ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[10月18日(金)~20日(日)]

2013-10-22 18:39:08 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 16日(金)、ちょうど3週間ぶりに観たのが台湾映画「あの頃、君を追いかけた」。コメディぽくて、下品なところも多々ある90年代の高校~大学時代を回顧した初恋映画。いやー、良かったですね。とくにヒロインを演じた陳妍希(ミシェル・チェン)がとても魅力的で・・・、というのは愛読している<yohnishi's blog>と同じ。(この映画撮った時28歳ってかー!) 同じ初恋映画でも「建築学概論」とはかなり違う雰囲気。台湾と韓国の気温の差に関係がありそう?
 そして昨日は<コリアシネマウィーン2013>at韓国文化院で「ミナ文房具店」と「南へ走れ」の2本。
 韓国では文房具店のことを「文房具(문방구)」と「店」をつけずに言うのがふつうみたいですね。で문방구から문を取ると「방구(おなら)」になるので、文房具店の子供は昔から「방구」とよばれてからかわれた、ということのようです。それにしても、韓国の学校近辺の文房具店はお菓子やアイスクリーム、リコーダー等の教具、フラフープ等々、いろんな物を売っているんですねー。「ミナ文房具店」の舞台は全羅北道の茂朱(ムジュ)。ホタル祭りが開かれている所だそうで、そういえばホタルが飛んでる場面がありました。
 イム・スルレ監督ということで期待して行った「南へ走れ」は、期待通り。「飛べ、ペンギン」等のように、風刺・批判の精神がユーモアとうまく混じりあっています。テンポのよさは奥田英朗の原作(「サウスバウンド」)に依るところが大きいかも・・・。

           ★★★ Daumの人気順位(10月22日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①フェイマス・ファイブ:キリン島の秘密  9.7(21)
②ニュー・シネマ・パラダイス  9.4(485)
③道の上で(韓国)  9.3(64)
④ロデンシア:魔法王国の伝説  8.9(25)
⑤ブルー・ジャスミン  8.9(67)
⑥怪盗グルーのミニオン危機一発  8.9(147)
⑦ラッシュ  8.9(211)
⑧願い(韓国)  8.8(697)
⑨25年目の弦楽四重奏  8.5(70)
⑩天安艦プロジェクト  8.4(2219)

 新登場は①「フェイマス・ファイブ:キリン島の秘密」だけです。日本ではめずらしいドイツのジュニア・アドベンチャー。夏休み、叔父の家を訪ねた少年1人と少女2人。しかし叔父はいません。彼らといとこの少年そして愛犬を含め4人&1匹がキリン島に行き、偶然洞窟に入ると、そこは叔父が開発中の極秘のエネルギー源の隠し場所。そのスーパー・エネルギーを奪い取ろうとする正体不明の組織の手がかりを発見した彼らはこの事実を大人たちに通知しますが、ただの厄介者扱いされただけ。結局彼ら4人&1匹は組織の正体を暴いて父親を救うための作戦を開始する・・・。スーパー・エネルギーというところはドイツらしいですね。韓国題「페이머스 파이브:섬의 비밀」をそのまま訳して仮題としました。些細なことですが、「キリン」は「키린」となっているので、動物のキリン(기린)ではありません。日本公開は未定のようです。

【専門家による順位】

①蜂蜜  8.5(2)
②ゼロ・グラビティ  8.0(4)
③悲しみのミルク  8.0(2)
④恋するリベラーチェ  7.6(3)
⑤ブルー・ジャスミン  7.5(6)
⑥悲しみを聴く石  7.5(2)
⑦ブエノスアイレス恋愛事情  7.3(3)
⑦ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡  7.3(3)
⑨25年目の弦楽四重奏  7.2(4)
⑨父の秘密  7.2(4)
⑨グランド・マスター  7.2(4)

 ②「ゼロ・グラビティ」④「恋するリベラーチェ」⑦「ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡」の3作品が初登場です。
 ②「ゼロ・グラビティ」については後述。
 ④「恋するリベラーチェ」は、1950~80年代にエンターテイナーとして人気を博したピアニストのリベラーチェの最後の10年間を描いた伝記映画。元「恋人」のスコット・ソーソンの回想録が原作。同性愛者であることを隠し、薬物への依存に苦しみながら生きる姿をマイケル・ダグラスが熱演。11月1日から日本公開。韓国題は「쇼를 사랑한 남자(ショーを愛した男)」です。
 ⑦「ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡」は、コンゴの車椅子バンドを描いたドキユメンタリー。日本では2010年に公開されました。韓国題は「벤다 빌릴리!」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[10月18日(金)~20日(日)] ★★★

         「ゼロ・グラビティ」が初登場トップに

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ゼロ・グラビティ ・・・・・・・・・・・・10/17 ・・・・・・・・・・・・・714,382 ・・・・・・・・・827,991・・・・・・・・7,731・・・・・・・・636
2(1)・・ファイ 怪物を呑み込んだ子(韓国)・・10/09 ・・・・・・・・365,169 ・・・・・・・1,918,465・・・・・・・14,268・・・・・・・・552
3(2)・・願い(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/02 ・・・・・・・・・・・・・317,634 ・・・・・・・2,280,254・・・・・・・15,687・・・・・・・・469
4(45)・・ローラーコースター(韓国)・・・・10/17 ・・・・・・・・・・・・・150,888 ・・・・・・・・・182,546・・・・・・・・1,306・・・・・・・・374
5(35)・・夜の女王(韓国)・・・・・・・・・・・・10/17・・・・・・・・・・・・・・136,724 ・・・・・・・・・171,726・・・・・・・・1,221・・・・・・・・333
6(4)・・観相(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/11・・・・・・・・・・・・・・・26,552・・・・・・・・9,102,099・・・・・・・65,789 ・・・・・・・141
7(3)・・カンチョリ(韓国) ・・・・・・・・・・・・・10/02・・・・・・・・・・・・・・・18,923・・・・・・・・1,197,447・・・・・・・・8,500・・・・・・・・164
8(7)・・怪盗グルーのミニオン危機一発・・9/12・・・・・・・・・・・・・10,785・・・・・・・・・・953,776・・・・・・・・6,544・・・・・・・・・98
9(新)・・キャプテン・フィリップス・・・・・・10/23・・・・・・・・・・・・・・・10,590・・・・・・・・・・・15,453・・・・・・・・・・111・・・・・・・・169
10(5)・・死霊館・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/17・・・・・・・・・・・・・・・10,219 ・・・・・・・・2,259,147・・・・・・・16,326・・・・・・・・・63
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 1位「ファイ 怪物を呑み込んだ子」は2位に落ちましたが、2~7位までの6作品が韓国映画です。ただし今回のベスト10の観客数は全体的に低調です。
 新登場は1・4・5・9位の4作品です。
 1位「ゼロ・グラビティ」は、ハリウッドのSFサスペンス大作。地上から600㎞上空のスペースシャトルで船外作業中に事故に遭い無重力空間に放り出された宇宙飛行士(ジョージ・クルーニー)とディカル・エンジニア(サンドラ・ブロック)の2人。漆黒の闇の中で地球との交信手段も絶たれた彼らは無事帰還できるのか? 韓国題は「그래비티」。日本公開は12月13日です。
 4位「ローラーコースター」は人気俳優ハ・ジョンウの監督デビュー作の長編のコメディ。映画「下品な悪口マン(肉頭文字マン)」で一躍韓流スターになったマ・ジュンギュ(チョン•ギョンホ)。
飛行恐怖症、偏執症、潔癖症まで装備のすべてを備えた彼は、日本での活動中に起きた女性アイドルとのスキャンダルのため急に韓国行きの飛行機に乗り込む。ところがこの飛行機、どこかヘン。
なぜかオーバーに見える乗務員とパパラッチよりも恐ろしい乗客たち。離陸した瞬間から信じられない状況の連続の上、気象悪化で飛行機は2度の着陸に失敗。さらに悪いことに燃料が減っていく中で、一生に一度の危機を迎えるのですが・・・。原題は「롤러코스터」。「肉頭文字(육두문자)」という新語については、本ブログ過去記事(→コチラ)で書きました。
 5位「夜の女王」は、ラブコメディー。超小心者のヨンス(チョン・ジョンミョン)の妻ヒジュ(キム・ミンジョン)は美人の上、3カ国語に通じ料理の腕もホテルのシェフなみ。ところがヨンスは偶然発見した写真をきっかけに彼女の過去に疑心を募らせ、彼女の隠された過去を暴いていくのですが・・・。原題は「밤의 여왕」。
 9位「キャプテン・フィリップス」は、2009年に起ったソマリア海域人質事件の実話に基づくドラマ。コンテナ船の乗組員20人を救った船長を演じるのはトム・ハンクス。韓国題は「캡틴 필립스」。日本では 11月29日公開。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(10)・・ラヴレース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10/17・・・・・・・・・・・・8,333・・・・・・・・・・・・・・・11,627・・・・・・・・・・・83・・・・・・・・・154
2(2)・・ブルー・ジャスミン・・・・・・・・・・・・・・・・9/25・・・・・・・・・・・・4,474・・・・・・・・・・・・・・120,322 ・・・・・・・・・881・・・・・・・・・・28
3(1)・・ロデンシア:魔法王国の伝説・・・・・10/02 ・・・・・・・・・・・・4,182・・・・・・・・・・・・・・・93,501 ・・・・・・・・・605・・・・・・・・・・55
4(3)・・恋するリベラーチェ・・・・・・・・・・・・・・10/09・・・・・・・・・・・・1,604・・・・・・・・・・・・・・・・9,072・・・・・・・・・・・69・・・・・・・・・・23
5(4)・・うちのソニ(Our Sunhi)(韓国)・・・・・・9/12・・・・・・・・・・・・・・868・・・・・・・・・・・・・・・66,588 ・・・・・・・・・513・・・・・・・・・・19

 毎度の「前回の順位との矛盾」がまた出現。うーむ。
 (本ブログでは)4位「恋するリベラーチェ」だけが新登場ですが、これについては前述しました。

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