流行語大賞にノミネートされた言葉全30語の元(意味や出所)を半分でも部知ってるオジサン、オバサンはどれくらいいるのですかねー? 全然見当がつきません。いや、そもそも大賞の「そだねー」以外にどんなのがあったっけ????
ま、それはそれとして、本ブログの趣旨に沿って<韓国の2018年の流行語>をまとめてみました。
ネタ元は、中央日報の<今年の流行語トップ10>(→コチラ.韓国語)を一応ベースにしましたが、他のいくつかの記事で説明を補ったり、私ヌルボの見解等も勝手に混ぜ込んたりもしています。
[1位]小確幸(소확행.ソファッケン)
「小確幸」とは、「小さいが、確実な幸せ」の略語。韓国語も同様に「소소하지만 확실한 행복」から3文字拾って「소확행」。この言葉は、本来は村上春樹が「ランゲルハンス島の午後」中に収めたエッセイ「小確幸」で用いた造語。「うずまき猫のみつけかた」等にも出てくる言葉のようです。さらにその元はレイモンド・カーヴァーの短編小説「ささやかだけれど、役にたつこと」の原題「A Small, Good Thing」に由来するとのことです。
なお、この「小確幸」は、台湾では2012年頃から流行語になっていて、店の名前などにも用いられているそうです。また中国でもほぼ同じ頃からこの言葉は広まり、そして韓国も。
2018年韓国でこの言葉が流行した大きなキッカケは、映画「リトル・フォレスト」。五十嵐大介の原作漫画(右画像)も2008年に韓国版が刊行されていますが、橋本愛主演の2部作が韓国でも2015年に公開され、好評を得ました。そして18年2月にキム・テリ主演の韓国版リメイクが公開。イム・スルレ監督が韓国の実情に合わせて内容を手直ししたこともあってか(→コチラ参照)観客動員数は150万人に達し、関連で「小確幸」という言葉が一挙に広まりました。
※日韓の映画「リトル・フォレスト」と日本人の信仰や心性、村上春樹等とともに、「小確幸」について詳述した<クリスチャン・トゥデイ>の記事は→コチラとコチラ(共に韓国語)
※韓国版の「リトル・フォレスト 春夏秋冬」は今年初夏、日本で一般公開されます。
ところでこの「小確幸」、発祥の地・日本ではまた[1位]なのに長くなってしまいました。しかし、この言葉は日本ではどれほど知られているのでしょうか? 私ヌルボは知りませんでした。そして、受けとめ方はどうでしょうか? つまり共感するか否か? ヌルボの場合は共感度7割くらいですかねー。マイナスの3割は、「なんかトシヨリっぽい」(自分もトシヨリなんだけど。村上春樹は84年頃まだ30代で上記のエッセイを書いたとは!)、「大きな幸福が考えられない社会の反映?」、「小さな幸福さえ確実といえない人が多いってことか?」等々、いろんなことを考えてしまうから。「小確幸」も、フツーの人たちが漫画や映画のような生き方をそのまま実践できることでもなさそう。こう生きられればいいな、ということでは? ま、それでいいんですけどね。(と毎度のごとくはっきりしない。)
今年のブログ運営方針の1つは、「記事が長くなりすぎないように」です。ベスト10なのにまだ1つだけですが、あとは続きで・・・。
ま、それはそれとして、本ブログの趣旨に沿って<韓国の2018年の流行語>をまとめてみました。
ネタ元は、中央日報の<今年の流行語トップ10>(→コチラ.韓国語)を一応ベースにしましたが、他のいくつかの記事で説明を補ったり、私ヌルボの見解等も勝手に混ぜ込んたりもしています。
[1位]小確幸(소확행.ソファッケン)
「小確幸」とは、「小さいが、確実な幸せ」の略語。韓国語も同様に「소소하지만 확실한 행복」から3文字拾って「소확행」。この言葉は、本来は村上春樹が「ランゲルハンス島の午後」中に収めたエッセイ「小確幸」で用いた造語。「うずまき猫のみつけかた」等にも出てくる言葉のようです。さらにその元はレイモンド・カーヴァーの短編小説「ささやかだけれど、役にたつこと」の原題「A Small, Good Thing」に由来するとのことです。
2018年韓国でこの言葉が流行した大きなキッカケは、映画「リトル・フォレスト」。五十嵐大介の原作漫画(右画像)も2008年に韓国版が刊行されていますが、橋本愛主演の2部作が韓国でも2015年に公開され、好評を得ました。そして18年2月にキム・テリ主演の韓国版リメイクが公開。イム・スルレ監督が韓国の実情に合わせて内容を手直ししたこともあってか(→コチラ参照)観客動員数は150万人に達し、関連で「小確幸」という言葉が一挙に広まりました。
※日韓の映画「リトル・フォレスト」と日本人の信仰や心性、村上春樹等とともに、「小確幸」について詳述した<クリスチャン・トゥデイ>の記事は→コチラとコチラ(共に韓国語)
※韓国版の「リトル・フォレスト 春夏秋冬」は今年初夏、日本で一般公開されます。
ところでこの「小確幸」、発祥の地・日本ではまた[1位]なのに長くなってしまいました。しかし、この言葉は日本ではどれほど知られているのでしょうか? 私ヌルボは知りませんでした。そして、受けとめ方はどうでしょうか? つまり共感するか否か? ヌルボの場合は共感度7割くらいですかねー。マイナスの3割は、「なんかトシヨリっぽい」(自分もトシヨリなんだけど。村上春樹は84年頃まだ30代で上記のエッセイを書いたとは!)、「大きな幸福が考えられない社会の反映?」、「小さな幸福さえ確実といえない人が多いってことか?」等々、いろんなことを考えてしまうから。「小確幸」も、フツーの人たちが漫画や映画のような生き方をそのまま実践できることでもなさそう。こう生きられればいいな、ということでは? ま、それでいいんですけどね。(と毎度のごとくはっきりしない。)
今年のブログ運営方針の1つは、「記事が長くなりすぎないように」です。ベスト10なのにまだ1つだけですが、あとは続きで・・・。
流行の原因には、もちろん、村上春樹の考え方への共感もあるわけですが中国語として語感が非常に良いのだそうです。でも、韓国語としてはどうなんでしょう? 소확행... ううむ
日本語だと「ショウカッコウ」じゃ、カッコウがつきませんよね。
https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=190&post=74906
http://www.harukistudy.tku.edu.tw/files/news/95_ad922f39.pdf
韓国でも(たぶん台湾でも)、都会で1人暮らしの青年が増えて云々といった社会の変化が反映されているということでしょうね。10年ほど(?)前まで食堂で1人で食べている人を「かわいそうな人」と見ていた韓国で、「孤独のグルメ」が人気とは、ずいぶん変わったものです。