私は先ず、窓口となっている三島警察署へ電話をかけました★
『先日、東海道新幹線車内で殴打されたグルメッチーといいます、被害届けを出そうと思いますが、先ずは電話でお知らせしようと思いまして、、、、』
『あー、グルメッチーさんですか、お怪我の方はいかがですか』
『まあ、重傷ではないものの、まだフトモモが腫れてますね』
『そうですか、、、』
担当の警察官は事件当日のようなハキハキした受け答えがありません★
《どうしたんだ》
すると、警察官は、
『やはり届けは出すのですか』
と、言います★
『もちろんですよ、何かあったんですか』
『実は、加害者の奥さんから電話がありまして、自分の夫が憔悴しきっている、この事件が公表されたら今の立場が無くなってしまう、できれば示談にしてほしいと言ってるんです』
『そうなんですか』
『それで、グルメッチーさん、ここは示談でいかがでしょうか』
『話の内容は分かりましたが、言ってることは加害者の自分勝手な事でしょう、それに、本人が奥さんまで使って立場を守ろうとしている、こんな卑怯な男のやってる事を警察は見逃そうとしているのですか』
『いいえ、そうではありません、電話をしてきた奥さんが心配なんです、最初に電話をしてきた時に半狂乱に近い口調で、夫が逮捕されたら私は死ぬと言って聞かなかったんです、その後なんとか気持ちを静めさせて話ができるようになりましたが、、、』
私はその話も信用できませんでした★
ふと、頭を過ぎったのは、《ひょっとして、同じ公務員なので庇いあってるのではないだろうか》
私は、そういう疑惑を持持ち始めました★
《そうだ、ここは示談で話を進めよう、相手の様子や出方を見てから懲らしめても遅くはないな、人に被害を与えたにも関わらず、最初に謝罪も無く、自分たちの保身に必死になる自分勝手な夫婦を見てみよう》
『分かりました、示談の方向で考えます、早速こちらから連絡をしてみます』
私は、警察の担当者に、そう伝えて電話を切りました★
そして、ついに加害者宅に電話をしたのです★
続く