ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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昨日・今日・明日の出来事①  国葬と宗教との関係など

2009-08-24 23:48:46 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 ウェブサイトではなく、今日付けの「東亜日報」を手に取ると、1日分の情報量の「重さ」を実感します。
 ざっと眺めただけでも、興味深い記事がいくつも目にとまります。
ということで、今日は3つに分けて載せることにします。あ、時間がないから3つ目は明日に回しますね。

 昨日23日は金大中元大統領の国葬。汝矣島(ヨイド)の国会議事堂前広場には遺族と政府関係者、歴代大統領(といっても全斗煥と金泳三の2人だけですが)、12ヵ国(11ヵ国という報道もあるゾ)の政府代表等が参列。市民約1万5千人が集まった、というのは警察発表で、「東亜日報」「韓国日報」等には「歴代の国葬・国民葬中、史上最大規模の2万余人が見守る中・・・」とありました。
 全斗煥の参席は、私ヌルボとしては「ムムムッ」という感じ。去年、光州事件犠牲者の遺児たちが青年となって、親の敵(かたき)の全斗煥の命を狙う、というカンプル作の迫真の群像劇画「26年」を読んだ印象が強く残っていたからです。

 午後2時に始まった永訣式は、愛国歌演奏と黙祷、故人の略歴報告のあと、葬儀委員長韓昇洙総理以下の弔辞が続きました。
 で、その後ですが、<4つの宗教>が順にそれぞれの葬礼儀式をとり行った、というわけです。

 日本で国葬とされたのは、過去伊藤博文、山県有朋、松方正義、西園寺公望、吉田茂の5人だけです。戦後は1967年10月31日日本武道館の吉田茂の一例だけで、その時は宗教色を排した形式で行われました。
 ※1967年はヌルボの浪人時代です。県立図書館で勉強していた浪人仲間は、正午に図書館員が「黙祷をお願いします」と言ったことを憤慨していました。

 金元大統領の国葬はというと、上記のように<4つの宗教>で儀式とのこと。日本では上記のように政治と宗教の分離が図られるのに対し、韓国は4つの代表的な宗教を式の中に位置づけることで中立を図るということでしょうか。ちなみに金元大統領はカトリックの信徒で、洗礼名は<トマス・モア>(!)なんだそうです。

 さて、ここで皆さんに質問! 「Q.<4つの宗教>というのは、カトリック(=天主教チョンジュギョ)の他は何でしょうか?」
 ・・・・永訣式での順序にしたがって正解を並べると、カトリックの次が「仏教(ブルギョ)」。<アジェアジェパラアジェ>と般若心経を唱えてました。続いて「プロテスタント(=基督教(キドククョ)」。ここまではいいとして、むずかしいのは4番目ですね。正解は「円仏教(ウォンブルギョ)」です。
 円仏教は、1916年に朴重彬(パク・ジュンビン.1891~1943)が創立した宗教ということですが、それ以上のことは私ヌルボもよく知りません。永訣式の儀礼は、(ラジオの音声を聞いたかぎりは)仏教的といえばいえるが、もっと現代的な雰囲気というか・・・、まあ興味をお持ちの方はご自身でお調べください。

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