今回の食べ比べでも基本的にどれもあまり差がないように思いましたが、「ネチョ」と「ザク」の違いは人によって大きいのでしょうね。今度機会があったら上記以外のものも食べてみます。
返信する

コメントを投稿

韓国料理・食べ物飲み物関係」カテゴリの最新記事